1スレ>>415


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「ごめんってば」
「………」

うるさい。
私は怒っているんだ。
だからマスターとは口も利かない。
顔も見てあげない。
どんなにマスターが困っても知らない。
許してあげない。

「本当に悪かったから機嫌直して、ね」
「………」

そもそも私がこんなにも怒っているのは2時間ほど前に遡る。
マスターが萌えもんバトルを申し込まれたのだ。
それは別にいつものことだしマスターも私もやる気満々だった。
勝負形式はダブルバトル。
白熱した試合だったんだけどマスターが私にとってとんでもない事をした。
バトルの相方に『じしん』を使わせたのだ。
おかげで私は巻き添えを食らって一撃ダウン。
結果勝負には勝って慌てて私を回復したらしいんだけど、私はずっと不機嫌のままマスターに背中を向けて体育座り中。
それはそうだ、別にあの時『じしん』を使わないでも勝負には勝ってた。
なのに『じしん』。
結果ダウンしたのは私だけ。
ほんとにあんなことをするなんてマスターは馬鹿なのか。
マスターはついうっかりだなんて言っていたが信じられない。
回数が多すぎる。
同じようなことが一回だけじゃない。2回、3回、4,5,6……………うん絶対2桁にいってる。
本当にうっかりだったらマスターは大馬鹿だ。
それとも………まさか私のことが嫌いで故意にやらせたのだろうか。
いやそれは無い。
私がダウンした時の慌て様はうっすらと覚えてる。
それにバトルが終わるやいなやすぐ私に『げんきのかけら』と『かいふくのくすり』を使ったんだから。
うん、大丈夫。
嫌われているわけじゃない。
……多分、きっと。

「わざとじゃないんだって」
「……」

尚も謝ってくるマスター。
少しほっとしたがそれと同時に少しムッとした
この男は故意にやったんじゃないのならば許されるとでも思っているのであろうか?
アレは私にとっては無茶苦茶痛いのだ。
そう例えるなら………女の子の初めての時ぐらいに。
………私はまだだけど。
でもとてつもない痛みがするって仲間の一人が言ってた。
だからきっとアレぐらい痛いんだ、そうに違いない。
でも………いつか私も経験するんだろうか?
誰と?
……………マスター?

ボンッ

一気に顔が赤くなる。
いやいや、それは無い。
無いよ、うん無い。
だって私は萌えもんで、マスターは人間で、私は女の子で、でもマスターは男の子で、
私はマスターなんて好きじゃない………けどマスターが私のこと好きって言ってくれたら……………

ボボンッ

さらに顔が熱くなった。
落ち着け、落ち着こう私。
深呼吸、深呼吸。
……よし、大丈夫。
よく考えたらマスターが私だけ好きだなんていわないよね。
みんな好きだーーーっていつも言ってるんだもの。
………でも、本当に私のことも好きなのかな?
いつもわがまま言うし、さっきのバトルも『じしん』でダウンしちゃったし、今だってマスター困らせてるし。
もしかして本当はマスター……私のこと……嫌いなの……かな?
ううん、そんな事無い!!!!
……そんな事無い、無いよね?

「ライチュウ」

不意に声が聞こえたと思ったら後ろから抱きしめられた。
少しびっくりしてちょっと電気が漏れちゃった。

「……マスター?」
「ごめんね」

軽い電気ショックを受けたはずなのに、マスターは驚かないでそのまま私を抱きしめてくれている。
マスターがぎゅっとしてくれる。
それだけなのに何故だろう。
ポカポカする、体もココロも。
ああ、やっぱり私はマスターが好きなんだ。

「ごめんね」

マスターがまた謝ってきた。
多分ずっと謝ってくれていたんだろう。
………もう許してあげよう。
そしてマスターに言わなきゃ。

「ごめんなさい」と「大好き」を
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