5スレ>>464


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 男が繰り出してきたのはゴーリキーが1体。
 それに対して俺はファル、サヤはルーメを向かわせた。
 数の上では2対1でタイプ相性も悪くない。だが―
「ルーメ、『はっぱカッター』!」
 サヤの命令を受けてルーメがはっぱカッターを飛ばす。
「この程度かっ!」
 飛んでくる葉っぱを腕を振るって迎撃するゴーリキー。
 十分な威力を備えていたはずの葉っぱはその一撃であっさりとはじかれ、
 ゴーリキーの接近を許してしまう。
「今度はこっちの番だぜ!」
「ファル、『ねんりき』! あいつの腕を狙えっ」
 ルーメに向けて放たれようとしていた拳が不自然に止まる。
 ゴーリキーは一瞬驚いたような表情を浮かべたが、
「小賢しいんだよ!」
 強引に腕を振りぬき、攻撃を続行した。
 しかしわずかなタイムラグのおかげでルーメは回避に成功。再び距離をとって向き合う。
「……くやしいけどこいつ、強いわね」
「ああ。エリカさん達はまだか……?」
 確かにあいつは強いが、それでも1体だ。エリカさん達が来てくれればどうしようもないはず。
 周囲を窺っているのに気付いたのだろう。男は口元をゆがませると、
「助けを待ったって無駄だぜ? この辺りは俺の仲間が封鎖してる。
 警察だってすぐには来れないだろうさ」
「何っ!」
「要するにお前らは袋の鼠ってわけだ。さっさとあきらめな!」
 辺りに男の笑い声が響く。
「諦める? 冗談じゃないわ」
「ロケット団だっていつまでも封鎖ができる訳じゃないはずだ。時間を稼ぐぞ」
 視線は男に向けたままでサヤの言葉に答える。
 封鎖がかなりの労力を伴う以上、時間は確実に俺たちに味方するはずだ。
「まだそんなこと言ってやがるのか? ならその減らず口を叩けなくしてやるよ!」
 男は腰から新たなボールを取り出すと、軽く放る。
「来い、ストライク。奴らを切り刻め!」
 ボールが開くと同時に強烈な風が吹きつけ、ファルを直撃した。
「ひゃあ!」
「危ないっ!」
 バランスを崩したファルを受け止め、風の吹き抜けた方へと視線を向ける。
「ふむ、浅かったか。見た目の割りにはすばやいようだな」
 緑色の服に両手の鎌―ストライクだ。
 ならば先ほどの一撃はおそらく『でんこうせっか』。威力よりもその速さが厄介だ。
「ファル、大丈夫か?」
「な、なんとかー」
 とっさに防御していたのだろう。ダメージこそあるがまだ戦えるようだった。
 普段はのんびりしてるくせによくあの攻撃を防げたものだと感心する。
「ミルト、レーティ、出てきてくれ」
 腰のボールからミルトとレーティを呼び出す。
「流石に2匹同時に相手はしていられない。サヤ、力を貸してくれ」
「……わかったわ。あなたの指示に従ってあげる」
 サヤは少し不満そうな顔をしながらも俺の提案にうなずいてくれる。
「よし、狙いはゴーリキーだ。俺とミルトが仕掛ける。
 一度だけでいい。サヤは奴の足を、ファルは手を封じてくれ。
 レーティはその間ストライクを牽制していて欲しい。……行くぞ!」
 返事を待たずに駆け出す。すぐにレーティとストライクが争う音が聞こえてきた。
「向かってくる気か? 上等だ!」
 ゴーリキーのほうも俺に向かって来るが、突然その足が止まる。
 見ればゴーリキーの左足にはつるが巻きつき、その動きを阻害している。
「これでよろしいですか?」
「ってかあんた返事くらい聞きなさいよ!」
 ルーメとサヤの声を背中に聞きながらさらに距離を詰める。
 つるをどうにかするよりこちらの迎撃を優先したらしいゴーリキーが腕を振り上げるが、
 何かにつかまれたようにその腕が動きを止める。
「これで、どうだー!」
 後ろで響くファルの声。先ほどの一撃の影響が気になるものの、その声にはまだ力がある。
「ちっ、だから小賢しいってんだよ!」
 圧倒的な力の前に振りほどかれる枷。
 しかしその間に俺とミルトはゴーリキーの懐に飛び込むことに成功する。
 右足を深く踏み込み、ゴーリキーの後ろへ。
 その足を引き戻す動作でゴーリキーの右足を払い、同時に肩を強く押す。
「うおぉ!!」
 とっさに踏ん張ろうとするゴーリキーだが、
「ルーメ! つるを!」
「お任せください!」
 左足に巻きついたつるが引かれたために完全に体勢を崩す。
「人の形をしているのなら!」
 仰向けに地面に倒れるゴーリキー。俺はそのみぞおちめがけて全体重を乗せた肘を落とし、
「急所だって人と同じです!」
 ジャンプしたミルトはその喉に全力で膝を叩き込んだ。

