ヘクトジェネラル
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投稿先:
更新日:2013/09/22 Sun 02:09:49
名称 |
ヘクトジェネラル |
筆頭 |
バルン・ゲイズ |
本拠地 |
ミゼアン銀河系、移動要塞ラグナ・ギムル |
組織的性質 |
過激派組織・魔族組織・種族共同体 |
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概要
本来は、
ゾアクロイドとしては比較的社会性の高い有角の魔人族、
バルガロアン種の種族共同体であった。
だが、魔族組織であるためか、だんだんと武装組織の色彩を強くしていき、今ではバルガロアン以外のヴァーツなどになじめない魔族や、ヘクトジェネラルに忠誠を誓う気がある者は神族さえも多数吸収して現在に至る。
魔族組織としては類例をみないほどに配下ゾアクロイドを統制・管理・保護するシステムが出来上がっている。
破壊衝動を持ちながら、日常の暮らしにおいては豊かで平穏な生活を望む者が多い(ただし、監視者たちの言いなりになる気はさらさらない)のも特徴の一つである。
イェラント・ヴァノリル・ガルミア・スルティオン・フリムノスの
5つの艦隊を保有し、それぞれに艦隊司令官がついている。このうち、スルティオン艦隊は総帥バルン・ゲイズ本人直属艦隊である。
また、魔獣部隊も保有している。
ヴァーツとは建前上は同盟関係であるが、ヴァーツの規模と比べればはるかに小さいため、事実上は従属しているといってよい。ただし、同盟という立場上独立行動権が高度にあり、ヴァーツとしても決して使い勝手の良い組織ではない。
関連事件
セラフィック危機
30万年前、
アトラス銀河系外縁部のまだ文明種族のいない豊かな
惑星ウィルトリアをヘクトジェネラルが占領した事件。母星に直通するセラフィック回廊の入り口を魔族組織に取られることを恐れた
セラムが
ウィラメールの救援の元に大出力で激突。
豊かな惑星環境が破綻しかねず(実際古戦場は30万年経った今でも不毛の大地である)、破綻した惑星を手に入れても仕方がないと判断したヘクトジェネラルの撤退で幕を閉じる。
この戦いで討ち死にしたウィラメールが魔獣として再生されたのが、
ラミエル・リトヴェルグである。
およそ1000年前、ラヴァスト近郊の惑星ピジャイロをヘクトジェネラル・ヴァノリル艦隊が占領した事件。
アトラス銀河系中に緊張が走ったが、
アトラス連合中将(当時)
エルベ・アーネスの強引ともいえる作戦がヒットし、ヴァノリル艦隊は大損害を被って退却。
この戦いでカリム・ゴアは
ディガスに捕えられたが、リゲル・フーガはヘクトジェネラルに捕えられた。また、ラミエル・リトヴェルグと当時ディガス準大使、
グレアス・ウィシアの戦いは、「竜神の戦い」と呼ばれる名勝負の一つである。
クロイティス銀河大戦
基準時の1万年後、ヴァーツの要請に応じる形でヘクトジェネラルは因縁の地でもある惑星ウィルトリアに侵攻。
しかし艦隊が策にはまり、重要な股肱であったラミエルを失う等ヘクトジェネラルは小さからぬ損害をこうむった上、ヴァーツの盟約違反も発覚。結局強攻を諦めたヘクトジェネラルはウィルトリアでにらみ合いに終始し(実質は協力拒否である)、総司令官格にあたる超魔神ヴェルガ討死に伴い、ヴァーツ主力艦隊の撤退と同時に引き上げている。
しかし、この非協力的な態度に怒ったヴェルガの部下にあたるヴァーツ魔神
ザノドゥームは独断でヘクトジェネラル本部にあたるラグナ・ギムルを急襲(
ラグナ・ギムル危機(第二次クロイティス危機))。
ザノドゥームとバルン・ゲイズの一騎討ちを始め、近傍星系を含めて各所で激戦が展開され、ヘクトジェネラルは大損害を蒙ったが、
デル・ヴォスの援軍を得たヘクトジェネラルが辛うじて撃退に成功。
