猫モノ日記


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

-

1999年11月15日(月曜日)

朝食、ソラマメとソーセージ炒め、ポーチドエッグ。 飼い猫のざう(名前) が、このごろ後足をけいれんさせるように震わす。何か病気かというので女房が病院へ連れていく。診断では神経症ということ。季節の変わり目で アンニュイ になったか? 向精神薬が出る。このテのクスリをのんでいることを、頭が上等な証拠とでも言うように自慢するヤツがいるが、なに、ネコだってのむ。

2000年02月13日(日曜日)

底冷えがするというか、ヒンガリとして部屋がさっぱり暖まらない。ネコ、エアコンの温風があたる椅子の上にじっと坐って、眠り猫みたいに動かない。

2000年02月16日(水曜日)

8時起き。ワインに酔っての二日酔いはキツいものだが、多少フラつくくらいで大したことなし。このところ常用薬にしている『御岳百草胃腸薬』、効能あらたかである。こっちは大丈夫だが、ネコが廊下の絨毯の上に 毛玉をもどしていた 。朝食、スープスパゲッティとリンゴ。

2000年02月18日(金曜日)

今日は工事が入るので急いで風呂へ入り、どかす本棚などを整理し、原稿書く。週アス一本アゲ。K子は猫を近くのペットショップに預けにいく。

2000年03月01日(水曜日)

K子に弁当作り。オカズは豚肉の立田揚げ。昼に自分もこれで食べようと作り置きしておいたら、 猫が食ってしまった 。めったに人の食い物に手を出さない猫なのだが 乾きエサとカンヅメに飽きたか?

2000年03月20日(月曜日)

仕事進めるが、寒くてふるえる。コタツにもぐりこんで(留守中猫がずっともぐりこんでいたので、ズボンが猫の毛だらけになる)、旅行中読んでいた講談社学術文庫『道教百話』(窪徳忠)など読む。

2000年04月20日(木曜日)

1時、内装工事入る。(略)4時半、工事終わり。トイレはブロックがまだムキ出しになっているが、壁板を貼る部分との間にスキ間がある。ここに 猫を塗り込めることも 出来るな。

2000年05月02日(火曜日)

朝6時半起き。今日8時半から室内改装がまた入るので早起き。朝食、バタロールにカニ足バタ炒め、イチゴ。急いで風呂入り、用意していたら時間通りK建設入り、壁紙張りにかかる。K子が 猫を動物病院へ預け にいったり、私はのかしておいた棚の裏で今まで死んでいたアンテナ線などを活かすために、棚が戻る前にあわてて接続コード買いに東急ハンズへ走るなどのひと幕あり。

2000年06月11日(日曜日)

原稿書きしばし。猫が最近の暑さ寒さの入れ替わりで夏毛と冬毛が混乱状態、生えたり抜けたり。抜けたものを舐め取るものだから、毛玉をあちこちに吐き散らかす。トイレのしつけはまことにいい猫なのだが、毛玉だけは始末が悪い。

2000年06月16日(金曜日)

K子に弁当(エビ丼)作り、送り出して風呂入る。上がって、カビが生えないようにドアを開けっ放しにして乾燥させていたら、ネコがいつの間にか入って、 風呂桶をぺろりぺろり と舐めていた。まるきり、妖怪あかなめである。水はたっぷり与えているはずなのに、年中風呂場に入りたがるのは、生温いのが好きなのか、やはり肉食獣だけあってアカの味がいいのだろうか。

2000年07月20日(木曜日)

1時、配管工事やってくる。前にしらべに来た、ウチの居間のエアコンからの排水管直し。1時間ほどで終わるとのことだったが、結局3時近くまでかかる。古いマンションで改築に改築を重ねているため、複雑怪奇な内管構造になっているらしい。ドアとベランダを開け放したまま工事するので、ネコが外に出ないよう寝室に閉じ込め ておくのに苦労する。

2000年09月15日(金曜日)

新宿で南口のノスケ夫婦と西口のわれわれに別れ、タクシーで渋谷へ。ネコ、迎えにも出てこなかったが、われわれと分かると急にスリ寄ってきた。

2000年09月17日(日曜日)

12時、就寝。ネコがわれわれが帰国してからこっち、どうしたのかと思うくらい甘えてスリ寄ってくる。フィレンツェみやげの皮製ペン立てがお気に入りのようで、頭をつっこむようにして匂いを嗅いでいる。