―――

(……よし!)
 技が確実に入ったのを感じ、ゴーリキーの上から飛び退く。
 これで残るはストライクのみ。振り向いた先ではレーティが激しい空中戦を続けています。
 何とか持ちこたえてはいるようですが、明らかに劣勢。
 すでにファルとルーメさんはレーティに加勢するために動き出しています。
「レーティ、高度を下げろ! その位置じゃファルしか援護できない!」
「了解」
 マスターの言葉に従って高度を下げるレーティ。
 ストライクもレーティを追って高度を下げてきます。
 もう少しで攻撃が届く。
 そう思った瞬間、ストライクが突如コースを変えて私のほうへと突っ込んできました。
「きゃっ……!」
 咄嗟に交差させた腕に鋭い痛みが走ります。
「こいつも我が一撃を防いできたか。どいつもこいつも楽しませてくれる」
 私がよろめいている間にストライクは再び空へ。楽しそうに両手の鎌を構えなおします。
「ならば我も本気で挑まねばな!」
 攻撃の予備動作。その一挙手一投足を注視します。
 攻撃を見切れれば反撃の余地はあるはず―
「ミルト、後ろだ!」
「え……?」
 マスターの声に反応して振り向いた先には、さっき倒したはずのゴーリキーの姿。
(そんな、まだ戦えるなんて……!)
 ストライクにすべての注意を向けていた私にとっては完全な不意打ち。
 直撃を覚悟してぎゅっと目を閉じますが、いつまでたっても衝撃は来ません。
 疑問に思って目を開いた私が見たのは、拳を振りぬいた姿勢のゴーリキーと、
「…………」
 私の代わりに拳を受けた人物の背中でした。

カシャン――

 軽い音を立てて、その人の顔から眼鏡が落ちます。
 ゴーリキーが拳を引くのにあわせるように、ゆっくりと仰向けに倒れるその人。
 その目も、鼻も、口も、私がよく知っているものです。間違えるはずがない。
 でも、今だけは間違いであって欲しい。
 だって、その人は、
「マスター……?」
 その人は――私にとってこの世でもっとも大切な人だったから。

ドサリ

 重い音を立ててマスターが地面に倒れる。
「マスター……?」
 私が呼びかけても、その体はピクリとも動かない。
「馬鹿な奴だ。身を挺して自分のもえもんを庇うなんてな。……死んだか?」
 後ろで誰かが何か言っている。
 死ぬ?
 マスターが――トウマが、死ぬ? 私を、庇って?
「嫌……」
 そんなのは、そんなのは、
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 瞬間、頭が真っ白になった。

