1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 02:02:05.76 ID:AGAG9YQuO
薄暗い空間。
ここはヒカルの祖父の家の物置で、ヒカルは同級生の藤崎あかりとお宝探しに来ていた。

ヒカル「どれもこれもパットしないなぁ」


あかり「ねえもう出ようよ、ヒカル」


ヒカル「あかりも何か探せよ。……お」


ヒカルが手に取ったもの、それはオナホであった。小学校六年生であるヒカルはそれを当然理解しておらず、興味津々な様子でいじくっている。

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 02:06:20.22 ID:AGAG9YQuO

ヒカル「これは古くてなかなか良さそうだな!高く売れるぞ!……じいちゃんが昔使ってたやつかな?」

あかり「あ、これ知ってる。お父さんが使ってた」

ヒカル「ふーん……ん?」


ヒカルは目を凝らした。見間違いかと思ったが、何度見てもそれは消えない。
その、オナホについた白いアトは。

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 02:10:43.69 ID:AGAG9YQuO

ヒカル「なあ、あかり。この白いアトはなにかな」

ヒカルがそこを指差す。しかし、「どこ?どこ?」と繰り返すあかりの焦点は定まらない。


???(それが見えるのか?)

ヒカル「さっきから言ってんじゃん」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 02:13:39.93 ID:AGAG9YQuO

???(見えるんだな?)


ヒカル「さっきからそう言って――」

あかり「ヒカル、誰と喋ってるの?」

あかりが不安げにヒカルを見つめている。その口調はひどく怯えているようだった。

ヒカル(さっきのやつは、あかりと声質が違う。てことは……)


ヒカル「誰だ!出てこい!」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 02:19:26.30 ID:AGAG9YQuO

ヒカルが叫んだ瞬間、ヒカルの目の前に裸の男が現れた。誰もが振り返る、いい男。

阿部さん「出てきてやったぜ。ほら――」

そう言うと、阿部さんはそのそそりたったイチモツから、白い液をヒカルに向けて発射した。

ヒカル「うわっ!」


阿部さん「すまない。姿だけじゃなく、液も出てしまったな」

驚いて口を開けていたために、ヒカルはそのトロピカルジュースをもろに飲んでしまった。
進藤ヒカル12歳、初めての口射であった。

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 02:26:17.45 ID:AGAG9YQuO
呆然と立ち尽くすヒカルと、それを恐々と見つめるあかり。
周りの人が見ればそれだけだろう、しかしヒカルには確かにその男を見ることが出来た。

阿部さん「なあ、少年。困ったこと、いやむしろ喜ぶことに俺は君としか接触できない。」

ヒカル「だから……?」

阿部さん「だから、俺は君についていく。大丈夫さ、マスかいてるとこを覗くような真似はしない」

この男は危険だ。
ヒカルはとっさにそう判断した。

ヒカル「悪いが断る」
阿部さん「寂しいこと言うなよ――ほれ!」













ヒカル「アッー!!

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 02:31:53.85 ID:AGAG9YQuO

あかり「ヒカル!?」

ヒカルの突然の叫び声に、あかりがビクっと体を震わせる。
そして倒れているヒカルのもとへ、何故か尻の穴を押さえているヒカルの元へ駆け寄った。

あかり「ヒカル! 大丈夫!?」


ヒカル「なんとか中に入れるのは免れた……」


あかり「なに言ってんの、ヒカル? 頭大丈夫?」


ヒカル「頭は大丈夫だけどケツが……」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 02:35:19.07 ID:AGAG9YQuO

阿部さん(やれやれ。女なんか連れてやがる。これから調教しないとな)


ヒカル「あかり、もう大丈夫だから……」

あかり「本当に!? 私、ヒカルが変になっちゃったかと……」

あかりが静かに涙を流す。阿部さんが静かに我慢汁を垂れ流す。

ヒカルは今起こった全てのことを、綺麗さっぱり水に流したい気分だった。

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 02:40:53.35 ID:AGAG9YQuO
翌日、ヒカルはちゃんと学校に行っていた。周りの人間は見ることのできない相棒をひきつれて。

ヒカル「眠い……」

阿部さん「目、覚ましてやろうか?俺のマグn」

ヒカル「頼むからやめてくれ」

周りには阿部さんの声が聞こえないとはいえ、ヒカルは細心の注意を払う。

阿部さん「お前しか俺のこと見れないぞ?」
ヒカル「わかってるけどさ……」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 02:45:12.48 ID:AGAG9YQuO
教室に入ると、いつもふざけあう仲間達がヒカルに声をかけてくる。