2000年09月26日(火曜日)

風呂入る。入り終わったころを見計らって、猫が必ずニャーと鳴いてくる。風呂場の床を舐めるのが好きなのだ。石鹸を舐めると体に悪いのであまり入れないが、いつまでもドアのところで待っているので、つい、情にほだされて入れてやる。それにしても、何故床など舐めるのが好きなのか。

2000年10月02日(月曜日)

ここ数日、体力は順調に回復傾向にあるのだが、気圧が変動甚だしく、動くことがタイギである。今日も雲ゆきがアヤシかったが、六本木から帰った途端、ポツポツと来だす。予定していた原稿執筆、全て投げ出してベッドに退避。 ネコを抱いたまま 、ひたすらオソレ入って固まっている。電話にも出ず。

2000年11月17日(金曜日)

雨の中、K子はネコの予防接種のために動物病院へ出かける。

2001年01月05日(金曜日)

部屋じゅうがシンと冷え切っていて、暖房入れても寒い々々。ネコは暖房マットの上でぬくぬく。年賀状見て、早々と寝る。ついに一日、酒を抜き切った。

2001年01月25日(木曜日)

あやさんは愛猫病気ということで欠席。人に聞くと、猫というものはかなりしょっちゅう病気をするものらしい。うちの猫は、嫌になるくらい健康である。

2001年01月27日(土曜日)

開田さん家の猫(すもも)、この大雪の日に永眠とか。これから雪の日のたびに偲べると思えば悪くない。焼いて深大寺に納めたそうだが、 わが家の猫ももう十三歳 、まだ老衰のきざしは見せてないとはいえ、死んだとき、うちは基本的にドライな家だから、ハテどうするのか。

2001年04月05日(木曜日)

帰って、しばらくベッドで横になる。ネコがやたらにスリよってきて、右手の甲のあたりをベロベロと舐める。あとでヨダレが乾いて、カユくなって弱った。

2001年05月08日(火曜日)

食べて、ビデオを見たり雑誌を読んだり。編集部から電話数本。履いていたクツがそろそろボロボロなので、新しいのを買いに行こうとか、整髪に行こうとか、新しいメガネを買わなきゃ、とかいろいろと頭では思うが、体がその誘いについていかない状態。仕事もしたくないがそれからの逃避もめんどくさいとは、とんと落語の“不精比べ”の心境である。雨の日は動けないはずのネコがいやに元気で、 頭突きをかましてくる

2001年05月22日(火曜日)

朝7時半まで、一回も目をさまさず熟睡していた。ネコが えずいている音 で目が覚める。ゆうべから蒸すので、毛が夏毛に生え代わっているらしく、しょっちゅう舐めては毛玉を吐く。

2001年06月17日(日曜日)

伊勢丹で買い物して帰る。湿気ひどく、倒れ込むようにして少し寝る。ネコが最近はこっちが寝ると寄って来て、 頭突きをくらわせたり 、体をコスリつけたりしてきて甘える。若いうちに子宮を取ると、いつまでも子猫のまま、というのはホントだな。

2001年06月21日(木曜日)

開田あやさんは長年飼っていた愛猫を亡くして落ち込んでいた。 親父が死んだ程度 でこんなに悲しいのだから、 猫が死んだらどんなに悲しいか

2001年07月05日(木曜日)

ゆうべ帰ったら、廊下に猫が大量の毛ヘドを吐いていた。暑くて毛がどんどん抜けるのか、夏バテで胃がおかしくなったのか。

2001年07月06日(金曜日)

まだやらねばならぬこといろいろあるのだが、 今夜の飲み会に出かける体力温存 のため、しばらく横になって、UFO関連本を数冊、パラパラとめくる。私が横になるとすぐに猫が、わきにスリ寄ってくる。愛しいとは思うが暑苦しい。

2001年07月13日(金曜日)

ネコがなついてきたかと思ったら急にえずきはじめ、 ゲロを吐く 。夏バテなのであろう。もう年だしなあ。

2001年07月17日(火曜日)

ひとつ、ビジオモノからうちのネコを取材させてくれとの電話があった。やっと このネコが稼いでくれる か。

2001年07月23日(月曜日)

