京常京常線

京常線
Keijo Line
路線総延長
軌間 1067 mm
電圧 1500 V 架空電車線方式 (直流)
最高速度 特急・ライナー:150 km/h
それ以外: 130 km/h

京常線(けいじょうせん)は、東京都港区の品川駅から茨城県水戸市の水戸駅を結ぶ京常急行電鉄の鉄道路線である。

概要

京常線は、京常急行電鉄(当時:葛飾電気軌道)として最初に開業した京常高砂 - 柏を含む創設路線で、首都東京(品川駅)から茨城県水戸駅を結ぶ鉄道路線で、全線にわたり首都圏と沿線各都市を結ぶ特急列車や、一部区間では貨物列車が運行されている。また首都圏側では東京への通勤輸送の役割も担う。京常曳舟駅 - 柏駅間は急行線と緩行線の方向別複々線となっており、緩急分離運転を実施している(運転形態については後述)。横浜線や成田線と共に京常急行電鉄の基幹路線であり、関東地方における主要幹線の一つである

全線が電化されているが、沿線の石岡市柿岡にある「気象庁地磁気観測所」への影響を考慮して、戸頭駅から水戸駅までは交流になっている。戸頭駅とつくばみらい市駅の間にデッドセクションが設けられている。

東京地下鉄半蔵門線と東京急行電鉄田園都市線との相互直通運転を行っている。

茨城空港への空港連絡鉄道としても機能している。

名称の由来

名称については、東京(東京)の「京」と常陸(ひたち)の「常」を合わせたものである。

路線データ

  • 軌間:1067mm
  • 複線区間
    • 複々線:京常曳舟(東京都) - 柏(千葉県)間
    • 複線:品川(東京都) - 京常曳舟(東京都)・柏(千葉県) - 高浜(茨城県)
  • 電化区間:全線
    • 直流1,500V:品川 - 戸頭間
    • 交流20,000V 50Hz:戸頭 - 水戸間
    • デッドセクション:取手 - つくばみらい市間、車上切替式
  • 閉塞方式
    • 自動閉塞式:全線
  • 保安装置
    • K-ATS(京常型ATS):全線
  • 最高速度
    • 特急・ライナー以下:130km/h(水戸 - 京常高砂間)、120km/h(北柏 - 京常曳舟間の緩行)、115km/h(左記以外の区間)
    • 特急・ライナー以上:150km/h
  • 運転指令所:柏総合指令室

