09 R.I.P



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|circle=凋叶棕
|vocal=中恵光城
|lyric=RD-Sounds
|arrange=RD-Sounds
|original=ヴワル魔法図書館;ラクトガール ~ 少女密室
閉ざされた扉が開かれて、放たれるもの。
閉じ込められた世界の中、迎える末路。

斯くも数奇な、
斯くも奇異なる「密室の少女たち」。

―せめて、どうか、安らかに。

 紅く、暗く、綴じた、この図書館で。
 星と、月と、廻る、太陽。

はじめに、閉じ込められていた“太陽”は。
出口を探していた。

目指すは、自分の仲間の下へと、至る。
外側の世界へと。

いつしか、その元へ辿り着いた“月”は。
太陽を放とうとした。

己の、居るべき場所をめぐって。
ふたりの、物語は進んでいく。

閉じ込めて。次第に、その命を蝕みゆく。
その呪いの根源を、誰も知らない。

閉ざされた扉の向こうに陽が差込むとき。
望んでいた自由を、その手にする筈だったのに。

寄り添う月に、見守られるように、眠る。

―せめて、どうか、安らかに。


つづきに、太陽の座を受け継いだ月が。
その身に、呪いを受けた。

いつしか、その傍に“星”が寄り添っては。
供に時を刻んでいく。

月から星へと受け継がれていく宿命。
変わらぬ根源だけが静かに、ずっと。

閉ざされた扉の向こうを月が照らすとき。
望んでも居ない自由を、その手に押し付けられて。

寄り添う星に、全てを託しては、眠る。
―せめて、どうか、安らかに。


太陽と、月が眠って。
ひとりぼっちになった星が輝く。

ひとりの魔女にひとつの魔法
八つ目の星の魔法が煌く。


閉ざされた扉の向こうで星が輝くとき。
その自由は誰の手に渡っていくのだろうか?

寄り添う者が、その場に居ることを願う。
今はただ全てを抱えて。

閉ざされた扉が開かれて、放たれるもの。
閉じ込められた世界の中、迎える末路。

斯くも数奇な、
斯くも奇異なる「密室の少女たち」。

―せめて、どうか、安らかに。

[R.I.P]
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最終更新:2024年01月03日 11:40
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