4スレ>>189


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「ん・・・ふぁ・・・」
朝か・・・
昼勤だったな、今何時だ・・・?
朝飯済ませてとっとと着替えて・・・
仕事にいかないと・・昼にはリーフィアの様子見に・・・
・・・・リーフィア?
そこまでぼんやりと思考を回して、ようやく意識がはっきり
し始めた。昨日の記憶が戻ってくる。
「そういや、アーボの毒針くらって・・・」
体を動かすとまだ節々が痛む。全身熱っぽくてだるい。だが、
動けないほどでは無い。
ひとまず体を起こし、そこで自分の寝ていた場所に気付く。
「病院か・・・あのあと、エリカさんたちが呼んだ
 んだろうか。後でお礼を言わないと・・・」
ひとまず立ち上がり、服を直す。患者服に着替えさせられて
いる。
部屋は個室で、ドアの向こうには人影。話し声も微かに
聞こえる。
「・・・?」
ゆっくりドアに近づいてみる・・・


命の危険はもうないものの、決して軽いものではないと
ヒロキの眠る病室を背に医者はいう。
「彼が毒を受けたのがタマムシジムだったのは、ある面では
 幸運に働いています」
彼女のジムは草萌えもんを扱っている。草萌えもんはその多く
が別のタイプを併せ持ち、ジムにいる萌えもん達は毒タイプ
を持つものが多かった。
それゆえ、状態異常として毒を与える攻撃を覚えさせている
萌えもんが多かったため、ジムには萌えもん用とは別に
人間用の毒消しも常備してある。
挑戦者の萌えもんが回避した毒攻撃が挑戦者自身に当たる危険
があるからだ。
よって、萌えもんのアーボの毒を受けたヒロキはその場で
毒消しによる応急処置が受けられた。死なずに済んだのは
半ば以上はそのおかげである。
だが、草タイプを持つ萌えもんが起こす状態異常は多くが
各種の粉によるもの。エリカのラフレシアらが繰り出す
ヘドロ爆弾にしても、体内に直接毒を叩き込む物
ではない。
そして毒タイプをもつ萌えもんに毒攻撃を仕掛けるような
考え無しはそもそもジムに挑戦できはしない。
「すぐに毒を応急処置できたことは幸いでしたが、
 毒消しの種類はいいとは言えませんでしたね」
つまりは、タマムシジムにおいてある人間用毒消しは、
主に回るのが遅い毒に対してのもので、今回のような直接
体内に送り込まれる種類の毒の治療にはあまり
適さないものだったのだ。
さらに、薬同士での予期せぬ副作用を避けるため、既に
毒消しを投与されていた彼に改めて有効な毒消しを投与
することは難しかった。
ヒロキにとっての幸運とはすぐに毒消しを投与された事で
あり、不運とはその毒消しが今回においては効き目の期待
し難いものであったことになる。
通常なら全く用の無い代物であるため、置いていなかった
と言っても誰も彼女を責めることは出来ない。
彼女───タマムシジムリーダー・エリカはそれでも
暗い顔をしている。
「私がもう少し早く判断できていれば・・・」
彼がアーボの毒針に打たれたのは自分が遅れたからだ。
そう彼女は考えていた。
「エリカさんは悪くないです。私が・・・
 怯えてなければ・・・マスターを守らなきゃいけな
 かったのに・・・」
リーフィアの声も力が無い。
彼女には、ロケット団員目掛け駆け出していく寸前、ヒロキ
が彼女を振り返っていたのが見えていた。
とはいえこちらも実践など経験もなく、ボールに入っている
わけでもなく、その上相手が毒タイプであったのだから
少なくとも外見上草タイプと判断される彼女には荷が重い
ことだったろう。
どちらにしろ互いに互いを庇って己を責め続けたところで
事態は変わるはずもなく。
「後は彼の回復力しだいとなりますね。まだ若いことも
 ありますし、長くは掛からないとは思いますが・・・
 まぁ二、三日もすれば意識も戻るでしょう」
「誰のだ」
医者の後ろのドアが前触れもなく開かれて。
後数日は寝たきりのはずの青年が寝ぼけ眼で立っていた。