歴史

  • 1900年11月26日:小岩 - 柏間開業。開業時の途中駅は、曲金(現:京常高砂)、松戸市、八ケ崎
  • 1913年4月21日:曲金 - 小岩間廃止
  • 1913年6月13日:曲金 - 業平橋(現:京常押上)間開業。途中駅は、京常立石、京常曳舟
  • 1913年6月15日:曲金駅を京常高砂駅に改称
  • 1919年12月29日:柏 - 布施(現・あけぼの山)間開業。途中駅は、根戸(現:柏根戸)
  • 1923年9月6日:総州急行電鉄を買収に伴い、柏網線(現:総州本線)との相互直通運転開始
  • 1924年1月2日:布施 - 土浦間開業。途中駅は、戸頭、伊奈、柳橋、松代、大角豆
  • 1929年4月2日:京常高砂 - 東京間開業。途中駅は、新日本橋、千歳(現:墨田千歳)、錦糸町
  • 1931年2月7日:京常本線の土浦 - 百里間開業。途中駅は、神立、高浜、小川
  • 1931年2月10日:百里駅を百里ヶ原飛行場駅に改称
  • 1940年9月21日:百里ヶ原飛行場 - 水戸間開業。
  • 1945年9月31日:百里ヶ原飛行場駅を百里開拓駅に改称
  • 1950年4月6日:新日本橋 - 東京間廃止
  • 1950年5月1日:東日本橋、元高砂、西柏、北柏駅開業
  • 1950年5月9日:新日本橋 - 東日本橋間運休。新日本橋駅の工事のため
  • 1950年11月17日:新日本橋 - 東日本橋間再開
  • 1958年10月1日:筑波ニュータウン(現:学園都市)開業
  • 1965年11月11日:新日本橋 - 品川駅間開業。途中駅は、八重洲駅(現:八重洲<東京>駅)、銀座、新橋、東浜松町、芝浦、品川
  • 1966年12月25日:立川(現:墨田立川)、東墨田、東四つ木、柴又、新上本郷、廣池学園、高岡、谷田部(現:つくば市)、上ノ室、土浦天川、木田余、新岩岡駅開業
  • 1967年11月30日:南高浜、茨城町駅開業
  • 1971年12月14日:死傷者1997人を出した京常電車松戸事件発生
  • 1973年4月24日:国鉄線内(特に常磐線)での暴動が京常線へも飛び火。土浦駅への放火をきっかけに、全線にわたって運休。乗客の暴徒化、13の駅で放火が発生(京常電車暴動事件参照)
  • 1979年4月6日:茨城県庁駅開業。
  • 1981年8月21日:百里開拓駅を百里駅に改称
  • 1986年11月13日:川戸・城之内駅開業
  • 1989年4月23日:小井戸・土浦市・川戸駅開業
  • 1992年10月1日:谷田部駅をつくば市駅に改称
  • 1996年4月13日:労働組合によるストライキ発生。終日運休となる
  • 1999年5月23日:品川 - 柏間でK-ATSに更新
  • 2000年10月1日:保安装置更新を踏まえてダイヤ改正を実施。営業最高速度が120kmとなる。
  • 2000年11月19日:戸頭 - 松戸市間高架化。柏駅の大規模改良に伴い、柏網線(現:総急総州線)との相互乗入運行廃止
  • 2003年3月19日:帝都高速度交通営団半蔵門線との直通運転が始まった。
  • 2003年4月1日:立川駅を墨田立川、千歳駅を墨田千歳、押上駅を京常押上、錦糸町駅を京常錦糸町駅、根戸駅を柏根戸、布施駅をあけぼの山に改称
  • 2004年12月14日:京常曳舟駅 - 柏駅間を複々線化
  • 2005年4月1日:朝ラッシュ時に女性専用車導入
  • 2005年5月9日:半蔵門線・東急田園都市線での導入にあわせて、平日早朝のラッシュ時間帯の京常本線側から半蔵門線に直通する列車に女性専用車が設置
  • 2005年10月11日:線内での女性専用車の運用を廃止(半蔵門線直通車は京常曳舟駅より実施)
  • 2008年4月1日:筑波ニュータウン駅を学園都市駅に改称
  • 2009年1月23日:西土浦駅開業
  • 2009年4月31日:中矢切駅開業
  • 2010年3月11日:茨城空港の官民共用化に伴い、百里駅を茨城空港に改称。しかし、茨城空港へは徒歩10分ほど掛かる。

他社線との直通運行

東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線

 押上駅を介して、各駅停車・急行・準急列車が柏駅から東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線中央林間駅まで運行されている。

沿線の人口が急増するとともに京常線も乗客が急増した。京常急行電鉄は増発、ラッシュ時の優等列車廃止、保安設備の改良、軌道改良による速度アップなどで輸送力増強・混雑緩和を図ってきたが、並走する国鉄常磐線(現:JR常磐線)の事故などで信頼低下、安定している京常本線に乗客が移ってきたこともあり混雑は激化、抜本的な改良が求められた。

 さらなる混雑対策として、八重洲<東京>駅 - 柏駅間の複々線化も検討されていたが、八重洲<東京>駅 - 南押上駅間はトンネル構造で複々線には膨大な費用がかかることから、この計画は中止となった。