2時、ビジオモノから女性編集者さんと女性カメラマンのお二人が来宅。コラム記事でわが家のネコを取材。そろそろ来訪時刻というときにベッドなどを探してみたがネコがおらず、ちょっとあせる。 第二書庫 のコピー機の隅に丸まっていた。どうしてこんな暑いところにいるのか、謎である。女性陣には“あ、かわいー”と評判であったが、写真撮影はライトやフラッシュにちと興奮気味であった。

2001年08月30日(木曜日)

いろいろとサジェスチョンしたいと思うが、今日はその元気もなし。猫もやはりこの数日の天候に参っているらしく、居間のじゅうたんの上に少しもどしていた。飼い主は吐き気こそないが、全身ダルく、 汗にも何か甘ったるいような異臭 が感じられる。

2001年09月10日(月曜日)

雨午後になっていよいよ繁し。体は動かず、不調甚だし。ネコも同じらしく、じゅうたんの上に何度も吐く。同病相哀れみたい気持はやまやまだが、こう傍若無人に吐かれると腹が立つ。ケボ、と廊下でえずく音がするたびに洗剤スプレーを持って駆け出す。

2001年10月01日(月曜日)

猫がまた食べたものを吐いている。魚のエサだと吐くようだ。年をとって内臓が弱ると人間でも生臭いものがダメになるが、あのデンだろうか。当分、乾きエサだけにすることにした。

2001年12月10日(月曜日)

寒い々々。猫、エサは牛肉が好きで好きで、朝、早くメシをよこせと起こしにくる。牛缶を開けてやるとがっついてあふあふと食べるが、魚だとくんくん嗅いで、ふいと向こうへ行く。ひどいときになると中身を皿の周囲に押しやって、さあ食べ終わりました、早く肉をくださいとばかりにこちらをごまかそうとする。ぜいたくな畜生である。今日は 意地悪で白身魚 。やはり食べない。腹が減ってくると仕方なく食べるくせに。

2001年12月11日(火曜日)

朝7時45分起床。昨日に比べれば温かい。猫に、今日は牛缶(モンプチ)を朝食に与える。飛びつくようにして、鼻を鳴らして食べている。やはり 牛肉の力は偉大だ と、こんなところで思う。人間のエサはシイタケのマヨネーズ炒めのサンドイッチ。バナナ。

2001年12月12日(水曜日)

猫の保温寝床をK子がしつらえる。買ったのかと思ったら、ペットショップの主催する飼い猫の写真コンテストに応募して、 見事2位 を獲得した賞品だとか。

2001年12月14日(金曜日)

K子が途中帰宅して、ネコに予防注射受けさせに動物病院へ連れていく。

2001年12月15日(土曜日)

猫、昨日K子が連れていった獣医さんの話だと、肉を食べたがるのは、冬で日光照射量が少なくなったので ビタミンを求めている からだ、とのこと。猫はビタミンを肉でとっているのだそう である。ふーん。でも、今日はサカナ。

2002年01月09日(水曜日)

朝7時15分起床。明け方から、廊下でネコの鳴き声が小さく聞こえる。眠れないのか、と思っていたが、起きてトイレに入ろうとドアをあけたら、ダーッと飛び出してきた。ゆうべ、酔っぱらって帰ってきた私かK子か、どっちかに誤って閉じ込められていたらしい。中でパニックしたらしく、トイレの中のもの(トレペ、掃除器具、除臭剤など)が全部ひッくり返されていた。出るとすぐ居間に飛んでいって、水を音を立てて飲む。緊張してノドが乾いていたようだ。何時間くらい閉じ込められていたのか。

2002年02月08日(金曜日)

毎朝、漢方の小青龍湯と黄連解毒湯を一包づつ服用している。小青龍湯は身体の水代謝をよくするため、黄連解毒湯は二日酔いのノボセをとるためなのだが、毎回一包づつ服んでいるのだから、同じだけ減っていかねばならぬはずなのに、毎朝、数が合わない。必ず、どちらかが一包少なくなっている。アレ、と思って服用数を調節したりしても、やはり次の日にはあわなくなっている。 猫がのんでいるんじゃないか などと疑ったりもする。酔って帰って寝る前に服むときがあるので、そこでこんがらかるのであろうとは思うが。

2002年02月11日(月曜日)

