5スレ>>388


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―いたい―
―くるしい―
―たすけて―

声にならない声。
その声に気づいたのは―





とある道。
そこを進んでいる俺は旅を続けるトレーナー
まぁ…しがない、なんて言うにはおかしい面子かもしれないが…

「いい天気だなぁ…」
「ですねぇ…」

そんな他愛も無い会話を俺としているのは、赤い髪に巫女服の少女。
伝説の鳥萌えもんであるホウオウだ。
まぁ、実家の都合で、昔っからずっと一緒、まぁ俺の姉さんみたいなもんだ。
何でホウオウと旅をしているのか? まぁ、色々とあるのさ。

「~~~♪」
「~~(ぱたぱた」
「~~~~(くるくる」
「今日も元気だなぁ、お前たちは」

そして、俺の周りで騒いでるのはアンノーンズ(×1000)
姉さんと旅を始めた頃から俺たちにくっついて来ているチビスケ達だ。
人間じゃわからない言葉でいつもピーピー騒いでいる。
始めは何を言ってるのか分からなかったが、最近ではちょっと分かるようにもなってきた。

と―

「~~~?」
「~~~~!」
「?」
「~~~~!~~~~!」
「!」
「~~~~!?」
「ん?どうしたお前t」
『『~~~~~~~~!!!(×1000』』
「うぁ!?」
「何事!?」

突然騒ぎ出したアンノーン達、そして俺たちを何処かへ引っ張っていこうとする。

「コラ!そんなに引っ張るなって!」
「痛い!そして速いです!」

引っ張っていく勢いが強いもんだから、俺と姉さんは軽く駆け足になる。
アンノーン達に引っ張られるまま、二人で走ることとなった。


「ゼー…ゼー…意外と…距離があったな…姉さん…」
「・・・・・(コヒュー、コヒュー」
「姉さん…大丈夫?」
「…ダ…ダジョウブ…デスヨ(ヒュー」

もう一度言っておくが、姉さんは伝説の萌えもん、ホウオウである。
それなのに、姉さんは体力が無く戦う技も持っていない。
そして何より、運動神経が『無い』のだ。
今の強制ランも距離があったといっても精々200メートルくらいだったのだが
姉さんはそれだけで息を切らした挙句、軽く呼吸困難まで起こしている。
…それでいいのか伝説の萌えもん。

「…まぁ、そこで死に掛けてる姉さんは兎も角」
「ひどっ!」
「んで、どうしたんだお前たち」

すると、アンノーン達は草むらの影を指差す。

「~~~~!」
「そこ? ここに何がある…ん…?」

そこには―

「・・・・・」
「おい!どうしたんだ!大丈夫か!?」

傷ついてボロボロの萌えもんが倒れていた。



その後、ボロボロの彼女を抱えて大急ぎで萌えもんセンターまで行き、事なきを得た(代わりの犠牲者・姉さん、主に体力的に
そして、治療の後、こうして彼女―ユレイドル、というらしい―と向き合っている。

「まず、何であんな所で倒れていたのかな?」
「・・・・・」
「う~ん…それじゃあ、キミはどこから来たの?」
「・・・・・」

話しかけては見るが、一行に何も話してくれない。

「…答えてくれないな」
「そうねぇ…」
「あ、生き返ったんだ姉さん」
「ひどっ! …というか私死んでないし!」
「死にかけてはいただろ…走らなくてもよかったのに俺を追いかけて走るから…」
「…私を置いて行ったのは誰だったのかな?」
「俺だな」
「そこっ!誇らしげに言わない!」
「はいはい…ん?」

俺と姉さんのやり取りを見ていたユレイドルが、姉さんに近づく。
彼女は、姉さんの耳元に口を近づけて。

「・・・・・(ぼそぼそ」
「え?…ふんふん」
「・・・・・(ぼそぼそ」
「え…そんな…」
「・・・・・(ぼそぼそ」
「わかりました…え~っと、ちょっといい?」
「ん?」
「このコに付いて、ちょっと話があるの ココじゃ、ちょっとね…」



「虐待!?」
「まぁね…結構酷い目にはあってるみたい」

姉さんが聞いたところによると、あのユレイドル、元々はトレーナーに付いていた萌えもんだそうだ。
だが、その主にはあまり良くされていなかったらしい。
日ごろから気に入らないことがあれば暴力を振るわれ、今回もボロボロに負けたために捨てられたのだそうだ。
普通のユレイドルよりも長く、目元が隠れてしまっている前髪も、喋ろうとしない姿勢もその影響らしい。