 その頃、当時東京北東部・千葉北西部への延伸計画のあった半蔵門線との直通運転を行うこととなった。当時の帝都高速度交通営団(営団地下鉄)が水天宮前駅から押上駅まで延伸、京常急行電鉄が京常曳舟駅から押上駅までの連絡線建設を行い、2003年3月19日より直通運転が始まった(東武鉄道の半蔵門線直通と同日)。2004年12月14日に京常曳舟駅から北柏駅までの区間が複々線化され、同年12月15日のダイヤ改正で京常高砂駅までだった地下鉄からの乗り入れを北柏駅までに延伸した。北柏駅に半蔵門線直通車両線用の車庫を建設。

列車種別

特別急行

京常特急参照

通勤ライナー

通勤ライナー参照

空港快速

終日約30分間隔で運行されている。特別快速が停車する新橋駅、東浜松町駅、芝浦駅に通過するが、殆ど特快と同じような運用に入ってる。

空港快速は京常線内は学園都市 - 品川間で運行されている。2009年10月までは特別快速として運行されていたが、品川から武相鉄道本線を経て武相羽田空港線羽田空港駅へ直通運行される列車と、八重洲<東京>駅から成田電鉄成田線を経て成田空港線に乗り入れ、成田空港まで向かう列車特別快速が設定され、それぞれの空港快速となった。

フルカラーLED行先表示器、方向幕では橙色で表わされる。三色LED行先表示器では赤色で表わされる。

特別快速

朝のラッシュ時を除き終日約20分間隔で運行されている。略称は「特快」。成田・羽田特快が通過する新橋駅、東浜松町駅、芝浦駅に停車するが、殆ど成田・羽田特快と同じような運用に入ってる。

特別快速は主に八重洲<東京>駅 - 柏間で運行されるが、一部列車は品川まで乗り入れる。

フルカラーLED行先表示器、方向幕では青色で表わされる。三色LED行先表示器では赤色で表わされる。

通勤特快

平日朝の上り品川方面行と平日夕の下り水戸方面行のみの設定。略称は「通快」。成田・基本的に、特別快速とほぼ同じ停車駅だが、八ケ崎に限っては通過する設定になっている。運用は品川から水戸まで京常線全線で運行されている。

フルカラーLED行先表示器、方向幕では紫色で表わされる。三色LED行先表示器では赤色で表わされる。

快速

区間快速の快速運転は柏 - 京常曳舟のみであるが、快速は全線で快速運転を行っている。

快速と違い、学園都市より先の本数が少ない区間でも停車駅は少ない。沿線自治体から、停車駅を増やしてほしいとの要望も出ているが、停車駅を増やす予定はない。

フルカラーLED行先表示器、方向幕では黄緑色で表わされる。三色LED行先表示器では赤色で表わされる。

区間快速

区間快速は快速と運転区間は同じだが、柏 - 京常曳舟間のみの快速運転である。

フルカラーLED行先表示器、三色LED行先表示器、方向幕では赤色で表わされる。

普通

全線で運行されている。2005年10月までは駅放送、車内放送で「各駅停車」と放送されていたが、各駅停車(下記参照)との差別化を図るため「普通」に差し替えられている。

早朝や深夜のみでの運行となっている。

フルカラーLED行先表示器、方向幕では白色で表わされる。三色LED行先表示器では橙色で表わされる。

各駅停車

半蔵門線直通用の種別。略称は「各停」「半直」。半直とは半蔵門線直通を示している。京常曳舟 - 北柏間で運行され、京常曳舟を介して全列車が半蔵門線押上方面へ直通、又は乗り入れてくる。当初は「普通」と名乗っていたが、東京・品川方面への利用客の誤乗防止を目的として「普通」から「各停」に改称された。


押上より先、半蔵門線、東急田園都市線内で急行列車になる場合は、

駅の自動放送では「まもなく●番線に各駅停車、▲行きが参ります。危ないですから白線の内がまでお下がりください。この電車は曳舟より先、半蔵門線に入ります。曳舟より先急行となります。停車駅にご注意ください。」