阿部さん「お前、意外と男友達多いんだな。穴友にはことかかないじゃないか」

ヒカル「穴友?」


そのとき、担任(女教師)が教室に入ってきた。手には紙の束を抱えている。


担任「今日はテストをしまーす!!」

その瞬間、教室はブーイングで沸いた。

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 02:48:01.39 ID:AGAG9YQuO
教室は静寂を保っている。最近の小学生とはいえ、テスト中に騒ぐ馬鹿はいないようだ。

阿部さん「なんのテストだ?」

ヒカル「保健だよ、保健」

阿部さん「まさに俺の得意分野じゃないか」
ヒカル「まじ!? じゃあ手伝ってよ!」

阿部さん「任せておけ」



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 02:54:14.85 ID:AGAG9YQuO

阿部さん「問題読んでいけ。俺が答える」

ヒカル「わかった!」

ヒカルは笑顔を浮かべながら、テストの問題を確認し、すらすらと読んでいく。


ヒカル「問1、避妊するためにはどうすればいいか?」

阿部さん「ホモセックスなら妊娠の必要はない。そう書いておけ」

ヒカル「わかった! 問2、寝ている間に射精する現象はなんでしょう」


阿部さん「阿部さんの枕返し;、巷ではそう言われているぜ」


ヒカル「よし!」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 02:59:43.02 ID:AGAG9YQuO
滑るようにペンを走らせるヒカル。
普段は真面目にテストを受けないヒカルを知っている担任は、感動して涙と愛液を同時に垂れ流していた。

ヒカルがペンを置いたときには、まだ充分時間は残っていた。


ヒカル「サンキュー、阿部さん」


阿部さん「なあに、穴友は助け合いだ」


阿部さん(しかし射精したいな…

教室を見渡せば、そこにはオナニーも知らない少年ばかり。これで興奮しないことがあろうか、いやない。

その瞬間、その阿部さんの感情が、ヒカルの意識を包んだ。

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 03:05:03.21 ID:AGAG9YQuO

ヒカル「はうっ……!?」

突然、股間を抑えながらヒカルが立ち上がった。
周りの生徒達は、驚いてヒカルのほうを見やる。


ヒカル「うぼぶぶっ……」


あかり「ヒカル!?」

ヒカル「あばばばばばばばばばば……うっ」

ヒカルは、無意識にズボンをずりおろす。
そこから発射された液は、近くにいた男子生徒を襲った。


男子生徒A「ヒカルのザーメンが~」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 03:09:47.74 ID:AGAG9YQuO
騒然とする教室。

泣きじゃくる女子生徒。

男子生徒に付着した精液を舐めとる担任。

教室は、かつてないほどの地獄絵図となっていた。

ヒカル「てめー! なにをした!」

阿部さん「すまない、どうやら俺の心とお前の体は多少なりとも干渉しあうようだ。だがお陰さまですっきりさたぜ」

ヒカル「……俺の人生終わった」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 03:13:35.29 ID:AGAG9YQuO
結局その日、ヒカルは早退した。
ご機嫌な担任の寛大な処置で、家には連絡はいかないことになった。

しかし、明日には学校中に知れ渡っているだろう。


ヒカル「……」


阿部さん(射精してえな・・・・


ヒカルは駅前の通りを歩いていた。
なんだか家に帰る気分にはなれなかったのだ

72 名前: ◆SF9dMAvrZo [] 投稿日:2007/12/08(土) 03:22:41.81 ID:eYUUg+WO0

どこを目指しているわけでもない。
ただ闇雲に、ひたすらに歩みを進めるヒカル。

阿部さん「なあ、ちょっと止まってくれ」

ヒカル 「……」

ヒカルは止まらない。

阿部さん 「頼む、頼むから」

ヒカル 「……なんだよ」

ヒカルは立ち止まり、阿部さんのほうへ振り返る。
すると、阿部さんは駅前に立ち並ぶ、あるビルを指差した。

阿部さん 「あそこに、お前が会うべき人間がいる。直感だが信じて欲しい」

ヒカル 「……」

どうせ自分の人生は終わっているし、暇つぶしも見つからない。
ヒカルはそう考え、そのビルに向かうことにした。

77 名前: ◆SF9dMAvrZo [] 投稿日:2007/12/08(土) 03:27:26.93 ID:eYUUg+WO0

市河さん 「いらっしゃいませー」

阿部さんに導かれて入ったその店は、お爺さんだらけの店だった。
みんな四角い木の板を挟んで向かい合い、二色の石を並べている。

阿部さん 「おうおう、経験豊富そうなのがたくさんいるじゃないか。ここはホモソープか?」

ヒカル 「違うよ、多分碁を打つところだ」

市河さん 「ねえ、君。ここ初めて?」

受付の女の若い女性が、紙とボールペンを持ってヒカルを見ていた。
そこに名前と棋力を書いてね、とその女性は言う。

ヒカル 「棋力ってなんだ?」

市河さん 「そんなことも知らないの……」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 03:31:35.34 ID:eYUUg+WO0

