リュックから、ほのおのいしを取り出しつつ、ロコンに声をかける。
「よし、じゃあ、心の準備はいいか?」
「はい、だいじょうぶです。」
そう言いながら、ガチガチに緊張した様子のロコンに苦笑を漏らしてしまう。
緊張をほぐしてやるために、頭をぐりぐりと撫でてやる。
そのまましばらく撫でていると、もういいですよ、と声があがった。
ロコンは俺を見上げ、ほのおのいしを受け取とると、
「ないすばでぃになってきますね」
と、茶化すように笑いながら言った。
そして、俺から離れたところで、目を閉じて精神集中を始める。
数秒後、まぶしい光とともに、ロコンの姿が変化していく。
光が収まると、そこには・・・・
「マスター、どうかしら?進化した私は?」
と、大人の色気を漂わせるキュウコンのすがたが・・
「えーと、さ、非常に言い辛いことがあるんだが、キュウコンさんやい」
「なによ?胸もきちんと大きくなってるじゃない?まだ、文句があるの?」
進化したら、やたら性格というか口調がきつくなったなぁ、と思いながら、
一つの事実をキュウコンへ告げる。
「あのな、背」
「は・・?背?」
「うん、ちょっと、こっち来て」
首をかしげながら、キュウコンは俺の元へとやってくる。
距離が近くなるほどに、キュウコンの表情が変わっていく。
そして、俺の元へたどり着いた瞬間、
「折角進化したのに・・・」
そう呟き、わなわなと震えだす。
ギリギリと砕けろと言わんばかりの歯軋りが聞こえ、
そろそろフォローを入れるべきかと考えたとき、
「どうしてこうなるのよー!!!!」
と、言葉を残してキュウコンはチャンピオンロードへと走り去ってしまった。
データ:キュウコン
しんちょう 1.1m
データ:俺
俺の身長、1.8m
まぁ、なんだ、つまり、俺の腰あたりまでしかキュウコンの背はないわけで・・
ちなみに・・・
「ふっ、あんなのでナイスバディ?大人の色気?まだまだね、おじょうちゃん」
とは、一部始終を見ていたフリーザー(1.7m)のお言葉。
ロリ巨乳ってのも、それはそれでいいと思うんだけどなぁ・・・
おしまい
最終更新:2007年12月07日 22:58