10 B2.空に近い場所



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|circle=凋叶棕
|vocal=めらみぽっぷ
|lyric=RD-Sounds
|arrange=RD-Sounds
|guitar=光収容
|original=ジャパニーズサーガ
「ねぇ、ごめんね。こんなことになって」と
その両目を潤ませ
あなたの手がそっと その震えを伝えて

触れ合う手で 何かが伝わるの
何もかも押し付けて
それでもなおきっと 伝えきれないことを

もう
いいとも いやとさえも 言えずにただ押し黙っては
感じる熱量だけ
もっともっともっともっと・・・・・・高く。


飛べない
私達には 空を 知る手立て無く

それでも
あなたはこうして 私を求め続け

こうしていれば
まるで空を飛べるかというように――。



擦れあうのは 互いの何処なのだろう
その口から零れる
小さな泡沫(うたかた)が 意識の飛沫となって

返す視線が あなたをどうさせるだろう
全て無駄だと知っても
せめてほんのわずか 甘く棘を挿すように


結局は
意味など無く 永遠に至ることもない
内なる幻想だけ
もっともっともっともっと・・・・・・深く。


飛べない
夜の何処かを 独り独り彷徨うばかり

それでも
わたしはどうして この身掻き抱かれて


夢と現の
境目にいながらにして戸惑う――。


内なる願望(のぞみ)
求めるものもわからずに
でも願うなら 次に会うときには いつも通りに


飛べない
「貴女」とでは どこにも 辿りつけない

優しく
そっと視線だけ あなたを拒むように

それでも
心のどこか あなたを受け容れるのは

飛びたい
そう思うこと きっと似ているのだろう



こうしていれば
きっと少しだけ 空の近くへ――。
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最終更新:2022年07月24日 22:03
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