(CC_Touka) では、放課後の一高……。外は軽い雨。なんとも陰鬱な天気です。多少用事があって帰りが遅くなり、日もくれかかった夕暮れ……。
(CC_Touka) 【冬香】「…………」下駄箱に手を伸ばし、中に詰められたゴミをつまんで捨ててます。例によって嫌がらせを受けている冬香先輩。
(CC_simako) 【志摩子】「あら、先輩帰りですの?」陰鬱な外の天気とは裏腹に、妙な足取りの軽さで昇降口の前の廊下を通りかかった志摩子は、夜雲冬香の姿を目にして反射的に声を掛ける。
(CC_Touka) 【冬香】「……ええ、いろいろやってたらこんな時間になってしまって……敷島さんも帰りですか?今日は遅いんですね……もしかして、いつもこのくらいの時間なのかしら?」淡々とゴミを捨て終わり、ローファーを下駄箱から引っ張り出します。
(CC_simako) 【志摩子】帰り支度をはじめた冬香を引き止めるように隣に歩み寄る志摩子。はにかんだような、少し含みの混じった笑顔で応える。「私今日はまだ学校に用事があるんですの。」
(CC_Touka) 【冬香】「…………?」もう遅い時間だと言うのに用事とは……。生徒会か?とか考えてます。そして殆どはじめて見る志摩子さんの笑顔。興味をそそられるのは事実です。なにせ志摩子さんは、冬香の中で目を離せない、要観察対象なのですから……「今からですか?」取り出しかけたローファーを靴箱に戻します。
(CC_simako) 【志摩子】「んー…」若干思案するような顔をしたと思えば、急に何か悪戯を思いついたように、表情をめまぐるしく変える。「今はまだ帰宅していない生徒も多いですから、今しばらくといったところですわね。」
(CC_Touka) 【冬香】「そう……みんな帰ってからすることがあるんですね」ふーん、と表情を変えずに応えます。そして気になることを聞いてみましょう。「それで……今日はいつもよりもご機嫌みたいですけれど、何かいいことでもあったのかしら?」カフェで話したときのこともあるので……というのが本音のようです。生き生きと表情を変える志摩子さんに訪ねてみます。
(CC_simako) 「機嫌と言っていいものか…そうですね、確かに私今少し上機嫌かもしれませんわね」いつになくストレートな物言いの冬香に対して、どこか言葉を選んでいるようにも見える志摩子。「強いて言えば、世渡りが楽になりましたわね」
(CC_Touka) 【冬香】(とうとう、か……?)「…………そうですか……」変化があったということを確信すると、口元に浮かぶ笑みを隠すように白い指を口元に当てます。あの作られた理性の象徴のようだった娘が、本能と、狂気に突き動かされて動き始めているのか……気になるようです。
(CC_simako) 【志摩子】そんな中下駄箱に面する廊下を、一年生と思われる男子がひとり通り過ぎようとする。そして志摩子の顔を見るなり真っ赤になってそわそわと落ち着きを無くしだしたところに、若干上目遣いで志摩子が笑みを送る。いたたまれなくなったように退散するその男子の背中を見送りながら、くすくすと笑い声を漏らす志摩子。
(CC_simako) 【志摩子】「かわいいものですわね。」さらっとそう言うと再び冬香に向き直り、得体の知れない視線を向ける。外気の湿度にあてられて縮れを増したウェーブがかった髪が、志摩子の肩にしっとりと流れ落ちる。そして奇妙な潤いに満ちた唇には、注意して見てみればうっすらとグロスが引かれている事が伺える。
(CC_Touka) 【冬香】「…………」その様子を注意深く観察しています。「状況が良い方向に動いたようでなによりです……」包帯を巻いて自棄になりかけていた彼女とは別人、それを確信しさえすれば焦ることもありません。あふれる探求心をぐっと抑えて……
(CC_Touka) 【冬香】「……」後輩については特にコメントしません。が、志摩子さんの表情、唇、しぐさの変化に気を配ります。光を吸い込む暗い瞳は、志摩子さんをじーっと見つめています。
(CC_simako) 【志摩子】「まったくですわ…それに、これって先輩のお陰でもありますのよ?」視線と視線を絡ませるような仕草で、冬香の目を見やる。「惰性で進むのも、悪い話ではありませんわね。そこから何かしらの変化があるかもしれませんし。」」
(CC_Touka) 【冬香】「…………結局は自然に答えが出るものでしょう。環境が変われば、いやでも適応せざるを得ませんから……」ふわりと長い黒髪を掻き上げます。「グロス、つけるようにしたんです?」以前との変化に気づいたことを、それとなく伝えます。す、と白い指で唇に触れて