ゆうべ、われわれが食事しているとき、ネコがエサをくれ、とニャアニャア媚びを売る声で鳴き、かわいらしげに食器のわきでちょこんと行儀良く座ってこちらをじっと見つめていた。どうみてもこっちを情で釣ろうという魂胆である。 一日にプチモンド缶一個 と決めてあるので心を鬼にしてやらず(大体いつでも食べられるよう成猫用の乾きエサはいつでも出してあるのに、滅多に食べないのである)に寝た。今朝、台所に行くと、待ちかねていた、という感じですっとんで来て、缶をあけてやるとあふあふと勢い込んで食べる。あまりあわてて食べるので途中で何度かグビ、とおくびを漏らしたりする。これまで、そんなにプチモンド缶が好きというわけではなかったのだが、この一年くらいで嗜好が変わったらしい。

2002年02月15日(金曜日)

床から起きて寝汗をかいたシャツを取り替え、まだ寒い台所に出てコーヒーを沸かし、猫にエサをやり、朝食を作る。

2002年03月15日(金曜日)

気分が落ち込んでいるのは朝から雨もよいで、夕方のように暗いからにもよる。朝食をいつものように作る。ネコは相変わらず牛肉缶に御執心である。

2002年03月21日(木曜日)

7時起床、ゆうべ猫があまりに腹が減ったと泣くので、牛肉缶でなくまぐろと牛こま切れというのを開けてやったら、以外や大喜びで食べていた。 生まれてすぐ拾った猫 なので、食い物はねだれば出ると心得てあまりきれいに食べない。猫が舐めた皿のよう、などと言う言い回しがあるが、どんな好物の皿でもそんなにきれいに食べたことはほとんどない。この猫の前に、仕事場の庭先に来てエサをやっていたノラの親子は、北京ダックの残りの骨をやったらバリバリと噛み砕いて、きれいに食ってケロリとしていたものだが。人間のエサの方は今朝はコンソメスープで煮た野菜。

2002年04月05日(金曜日)

パックのご飯を温め、昼はアブラゲの焼いたのと、鯛の刺身(切り身が安売りだったので、自分で細造りにした)。さすが桜鯛で、安物にも関わらず旬の甘みが舌に染み渡る。一切れ猫にやったら、鼻を鳴らして食べていた。生意気に味がわかるか。

2002年04月22日(月曜日)

ゆうべのつつき残しのイワナの残骸を、猫がひいて床のじゅうたんの上にぶちまけていた。

2003年05月31日(土曜日)

なんとか仕事に齧りつこうとするが全然ダメ。同じくダレているネコと じゃれあったり 。と学会関係のメール、いくつかやりとりする。

2002年06月03日(月曜日)

朝7時50分起床。猫がまた廊下にゲロ。 吐くなら食うな

2002年06月10日(月曜日)

朝7時45分起床。猫が廊下にゲロ。それも、昨日の昼のエサ(牛肉)と晩のエサ(白身魚)で、 紅白のゲロ を器用に吐きわけている。後でK子にそう言ったら、“碁石を飲ませたらどうかしら”と。 猫ポンプ で舞台に上げるか。

2002年06月30日(日曜日)

昼はパックご飯温め、卵とカツブシ、ノリ、ネギを加え横綱丼。味噌汁はジャガイモとワカメ。新聞の集金、 猫砂の配達 と、日曜とはいえいろいろ訪れる者あり。

2003年08月30日(土曜日)

船山で、アナゴの酒蒸しにまったく箸をつけずに残した客がいて、船山さんが“おうちのネコちゃんにこれ、持って帰りますか?”と言うと、すかさず K子が “ニャーニャー”と鳴いて もらってきたもの。フライパンで塩胡椒して焼いて、パンのオカズにしたら喜んで食べていた。
11時半、K子と外出、東急ハンズで仕事用の椅子を買う。背当ての部分が蒸れない網目の布張り、というのが今のトレンドらしいが、ネコのいる仕事場ではそれを置くのは無理というもの。新しいツメトギを買ってくれたんだとしか思うまい。もっとも、ウチのネコは最近は階段以上の高いところに飛び乗るようなことは、トシのせいかほとんど無くなっているけれども、まだ危ない。

2002年10月01日(火曜日)

朝方、夢というのではないが、猫のトイレの掃除をしなくては、という強迫観念でうなされる。ちゃんとやっていたのだが、丁寧でない、とか K子に叱られる という恐れが、不安定な神経に作用したのだろう。そんなことで動悸が激しくなるのが情けないが。