―――

 許さない。頭に浮かぶのはそれだけ。
 ――こいつら全員、ただでは帰さない。
「安心しな。てめぇもすぐにご主人様の元に送ってやるよ」
 近づいてくる気配に顔を上げると、筋肉の塊のような奴が拳を振り上げていた。
 振りぬかれる拳の軌道に左手をかざし、受け止める。
「なにっ!?」
 ――まずは、お前からだ。
 つかんだ拳ごと左手を引き、こちらに引き寄せられて来る体に向かって右の掌底を放つ。
 狙いは鳩尾。肉体表面ではなくその奥を撃ち抜くように腕を走らせる。
「ぐっ!」
 怯んだ隙を狙って下顎へと再度掌底を見舞う。
 生物共通の弱点である脳を揺さぶられたそいつは、白目をむいて崩れ落ちた。
 ――次。
 上空へと視線を向ける。
 緑色をした奴が驚きをあらわにしてこちらを見ていた。
「あいつの拳をいとも容易く……。貴様、何をした?」
「…………」
 無言を返事として、構えを取る。
「くっ……!」
 奴の体がぶれる。次の瞬間には、私は無数の緑色に囲まれていた。
「我が奥義、貴様に見切れるかっ?」
 襲い掛かってくる無数の鎌。
 ――こいつか。
 そのうちの一つを掴み取る。
「ばかな!?」
 驚愕の声を無視して、地面へと叩きつける。追加で拳を叩き込み、最後に蹴り。
 緑色が動かなくなったのを確認して首をめぐらすと、黒服の男が逃げようとしていた。
 ――逃がさない。
 男の正面に回りこむ。
「ひ……ひぃっ!」
 腰を抜かしてへたり込む男。その胸倉を掴んで無理矢理立たせる。
 ――楽に死ねると思うな。
 拳を振り上げ、殴る。急所になどいれはしない。
 殴る。殴る。殴る。殴―
 そこで腕に違和感を感じた。見れば、ツタが絡み付いている。
「もういいでしょう!? やめなさいっ!」
 そのツタをたどっていくと、植物のようなもえもんと、人間が一人。
 ――まだ、敵がいたのか。

―――

 目覚めは最悪だった。
「う……ぐ……」
 全身に走る痛み。しかしその痛みが眠る前の記憶を呼び覚ましてくれた。
「ミ……ルト……」
 あの後どうなった? ファルは、レーティは、サヤたちは?
 ――ミルトは無事なのか?
 痛む体に鞭打って体を起こし、首をめぐらす。
 探し人の姿はすぐに見つかった。
 眼鏡を落としたから視界がぼんやりとしているが、間違えるはずなんてない。でも、
「……なんで……」
 俺にはそれが見間違いであって欲しいと思った。
 だって、あいつは、
「やめろ……」
 ミルトは――自分の仲間へとその拳を向けていたのだから。

―――

 伸びてくる蔓の鞭を打ち払い、怪しげなリンプンの範囲から逃れる。
 間髪いれずに両腕で顔をガード。飛んできた大量の砂が腕に当たる感触がした。
 ――かわしきれないか。
 個々の力量は先ほどの奴らより下だが、連携が上手い。
 こちらの行動制限に主眼を置いた技を放ってくるため、一度捕まれば面倒なことになるだろう。
 ――ならば、こちらから仕掛ける。
 再度伸びてきた蔓を掴み、強く引く。
 均衡が保たれたのはほんの一瞬。蔓を利用して、植物を振り回す。
「きゃぁぁっ!」
 十分に加速がついたところで手を離す。標的はさっきからリンプンを飛ばしてくる蝶。
「うひゃぁ!」
 植物を受け止めた隙を狙って跳躍。頭部に一撃を入れて意識を刈り取る。
 落ちていく蝶と植物を踏み台にしてさらに跳躍。
 私を吹き飛ばそうと構えていた鳥へと接近する。
「く、速い!?」
 鳥が慌てて回避に移るが、もう遅い。
 羽を掴んで羽ばたきを封じ、共に地面へ。私もダメージは受けるが、鳥ほどではない。
「そんな……一瞬で3人ともなんて……」
 驚愕をあらわにしている女へと歩み寄る。
 ――こいつで最後か。
 拳を振り上げ、振り下ろす。肉を打つ確かな感触。
 しかし、私の拳の先にいたのは標的にしていた女ではなく、
「……間に合ったか」
 そいつを庇うように割って入ってきた人間の男だった。
 それを理解した瞬間、