車内の自動放送では「この電車は京常線、各駅停車、▲行きです。曳舟より先は半蔵門線に入ります。曳舟から先、半蔵門線、東急線は急行列車です。京常線、地下鉄線内渋谷までは各駅に停車いたします。」 と、詳しい放送になっている。これは、直通運転開始直後に誤乗が絶えず、苦情が多く寄せられたためである。 ちなみに英放送では、「This is a Hnzomon subway train」と、京常線内でも「これは地下鉄半蔵門線の電車」と言う意味で流れている。


フルカラーLED行先表示器、方向幕では半蔵門線のラインカラーである紫色で表わされる。三色LEDでは橙色で表わされる。

京常本線内で使用される車両

自社車両

  • 優等列車・団体列車用
    • 02系:4両固定、主にエアポートライナー、おはようライナー、おかえりライナー等に使用される。
    • 03系:4両固定、京常特急でのみ使用される。
    • 04系:4両固定、エアポートライナーで使用される予定。(新造予定)
  • 成田特快・羽田特快以下
    • 3000系:4・6両固定、交直切り替え対応車両
      • 3080系:10両固定、地下鉄半蔵門線への乗り入れ対応車両
    • 2000系:10両固定、直流区間のみの運用
      • 2080系:10両固定、地下鉄半蔵門線への乗り入れ対応車両
    • 1000系:4・6両固定、交直切り替え対応車両
    • 9000系:4・6両固定、交直切り替え対応車両
      • 9050系:10両固定
    • 8000系:4・6両固定

かつて使用されていた車両

※創業時から戦前までの車両および機関車、業務車、貨車については割愛。

  • 7000系
  • 6000系
  • 5000系
  • 4000系
  • 3000系
  • 2000系
  • 1000系


乗り入れ車両

  • 東京メトロ半蔵門線
    • 08系
    • 8000系
  • 東急田園都市線
    • 5000系
    • 8500系
  • 武相鉄道
    • 07系
    • 08系
  • 下総鉄道
    • 600形
    • 700形

女性専用車両

 2005年5月9日から、半蔵門線・東急田園都市線での導入にあわせて、平日早朝のラッシュ時間帯の京常本線側から半蔵門線に直通する列車に女性専用車が設置されている。いずれも最後尾の車両。半蔵門線側から京常本線に直通する列車は、京常曳舟駅で女性専用車両は解除される。  2005年10月10日までは、京常線と直通する筑波山線全区間で設定されていたが、男性客からの苦情や京常本線中矢切駅の駅長が痴漢にあった女性に対して「専用車に乗らないのが悪い」との発言し、裁判沙汰になったことや、車掌が車内放送で女性に対して、専用車の使用を強要するような発言などもあり、女性客から大きな批判もあった。  京常側は「男女平等を大切にしなければならない、専用車は女性への過保護となり平等ではない、廃止も考えるべき」と発表。乗客から、廃止反対運動も少なからずあったが、地下鉄直通列車を除くすべての列車の女性専用車廃止に踏み切った。  2005年10月23日に「京常電車に女性専用車を復活させる会」が発足されたが、京常側は話し合いを拒否。2006年の5月12日には同会が柏駅始発の7時52分発急行品川行の最後尾車両に女性専用車両ステッカーを模したステッカーを張り、同列車と後続の列車に、最大30分の遅れを出させるなど、対立は激化している。また、同会と女性専用車反対派の会が、柏駅で衝突。電車が1時間に渡って不通となった上に、京常線柏駅員2人と、反対派に1人の負傷者を出す騒動にもなった。  京常電鉄側は2007年10月に「女性専用車両検討委員会」を設置するが、同委員会は「専用車設置時(2005年4月)と専用車未設置時(2006年9月)の、痴漢件数は然程変わらないが、専用車をめぐるトラブルの件数はかなりある。また、女性専用車設置により、隣の車両の混雑が悪化し、積み残しが発生している」 等の理由から、設置すべきではないと決定が下され、同委員会は2008年1月に解散となった。


