2スレ>>621


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―――暗いこの洞窟が私の住処

――生まれおちた場所は覚えてない。自分が何者かなんて知りもしない。
仲間などいない、見知ったものはいるが所詮は関係ない連中……
そいつらがどうなろうと知らない。私が介入することではない。

だが……


―この領域を踏み荒らすものを。私の住処に土足で上がる愚図達を。
    
―私は容赦しない―






風が痛い。
外と打って変わって突き刺すような寒さが身体を襲う。
まるで洞窟自体が外部からの侵入を拒むかのように。

「そりゃまぁここまで寒けりゃ氷タイプの聖地だろうが……
 もうちょっと常識的な寒さであってもいいじゃねぇかよ」


二つの入口、ひとつの洞窟。
大陸から遠く離れ、人が立ち入らず夏でも解けることのない氷が覆う。

そう、ここはふたご島……


「さてと……泣き言言ってても始まらないか。さっさと奥に進もう」

今回の目的は氷タイプの萌えもんの捕獲。
こんな寒いところそう何度も行きたくないしな……一回でできる限り捕まえておきたいところだ。

「パウッ」

っとさっそくお出ましかい?そちらから出てきてくれるのは有難い限りだ。


「じゃあ始めるか。頼むぜウインディ」

「了解!」


―――――

―――




……ピコン

捕獲完了のサインが出る。

「ごくろうさん、戻っていいぞ」


ふぅ、これであらかたは捕まえたか?
パウワウ、シェルダー、クラブ、etc、etc……
まぁこれだけ集まれば上出来だろう。あとはこいつらを育てて―


ゾクッ


(……なんだよこの寒気、内側から凍るような)


ゴオォォォォォ


(風……?あそこからか)

自然にできた大穴から凍て付くような風と殺気が飛んできていた。


本能的には感じていた。そこに行ってはいけないと。
何故穴に飛び込んだのだろう。
何かに引き寄せられていた。

―禁忌に触れる。

まるでチキンレースのように。張り合う相手などいないのに。
そして穴に落ちて行った。



(湖!?いや、おそらく海水か)
このまま海の中に落ちたら死ぬな……


「ラプラスッ!」

ボールを海めがけて放る。
海上に浮かぶ俺のパートナーの背中に少々強引に降りる。

「っわ、マスター無茶しないでくださいよ!」

「すまん、咄嗟の判断だから勘弁してく―」


(忘れてた……わけではなかったはずなんだがな)

より近くに来たのだろう。
風、いや回りの大気が身体を突き刺す。

「……マスター」

声からも脅えているのが分かる。
シルフで育った箱入り娘でも本能的に感じるのだろう。
それほどまでの……殺気。

「ラプラス、一番近い陸地まで頼む」

「は、はい」


好奇心で踏み込んだつもりはないが―

―俺は猫じゃない。ここでくたばるわけにはいかないんだよ!
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