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命の意味 美しさは相反する
地に降った花弁(はなびら)に手を伸ばして 恋を知る
人を花と例えること 彼は疑問を抱いた
「僕らは花のようには美しくないじゃないか」
美貌だけでもいいと
鮮やかさに焦がれて
…そして造花になった
散ることのない
その美しさに
誰もが羨んでいた
けれど彼は一人の時間ばかりになっていた
落ちる涙に心が揺れ動く
その時やっと気づいた
美しさの理に
大人たちは子供らの感性に惹かれるだけ
慣れ過ぎた今にしらけ 夢を見ず彷徨った
永遠に意味は無い
すり抜けるあやうさが
またたくから愛しい
分かってはいた…
儚さに目を逸らした彼は生き残り
ただありつづけるだけのモノと化し
目を閉じた
人目に触れない場所で悲しみに
終止符を打つために 心さえ造り替えた
誰もが知っているお伽話の結末
枯れた匂いさえも 恋焦がれた悲劇だが
忘れられて、そして思い出される
それこそが彼が望む 失った美しさ
最終更新:2021年12月15日 15:05