(CC_simako) 【志摩子】「この方がかわいく見えませんこと?」今までの生真面目一辺倒だった志摩子からはおおよそ考えられないような返答を返す。どこか媚びるような仕草の笑みを冬香に見せ付けつつ、掻き上げられた黒髪が重力に逆らえずに再び重くうなだれる様子を見やる。
(CC_Touka) 【冬香】「……そうですね…………よくお似合いです……」くす、と思わず笑ってしまいます。「もう少し時間は大丈夫かしら?敷島さんの用事が始まるまで、お話させてもらえないかしら?」
(CC_simako) 【志摩子】「立ち話も難ですし、お付き合いさせていただきますわ。」そう言って生徒会室に夜雲冬香を招く志摩子。既に他の生徒の姿は無く、書類等に半ば埋もれたような自分の机に腰掛ける志摩子。
(CC_Touka) 【冬香】「大変なんですね、生徒会って……」書類の山を見て、特に表情を動かさないままそういいます。椅子をひとつ引っ張り出して、そばに座りましょう。黒いストッキングに覆われた細い脚を組み、癖なのかまた髪をかきあげて耳にかけます。
(CC_simako) 【志摩子】「何分私、暫く学校に来ていませんでしたからね。」若干照れの混じった口調で、先日施設にいた時の事を思い返すようにそう呟く。そして急に思い返したように二の句を紡ぐ。「確かに大変と言えば大変ですわね。」
(CC_simako) 【志摩子】わずかな沈黙が室内に充満しかかった瞬間、控えめに、と言うより恐る恐る扉がノックされる。志摩子が事務的にドアを開けると、照れによって若干顔を紅潮させた、落ち着きのない三年の男子が立っていた。
(CC_Touka) 【冬香】「仕事も溜まるんです?薄情なのね、生徒会も一人だけではないでしょうに……」ぴぴぴぴっと積み上がった紙の束の側面を撫で下ろします。「敷島さん、だいぶ持ち直したようでよかったわ」うっかり気を抜いてそんなことを口走ります。変化を好奇心で望んだ一方で、施設でのやりとりはその気持ちによるものだけではなかったようで……
(CC_simako) 【志摩子】「もう暫く待っていてくださいまし、先輩。」そう微笑みかけて男子を追い返す志摩子。再びドアを閉めて振り返り、若干はにかんだような表情を浮かべて自分の席に座りなおす。「他の子は他の子で忙しいんですのよ。任せるのは酷というものですわ。」
(CC_simako) 【志摩子】「気遣ってくださるのね。私嬉しいですわ、先輩。」またも熱っぽい視線を冬香に送りつつ、口元を軽く吊り上げる。「本当、一時はどうなる事かと思いましたけれども、人間案外どうにかなるものですわね。
(CC_Touka) 【冬香】「…………そうですね、今の様子ではみなさん手一杯なのでしょう。」こともなげにさらりとそんなことを言ってのけます。「そう、どうにかなるものよ……どうにかね。まだ時間は大丈夫かしら?」左手首の時計をちらりと見て、視線を絡ませます。
(CC_simako) 【志摩子】「ああ、さっきの方の事ならお気になさらず。皆さんせっかちですのね。」何かを思い返すようなうっとりした表情を浮かべつつそう応える。「それに、焦らせる事も変化をつける上で時には必要ですのよ?」
(CC_simako) 【志摩子】そう言うと生徒会室の隅に何気なく視線を送る志摩子。乱雑な部屋の中で不自然に片付いたその一角はある種の猛烈な違和感を放っており、その脇には生徒会室には不釣合いな体育用のマットが押し込めてある。
(CC_Touka) 【冬香】「くくくっ」たまらずに笑い出してしまいます。「そう、そうだな、それも、大切だ――」無理に上品ぶらない、高慢で妖艶なハスキーボイス。「受け入れた、というわけか――?」地の口調を出して話します。志摩子さんの視線の先をちらりと見ると、笑みを浮かべたまま立ち上がります。
(CC_simako) 【志摩子】表情を崩さずに、冬香の変化を観察する志摩子。今まで夜雲冬香に感じていた違和感の片鱗のような物に触れて、どことなく納得したような仕草で頷く。
(CC_simako) 【志摩子】「今夜はとりあえず五人お相手いたしますの。」さらっとそう言いきるも、桜色に染まった頬には隠し切れない熱情の色が混じる。
(CC_Touka) 【冬香】「……」志摩子さんのくびれた腰に細い腕を回します。からみ合う吐息、お互いの香りが混じり合う距離。おでことおでこをくっつけて。「嬉しいか?5人も相手できて……」なじるようにねっとりした口調。もう片方の白い指先は、その甲で志摩子さんの頬を撫でて。