2002年10月20日(日曜日)

仕事せねばと思うが、雑事多々。台所の掃除、猫のトイレの始末、その他。

2002年11月20日(水曜日)

ホタテ貝は冷凍のを買ってきて、解凍させるために袋から出しておいておいたら、 猫が二個ほど食ってしまった

2002年12月29日(日曜日)

今年の 年賀状のデザインは仕事場の私と猫 であるが、この写真のときの状況から3割以上ひどくなっている本の山を、一端崩して、また別のところに積み上げる。

2002年12月31日(火曜日)

荷物かついで、K子とタクシーで羽田へ。乗ってからズボンを見たら、両のすそに猫の毛がびっしりと付着している。コタツの中が猫の寝所になっており、抜け毛が体積していたらしい。正月明けにはまずあそこに掃除機をかけねば。

2003年01月25日(土曜日)

寝床の上を猫が歩くが、何か後ろの方の左肢が動かないようで、 ビッコを引きながら のたのたと歩いている。K子は、どこかに飛び乗ろうとして落っこちて骨折か捻挫でもしたのではないかと言う。しかし、だったらもっと痛がる筈だ。ただ、歩きにくそうなだけで ある。

佳声先生に挨拶して帰宅、K子は猫を病院に連れていった。猫の話を聞いて帰ったあとだけに気になるが、原因は不明。加齢で脊椎にどこか故障が出たのではないか、ということ。クスリが出たが、ビタミン剤あたりらしい。食欲がないのがちと心配なところである。

2003年01月26日(日曜日)

朝がた、猫がよったかよったかと布団に入ってきて、寝床の中にいるK子に体をぴったりとくっつけてじっとしている。心なしか、顔も体もひと回り小さくなったようだ。ひろってもう十四年、いつまでも子猫みたいな甘え方ばかりしているので気がつかなかったが、 もう老猫なんだよなあ 。K子は例によって、“安楽死ってどうやるのかしら”などと言っているが、その裏で、足を悪くしている猫が階段を上がり降りするのが大変だろうと、上下のフロアに、共に寝床とエサ、水、トイレなどを用意してやっている。 何と優しい 。人間にこの優しさをどうして(以下略)。

猫が歩き出そうとしては、左後肢が効かないため、左側にぱたん、と倒れる。まだ、自分の体にどんな異変が起こったか、認識できないのだろう。あわれである。この寒さで神経がやられたのか。暖かくなれば、元にもどりはしないかとも思うが、そうもいかんだろうなあ。

8時半、夕食の準備。K子はエサに混ぜた薬を食べようとしない猫に、 錠剤をスリつぶして溶かし 、スポイトで口に注入しようなどとして四苦八苦。

2003年01月27日(月曜日)

猫は相変わらず歩いては こけ、歩いてはこけ。

K子は猫のエサを煮とかして、それをスポイトで猫にやっている。 献身的 なこと。

2003年01月28日(火曜日)

猫はやや、食欲が回復し、自力でエサを食う。しかしまだ、パタン、とくずおれる。狂牛病じゃないかしらんと K子が言う。

K子が獣医から猫を連れて帰る。レントゲンもとったが、脊椎・足ともに異常なし。神経痛みたいなものなのではないかと思う。獣医さんに“ 狂牛病なんじゃない? ”と言ったら強力に否定されたと のこと。K子はそれからフィンランド語教室に出かける。

帰宅して、猫のエサ皿を見るが、やはり食べていない。食欲がないのか、と思ってエサ皿の前に連れていくと、急にむさぼり食いはじめる。それも、いままでは缶詰が好きで、乾きエサはやってもあまり喜んで食べていなかったのに、缶詰の方でなく、乾きエサの皿の方に顔をつっこみ、鼻息も荒くバリバリと噛み砕いて食べている。病気で嗜好が変わったのか、と思っていると、おもむろに今度は缶詰のエサの方に移って、それも猛烈ないきおいでムシャつきはじめる。どうなっているのか。

2003年01月29日(水曜日)

6時半、仕事場から帰宅したK子と一緒に家を出る。猫は昨日から食欲が回復したが、 今度はがっつきすぎた らしく、食ったもの全部吐いた。やはりうちの猫というのは 頭があまりよろしくない 。足のこともそうだが、どうも、身体と頭が密接な関係をとれていないような感じだ。

