ホウオウ様の弱点はセールスです。
突然だが俺達は今、ホウオウが住んでいると言われる山に登っている。
この山は天然の萌えモン要塞のようになっていてほとんど人が近寄らない。
その頂上にホウオウがいるという情報を得た俺達はこうやって登ってきたわけなんだが…。
「やっぱ、まずったかなぁ。もう少し飛行タイプ連れてくるべきだったか…。」
人一人がぎりぎり足をかけれるかどうかのところを登ってきたのだが当然、萌えモンたちはそんな場所でもお構いなしに俺たちに攻撃を仕掛けてくる。
一匹、また一匹と気絶していき、今無事なのはフリーザー一匹だけになってしまった。
「サンダーとファイヤーは持ってきたほうが良かったな。」
そう言う俺の呟きに対し
「ふふふ、帰ったら構ってあげないとあの娘達置いていたれたって怒ってるわよ、ダーリン。」
「そうだな、ぉ、そろそろ頂上だ。」
山の頂上と思われる場所にどうにかこうにかたどり着いた。
すると、そこには
「また、やってきたのですか、人間は…。」
とまるで神々しくも見えるホウオウの姿がそこにあった。
「ここに何のようですか人間?特に用がないのならそう… 早々に立ち去りなさい。」
ん、今詰まったのか?とか頭にそんなことが過ぎるが今はそれどころではない。
ホウオウを捕まえにきたのだからその点をはっきりと向こうにも理解させねばならない。
「俺はお前を捕まえるためにここにきたんだ!」
「そうですか…。ではちい…小賢しい人間よ。燃え尽きなさい。」
そう言うと同時、ホウオウは羽から炎を呼び出しこちらに放ってきた。
「危ない。っとダーリン大丈夫?」
とうやらぎりぎりの所でフリーザーに助けられたらしい。今はフリーザーに抱えられる形で空に浮かんでいる。
「威勢よく言った割にはどーやって捕まえっかな?アレ?」
「ダーリン、私に任せてもらえる?」
そう言うとフリーザーはボールを出しておくように俺に言うと、オウホウの元へ飛んでいった。
「ちょっとあなた。」
「何ですか?」
と攻撃の手を止め素直に聞き返してしまうホウオウ。
「ナマムギ、ナマゴメ、ナマタマゴ」って3回早口で言ってみて。
はっ!?
一体うちのフリーザーさんは何をおっしゃっているのでしょうか?伝説のホウオウに向かってそんなこと向こうが聞き入れるはずが…。
「えっとわかりました。」
はいいいい!?????
「じゃあ行きますね。ナマムギ、ナマギョ…。」
「ん~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!」
ぁ、舌噛んだ。よほど痛かったらしく涙目になっている。
「ぁ、ほら大丈夫。舌見せて御覧なさい。」
ここぞとばかりにそれを気遣うようにフリーザーが近づく
「ぁー、ちょっと血が出てるわね。ほら、治療ならそこのボールの中に入って左手に救急の消毒液があるから。」
と言って俺が持っているボールを指差すフリーザー。
すると
「ひんへつにほふも。(親切にどうも)」
と言い勝手にボールに入っていってしまった。
しばらくしてボールが捕獲完了を示した。
「ほらダーリン。」
フリーザーに言われて
「ホウオウゲットだぜ!!」
とポーズを決めた。
と言うかこんな簡単に捕まえられていいのでしょうか?
「いいのよ、いいの。」
最終更新:2007年12月21日 02:05