<タミフル>「異常行動」128人、8人死亡 厚労省発表

4月4日20時43分配信 毎日新聞

 インフルエンザ治療薬「タミフル」の副作用について厚生労働省は4日、薬事・食品衛生審議会の安全対策調査会を開き、01年2月の発売以降、今年3月20日までに、輸入販売元の中外製薬から1079人1465件の副作用報告があり、転落や飛び降りにつながりかねない「異常な行動」を128人が起こしていたと専門家に報告した。うち8人は死亡。年代別では10代が57人で最も多く、次いで10歳未満が43人に上っていた。
 専門家は調査会で、現在、原則10代への投与を禁止している同省の対策について当面は追認するとした。ただ、タミフルと異常な行動との因果関係については「十分な資料がなく判断が難しい」と結論を見送り、今後、作業部会を設置し、さらに詳細な調査をする。
 厚労省は3月21日に飛び降りなどの事故を発表するまで死亡例以外の分析を事実上放置。今回初めて詳しい調査結果を出した。副作用件数や「異常な行動」件数が明らかになったのも初めて。
 同省によると、副作用報告件数は当初、約1800件とみられたが、精査の結果、1465件だった。副作用があった1079人のうち、因果関係がはっきりしないが、死亡したのは55人。9人は突然死していた。厚労省が新たに今回定義した「異常な行動」は128人。このうち、64人は中外製薬から「異常行動」として報告が来ていたが、残り64人は厚労省が症例内容を分析し、「ふらふらと歩く」「暴れた」などの記録があったため含めた。
 異常な行動で転落したり、飛び降りるなどして死亡した8人は、10代が5人で最も多く、40代と50代、90代が各1人。10歳未満はゼロだった。このほか、同様の事故例は、4日午前8時現在、10代が19人(うち死亡4人)、10代以外では4人(同2人)だった。
 しかし、同省は医療機関から04年4月~今年3月20日までに報告があった171人と、中外製薬から3月21日以降今月3日までに報告された185人の症例などは未分析。この中には、10代の男児が服用10時間後、「階段を勢いよく下りてきて、玄関から飛び出し田んぼを走っていた」などの異常な行動とみられる例も含まれている。【玉木達也】



  • これじゃいみねー -- (名無しさん) 2007-04-05 13:55:52
  • タミフル反対!! -- (ヨシ次郎) 2007-04-05 13:57:39
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最終更新:2007年04月04日 22:26