 嫌だ――

 不意にそんな感情がわきあがってきた。
 何が嫌なのかはわからない。でも、嫌だという気持ちが消えない。
 出所のわからない感情をもてあましていると、
 警告の声、迫ってくる拳、誰かの背中――
 それらが次々と私の脳裏に映し出された。
「ミルト、もうよせ」
 映像と男の声が私の戸惑いに拍車をかける。
 映像の奔流は止まらない。
 倒れる背中、見えてくる顔――
 わかる。あれは私にとって大切な人だ。
 その顔が目の前の男と重なる。そうだ、これは、この人は、
「トウマ……?」
  
―――

「トウマ……?」
 ミルトの口から声が漏れる。同時にしぼんでいく殺気。
 見れば瞳にもかすかに理性の光が灯っている。
「ああ、そうだ」
「無事……だった、の……?」
 ぼんやりとした、不安そうな声。
 その不安を取り除くために、ミルトの目を見ながら語りかける。
「ああ。俺も、他の皆も無事だ」
「そっか。よかった……」
 言葉とともにミルトの体から力が抜ける。
 慌てて支えたときには、もう穏やかな寝息を立てていた。
「まったく……」
 その顔を見たとたん、意識がスッと遠のいていくのを感じた。
 ミルトにはああいったが、結構なダメージを受けていたらしい。
 抗うこともできずに、俺は意識を手放した。