2003年02月03日(月曜日)

帰宅してベッドに入ると、猫が入ってきて、頭を撫でてやるとゴロゴロ喉を鳴らす。足はやや、回復した模様。

2003年03月08日(土曜日)

猫が見たい、と言うので、寝室から連れ出すと、堤さんとMさんがキャー、と言ってなぜる。猫、キモチよさそうに寝そべってなでさせ、カメラマンの注文通りに、書庫の本の山の中で形よく座ってポーズをとる。なんなんだ。

2003年03月18日(火曜日)

朝7時半起床。5時ころ、腹が減ったのか猫がニャーニャー鳴いてエサをねだりに布団の上に上がる。そのせいか、 変な夢を見た 。猫がいやに天井を気にするので、見ると黒猫がどさっという感じで上から落ちてきて、うちの猫を追いかけ回す。いったいどうしたんだ、と思い、見上げると、天井には稚拙な黒猫の絵がいっぱいに描かれており、誰がいつの間に描いたのか、と戦慄する、というもの。

2003年04月04日(金曜日)

帰宅、今日は深夜から雨だそうで、 気圧がやはり乱調気味 。エッセイネタを拾うための読書しばし。猫がやたらニャーニャーと大きくないているのは、すでに子宮を除去して十数年になるにも関わらず、いまだ、春の季節が体にモヤモヤを感じさせるためであるらしい。足のシビレは完全に治ったらしく、K子が言うにはまた洗面台に飛び乗れるまでになったとか。

2003年04月09日(水曜日)

リンスを 柑橘系 のものに変えたら、猫が風呂場 に入ってこようとしなくなった。

2003年04月13日(日曜日)

普段はもう寝たらと言われても延々酒を飲み続ける私が、 “うん、じゃあ寝る”と素直に寝室に下がったので、K子が猫に“ ざう、大変! ”と叫んでいた。

2003年05月04日(日曜日)

猫が寄ってきて、かまえ、と鳴く。まだ後ろ足、ときどき効かなくなるようである。一行知識掲示板に、猫は人に長年飼われていると人の声マネをするようになる(これが化け猫の由来)、というのがあった。逆に、人に飼われている猫は、人が猫の鳴き真似をしても、それに ちゃんと反応するようになるようである。

2003年05月09日(金曜日)

昨日の朝とはうって変わって寒い。毛布でくるまるようにして寝ていた。猫も寒かったのだろう、布団の中に入って寝て、 起きがけに少しゲロ していきやがった。

2003年05月10日(土曜日)

シーツの上に寝転がっている姿を見て、猫がかなり小さくなったことを知る。 もう老猫だものなあ

2003年05月13日(火曜日)

腹具合と言えば、猫がさかんにえずいて、食ったものや胃液をもどす。K子は年をとるとみなこうだ、と言うのだ が、 どうも気になる

2003年06月13日(金曜日)

児島都さんから新刊恵贈。ついでに老猫用のエサも送ってくれた。猫というのは十五年以上生きると、獣医会から表彰されるそうで、彼女の猫も表彰されたそうだ。ウチのも 私とK子の結婚した年に拾った のだから、もうそろそろ表彰される権利はあるということか。さっそくエサをやってみるが、食べ慣れないせいか、あまり喜ばず。若い嫁が“お義父さまには老人だから低カロリー食を”とか勧めて、ツムジを曲げるようなものか。

2003年06月22日(日曜日)

さすがに家の中に熱気がこもり、猫も元気なし。児島都ちゃんから送られた 老猫用のカンヅメ はうちのは気に入らぬらしく、全然口をつけていない。

2003年07月07日(月曜日)

わが家の猫も最近はずっと餌は魚肉ばかりなのが、たまに肉缶をやると、鼻息を荒くして飛びつき、ガツガツ食っている。獣肉には アナンダマイドという快楽物質 が含まれているそうであるが、それが実感され るのである。

6時ちょっと前に終了。家に帰ってシャワー浴びる。湿気ひどく、全身がネバつく感じ。しばらく猫と遊ぶが、この猫ももういいかげん歳とっていて、猫じゃらしなどにもあまり反応を示さない。肉体的には、15歳(人間の年齢に換算すると90歳)にしては歯も一本も抜けていないし、階段なども跳んで上がるし、エサも一日に猫缶1/3をぺろりと食べるし、大丈夫かというくらい元気なのだが(今日の日記は年齢の話が多い)。台所で買い物を少し整理。湿気のせいで生ゴミがえらい臭気。