市河さん 「棋力っていうのはね……」

ヒカル 「あーよくわかんないからいいや。ところでここジジィばっかじゃん。若いやついないの?」

市河さん 「いるにはいるけど……」

受付の女性がチラッと視線をずらす。
その先には、ひとりのオカッパの少年がいた。
手に雑誌をもち、ひとりで石を並べている。

ヒカル 「おっ!」

阿部 (うほっ!

市河さん 「ああ、でもあの子は――」

その女性の静止を振り切って、ヒカルはその少年のところへ駆けてゆく。
阿部さんはちゃんと最後まで精子を出し切って、ヒカルの後を追った。

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 03:36:36.41 ID:eYUUg+WO0

ヒカル 「よお!!」

アキラ 「!!」

背後からいきなり肩を叩かれ、その少年はビクっと震えた。
そしてゆっくりと振り返り、ヒカルの顔を確認するとニコっと笑顔を作る。

アキラ 「僕になんか用かい?」

ヒカル 「いやー、暇だから相手してほしいかな、なんて。それ、なに並べてるんだ?」

アキラ 「ああ、この雑誌をモデルにして、あるものを描いていたんだ」

そう言うとアキラは、ヒカルに雑誌をよこす。
そこの見出しにはこう書かれていた。

「塔矢二冠! 棋精、ゲイ人に続き、奔淫棒のタイトルも獲得!!」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 03:40:55.80 ID:eYUUg+WO0

その見出しの下には、和服を纏っている初老の男性が写っていた。
いや、正しく言うならば、和服を纏っているのは上半身だけ。下半身はまるだしであった。

阿部 「写真でもわかる。この男のマラ、俺の時代でもここまでのやつはいなかった」

ヒカル 「阿部さんが言うんじゃ、相当すごいんだろうな」

アキラ 「なにを独り言を言ってるんだい?」

ヒカル 「な、なんでもない。それよりこれを元になにを描いているんだ……」

ヒカルは自分の目を疑った。
わずか19×19の碁盤。その上に並べられた黒と白の碁石。
その狭い範囲で、その少ない色で――

雑誌に写る、塔矢二冠のデカマラを見事に表現していた。

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 03:44:51.14 ID:eYUUg+WO0

ヒカル 「っ……!」

阿部さん 「たいした少年だな」

アキラは誇らしげにヒカルを見ている。
どうだ、と言わんばかりの表情である。

アキラ 「これは僕のお父さんでね、僕のお父さんの息子を碁石で描いたのさ」

ヒカル (や、ややこしいっ……)

アキラ 「僕もいずれ、いや、すぐにでもお父さんと同じ道を歩もうと思っている」

そう語るアキラの目は、とても純粋に光り輝いていた。
そう、まるで精液をぬりたくった性器のような光。



101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 03:49:59.22 ID:eYUUg+WO0

自分と同じ年齢で、ここまで本気で夢を追いかけているやつがいる。
ヒカルは今の自分の現状と比べて、溜め息をついた。

アキラ 「そういえば、暇を潰しに来たんだろ? 僕と遊ばないか?」

ヒカル 「あ、俺碁は打てないぞ」

アキラ 「それは僕も同じさ、僕がしたいのは――ホームラン競争」

阿部さん (!! ……この時代に、まだその遊びがあったとは)