駅一覧

  • 京常特急はそれぞれの列車記事を参照のこと。急行以下より記載する。
  • 普通と各駅停車すべての駅に停車する(押上駅は各駅停車が停車。普通は経由なし)。
  • ●:停車、|:通過、∥・空白:経由及び運行せず。
駅名 区間快速 快速 通勤快速 特別快速 空港快速 接続路線・備考 所在地
直通運転区間 品川駅から武相鉄道本線三浦市駅まで・羽田空港線羽田空港駅まで(普通・快速・特別快速・空港快速)
銀座から成田電鉄成田線経由成田空港線成田空港駅まで(空港快速)
八重洲<東京>駅から成田電鉄成田線経由成田空港線成田空港駅まで(空港快速)
押上駅から:東京地下鉄半蔵門線渋谷駅経由東急田園都市線中央林間駅まで(各駅停車)
学園都市駅から筑波山線筑波山駅まで(普通・快速)
品川駅 武相鉄道:本線八重洲<東京>駅柏駅方面から直通運行。上記参照))
東日本旅客鉄道:山手線・京浜東北線
東海旅客鉄道:東海道新幹線
京浜急行電鉄:本線
東京都 港区
芝浦駅 東日本旅客鉄道:山手線・京浜東北線
東京地下鉄:銀座線
東浜松町駅  
新橋駅 東日本旅客鉄道:東海道線・山手線・京浜東北線・横須賀線
東京地下鉄:銀座線
都営地下鉄:浅草線
東京臨海交通:臨海線(ゆりかもめ)
銀座駅 成田電鉄:成田線(直通運行。上記参照)
東京地下鉄:銀座線・日比谷線・丸ノ内線・銀座一丁目駅(有楽町線)
中央区
八重洲<東京>駅 成田電鉄:成田線(直通運行。上記参照)
東日本旅客鉄道(東京駅):東海道線・中央線・山手線・京浜東北線・総武本線・横須賀線・京葉線・東北新幹線・山形新幹線・秋田新幹線・上越新幹線・長野新幹線
東海旅客鉄道(東京駅):東海道新幹線
新日本橋駅 東日本旅客鉄道:総武本線
東京地下鉄(三越前駅):銀座線・半蔵門線
東日本橋駅 東日本旅客鉄道(馬喰町駅):総武本線
都営地下鉄(馬喰横山):浅草線・新宿線
墨田千歳駅   墨田区
墨田立川駅  
京常錦糸町駅 東日本旅客鉄道:総武本線・中央総武線
東京地下鉄:半蔵門線
京常押上駅  
押上駅 各駅停車のみ運行。(普通は経由なし)
東京地下鉄:半蔵門線(直通運行。上記参照)
東武鉄道:伊勢崎線
京成電鉄:押上線
都営地下鉄:浅草線
京常曳舟駅  
東墨田駅  
東四つ木駅   葛飾区
京常立石駅  
元高砂駅  
京常高砂駅 京成電鉄:本線・金町線
北総鉄道:北総線
柴又駅 京成電鉄:金町線
中矢切駅   千葉県 松戸市
松戸市駅  
新上本郷駅  
八ケ崎駅 東日本旅客鉄道:武蔵野線
廣池学園駅   柏市
西柏駅  
柏駅 京常急行電鉄:野田線船橋線柏線
総州急行電鉄総州線
東日本旅客鉄道:常磐線・常磐緩行線
北柏駅   東日本旅客鉄道:常磐緩行線
柏根戸駅    
あけぼの山駅    
戸頭駅   関東鉄道:常総線 茨城県 取手市
伊奈駅     つくばみらい市
高岡駅    
つくば市駅     つくば市
柳橋駅    
松代駅    
学園都市駅   京常急行電鉄:筑波山線(直通運行。上記参照)
上ノ室駅      
大角豆駅       土浦市
土浦天川駅      
土浦市駅      
土浦駅     東日本旅客鉄道:常磐線
北土浦駅      
木田余駅      
神立駅      
南高浜駅       岩岡市
高浜駅      
新岩岡駅      
小井戸駅      
小川駅       小美玉市
川戸駅      
茨城空港駅      
城之内駅       東茨城郡茨城町
茨城町駅      
茨城県庁駅       水戸市
水戸駅     東日本旅客鉄道:常磐線・水戸線・水郡線
鹿島臨海鉄道:大洗鹿島線

