エデンのリンゴ
やらなければよかった
やらなければ、こんなに苦しむことはなかった
でも、私は知ってしまった
禁断にして至高の果実
あの味を求めて、本能が囁く
「マタアジワイタクナイカ」
理性が叫ぶ
「駄目だ、やってはいけない」
本能と理性がせめぎあい、私は心がひびわれる音を聞く
募る後悔と膨らむ欲望
もっと私に微笑みをください
それだけが、この疼きを止めるクスリ
けれども、少しずつひびは広がる
この苦しみから解放されるのはいつ?
ソレハアナタガコワレタトキ
だとしたら、私は再び、あの赤い果実を手にしてしまうのか
その先にある終焉が私を震わす
けれども疼きはとまらない
ゴルバットの話
マスターの怪我を舐めて消毒したさいに、マスターの血の味を知ってしまった
あの味を思う存分もう一度、と求める心に耐える日々な話
ダークな話と聞いて思いついた、たぶんほんのりダーク
最終更新:2007年12月10日 16:41