5スレ>>552-554


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 よっ、再三だが、オレは善良な市民くらい人畜無害なロケット団団員!
 前回のことでこってり怒られたことをまったく気にしてないオレは、今日もかわいこたんたちをつかって悪さをするぞ!
 さて、部屋でサンドとジグソーパズルをやってると、我らがドンのサカキ様が今回も直々の命令を与えてくださったのだ!



 ~今日の指令~

 タマムシのアジトを守り抜け!



 ななななんだってー! いったい、なにが起きたと言うんだろう。
 指令書によればこのタマムシのゲーセンの地下にある、このロケット団アジトに、ガキが侵入したらしい。
 ……言われてみれば、確かに外が騒がしいような。

「マスター……」

 サンドが心配そうな目でこちらを見ている。……うん、サンドを元気づけてやらなきゃな。

「大丈夫だ、サンド。すこし見回りをしてくる。お留守番しててくれ」

 頭をなでてやると、少し安心したのか、

「……わかりました」

 と、サンドが返事をしてくれた。

「よし、いい子だ」

 オレは念のための警棒を棚からとりだし、腰につける。

「よし、いってくる」

 ブーツを履き、ドアを開ける。

「ぁっ、まって……」
「どうした?」

 首だけ曲げ、横目にサンドを見る。

「えっと……無理、しないでくださいね?」

 オレを案じてくれてるんだなサンド……。

「大丈夫だ、あとでパズルの続き、しような」
「はい」

 サンドがうなずいたのを見て、オレは、部屋から飛び出した。

 ウーッウーッ

 赤いランプのひかる通路を、オレは必死に走ってる。
 オレの目の前には、見慣れない服装の奴が走ってる。たぶんというか、間違いなく侵入者!
 ガキと聞いて余裕かと思っていたんだが……思いのほか足が速い。

「っクソ、まちやがれ!」

 目の前の奴がスピードを落としはじめたのか、徐々に距離がつまる。

「よし、疲れはじめたようだな!」

 そいつはきょろきょろ首をふり、……急にこっちに振り向いた。
 その瞬間

「ピカチュウ、でんこうせっかだ!」

 そう叫んだ。

 オレも足に急ブレーキをかけたが、そのときにはもうおそかった。

 そいつのと思われるピカチュウが、通路をジグザグに、目で追えない早さでオレに向かって突っ込んでくる!

 まずい……そう思ったときには、すでにオレの身体は宙に飛んでいた……。



 ――ここは、どこだ?

 目の前が真っ暗だ。

 ――おかしいな、オレはたしか、侵入者をおっかけてて……
 そうだ、思い出したぞ。

 ――ガキのもえもんのでんこうせっかを受けたんだったな……

 オレ、死んじゃった?

 ――うむ……サンドのことが心配だ……

「――!」

 いま、声がした気がする。

「――! ――!」

 誰だ? 聞き覚えのある声だな……

「――!」

 ……そうだ、この声は――



「マスター!」


 一気に視界がひろがる。
 目の前には、瞳に涙を浮かべているサンドがいた。

「マスター!」

 オレの顔に覆い被さるように抱きついてきた。……すこし苦しい。

「……苦しい」
「あっ、ごめんなさいっ」

 サンドがさっと飛び退く。また視界がひらけた。
 ふと左を見ると、見覚えのある写真が張り付けてあり、もう逆をみると、サンドと、これまた見覚えのある家具。……どうやら、ここはオレの部屋のようだ。
 起きあがろうとして、腹にわずかな鈍痛がしたが、無視できる程度のもの。

「もう起きて大丈夫ですか?」
「ああ、もう問題なさそうだ」
「よかったですっ」

 そしてオレに飛びつくサンド。

「ああ、サンド、心配させて住まないな」

 オレもサンドを抱きしめ、頭をなでていた。



「やっと完成しました!」
「ほんと、長かったなぁ」

 サンドと腕を組んで喜びあう。
 あのあとベッドから起きたオレは、サンドの作ってくれた晩飯を食べて、やり途中だったジグソーパズルをやっていた。
 最初買ったときは、『ほんとに完成するのか?』と疑問に思っていたが、完成させたときの達成感と、ここちよい疲労感が、これまたたまらないな。
 一緒についてきたのりでパズルを固め、買ってきた額縁におさめて土足場に飾った。

「おっ、いいできだ」
「そうですね」

 パズルにいいできもへったくれもないなんて無粋なツッコミは胸に秘めつつ、またパズルを買ってこようと強く思った。
 ふと、壁の時計をみると、すでに24時をまわっていた。
 オレはさっきまで寝ていたから眠くないのだが……サンドは何度かあくびを見せている。

「よし、サンド、もう寝るか」
「そうですねぇ……」

 どこか伸びた声。やはりオレにつきあうために無理してくれたのだろう。
 目をこするサンドを抱き上げ、ベッドへと寝かせる。

「つきあわせて悪かったな」
「いぇ、とても、楽しかった……です……よ……」

 そしてそのまま寝入ってしまった。

「おやすみ」

 前髪をかきあげ、おでこにキスをしてから、電気を消してサンドのとなりに横たわった。
 不思議と、睡魔はあっというまにやってきた。オレはそいつらに身をまかせ、夢の世界へとダイブした……。
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