3スレ>>678


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「お疲れさん、悪くない戦いだったよ」
「っく……(ダダッ」


今日最後の挑戦者がゲートへ走っていく。
負けたのが悔しかったのだろう、挨拶なしに走りだすとは。

「青春だねぇ……」
「老けるにはまだ早いわよ?」
「青春時代は終わってるだろ?さ、飯にしますか」

そういってラプラスとログハウスに戻ろうとすると―

「兄弟!ゲートもう閉まってるよな」
ドンカラスが観客席のほうから飛んでくる

「そりゃそうだ。まぁどっか行きたいならお前はフェンス飛び越えて普通に―
「お客さんがまだ残ってたみたいだぜ」
「……はぁ?」

言われるままにドンカラスについていって観客席のほうにいくと

「あ、ごめんなさいうちのマスター寝ちゃって……」
「…………」
「マスター!早く起きないと迷惑かかるっつうの!」
「ん、にゃ……あと15分だけ……」
「ダン……ナ?そんなことした……ら……」
「むげ……な……ゆめ………の……かぎ…り………なかじゃ……」
「このヘタ………レ…いいかげ……に………」

一人のトレーナーとその連れがそこにいた。
半分寝てやがるし……なにしにきたんだ?

「はぁ、ドンカラスこの人数つれて飛べるか?」
「浮くのも厳しいと思うぜ」
「だよな……とりあえず起こすか」
「嬢ちゃんたち相手にあんまり手荒な真似はいけないぜ?」
「優しいとは言えないがまぁこれが確実だろ、スゥゥゥゥ……」

息を深く吸う、そして一呼吸おいて

「 W A I T !!」

「「「「うわぁぁ!?」」」」

「……兄弟、なんで『待て』なんだい」
「ガーディ達に叫ぶ命令じゃこれが一番いい慣れてるからな。音量が大事」
「なるほど……」

「え、あ、へ?」
情けない声をあげてキョロキョロする相手マスター。

「よく眠れたか?」
「え、あ、はい……へ?え!?ここどこ!?」
「リーグ決勝戦のグランド兼チャンピオンの住居」
「えっと……チャンピオン戦を見学に来て……えっと……」
「そのまま最終戦が終わっても眠ったまんまで係員が気付かずにゲートを閉めた。
君ら全員連れて空飛べる子はいるかい?」
「む、無茶いうなよ!マスター一人でも飛ぶのはかなりきついって!」
「だそうだ。生憎俺も手持ちに君ら運べるのがいないんだ。
セキエイ高原のほうのゲートは開けられるけどチャンピオンロードをこの夜に抜けるのは無理だろうから泊まってきな」
「え、えぇぇぇぇぇぇぇうわぁ!?」

そう叫びながらバランスを崩して後ろに倒れる。
ほんとなんなんだこの子は……


―――――
―――



「ほ、ほんとにすみませんでした……ご飯までいただいて……」
「礼なら作ったラプラスに言ってくれ。まぁそっちの子が片付け変わってくれたからよかったけど」
「片付けまでやらされたら明日は休みをもらうところよ」
「す、すみません……」
「明日の朝一にゲートあけるよう手配しといたから、それまではゆっくりしてきなよ」
「あ、ありがとうございます……」

そういってそそくさと自分の萌えもんたちの下に走る。

「アンタが起きないからこんなことになっちゃったじゃない!どうしてくれるのよ!」
「まぁまぁ、でも戦い方を参考にしたいって見学にきて肝心の戦いの中眠ってたらだめよね」
「久々においしいご飯食べれたから私は……ってそういう問題じゃない!とかくなんで寝てたのさ!」
「面識もない人に迷惑かけるのはよくないの」
「あ、あ、ご、ごめんよぅ……ひえぇ……」

自分の仲間に袋叩きにあっている……
あの決断力に欠ける性格のせいだろうね、あれじゃバトルも苦労するだろうに―

「ますたー!」

急に後ろから軽い衝撃が飛ぶ。

「頭に乗る癖を直せっつっただろ……どしたガーディ」
「あそぼ!」
「悪いけど今日は……そだ、あの子たちと遊んできな」
「んー?……わかった~」

そういって袋叩きから解放されたマスターに飛びかかる

「わ、え、何!?」
「あ~そぼ!」

「さて……と、明日のメンバーと基本戦略整えますか」
「明日は使ってくれるんだよな?兄弟」
「組めるやつがいるならな」
「それがトレーナーの腕の見せ所じゃないのかい?」
「手持ちからコンディション・連携・バランス考えて選ぶのが俺の仕事。
それであぶれたらならあきらめてくれっつう話」
「そいつぁ殺生だぜ兄弟……」


―――――
―――



「あ、昨日は本当にありがとうございました!」

音がするぐらい頭を下げる。

「気にしなくていいよ、ガーディの相手してもらったしね」
「あ、そのことなんですが……あの……その」
「ん?」

申し訳なさそうに手をモジモジさせる。
……じれったい。

「あの……この子もらってもいいでひゅ……くぅ……」

舌を噛んだらしい。どんだけ話すのが苦手なんだ……じれったい。

「この子……っつうとガーディ?」
「あ、ひゃいそうです……」
「ガーディ?だそうだがどうするよ」

頭の上でうたた寝してるガーディにたずねる。

「んー?……」
「牧場でまったりしてるかその子と一緒に旅するかどっちがいいよ」
「マスターの頭の上がいい……」
「人が提示した選択肢から選べっつに」
「むー……じゃあこの子と一緒にいく~」
「ひゃゎ!?」

頭から頭へ飛び移る。
……まぁ慣れてなきゃ受け止めれないわな。見事に転んで尻もちをついている。

「だそうだ、そいつよろしく頼むよ」
「え、あ……はい!ありがとうございます」
「じゃあね!ますたーまたそのうち会いに来るから!」
「おう、次は挑戦者ゲートからこいよ」
「え、そんな自分がチャンピオンリーグになんて……えぇあう」
「さ、悪いけどそろそろこっちも準備があるんでこれで」
「あ、本当にありがとうございました」
「おう」

ガーディとガーディの新しい主人に別れを告げて俺はログハウスに戻って行った。




―――――
―――


「ところで兄弟」
「なんだ」
「あの子女の子だって気づいてたか?」
「は?ガーディは♂だぞ?」
「や、そっちじゃなくてあの優柔不断な娘」
「……気が付かなかった」
「だろうね、対応が紳士じゃなかったぜ」
「わざわざ男装してるってことは女として見られたくないんだろ?」
「女心がわかってないねぇ……」
「わかろうと努力する気もないからな」
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