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「で、それが遅れた原因の鍵か?」 「……本当ゴメンナサイ」 「マーテルの遅刻癖はもう治んないな」 シンとクロウはマーテルの謝罪に呆れと諦めの顔を見せた。 それよりも気になるのは、先ほどの話にあった不思議な鍵のことだ。 「…でもまあ、ホントに凄ェ装飾だな。コレとか本物かよ?」 コレ、とは鍵の先端につけられている宝石のことだろう。 シンとクロウは興味深そうに、マーテルの手から鍵を受け取り眺める。 「わかんないけど…これが本当に神殿のなら、きっと」 「お前の母さん神殿に入ったのか?」 「さあ?そんな素振りなかったと思うけど…」 でも、とマーテルは考え込む。 「お母さんが資料を持ってたってことは、絶対調べてたんだと思う。 それなのに関係性の高い建物に入らないなんて」 「ありえない、か。まああの人ならやりそうだな」 シンもファウンテンの仕事ぶりを思い出して納得する。 「でも本当にあそこの神殿なのかよ?」 クロウが疑わしそうに二人へ問いかけた。 「いや、あそこの神殿で合っているだろう。国内にある他の神殿はこの街から離れている。 いくらなんでも遠出をすれば、マーテルでも気づくはずだ」
「で、それが遅れた原因の鍵か?」 「……本当ゴメンナサイ」 「マーテルの遅刻癖はもう治んないな」 シンとクロウはマーテルの謝罪に呆れと諦めの顔を見せた。 それよりも気になるのは、先ほどの話にあった不思議な鍵のことだ。 「…でもまあ、ホントに凄ェ装飾だな。コレとか本物かよ?」 コレ、とは鍵の先端につけられている宝石のことだろう。 シンとクロウは興味深そうに、マーテルの手から鍵を受け取り眺める。 「わかんないけど…これが本当に神殿のなら、きっと」 「お前の母さん神殿に入ったのか?」 「さあ?そんな素振りなかったと思うけど…」 でも、とマーテルは考え込む。 「お母さんが資料を持ってたってことは、絶対調べてたんだと思う。 それなのに関係性の高い建物に入らないなんて」 「ありえない、か。まああの人ならやりそうだな」 シンもファウンテンの仕事ぶりを思い出して納得する。 「でも本当にあそこの神殿なのかよ?」 クロウが疑わしそうに二人へ問いかけた。 「いや、あそこの神殿で合っているだろう。国内にある他の神殿はこの街から離れている。 いくらなんでも遠出をすれば、マーテルでも気づくはずだ」 シンの冷静な言い分にクロウも納得した様子だった。 そんな様子を見ていたマーテルの頭に、一つの案が浮かぶ。 「じゃああたし後で実際に行ってみる」 「は!?」 クロウは目を剥き、シンは口が開いている。 しかしそんな二人に構わず、マーテルはだって気になるし…と行く気満々のようだ。 「あ、大丈夫。二人を無理矢理付き合わせようとは思ってないし」 「お前なぁ、魔物もいるんだぞ」 「戦闘も強く無いのに…一人じゃ危なすぎるだろ」 そんな心配しなくてもいいのにーと遠慮しているんだか、ただ単に甘く見ているのか わからないマーテルを見てシンが提案する。 「なぁ、俺達今日は見舞いへ行くだろう?病院があるのは港から船で出た島だ。 そして神殿が建っている島と病院の島は近い」 「…ついでにちょうどいいってことか。俺達も一緒でいいだろマーテル?」 「まぁ、二人はあたしより強いし頼りになるけど…いいの?」 「俺もその謎が気になるしな」 「よし、決まりだな」 三人は揃ってこくん、と頷いた。  

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