ヒカル 「ん? 野球か? 野球なら得意だぜ!!」

アキラ 「惜しい。だけど、ボールとバットは使うよ――」

ヒカルはアキラを見る。
その瞬間だけ、なぜかアキラの口がスローモーションで動いているように見えた。
そしてそれを、ヒカルは確かに読み取った。

「――ただし、自家製のものをね」

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 03:56:29.86 ID:eYUUg+WO0

◎ルール
○遠くまで飛ばしたほうが勝ち
○計測は、着地部分の尾を採用する
○オカズはあり、ただしバイブなどは認めない
○今回は時間制限は無し

ヒカル 「遊びなのに随分とルールが多いんだな。で、バイブとかオカズってなんだ?」

阿部さん 「馬鹿やろう、そんなことも知らないのか。全く恥ずかしいぜ」

アキラ 「ああ、大丈夫。今回はそれらは必要ない」

ヒカル 「で、結局なにを飛ばすんだ?」

アキラ 「……精子さ」

精子。
その単語を聞いた瞬間、ヒカルは立ちくらみをした。
自分の人生を転落させたもの、精子。どうして、どうして許すことができようか。

阿部さん 「だがヒカル、お前はその精子から生まれたんだぜ……」

ヒカル 「なんだって!?」

なんと皮肉なことだろう。
精子によって生み出され、精子によって人生を弄ばれる。
そのうち、自分の生死も危うくなるかもしれない。



119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 04:02:12.52 ID:eYUUg+WO0

ヒカルは立ち向かった。その皮肉で、悲しい運命に。

阿部さん 「男だぜ、ヒカル。俺も手助けをしないわけにはいかねぇ」

ヒカル 「ありがとう、阿部さん。……初めて名前で呼んでくれたね」

二人の間には、確かに繋がりができていた。
友達以上穴友以上、といったところだろうか。

アキラ 「準備はいいかい?」

ヒカル 「……」

阿部さん 「大丈夫だ、ヒカル。しばらく俺に体を預けてくれ」

ヒカル 「……わかった」

信頼しているからこそ、阿部さんに体を任せられる。
ヒカルが不安を感じる要素など、既に存在しなかった。




市河さん 「ゲイ―― フ ァ イ ッ ィ ィ ィ イ ク ッ !

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 04:05:43.25 ID:eYUUg+WO0

市河さんの卑猥な合図で、勝負は始まった。
二人の周りにはすでにヤジウマが出来ていて、あーだこーだ言っている。

「どっちが勝つんだ?」

「アキラ君だろう、なんたってゲイ人の息子を受け継ぐ息子だ」

「対戦相手の子は、真性包茎じゃないか。まだ子供だ」

下馬評はアキラに軍配があがっていた。
それもそのはず、アキラはまだ小学生とはいえプロになれる実力を持っていた。

しかし――みんなの予想は裏切られる。

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 04:10:53.45 ID:eYUUg+WO0

一見、一心不乱にしごいているように見えるアキラ。
しかし、その手や指は確実にカリや亀頭を刺激している。

市河さん 「流れるような手の動きだわ……。これが‘塔矢家の食卓‘……!!」

アキラの手は、マラを撫で回すように八の字の動きに変っていた。
その動きのよって気流が変化し、皮も亀頭もカリも茎も刺激を受け始める。

市河さん 「すごいっ!! これが‘エロニーニョ現象‘!!」

観衆はみな、アキラの独壇場(まさにオナニー)に見とれていた。
もちろんアキラも、みなに「見せるオナニー」をしていた。
それだけの実力が、アキラにはあった。

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 04:17:21.75 ID:eYUUg+WO0
アキラ (はぁっ、はぁっ、どうだ。これが僕の実力だ!!)

アキラは喘ぎながらもうすぐ果てようとしていた。
アキラは果てる前に、ヒカルの様子を見る。余裕からきた行動だろうか。

アキラ 「……!?」

アキラは目を疑った。
ヒカルはなにもしていなかった。ただ、ちんこを出しているだけ。
そのちんこも、勃起さえしていない。

アキラ (馬鹿な! なにをやっているんだ!!)

アキラは驚きながら、ヒカルの表情を見る。
そこには、余裕の笑みを浮かべているヒカルがいた。いや、もはやその顔は既にヒカルじゃなかった。

ヒカル 「阿部さんっ! まだなの!?」

阿部さん 「なあに、ちょっとした小手調べさ」

今や、両手と陰茎と阿部さんに乗っ取られている状態。
表情までは乗ってられてはいないのだが、自然と笑みが浮かぶ。

ヒカル 「どうした、アキラ。早くイきなよ」

そしてヒカル、いや阿部さんは、左手だけを性器にそえる。

アキラ 「これは……!」



146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 04:20:21.70 ID:eYUUg+WO0

アキラ (左手のみ。これは最善の方法ではない。最強の方法でもない)

アキラ (僕がどんだけ飛ばせるか試しているんだ! 僕の力量を測っている!)




アキラ 「はるかな……高みからぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!






