"パルジファル"

対訳

あらすじ

  • かつて十字架上のイエス・キリストの血を受けたといわれる「聖杯(グラール)」と「聖槍」は、天使たちにより聖者ティトゥレルに託され、「聖杯城」の「聖杯騎士団(グラールの騎士)」によって守られていた。ティトゥレルの跡を継いで、この聖杯騎士団のリーダーとなったアンフォルタスの苦悩は、そのような聖なる地位にありながら絶世の美女であるクンドリーに誘惑され、あろうことか彼女を操る「聖者くずれ」のクリングゾルに聖槍までも奪われたことである。

訳者より (前編)

  • 私の愛聴番は、クナッパーツブッシュのバイロイト1962年盤です。クナは51年から64年まで、毎年のようにバイロイトで指揮しているのですが、この62年盤は何よりも録音が良いのとクンドリー、パルジファル、グルネマンツの配役が素晴らしいです。

訳者より (後編 ~クンドリーの救済をめぐって~)

  • 後編では、クンドリーの救済をめぐっての考察ですが、その前に『パルジファル』とワーグナーの先行諸作品の関係を簡単に見ておきましょう。『パルジファル』は、ワーグナー最後の劇作品として彼の作品の集大成であり、外面的な道具立てにとどまらず、内容的にも多くの要素が、先行諸作品からこの作品に流れ込んでいます。ここでは、音楽は別として、プロットの観点に絞って、その影響関係を見ていきましょう。

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最終更新:2022年02月26日 20:24