5スレ>>894


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  • セキチクシティ

 可愛い娘獲り放題!と書けばほんのり犯罪臭のするが御幣はあんまり無い、サファリゾーンで有名なセキチクシティ。
 この街のジムリーダーは忍者の子孫だと噂されている毒タイプ使い「毒の事ならなんでもござれ」キョウ。
 セキチクシティに辿り着いたトレーナーとデオキシスは周辺の道路である程度修練を積んだ後でキョウに戦いを挑んだ。
 先程述べた通りキョウは毒タイプ使いであり、デオキシスは毒タイプに有利なエスパータイプである。
 今までのジムリーダー同様、デオキシスのサイコキネシスで何の問題も無く無双出来るだろうとトレーナーは予想していた。
 実際、戦いを始め、コンパン(×3)を無双し僅か数分でキョウ最後の手持ちであるモルフォンを引きずり出した。
 このまま何の問題も無く今までのジムリーダー以上に楽勝出来ると思われた、が、キョウもただではやられなかった。

「…むっ。」

 デオキシスのサイコキネシスがモルフォンに命中するが、当たった瞬間、モルフォンの姿がぶれて、掻き消える。
 それはモルフォンの影分身による偽物であり、デオキシスは別のモルフォンにサイコキネシスを撃つが、これも偽物だった。
 いつの間にかデオキシスの周辺を数多くのモルフォンが囲んでおり、デオキシスにはどれが本物か分からなかった。
 デオキシスは闇雲にサイコキネシスを撃つが当たったモルフォンもまた偽物、減った分身は直ぐに補充される。

「モルフォン、サイコキネシス!」
「デオキシス、後ろだ!」

 キョウの指示が飛ぶ。デオキシスの死角からの攻撃にトレーナーが気付いた為にデオキシスは直前でよける事が出来た。
 間髪入れずサイコキネシスが飛んできた方向へデオキシスもサイコキネシスを放つが当たるのは影分身の偽物のみ。
 トレーナーも先程見えた本物を探し出そうと懸命になるが、惑わすように舞うモルフォンに撹乱させられ見失ってしまう。
 「今の」デオキシスは非常に高い攻撃・特攻を持つ代わりに防御・特防はキャタピー以下である。
 例えタイプ不一致によるサイコキネシスでも何度も受け続けていればその内デオキシスは倒れてしまうだろう。

「三百六十度!モルフォンの影分身は!貴様を囲んでいる!」
「貴様等に我等の動きが分らぬだろうが我等は貴様等の動きが手に取るように分かるぞ!」
「次は避けられるか?モルフォン、サイコキネシス!」

 勝利を確信したからか饒舌に語るキョウに対しトレーナーは黙ってデオキシスとモルフォン達を見ている。
 再びデオキシスの死角から襲いかかるモルフォンのサイコキネシス。
 敵も攻撃も見えていないその状況は目に見えて不利だというのにデオキシスは一切の焦りも見せず逆に笑って見せた。

「ふん…マヌケが。知るがいい!このデオキシスの特攻は!全てのもえもんを凌駕する事を!」


『 サ イ コ ブ ー ス ト ! 』


 一陣の風が薙ぐ。
 デオキシスを中心に押し出された強烈な念動波が全方位、三百六十度、モルフォンの影分身を本物諸共薙ぎ払う。
 サイコキネシスより数段上の威力を伴った念動波はセキチクシティジムの名物である見えない壁にすらもヒビを刻んだ
 もえもんによる損傷を考慮して造られた壁すらも破壊しかねない攻撃にモルフォンが耐えきれるはずもなく一撃で瀕死になる。
 一陣の風と共に音も無く放たれたサイコブーストによりデオキシスとそのトレーナーはキョウから勝利を得た。




「高い特攻とサイコブーストによる無双!気持ちがいいね。」
「調子付いているところで悪いがサイコブーストを忘れてくれ。」
「ちょっと待て。何でサイコブーストを忘れるんだ。」
「扱い辛いんだよ。使うと特攻が二段階下がるし。タイプもサイコキネシスと被ってるし。」
「威力はサイコブーストの方が上だろう!?」
「威力だけならな。でも他の特殊技を使う場合には迷惑だ。」
「高威力こそロマンだと言うのに…orz」
「(しかし最近サイコキネシスじゃ威力不足になってきたのもまた事実だ…さて、どうするか。)」


  • 新メンバー加入

「というわけで戦力増強の為に知り合いに頼んでもえもんを借りてきたぞ。」
「このSSは私との二人旅が主題じゃなかったのか。」
「デオキシスとの二人旅じゃ行けない場所とかもあるからな。実際、筆者は二人じゃなくて四人旅をしたらしい。」
「ふーん。それで何を借りてきたんだ?」
「カメックス。波乗り要員+グレンシティジム戦を考えて優秀な純水タイプもえもんを選んだ。」
「そう言えばSSスレでは初代御三家でもカメックスはあまり見た事が無いな。」
「動画では人気なんだけどな…メタ的な会話はそれまでにして。出てこい、カメックス。」