「まったく…酷い話だ」
『~~~~~!(プンプン」』
「そうかそうか、お前らも気に入らないか」
『~~~~~!(シュババババババ』

シャドーボクシングを始めるアンノーン達…よっぽど気に入らないらしいな。

「・・・・・」
「ん?どうした…っと、ん~どうしたもんか」
「それじゃあ…(ゴソゴソ)はい、これなら喋らなくても大丈夫でしょう?」

姉さんが渡したのは…ペンとホワイトボード
考えたな、これなら会話できる。

「・・・・・(かきかき」
『すみません…私のために』
「いや、いいよ あんな状態じゃ放っておけなかったし」
「旅は道ずれ世は情け、って言うじゃないですか 困ったときはお互い様ですよ」
『ありが』
と、突然ユレイドルの筆が止まった。
彼女の視線の先には―

「チェッ、全滅しちまった そろいも揃って弱っちぃなぁ…」

萌えもんセンターに入ってきた、いかにもガラの悪そうなトレーナー

「・・・・ぁ・・・ぁ・・・ぁ」

ユレイドルから小さく声が漏れる。
それでしっかりと理解した―アイツだ。
視線があった。

「ん?何だよ…ん?」
「・・・ぁ・・・・」
「チッ…何かと思えば…いきてやがったのか、このウスノロ」
「・・・・・」
「まぁいいや、いきてたんだからコッチ来いよ 今全滅しちまってイライラしてんだ」
「おい、テメェ」
「あぁ! なんだテメェh「やっちまえ」おわぁぁぁぁぁぁ!?」
『『『『『~~~~~~~~~~!!!!(一斉に飛び掛り』』』』』

一瞬にしてアンノーン(×1000)の津波に飲まれてそのままセンターを飛び出し何処かへ流されていく男。
何も行動をさせぬ萌えもんの技もへったくれもない人海戦術だ。
まぁ、このあとはアイツはロクな目にはあわんだろう…

「まぁ、萌えもんに酷いことをしたバチが当たった、って所かな?」
「そうね…」
「・・・・・」
「ん?どうした?」
「・・・・・ぅ」
「え?」
「・・・・・っ(赤面」

タッタッタッタッ…

ユレイドルは耳元で一言囁くと、そのまま向こうへ行ってしまった。
まったく…臆病なのかなんなのか…

「それで?あのコは何て?」
「『ありがとう』だとさ」
「これからどうするの?」
「そうだな…そういえばウチには普通にバトルできる面子って居なかったよな」

姉さんはまず除外(技使えない、運動神経無いじゃ話にもならない)
アンノーン達は…さっきの様な場合を除き、そんなに強いわけでもないからなぁ…



「なぁユレイドル」
「・・・・・(かきかき」
『なんですか?』
「元々のトレーナーは居なくなっちまったことだし…その…俺と一緒に来ないか?」
『いいんですか?わたしなんかが』
「えぇ、貴女なら私も大歓迎ですよ」
『~~~♪』
「いつのまに帰ってきたんだ…アイツは?」
『~~~~~!~~!~!♪~』
「…まぁいいや、この様子だとアンノーン達も歓迎してるみたいだ」
『でもわたし、そんなにつよくもないし』
「大丈夫、俺たちの中では一番強い!」
「それって誇れることなのかしら?」
『くらいし』
「それはこれから治せばいい 最悪俺らが無理にでも」
『でも』
「俺や姉さんは、運命とか縁ってのを信じるほうなんだ」
『?』
「こうして俺らと出会えた、っていうのも何かを感じないか?」
「それに『あなたで』いい、とかじゃないんですよ、私たちは」
『?』
「『あなたが』いいんです それに…」
「もしダメだって言われても無理やりにでも連れて行くさ」
『それじゃあきくいみがないんじゃ?』
「まぁそれは意思確認ってことで…で、どうする?」

ユレイドルは少し考えた後

『わかりました』

そして『よろし』ここまで書いて、文字を消す。
そして


「・・・ょ・・・よろしく・・・おねがいします・・・」

そう、小さいながらもはっきりとそう言った。





―あとがきぃ?―
ゆれいどーる(ぇ
ここまで落描人氏のユレイドルの絵と、嫁の愛で書ききりました(ぇ
ホワイトボード娘カワユス

追伸:
619の人から、シークに改名しました
以後よろしく
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