3スレ>>772


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『レディバ頭巾ちゃん』


 旅の途中で、もえもんセンターのない村にたどり着いた鼻血マスター一行。
 これ以上進むと、山の中で野宿になるので、今日はここに泊まらせてもらおうということになった。
 村長さんに、宿泊施設がないか聞いてみたところ、うちに泊まっていきなさいと誘われる。
 ただし娯楽のない村で、村人は退屈しているので、何か宴会芸でも披露してもらえないかと頼まれる。
 少女は、その場のノリで何も考えずOKし、仲間から説教をくらった。
 説教がすんで、引き受けた宴会芸はどうしようかと話し合う。
 なんやかんや話し合い、演劇をやることに。
 演目は「赤頭巾ちゃん」。
 主役は、全員一致でレディバとなった。

 配役
 赤頭巾→レディバ
 母親→ジュゴン
 お婆さん→フシギバナ
 狼→鼻血マスター
 猟師→レアコイル
 届け物の桃→ミュウ(セリフが不完全なレディバをフォローするため。ピンクだから)
 ナレーター→ハクリュー

 村人に手伝ってもらい、広場に簡単な舞台を設置して、夕食後に開演となった。
 一応、リハーサルは行ったが、素人が突発でやる演劇、アクシデントは寛大な心で流してくださいと、
 ハクリューが注意事項を言ってから、劇は始まった。



 むかしむかしあるところに、赤頭巾ちゃんという女の子がいました。

「赤頭巾、森に住むお婆さんのところへ、桃とワインを持っていってくださらない?」

 娘にまで口調が丁寧な母親が、赤頭巾にお使いを頼みます。
(癖なんだから仕方ないですわ!)
(ナレーターに突っ込まないで)

「わかったー持ってく」

 赤頭巾は、母親からワインと桃が入った籠を受け取ります。

「森に住む狼に気をつけるのですよ」
「気をつけるー。いってきます」
「いってらっしゃい」

 家を出た赤頭巾は……赤頭巾は……
(ここら辺、リハーサルで飛ばしたっけ、どしよっか……何もなかったことでいいか?)
 お婆さんの家に到着しました。
(展開早すぎです! 狼に会うイベントがあるでしょう!)
 ああ、そうです! 少し巻き戻して、森で狼に出会いました。

「おっと、そこいく可愛いお嬢ちゃん待ちな!」

 森に住む狼が、赤頭巾を発見し、話しかけてきました。

「あなたはだーれ?」
「オレは狼。可愛いものには目がない、可愛いものの狩人さ!」
(ちょっマスター! リハーサルとセリフ違いますわ!)
「ここを通りたければ、頭を撫でさせて、抱きつかせて、頬ずりさせな!」

 なんと極悪非道な狼でしょうか!? 誰もが通っていいはずの道を我が物とし、欲望に満ちた要求をしています。
(あなたもセリフ違いますわ!)
(面白そうだからつい)

「そんなことでいいのー? いいよー」

 心優しい赤頭巾は、最低な狼の要求をこころよく引き受けます。
 思う存分赤頭巾を堪能した狼は、そのまま赤頭巾を持ち帰ろうとします。
(マスター! そこで持ち帰ったら劇が進みませんわ! やめてください!)
 
「ちっ、約束だ。通るがいい。
 ああそうだ、ここら辺は綺麗な花が咲いているだろう?
 お見舞いに持っていったら、そのばあさんは喜ぶんじゃないのか?」
「そうするー、ありがとー」

 花をつんで、道草をくった赤頭巾は、お婆さんの家へと急ぎます。
 あれだけは満足できなかった欲求不満な狼は、赤頭巾が道草している間に、お婆さんの家へと先回りします。
 狼はお婆さんを食べて、お婆さんになりすまし赤頭巾を待ちます。
 そして、なにも知らない赤頭巾がやってきました。

「お婆さん、桃とワインもってきたー」
「おお、お疲れ様。よくきたね。こっちへおいで」
「わかったー」

 赤頭巾は、ベッドに寝ている狼に近づいていきます。
 赤頭巾は、寝ているお婆さんの姿が変だと思い、聞きます。

「お婆さん、耳大きいねー」
「お前の声が、よく聞こえるために大きいのさ」
「目も光っていてこわいよー」
「怖がることはないさ、可愛いお前のことをよく見るためだから」
「手も大きいー」
「お前を撫でて、抱くためにこれぐらいは、大きくないと!」
「鼻血も流れてるー」
「お前が可愛すぎるからさ!」
(劇の間くらい、鼻血は流さないでマスター!)
「口も大きくてびっくりー」
「これは……もう我慢できない!」

 正体を現した狼が赤頭巾をぺロリとひとのみに…………訂正します、力いっぱい抱きつきました。
(マスター! 台本と違いすぎます-!)

「なにやら」「さわがしいな」「どうしたのだろう?」

 通りすがりの猟師が三人、騒がしいお婆さんの家に入ってきました。

「幼子が」「狼に」「捕まっている」
「「「助けないと!」」」

 猟師が、赤頭巾を助けようとします。

「おっと、それ以上近づくな! この可愛いお嬢ちゃんが怪我するかもしれないぜ!」

 なんと残虐な狼でしょう! 赤頭巾を人質にとって、猟師たちを近づけさせません。
(だからマスター! 話が違います!)
 近づけない猟師たちの目の前で狼は、再び赤頭巾を堪能しています。
 猟師は、赤頭巾を助けることができないのでしょうか!?

『レディバ! まもる! レアコイルは、マスターにスパーク!』

 どこからともなく、声が聞こえてきました。この声はお婆さんだ!
 膠着しかけた状況を動かしたのは、狼に食べられたはずのお婆さんだー!
 孫可愛さに、狼のお腹の中から、声を出しているのかー!
 お婆さんの指示によって、狼は退治されました。

「お婆さんありがとー」
「ああでもしないと、話が進みませんからね」
「「「ナイス判断」」」

 猟師がお婆さんの判断を褒め称えます。
 これは、話を進めたことか、狼退治の指示、どちらを褒めているのでしょう?

「くっくっく。これで終ったと思うな! 
 私が倒れても、第二第三の私が必ず現れてっ」
「赤頭巾、ソーラービーム」
「わかったー」

 まだ生きていた狼に、お婆さんの指示のもと、赤頭巾がとどめをさしました。
 このお婆さんけっこう酷いです。
 こうして赤頭巾は、無事おつかいこなすことができました。
 めでたし、めでたし。
(本来の話と違いすぎて、めでたさはないと思うのですが?)



 話がめちゃくちゃだった演劇は、村人の盛大な拍手によって幕を閉じた。
 知っている話よりは、めちゃくちゃでもアレンジが入っているほうが、面白いと村人は判断したらしい。
 なぜ!? と不思議がるジュゴン。ほかのメンバーは、素直に拍手を喜んでいた。
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