この事件を通じて、ヘクトジェネラルと監視者連合は平和友好とは行かないまでも一応の和平を結ぶこととなった。
バルン・ゲイズが死亡するまで、この和平は破られなかったという。
ラグナ・ギムル(画像はG-ma氏描画)
ヘクトジェネラルの移動本部。全長2000㎞ほどで、元はセラフィック危機時にヘクトジェネラルが監視者連合から奪取したものをヘクトジェネラルが改造したものと言われている。
クロイティス銀河大戦では大規模戦場となり、腕の一部が折れる等かなりの損害を蒙っている。
主要構成員
個体名 |
種族 |
|
|
アズドル |
ディルギアン |
♂ |
現在はヘクトジェネラルの下士官。元々ヴァノリル艦隊の司令官だったが、ピジャイロ危機の際、油断で艦隊に損害を与えた責任を問われ大幅降格。しかし未だにバルン・ゲイズには忠誠を誓っている。 |
ギョルズ・ドゥリワイナ |
バルガロアン |
♂ |
宇宙戦艦を戦闘不能に陥らせる巨大な火炎の鞭を操る艦隊フリムノスの司令官。本音はヘクトジェネラル総帥を狙っているが、当面行動を起こす気はない。 |
ゼギア・ヒオラ |
ザルギアン |
♂ |
元々艦隊四天王ギルヴァ直属の部下で、類稀な戦術家。シャルバロン危機に参戦するがその後ヴァーツを離脱、ヘクトジェネラルに加入して艦隊ガルミアの司令官となる。 |
セトリス・アミット |
エンビカル |
♂ |
ヘクトジェネラルに仕える存在場工学の権威で、自身も存在場移転での転生を繰り返している。ラミエルを蘇らせた。 |
テクシュウム・フェンゴル |
ユスラビオン |
♂ |
ユリス銀河系破綻の際に脱出し、ヘクトジェネラルに引き抜かれたユスラビオンの子孫。「逆法の魔判官」の異名を持つ内政の天才。バルン・ゲイズが内政について全幅の信頼を置く。 |
バルン・ゲイズ |
バルガロアン |
♂ |
現在のヘクトジェネラル総帥。実力はヴァーツの魔神級。明快な実力主義でヴァーツ内から支持者が出る圧倒的なカリスマ性の持ち主でもある。艦隊スルティオンの司令官。 |
バルン・シェラハザード |
バルガロアン |
♀ |
バルン・ゲイズの娘でヴァノリル艦隊の司令官。アンチサイキック特性を持つ上に格闘戦では父親に優るとも劣らない強さを持つ。通称シェラハ。 |
ラミエル・リトヴェルグ |
ウィラメール変種 |
元♂ |
セラフィック危機で討死したウィラメールが骸骨竜として蘇った魔獣。艦隊イェラントと魔獣部隊の司令官。バルン・ゲイズがもっとも信頼する事実上ヘクトジェネラル№2。 |
リゲル・フーガ |
ヴェイガル |
♂ |
元ディガス正大使だが、ピジャイロ危機でシェラハに捕えられ、結局バルン・ゲイズに従うようになった。現在は高齢だがスルティオン艦隊の一部隊を率いる。 |
離脱者
デザイン・プロフィール:モチーフはドラゴンクエスト世界の魔王軍の宇宙版と言ったところである。「ヘクトジェネラル」という名前も「ダイの大冒険」の魔王軍の六大将軍を意識しているし、普段は平穏な宙域で暮らすのがよい、というのもダイの大冒険の魔王軍だ。
ヴァーツ直属とする手もあったのだが、彼等は「どこにも従う気のない」という印象が強く、さらに混沌を好むという印象がなかったため、独立組織とした経緯がある。
古代、基準時近辺、クロイティス銀河大戦直後とアトラス銀河系近辺で相応に役割を持たせている。一応の和解エピソードは、元々ダイの大冒険の魔王軍が必ずしも享楽的な目的ばかりでなく過酷すぎる世界に住まわされたゆえに豊かな地上がほしかったと言う背景を持っていたことから、一定の外交的解決の可能性もありえたと考えたのを反映した。
因みにラグナ・ギムルは北欧語で「大いなる天」の意味であり、元ネタは魔王軍の本拠地バーンパレスである。
最終更新:2013年09月22日 02:09