路線概要

品川 - 京常曳舟間

京常曳舟駅から地下に潜り、品川まで全区間地下である。開業当時は地上であったが、周辺が発展するのに並行して地下化事業が進められていった。

地下化に伴い、既存の道路直下に路線を引くことになった。そのため、直線 - 急カーブ - 直線 - 急カーブと、スピードを出しにくい構造になっている。また、既存の地下鉄等を避けるための勾配も数多く存在する。特に錦糸町 - 墨田立川間の 20km/h 制限を受ける半径100mの急曲線。八重洲<東京>駅地下 5 階ホーム(品川方面)の前後には約38‰の勾配がある。

この区間の特急・ライナーを除く列車の最高速度は 70km/h 。特急・ライナーは 85km/h となっている。


京常曳舟 - 戸頭

ほぼ、国道6号線(水戸街道)とJR常磐線と並行している。この区間は、複々線化で高架化され、線形が非常に良くなっている。目立った制限速度はなく、この区間に存在する制限区間は中矢切 - 松戸市駅間の 115km/h と、柏 - 北柏駅間の 120km/h、そして、ポイント通過制限だけとなっている。

この区間は特急・ライナーを除く列車は 130km/h 。特急・ライナーは 150km/h 運行となっている。

緩急分離が行われていて、常磐線各駅停車と同じような運用で、緩急線を走る列車は殆どが半蔵門線へ直通、又は乗り入れてくる列車となっている。半蔵門線に入らない運用は、早朝深夜の数本に限られる。また、複々線の終点駅である北柏駅には東京地下鉄所属の柏車検区が設置されている。半蔵門線へ乗り入れる、又は乗り入れてくる列車の殆どは、柏車検区を利用している。

柏駅には京常急行電鉄の柏車両基地と系列会社である京常車輌製造が存在する。京常線内で運行される下り列車の約3分の2が柏駅どまりと言う事もあり、柏車両基地を出入りする車両が絶えない。柏駅と車両基地を結ぶ連絡線の途中に折り返し可能な留置線が3本設けてあり、柏駅折り返しの列車は一旦回送扱いにし、留置線で向きを変え再び柏駅へ当駅始発として入る。


戸頭 - 学園都市

石岡市柿岡にある「気象庁地磁気観測所」への影響をなくすため、戸頭から直流から、交流に切り替わっている。

今まで並走してきた国道6号線と離れて、集落を結ぶ形で路線がひかれている。京常曳舟 - 戸頭間同様、線形は非常によく、この区間でも普通車が 130km/h 。特急車が 160km/h 運転となっているが、松代 - 学園都市駅間には制限 45km/h のS字カーブと約38‰の勾配がある。


学園都市 - 水戸

沿線には京常不動産によって分譲された住宅地が点在している。

学園都市 - 土浦間は花室川と並行し、土浦から再びJR常磐線と並走する。この区間は無計画に高架化され、勾配が連続し、かつて筑波電鉄により地方鉄道線として敷設された区間だが、断続的に曲線区間が現れ、線形は良くない。

土浦から先は、高浜まで並走し、高浜から先は、茨城空港を経由して茨城空港から水戸までは、大きなカーブも無く直線的な路線になっている。

最終更新:2010年10月12日 23:03