5スレ>>103(3)


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「進化したい」
 トレーナーのそばにきたゴーリキーがそう言い出す。
「なんでだ? 今のままでもいいだろ?」
「強くなりたいから」
 最近の萌えもんバトルで、力不足でも感じたのだろか?
 たしかに相手の体力を削りきれず、反撃でやられるということが何度かあった。
「それにお前の夢が叶う手伝いには、力がたりないと思うし」
 顔を赤くして、ごにょごにょと付け加える。声も小さかったので、トレーナーには何を言っているかわからなかった。
「よく聞こえなかった。もう一回頼む」
「っ!? なんでもない! とにかく今以上に強くなりたいんだ!」
 顔は赤いまま、誤魔化すように大きな声を出す。
「ゴーリキー」
 トレーナーが真剣な表情になる。
 その自分よりも弱いはずの人間の気迫に、ゴーリキーは気圧される。
「な、なんだよ」
「たしかに進化すればお前は強くなる。それは間違いないだろう。
 しかしそれは一時的な強さだ。このまま鍛え続けていけば、いずれその強さに達するし、超すこともできる。
 そんな強さが本当の強さだろうか? 
 俺は違うと思う。強さとは、努力の積み重ね、得た経験、不屈の闘志が合わさったもののことを言うと思う。
 ゴーリキー、俺はお前を信じている。誰にも負けないそんな強さを得ることができると。そのための努力を惜しまないと。
 だから安易な強さを求めるのは、考え直してくれないか?」
 その言葉を受けて、ゴーリキーはじっと考え込む。
「…………わかった。そこまで言うなら、進化はやめる。
 ちょっと走ってくる」
 信じていると言われて嬉しいゴーリキーだが、その嬉しさを表にはださず隠し続ける。
 けれどいつまでも我慢はできないので、走るという名目でその場から離れた。
 背を向けた瞬間、ゴーリキーの顔は嬉しそうな表情となっていた。
 同じようにトレーナーの表情も、ほっとしたものへと変わる。
「上手く誤魔化せてよかった」
 嘘と本当を混ぜた話術が成功して喜んでいる。
 ゴーリキーもよく自分の仲間たちを見れば、進化を止められた本当の理由がわかったのかもしれない。
 自分も含めて、ショートカットで成人姿のもえもんばかりだということに。
 ゴーリキーが進化してカイリキーへとなれば、髪形が変わる。
 トレーナーが進化を止めた理由は、ショートカットが好きだからだった。
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