しばらくドアの影で話を聞いてみたが、いまいち内容がピンと
こない。寝起きのせいもあるだろうか。
とりあえず、話が区切りよさそうなところで割り入ってみると。
「ヒロキさん!?」
「マスター!?」
三者三様に飛び上がって驚いている。声は勿論エリカさんと
リーフィアのものだ。
「もう目が覚めたのか。いやはや、大した回復力ですね」
驚きはしたもののすぐに本業に戻る医者。
「もう体調は万全ですか?」
そう聞かれて自分の状態を告げると、たちまち険しい顔に戻る。
「毒の影響がまだ完全には抜けきっていない証拠ですね。
 やはりもう二、三日入院が必要でしょう」
むぅ・・・仕事に行く気まんまんだったんだが。
まぁ体調的にも言うとおりにしておくべきだろう。
「気がついてよかった・・・」
心底ホッとした様子のエリカさん。そして、
「マスター・・・ますたぁっ!」
しがみついて泣き始めるリーフィア。
「悪い、心配させた」
一応詫びつつ、頭をなでる。泣き止むのにはしばらく掛かりそう。
「マスター、私、・・っく・・強くなります!マスターに守って
 もらって・・っひく・・ばっかりだったから・・・マスターを・・っう・・
 守ってあげられるようになりたいです!」
泣きながらの告白に、まだ少しぼうっとする頭でどうするかと
考え。
「頑張れ、期待してるからな」
そう答える。
エリカさんが微笑みながら手渡してきた、それを手に取り。
この日俺とリーフィアは、本当の意味でパートナーとなった。


いったん意識が戻ったせいか、回復は順調で。
俺は目覚めた翌日の夕方には退院できた。
まずは家に帰って、風呂入って・・・げ、洗濯物とかそのままで
放りっぱなしだったっけか、まず取り込まないと・・・
とかうだうだ考えてる俺に、エリカさんが今まで忘れていた重大
なことを告げる。
「リーフィアちゃんのこと、ロケット団が知ってしまったのは
 不味いですわね・・・」
そうだ。リーフィアのことだ。
あの後通報されて駆けつけた巡査さんに捕まったハズなのだが、
いつの間にか仲間と連絡を取っていたらしく、以前よりジムの
周りをうろつく黒い連中が増えているそうだ。
俺の見舞いに病院へ来るのも一苦労だったと聞いた。
「このまま以前のような毎日を送るのは難しいかもしれません。
 私たちもいつでも見ていて上げられるわけでもありませんし・・・」
挑戦者の相手で皆忙しく、その上俺もいないような状況でまた今回
のような事態になったら。
エリカさんの懸念はそれだろう。
「いっそ、思い切ってしばらくタマムシを離れてみてはいかが
 でしょう。萌えもんセンターの職員はどこのセンターでも勤務が
 可能なのでしょう?」
ジムのある街の萌えもんセンターなどで挑戦者の数などにより、
一時的に職員の手が足りなくなることがあるため、カントー全域で
センター勤務資格を統一し、必要に応じて他のセンターの非番の職員
などに号令をかけ、鳥萌えもんの空を飛ぶで職員を送り届ける
システムがある。
そのため、普段タマムシ萌えもんセンター勤務の俺がニビやハナダの
センターで勤務することも出来なくは無い。もともと職員の数は不足
気味というのもあり、窓口で言えばすぐに働けるだろう。
「それもありかな・・・」
「そうだ、タマムシを離れるなら一度リーフィアちゃんのことを
 オーキド博士に相談してみてはいかがでしょう?」
オーキド博士。萌えもん研究の第一人者であり、知らぬもののない
萌えもん博士である。
「うーん・・・」
リーフィアを収めたボールを見下ろし唸る。
その意見には素直には同意できなかった。
オーキド博士も研究者だ。直接面識の無い俺には新種の萌えもんを
前にしたときの博士の挙動が心配でならない。
しかし、ほとぼりを冷ます必要があるのは事実で、他にロケット団と
かかわりの薄い町でいく当てがないのもあって。
何より、おかしな態度だと判断したらリーフィアをボールに引っ込めて、
邪魔する奴は蹴倒してそのまま逃げちゃえばいいやと結論付けて。
「そうしてみます」
俺はオーキド博士の研究所のあるマサラタウンへ行く事を決めた。

                           続く (予定)


あとがき
どうにも随所で説明くさくて読みにくいなぁ・・・
そのあおりを食らってるのかはわからないけどセリフ少ないし・・・
やっぱまとめて裏設定とかそういうのを書いといたほうが
いいのかな?
女の子のセリフ難しいっす・・・口調の書き分けとか皆どうやってる
んだろ・・・
とりあえず、次で一段落する予定。呼んでくださった方の
反応によってはまた書くかも。
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