(CC_simako) 【志摩子】「殿方に求められると女は嬉しいものでしょう?」頬に当てられた夜雲冬香の指に、自分の指を絡ませる。以前カフェでそうした時とは違い、明らかに情念の混じる仕草で、互いの指の谷間を犯し犯される。
(CC_Touka) 【冬香】「美しいな……」そう自然に、冬香にとって不自然さをすべて取り払った純粋な“何か”に見える志摩子さんに思わずため息が漏れます。性感を含んだ、しかしそれだけでない恍惚とした表情になります。お互いの呼吸に合わせるように、指の動きをシンクロさせて……「ちゅ、ちゅぅ……ちゅく……」吸い込まれるように唇を重ねます。指の動きと同じように、鼓動に合わせて、呼吸に合わせてこすれあう粘膜と粘膜、絡み合う舌と舌。
(CC_simako) 【志摩子】「んふ、ちゅく・・・っ、んん…っ」ほんの僅かに驚きの表情を浮かべるものの、それはすぐに笑みに代わって夜雲冬香の口づけを受け入れる志摩子。敏感な口腔内に他人の侵入を許すというどこか倒錯的な思いを抱きながら、舌を舌で引き寄せてねちっこく絡ませる。舌先でぞろりと冬香の歯茎に這わせた後、感慨深げに唾液で細い銀の糸を引く唇を離す。
(CC_simako) 【志摩子】「闘争とは生きる事そのものに他なりませんわ。」場違いとも言える台詞を、黒いセルフレームの奥から視線と共に、剥き出しの夜雲冬香に投げかける。
(CC_Touka) 【冬香】「……そうだろうな。戦いだろう、我々の本質がこの湧き上がる衝動のようなものならば、ぶつからざるを得まい……ありと、あらゆるものと」上機嫌で応えます。何時になく高揚した様子です。
(CC_simako) 【志摩子】「だから私は退魔士として戦う事で、その衝動を満たす為にこれから私的な戦いに臨もうと思いますの。」気付けば志摩子も冬香の腰に手をしている。身体を引き寄せ、お互いの吐息が耳に掛かる距離で正直な心境を吐露する。
(CC_simako) 【志摩子】「戦って戦って生き抜いて、栄光と矜持と、女として得られる限りの悦びを享受しきってみせますわ私。これからが愉しみですわね、夜雲先輩。」
(CC_Touka) 【冬香】「……どうやら私は君を見くびっていたようだ。君は真実の体現者だな」これまでとは違う、心からの優しい笑みを浮かべます。まさか驚きと、満足と……「そうでなくては」これからが楽しみだ、というところにそう答えると、志摩子さんの髪を撫でます。
(CC_simako) 【志摩子】陶酔した表情で夜雲冬香の行為を甘受する志摩子。それから少しして、またも控えめなノックが生徒会室に響く。これからこの中で行われるであろう行為と比してのあまりの謙虚さに苦笑する。
(CC_simako) 【志摩子】「そろそろ時間ですわね…」名残惜しげに冬香の顔を見やり、悪戯っぽく微笑む。「何ともこの学校の生徒らしいというか何と言うか…皆さん生真面目でいらっしゃるのね。」以前の自分に向けているとも取れなくもない皮肉を口にしながら、ドアに向かってすぐ支度をする旨を告げる志摩子。
(CC_Touka) 【冬香】「……」ふふふっと笑ったまま、両手でふわっと髪を持ち上げます。「真面目かな?必死なんだろう?ああやって何も考えない連中は、何も考えないまま毎日が戦いだ」そう言ってカバンを持ちますね。
(CC_simako) 【志摩子】「今度はいつ来ていただけるのかしら?私、生徒会室でいつでもお待ちしていますわ。」乱れた制服を正しながら、生徒会の敷島志摩子としての空気を全身に纏う。以前と同じように凛とした雰囲気を漂わせつつも、もはや隠し切れない熱情のような物が佇まいに混じる。
(CC_Touka) 【冬香】「――そうだな――」高慢な微笑を浮かべたまま……「そのうち、今度はそうだな。君の用事が終わった頃にでも――毎日“遅く”までやっているんだろう?」出口へ向かいつつ、振り返りきらずにいいましょう。
(CC_simako) 【志摩子】「その時は、きっと楽しい夜になりそうですわね。ごきげんよう、冬香先輩。」笑みを浮かべながら夜雲冬香の背中を見送る志摩子。入れ替わりに入ってきた男子生徒を出迎えつつ、脇に押し込まれたマットを手際良く広げだす。生徒会室の灯りは今夜はまだ消える様子は無い。
(CC_Touka) 【冬香】「…………」いつもよりも満足そうな笑みを浮かべ、男たちとすれ違います。「――とはいえ、一言で言えることなど何も無いのだな――」志摩子さんの変化を思い出し、溢れてくる笑みを殺しながら呟きます。前線に身を投げ込んだ甲斐があった、と言わんばかりに――そう、“これからが愉しみ”な表情で闇の中へ消えていきます。