155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 04:27:11.74 ID:eYUUg+WO0

アキラはイッた。
大量の精子を撒き散らせながら、爺さんたちに白い雨を降らせながら。

そして結果は――

市河さん 「19m19cm!!」

観客がどよめく。
それもそのはず、この距離はほぼアキラのベストだった。
しかも、「1919(イクイク」のおまけつき。

誰もがアキラの勝利を疑わなかった。
いや、アキラと――阿部さんだけは違った。

阿部さん 「さあ、イくか……」

ヒカル 「……うん」

阿部さん (それにしてもこの少年、俺が小さい頃と同じくらい飛ばしてやがる)

阿部さん (ホモとなるかバイとなるか、楽しみだぜ)

ヒカルの右手がゆっくりと動き始める。
ただ一直線――限りなく綺麗な、誰も真似できないような一直線でマラをしごく。

阿部さん 「ヒカル、いいか。ただ人形のようにしごくのではなく、俺の一挙一動に快感を感じるんだ」

ヒカル 「快感?」

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 04:31:45.92 ID:eYUUg+WO0

阿部さん 「俺はこれからヒカルに見せるためのオナニーをする」

阿部さん 「そのオナニーの動きをそのまま見つめるんだ。ヒカルにはもうできるはずさ」

ヒカル 「……」

阿部さん 「それが初めの一歩だ。ヒカル!」

阿部さん 「お前は(ホモに)目覚めた――」


完璧な直線でしごくことによって、添えた左手が生きてくる。
誰にも完璧な直線でしごくことなどできない、できるのは阿部さんだけ。

だから――阿部さんは最強なのだ。

165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 04:36:34.32 ID:eYUUg+WO0

ヒカル 「あ、あ、あああああああ……あぅんっ!!」

情けないイき声とは対照に、ヒカルの精子はすごい勢いでとんでいく。
アキラのものなど比ではない、その精子は落ちることを知らない。

アキラ 「あの精子……。羽が生えている」

アキラでさえ見とれてしまうそれに、観衆の興奮が高まるのも無理はない。
どこまで飛ぶんだろう、みながそれを手に届かない憧れの対象としたとき――

塔矢ゲイ人 「みなさん、くんにちわ。……む」

突如来店した初老の男性の顔に、ゴッという音をたてて不時着した。

173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 04:40:48.57 ID:eYUUg+WO0

市河さん 「塔矢ゲイ人!!」

アキラ 「お父さん!!」

突然のスパースターの来店。
そしてそのスパースターが顔射をうけたことによって、店内の熱気は更に高まった。

塔矢ゲイ人 「なんの騒ぎだね?」

ゲイ人の一言で、みなヒカルのほうへ顔を向けた。
ヒカルと塔矢ゲイ人、その距離約30m。

塔矢ゲイ人 (まさかあの距離を飛ばしたというのか……)

アキラ 「すいません、お父さん。僕は負けてしまいました」

塔矢ゲイ人 「!!」

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 04:45:55.27 ID:eYUUg+WO0

塔矢ゲイ人は、ゆっくりと歩みを進める。
そしてヒカルの隣に並ぶと、あのデカマラ――もはや性器ではない、芸術にまで達したそれを突き出した。

塔矢ゲイ人 「君の実力が知りたい、しこりたまえ」

ヒカル (今イッたばかりなのに……)

阿部さん 「これは面白いことになってきたな」

ゲイ人 「勝負方法はさっきと同じだ。ただし、ルールをひとつ追加する」

ヒカル 「なんだよ?」

ゲイ人 「二人同時にイくこと――」

再び会場は熱気に包まれる。
ホモセックス界を引っ張る男と、その男に顔射した少年。
この二人のタイマンを見れると考えただけで、イってしまう爺さんもいた。

186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 04:52:29.67 ID:eYUUg+WO0

ヒカル (五分おきでオナニーなんて無理だよ……)

阿部さん 「ヒカル、俺はやりたい。いや、やらせてくれ」

ヒカル 「阿部さん……」

阿部さん 「そして勝ったあかつきには――こいつを掘る」

そう語る阿部さんの顔は、今までに見たことないほどわくわくしているのがわかった。
それほどの強敵なのだ。このゲイ人は。

ヒカル (……阿部さんもアキラもゲイ人も、同じ目をしてる)

ヒカル (オレだけなんだか仲間はずれ……)

