蛮力属
名前 | 解説 |
スライム | 実体化に失敗した悪魔。 本来の能力も失い、 不完全なゲル状の体で活動する。 悪魔が本来住む魔界「アティルト界」から 人間の住む現実世界「アッシャー界」へ 進出できなかった哀れな姿である。 |
オバリヨン | 夜、ヤブの生い茂った道を通ると 人の肩におぶさってくる妖怪。 「おんぶお化け」とも呼ばれる。 一度取り憑かれると簡単には離れないが、 家まで連れて帰る事ができれば 小判に変わるとされる。 |
トゥルダク | 死の神ヤマに仕えるインドの鬼神。 裁かれた魂への刑の執行者。 地獄の統治者にして死者の審判者である ヤマが有罪を下すと、トゥルダクは その霊を進むべき地獄へと連行する。 |
ナタク | 少年の姿をした道教の英雄神。 世の悪しき魔神たちを駆逐するために、 大羅仙という軍神が生まれ変わった姿。 父である托塔天王への反抗から自害し、 命を落とすが釈迦の力で生き返り、 神仙となった。 |
オニ | 日本の様々な伝承に登場する、 醜悪で怪力をもつ邪悪な妖怪。 人里を襲っては、 手にした鉄棒で暴虐をはたらく。 |
ラミア | ギリシア神話に登場する蛇女。 リビアに棲むといわれる。 上半身が美しい女性で、 下半身が蛇の姿をしており、 子供や若い男性の生き血を好むという。 |
ゴズキ | 仏教に伝わる牛頭の鬼。 えん魔王の配下にあり、 メズキとともに地獄の獄卒として働く。 地獄に堕ちた罪人をこんぼうや刃物で 打ち殺す、残酷な刑罰の執行が 彼らの任務である。 |
メズキ | 仏教に伝わる馬頭の鬼。 地獄の獄卒として、生前に罪を犯した 人間たちを拷問にかける。 殺されても生き返る地獄の罪人たちに、 情け容赦なく責め苦を与え続ける。 |
ヨシツネ | 平安時代の末から鎌倉時代の 始めにかけて活躍した、 源平合戦の英雄として有名な武将。 牛若丸という幼名でも知られ、 鞍馬山の天狗に武芸を教わったとされる。 |
チェルノボグ | スラヴの創造神話に登場する、 夜と悪と死を司る「黒い神」。 光と昼の「白い神」ペロボーグと 対立する存在である。 |
ヨモツイクサ | 日本神話において黄泉に棲むとされる鬼。 黄泉比良坂でイザナミがイザナギに対して 放った追っ手でもある。 軍勢を成し、 ヨモツシコメに統率されている。 |
クー・フーリン | アイルランドの美しき英雄。 太陽神ルーグの息子で、一人で大軍を 撃破するほど勇猛で優れた戦士。 戦いの女神モリーアンの求愛を 断ったために死の呪いをかけられ、 自らの槍ゲイボルグに貫かれる。 |
トリグラフ | 西スラブの軍神。主神的立場でもある。 その名前は「3つの頭」という意味を 持っている。 黒い馬を聖獣としその背に乗る。 同じく白い馬を聖獣とした 軍神スヴェントヴィトと対照的な存在。 |
ラクシャーサ | ヒンドゥー神話に伝えられる、 神々に敵対すると言われる邪鬼の一族。 人間の敵となる存在である。 悪の力の表れである彼らは恐ろしい姿を しているが、時に変身して 人間らを惑わせるという。 |
アタバク | 戦いや国家守護を司る仏教の明王。 「太元帥明王」とも呼ばれる、 明王たちの総帥。 釈迦が入滅する時、明王や天王、 鬼神を集め、仏教の教えを守り、 人々を守護する誓いを立てたという。 |
ショウテン | 密教に伝わる神。 ヒンドゥー神話のガネーシャ神が 仏教に入って成った。 知恵学問に商売、厄除け、夫婦和合と たくさんのご利益があるとされるが、 いい加減な信仰にはタタリをなすという。 |
ジークフリード | 伝説の英雄シグルズのドイツ名。 叙事詩「ニーベルンゲンの歌」に 登場している。 邪龍ファブニールの血を浴び不死身の体を 得るが、背中に貼り付いた木の葉のために 完全な不死とはならなかった。 |
フェンリル | 北欧神話の巨大なオオカミの怪物。 悪神ロキの息子で、世界の終わりには オーディン神を飲み込むという。 魔法の紐グレイプニルで縛り付けられて いるが、世界の終わりラグナロクの日に この捕縛も解かれ、神々と戦うとされる。 |
スサノオ | 日本記紀神話に登場する気性の荒い男神。 イザナギ命より生まれた三貴子の一柱。 粗暴な行いで高天原を追放されるが、 後にヤマタノオロチ退治などの英雄的 行いもし、根の国の大神となった。 |
マハカーラ | 憤怒の相をしたインドの退魔の魔神。 破壊神シヴァの一化身とも。 仏教に入って大黒天になったとされる。 剣を手にした恐ろしい姿であるが、 しかるべき供物をし、手厚くまつれば 信奉者に多大な福や富をもたらすという。 |
シヴァ | 世界の破壊と創造神を司る偉大な神。 ヒンドゥー教でヴィシュヌ神とともに 最も崇拝を集める神である。 光の三叉槍ピナーカを武器とし、 額の第三の目はすべてを焼き尽くす 力を秘めている。 |
マサカド | 平安中期に朝廷に反乱した武将・平将門。 関東の支配に成功し新王を名乗るが、 後に藤原秀郷と平貞盛に討たれる。 死後、たたりなす御霊(ごりょう)として まつられ始め、さらに英雄的性格を帯びて 関東の守護神として信奉され、今に至る。 |