5スレ>>616-2

興味深い薬を手に入れました。
某社からの試供品です。
早速うちのツンデレ娘に使ってみようかと。

「ゴース、ミックスオレ飲む？」
もちろん薬を混ぜてあります。

「んー。」
と言いながら受け取って飲んでくれました。
さぁ、薬の効果を試してみようか。

「…お礼くらい言ってよ。」
普段なら一蹴されて終わりだろうし、
それが分かってるから僕もこんなこと聞かない。

だけど…
「あ、ごめんね。ありがと…って！？　ななな何でもないわよッ！！」
と、かなり焦った反応。

駄目押しにもういっちょ。
「おいしい？」
そう聞くと、
「うん！あなたがくれたからいつもより……　だぁぁぁ違う違う違うんだからっ！」

これは薬が効いてる様子！
僕は邪悪な笑みを隠すことができませんでした。




今回使った薬は「スナオニナール」というもの。
飲むと一日だけ素直になってしまうという面白い効果が！
…まぁ、早い話が自白剤だよねコレ。


どうやら効果は抜群のようなので、前から気になってたことを聞いてみようかな。

「ねぇゴース、僕のことどう思ってる？」

普段なら絶対「嫌い」って言ってくるんだろうなぁ…
そんなことはないと信じたいとこだけど。
正直気になるじゃん？ねぇ。

「はぁ？アンタなんか好きに決まって…　ちっ違、大好き！大好きじゃなくもなくてー！？」

ニヤニヤ。

「だからその、きｒ…好き。何よこれぇぇぇ！」

うん。これは素晴らしい！

「へぇ～。そう思ってくれてるんだ、嬉しいな。」
「違うってばぁ！本当は嫌いだ…なんて思ってないから！」
「一万年と二千年前から」
「愛してるぅぅぅぅぅぁあああ！　嫌い嫌い大ッきｒ好きぃぃぃっ！！」

さらに畳み掛けてみる。

「嫌いだとしたら、なんで食事作ってくれたりしてるの？」
「好きだからに決まって…ない！　そう、気分だけでも奥さんでいたいからよっ！！」
「え？　それって…」
「ななな何か変なこと言っちゃった！？　でもそれが本心…だー違う違う違ぁぁぁ！？」

お、思った以上に好かれてたようで…ちょっとどころじゃなく恥ずかしい。
これ以上聞いてると顔から火が出てきそうなので、問いただすのは終わりにしよう…



それにしても素直なゴースはとても可愛い。
普段はご飯作ってくれても素っ気無い態度なのに、
今日ばかりは「どう、おいしい？」とか聞いてきたよ！
「おいしいよ」って返したら「よかったぁ、嬉しい♪」だって！
実際は料理下手だしマズかったんだけど、それも吹き飛ぶ可愛さだったね！！

なんかもうホントに夫婦気分で、これは理性がやばい…
あとでこの薬注文しよう。



ちなみに翌日になったら、すっかりいつものゴースでした。
昨日の好き好き大好きーっ！っていうのはどこへ行ったんですか？っていうほどの変わり様。
アレが本心だっていうなら、どんだけひねくれてんのこの子…

「ほらさっさと支度しなさい、遅刻するわよ！　ったく、愚図なんだから～～！！」

あぅあぅ。
まぁ普段はこのくらい厳しいほうがいいのかもね。
それにホラ、なんだかんだ言っていい子だし。