塔矢ゲイ人 「もう準備はいいみたいだね」

ヒカル 「えっ、あっ、え」

すでにヒカルの息子は、準備万端になっていた。
意識していないのに、このふいんき(←なぜかレイプできない がそうさせたのだろう。

市河さん 「若い子って元気ね……」

190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 04:59:19.12 ID:eYUUg+WO0

阿部さんの意思で、ヒカルはしこる。
さきほど阿部さんから色々と教えてもらったが、なんだか乗り気ではない。

阿部さん 「どうした、ヒカル。お前の体だ、お前がのってくれないと俺の調子もでないんだぜ?」

ヒカル 「わかってるよ……」

阿部さん 「見るんだ、ヒカル。相手のしごきを」

阿部さんに言われて、ヒカルは相手のしごきを見た。
その瞬間――ヒカルの心臓は跳ねた。

ヒカル 「カ……カッコイイ」

指先から光が放たれている。いや、違う。
数々の戦場を潜り抜けてきたゲイ人のマラは、もはやそれ自体が光を放っているのだ。

指が亀頭をはさむ。竿がしなる。
指テクで竿が唸る。

ヒカル (輝く指先! 輝く巨根!)


193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 05:05:52.99 ID:eYUUg+WO0

竿をしごいていたヒカルの右手が止まる。
両手をだらんと垂らして、ただただゲイ人のしごきを見入っている。

阿部さん 「ヒカル、どうしたんだ。早く左手を添えるんだ」

ヒカル (……オレも。オレもあんな風に)

阿部さん 「ヒカル?」

ヒカル (あんな風にしごけたら――!!)

その瞬間、ヒカルの息子が跳ね上がった。
起きて時計を見たら、遅刻ギリギリだったときの飛び起き方と同じ破壊力で。

ヒカルはマラを握る。そして左手を優しく添える。
そして――自らの石で、あそこをしごいた。

不器用で不細工だが、ヒカルは確かに自分の意思でしこった。
それは新たなる一歩だが――

ヒカル (阿部さん、まさか俺の体を完全に乗っ取っとろうと――)

彼は自覚していなかったのだ。
自らの意志で、自らの動作でオナニーをしたことを。
それが不幸だった。

ヒカル 「うわぁぁぁああぁぁぁぁ!!」

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 05:14:05.55 ID:eYUUg+WO0

ヒカルがイく前にその場から駆け出した。
突然のリタイアに、塔矢ゲイ人のマラもびっくりして痙攣を起こす。

市河さん 「君っ!!」

市河さんの静止など気にも留めず、ヒカルは大急ぎで店を出て行った。
残されたゲイ人、アキラ、観客のみんなはただ呆然とするばかりである。

塔矢ゲイ人 「みなさん、お騒がせして申し訳なかった」

ゲイ人が痙攣したそれをマッサージしながら、袴のなかにしまう。

爺さんA 「いやいや、爺さんたちの自慰を見るよりずっと楽しいですよ」

爺さんB 「んだんだ。わしらなんかイくと同時に逝くかもしれんしのぅ」

ゲイ人 「ははっ。みなさんはまだまだ元気ですよ」

塔矢ゲイ人の店に、久方ぶりの和やかな空気が流れる。
みな緊張していたのだ。突然の道場破り同然の輩に。

塔矢ゲイ人 (しかしあの子……とんでもない化け物だ)

塔矢ゲイ人 「アキラ、あの子の名前は?」

アキラ 「振動……バイブです」

塔矢ゲイ人は「振動バイブ」という名を、アキラは「進藤ヒカル」という名を。
心に深く刻んだ。次会えるときを心待ちにしながら。

201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 05:21:08.67 ID:eYUUg+WO0

阿部さん 「ヒカル……」

ヒカル 「阿部さん、俺オナニーとかホモとかばかにしてたけどさ」

阿部さん 「掘るぞ」

ヒカル 「怒んないで、最後まで聞いてよ。今日さ、みんなのオナニーとかホモとかに対する真剣な目をみたらさ」

ヒカル 「マジスゲーと思ったよ。ちょっと感動だよ……」

阿部さん 「……いいことじゃないの」

ヒカルと阿部さんは沈んでいく夕陽を見つめる。
ヒカルの前髪は風に吹かれて、しまい忘れたチンコも風になびいてる。
そして阿部さんは呟いた。

阿部さん「夕陽って、ときどき出る赤玉みたいだな……」

阿部さんとヒカルの二人は、確かに新たなる一歩を踏み出していた。
それがこれから現代のホモ界にどんな影響を与えるのか―― 二人はまだ知るよしもない。

第一部 完

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最終更新:2007年12月09日 01:36