2003年10月25日(土曜日)

帰宅して、しばらく横になって休む。猫がやたらじゃれついてきて、顔をこすりつける。

2003年10月27日(月曜日)

朝、7時半起床。猫にエサをやり、自分たちのエサも作る。

2003年11月19日(水曜日)

階段に積んでいた本などをどかし、掃除して待つうちに出直してきた業者さん、三人がかりで、まず壁紙をはがし、上からの漏水で汚れた壁をガリガリと削りはじめる。猫が出ていかないように気をつけていたが、昔なら好奇心満々で、上からしっくいがボロボロ落ちるなかを階段を駆け上がったであろう猫も、いまは好奇心のみはあるが怖いのが先にたつのか、じっと工事の様 子を眺めるばかり。威嚇のつもりか、やたら ニャアニャア鳴く

2003年12月30日(火曜日)

1時間ほどでまた出なくてはならないが、しばらく横になる。 もうほとんど耳が聞こえなくなっている老猫 が、やけにスリ寄ってくる。撫でてやったらさらに強く身をスリつけてくる。しばし撫で回していたが、起きてみたら、ズボンに抜け毛がびっしりと付着していた。ギャアと驚き、掃除機で処理。

2004年01月05日(月曜日)

猫は元気だが、すでに耳が衰えてほとんど聞こえなくなっているので、帰りを聞きつけて迎えに出るということがなくなっ た。年賀状を眺めたりして、しばし過ごす。

2004年02月02日(月曜日)

猫を抱いてやったら、うれしそうにノドを鳴らして、 珍しく私の腕の中でじーっと していた。

2004年02月28日(土曜日)

朝、7時15分起床。起きて台所に立ち、まず猫にエサをやりヤカンに水を入れてガス台にかけ、コーヒーを入れて……という 結婚以来の朝の定番仕事 も、引っ越しで変化する。あと数日。朝食はソバ粉のパンケーキ。

2004年03月01日(月曜日)

自宅仕事場で撮影。スタッフの女の子、それからおさるさんに、ざう(ウチの猫)が大好評。おさるさんは抱きしめたところの写真を撮ってもらっていた。

2004年03月03日(水曜日)

今日届くはずの最後の荷物(猫の砂)も無事届き、

2004年03月08日(月曜日)

衣装タンスなどの大きなものは、この際全部処分。部屋が見るみるガランとなる。大体積み込み終わったところで、先に猫を連れてタクシーで新中野の方へ向かう。どういうシステムなのか、向こうは一旦荷物を積み込んで会社に行き、そこで別の2トン車に積み替えて(渋谷に来たのは4トン車)運んでくるという。猫を専用バッグに入れて行ったが、律儀にあまり車の中では鳴かない。

2004年03月09日(火曜日)

やはり24時間ネットつなぎ放題のマンションというのは快適。 ネコは床暖房のリビングの上でごろーんと横になって キモチよさげである。実際、こっちの部屋のヌシはこのネコで、私は通常はこの部屋には、ただ帰ってきて寝るだけ、なのである。したがってリビングにはほとんど何も家具がなく、部屋の真ん中にパソコンデスクがでーんと置かれているだけ。何となくオシャレである。
自宅には本やビデオ、グッズ類が散乱しており、これまでは自宅なのに整理がつかないことを恥じていたのだが、仕事場と思えば、乱雑は繁盛のシルシ、などという気になり、平気になっている。ドアをきちんと閉めずに常に半ドアにしておく癖( ネコの出入りのため )がまだ残っているのが可笑しい。

2004年03月26日(金曜日)

7時起床、入浴して朝食。このごろ、朝、K子は猫を食堂に連れてくる。猫を抱いて優雅に食事の準備が出来た食堂に現れるなどと聞くと、人は何処のお嬢さまかと思うだろうが。

2004年04月08日(木曜日)

朝、6時45分起床。入浴の後、例により猫が浴室に入りたがる。7時半、朝食。アミールの代わりに体質水を母と半分に分けて飲む。猫にも飲ませようとK子がした(花粉症なので)が、乳酸の味が嫌いなのか、飲まなかったとか。