 トレーナーが投げたモンスターボールから白光と共に現れたのはトレーナーの言った通り甲羅もえもん、カメックス。
 水色の髪を短く整え、細い体に似つかない巨大な甲羅を背負い、その甲羅から抜き出た噴射口もまた戦車のよう。
 噴射口を空に向けているカメックスは、デオキシスとそのトレーナーに恭しく御辞儀をして見せる。
 本来他人から譲ってもらったもえもんはバッジを揃えない限り言う事が聞かないはずだが、そこはカメックスの性格なのだろう。
 いきなり御辞儀をされて少し戸惑ったデオキシスだが、トレーナーはカメックスの性格を話には聞いていたので普段通りだ。

「初めまして、デオキシスさん。今日から貴方の補佐をすることになったカメックスです。」
「デオキシスでいいよ。私もカメックスと呼ばせてもらうから。よろしく、カメックス。」

 挨拶もそこそこに交わした二人を見ていたトレーナーは二人に一つの提案した。

「早速で悪いけど二人には戦ってもらう。話は聞いてるけど実際にカメックスがどの程度戦えるか見てみたい。」
「早速だね。確かにカメックスの実力を測るには手っ取り早いけど…カメックスはいいの?」
「私は構いませんよ。互いにどの程度戦えるか知っておくとダブルバトルの連携等も取れやすいでしょうから。」
「よし、それじゃあ戦闘開始。」

 トレーナーはどっちも与さない審判役として、セキチクシティから離れた道路にてデオキシスとカメックスと戦いが始まった。
 先手を取ったのはデオキシス。普段通り自慢のサイコキネシスでカメックスを仕留めようとする。
 しかしカメックスは、一体どのような術を使ったのか、僅か数歩歩くだけでデオキシスのサイコキネシスを回避した。
 カメックスもまた高レベルであり、もしかしたら戦闘経験はこちらより上かも知れない、とデオキシスは今の動きから判断する。

「ほう。面白い動きをだ。カメックスも修業次第でこういう不思議な身の軽やかさも修得出来るのか…。」

 瞬間、デオキシスは駆ける。その手には念動力によって生み出された十万ボルト以上の電気が開放を求めて脈動している。
 電磁砲。威力はあるが制御が難しい為に当たり辛いという弱点が有る技だがそれを至近距離から放つ事でカバーする気である。
 それを理解したカメックスは噴射口を構え突撃してくるデオキシスを文字通りの意味で迎え撃つ。
 噴射口から放たれたハイドロポンプでデオキシスを叩き落とそうとするが殆どがデオキシスに避け切られる。
 僅かに一つ、頭部に命中しそうになった水弾があるが、デオキシスはそれを片手を犠牲にして無理矢理弾き飛ばした。

「だが、そんな眠っちまいそうなノロイ動きでこのデオキシスが倒せるかァーー!?」

 二人の距離が縮まる。逆にカメックスにとってもハイドロポンプをデオキシスに当てるチャンスである。
 デオキシスが電磁砲を放つ直前をハイドロポンプで撃ち抜こうとカメックスは狙いを定める。
 そしてとうとう二人の距離が僅かになりデオキシスは電気を宿した手を振り被る、寸前でカメックスの目の前から姿を消した。

「かかったな、マヌケめ!」 

 デオキシスはカメックスの背後に居た。テレポートによる移動である。カメックスのハイドロポンプは間に合わない。
 電気を宿す手を振りかぶり解放と共に電磁砲でカメックスを仕留めようとする、が、振りかぶった手の勢いが急に減速した。
 やがて手の動きは完全に止まり、手だけは無くデオキシスの全身がまるで石像にでもなったかのように止まる。
 何事かとデオキシスは自分の身体を見れば、自分の身体が凍っていることに気付く。理由は一つしか思い至らない。
 カメックスによる冷凍ビーム。ハイドロポンプは間に合わなかったが、冷凍ビームがデオキシスを凍らせていたのである。

「き…きさま…。」 
「マヌケは貴方ですよ、デオキシス。」

 至近距離からのハイドロポンプにデオキシスの全身はバラバラに…は流石にならなかったが、大きく吹き飛ばされ倒された。
 それにしても恐ろしいのはカメックスの能力。水で濡らしていたとはいえデオキシスを一瞬で凍らせる冷凍ビーム。
 トレーナーは期待通りの新たな戦力に心中でほくそ笑む一方で、センターで治療する為にデオキシスをボールに回収した。




「負けた…強いな、カメックスは。」
「氷が間に合わなかったら貴方の勝ちでしたよ。」
「とりあえず実力は言う事無しだな。改めてよろしく、カメックス。」
「こちらこそ。改めてよろしくお願いしますわ、御主人様。」
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