―――

「ん……ここは?」
 目が覚めると見知らぬベッドに寝かされていた。
 周囲に見えるのは白い壁と白い天井。どうやら病院かなにからしい。
「よっと……っ!」
 体を起こすと全身に痛みが走った。
 見ればあちこちに湿布やら絆創膏やらが貼ってあり、左腕はギプスでがっちりと固定されている。
 ――痛いわけだ。
「あら、目が覚めたのね」
「お怪我をさせてしまい、申し訳ありません。大丈夫ですか?」
 響いた声に入り口の方へと顔を向けると、サヤとエリカさんが入ってきていた。
「どうにか大丈夫だと思いますけど……これ、折れてますか?」
 自分の左腕を指差す。
「いえ、折れてはいないそうです」
「代わりにひびだらけだったそうよ。腕だけじゃなくあばらにもね。
 もえもんの攻撃2回もモロにくらってそれで済んだんだから、運がよかったんじゃない?」
「……そうだな。それで、あの後どうなったんだ?」
「そうね。様子だけ見て帰ろうと思ってたけど、起きてるなら話しておいたほうがいいわよね」
 そして、サヤとエリカさんは俺が気を失った後のことを話してくれた。
 俺が気を失った後、程なく到着したエリカさん達によってロケット団の男は逮捕。
 まだ取り調べ中だが、確保した物証ともども例の事件の決め手になるのは間違いないらしい。
 回収された俺は病院へと直行。手当ての後、今までずっと眠っていたそうだ。
「俺はどれくらい寝ていたんですか?」
「半日ほどでしょうか。よく眠っておいででしたよ。ほら」
 エリカさんが窓の外を指差す。
 さっきは気付かなかったが、そこからは沈み行く夕日を見ることができた。
「そんなに寝ていたのか……。俺の仲間達は?」
「貴方をここに運ぶのと同時にセンターにつれて行きましたから、心配ありません。
 貴方の方が重症なくらいですわ」
 エリカさんの言葉を聞いて胸をなでおろす。すると、
「……その仲間について聞きたいことがあるんだけど、いいかしら?」
 ミルトたちのことに話題が及ぶのを待っていたかのように、サヤが口を開いた。
 その声色に、先ほどまでの和やかな雰囲気が崩れていく。
「何だ?」
「何だじゃないわよ。あのミルトって子は何?
 味方のはずの私たちにまで襲い掛かるなんて冗談じゃないわ」
「……わからない」
「なんですって!」
「本当にわからないんだ」
 だんだんと興奮していくサヤをなだめるように言葉を続ける。
「状況から考えると『げきりん』って技じゃないかとは思う。
 ただ、ミルトはまだ『げきりん』を覚えてないはずなんだ。だから断定はできない」
「……わかった。でもこんなことはこれっきりにして欲しいわね。
 これから先、あんなことが何度もあったんじゃたまんないわ」
「ああ。俺もそのつもりだ。……ん?」
 頷いた直後、その言葉に違和感を覚える。
「何でお前が先のことを気にするんだ?」
「ああ、それはですね。貴方の旅にしばらくこの子を同行させていただけないかと思いまして」
 その問いかけに答えたのは、サヤではなくエリカさんだった。
「……え?」
 突然のことに戸惑う俺に対して、エリカさんは相変わらずの笑顔で話を続ける。
 気付けば場の雰囲気は再び塗り替えられていた。
「トウマさんはこの先もデータ集めを続けられますよね?」
「はい。動けるようになり次第再開したいと思います」
「でも、その腕では何かと不便ではありませんか?」
「まあ、確かに……」
 動けるようになるのと腕が完治するのとではどちらが早いかは考えるまでもない。
 俺が頷くとエリカさんはとてもいい笑顔で、
「ですから、腕が治るまでの間、この子を使ってやってください」
 サラッとすごい提案をしてきた。
「え、でも……」
「トウマさんの怪我は元はといえばわたくし達の依頼のせいですから、このくらいは当然ですわ。
 本来ならわたくし自らお手伝いさせていただくのですが、
 わたくしは立場上ジムを空けるわけにはまいりませんので……」
 それはそうだろう。というか、それならサヤだってジムにいなくていいのか。
「ついでだからこの子を鍛えてやってください。
 トレーニング場所がジムだけというのもよくありませんからね」
 俺の思考を読んだかのような言葉に反論を封じられる。
「ええと……。でもそこまでしていただくわけには……」
「うるさいわね! こっちがいいって言ってるんだから素直に頷いてりゃいいのよ!」
 それでもどうにか辞退しようとした矢先に、別方向から攻撃が来る。
 驚いて声の方へと視線を向けると、サヤは赤い顔でさらに言葉を続けてきた。
「し、仕方ないじゃない! 
 私たちの依頼のせいであんたに迷惑かけっぱなしだったらこっちも寝覚めが悪いのよ!
 それに、あんたの怪我の原因は私を庇ったからもあるんだし……」
 尻すぼみになっていく言葉。
 怒ったように言葉を飲み込むところからしてサヤとてこの状況は望んだものではないのだろう。
 そんなに嫌なら拒否すれば良いのにと思うが、それをこらえてまで同行を申し出てくれているのだ。
 ここまでされてしまうと断るのが申し訳なくなってくる。
「……わかりました。ご厚意、感謝します。
 サヤ、しばらくの間迷惑をかけると思うけど、よろしくな」
 俺の言葉に2人が嬉しそうな顔をする。
 さっきまで怒っていたサヤまで嬉しそうな顔をしているのが疑問だったが、
 下手につつくとまた怒鳴りそうだったので黙っておく。
「どういたしまして。ジムの方にもいつでもいらしてくださいね」
「まあ、借りの分くらいは面倒見てあげるわ」

 こうして、タマムシを舞台とした密輸騒動は幕を閉じた。
 俺たちに新たな仲間と新たな不安を残して―
ツールボックス

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