5スレ>>96

「この名前は、酷いと思うんだ!」

 ある日の、萌えもん達の住処である森に少女の声が響く。
 議題は…『クサイハナって酷いよね?!』である。

「まぁ、しょうがないんじゃない?」
「いきなり投げ遣りな意見?!」

 どうでも良さそうなウツドンの言葉に、ショックを受けるクサイハナ。

「…マダツボミって、名前つけられた時。『もう大人だもん!』って息巻いてた子の意見とは思えないわね」
「っぶぅ!?」

 予想外な方向から飛んできた。眠そうなヨルノズクの発言に咽返るウツドン。

閑話休題

「と、とりあえず前向きに話し合おうか」

 若さゆえの過ちを忘れようとするかのように、一転張り切って議題に望むウツドン。

「『クサイ』が何を指すか、によるわね…」

 首をかしげ、どうしたものかしら。と呟き…ポム、と何か閃く。

「『ウサンクサイハナ』ってのはどうかしら」
「姐さん姐さん、ソレもっと酷い意味になってます」

 イイ事思いついた、とばかりに笑顔で発言するヨルノズク。
 思わずウツドンも突っ込んだ。
 ちなみにクサイハナは体育座りをしている。
 概ね、今日も森は平和であった。

 




「じゃあ…『メンドクサイハナ』で!」
「姐さん、アンタが一番真面目じゃねぇ」

 クサイハナ、少しだけ相談相手を間違えたかな。と遠い目をしながら思ってた。

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最終更新:2008年02月03日 23:04
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