2004年04月17日(土曜日)

朝、6時ころ(目覚ましが壊れて時間がよくわからぬ)目が覚めて、フトンの中で輾転反側。猫が遊べというのかメシをよこせというのか、ベッドに飛び乗ってきてにゃごにゃごとうるさく鳴く。 人間の年齢で言えば80を超えている のに、ベッドにポンと飛び乗ってくるのは凄い。

2004年04月23日(金曜日)

6時半、起床。入浴して、7時半朝食。黒豆サラダ、カブとセロリのサラダ、野菜コンソメ。食べて自室に戻ったら、猫が寝室のベッドサイドに 盛大にゲロをぶちまけていた

2004年05月09日(日曜日)

50分に起床、入浴。猫がまた廊下にえづいている。

2004年05月19日(水曜日)

朝5時半ころ、猫のえづく音で目が覚める。ゴボゴボ、カーッという感じの盛大なものだったので、何かに当たったか、と驚き、起き出して音のした部屋の方へ行って見るが、吐いた跡も何もなし。夢で聞いた音か? 

同じ新中野の住人のパイデザと、タクシーで帰宅。猫がやたらナーゴナーゴと嬉しそうに鳴く。夜寝る前に缶詰のエサを与える(昼間は乾きエサ)のだが、それが嬉しくて鳴き回るらしい。人間も猫も、うまい食い物の前では歓声を上げるか。

2004年07月06日(火曜日)

ネットで資料探していたら、3月の『メレンゲの気持ち』のときの写真が。まだこのときは仕事場と自宅が一緒だった。私も猫も、太っていたな。

2004年07月23日(金曜日)

起きると猫が毛玉を吐いている。暑くて毛がどんどん抜けるので、舐めとるの だろう、それをこの頃毎朝、吐いている。

2004年07月30日(金曜日)

このところ、寝るときに寝室の冷房でなく、リビングの冷房を入れて、寝室のドアを開け放して寝ている。間接冷房で、ちょっと電気代はかかるが、寝冷えもせず冷えすぎもせず、まことに寝心地はよろしい。猫も、この方式にしてからあまり毛玉を吐かなくなった気がする。

2004年08月07日(土曜日)

朝7時起床、入浴した後、猫が待ちかまえていて浴室へ入ろうとする。

2004年11月30日(火曜日)

朝3時(まだ夜中3時と書いた方が正確か)、猫の変な鳴き声で目を覚ます。エサが欲しいのかと思ってカンヅメをあけたが、まだ鳴いてる。どうも 変則の発情期らしい 。16歳というと人間ならとうに90を過ぎているわけだが、このトシになってまだ発情するとはすごいというか。本来の発情期前に子宮を取ってしまっているので、逆に衰えないらしい。この猫はその生涯で、自分の同類にはほとんど顔をあわせていない。自分が猫であることもたぶん認識していないだろう。誰に向かって恋を歌っているのだろうか。布団の中でその、人間の赤ん坊のようなうめき声をじっと聞く。

2005年04月27日(水曜日)

朝食、リンゴとバナナ。昨日とはうってかわった快晴。猫はベランダに敷いたマットの上でひなたぼっこ。ただしマットの上に上半身しか乗せず。猫の考えることはわ からん。

2005年06月03日(金曜日)

猫の写真集(素人が自分の撮った猫の写真にコメントをつけたものを集めたもの)に参加してくれとのお仕事、K子と昔取ったうちの猫の写真を見る。 やはり子猫 の頃は可愛い

2006年04月02日(日曜日)

猫はこのところ ボケたか 、やたら飯を食う。ちょっとでもエサ皿が空になると、ニャーニャー鳴いてうるさい。以前は一日二食だったのが四食、ひどいときは六食くらい食べる。「 よしこさん、ご飯はまだかね 」状態なのか、それとも春は腹が空くのか。

2006年05月22日(月曜日)

朝9時起床。朝食を9時半に延ばす。入浴、左足の膝小僧のところに虫に食われたような跡あり。猫をこのところ 庭に出している のでついた蚤か。

2006年06月14日(水曜日)

今日はK子も仕事場泊まり。私もそうしようかと思ったが 猫の世話をしろ 、とメールがあったので12時半、帰宅。

2006年06月22日(木曜日)

朝8時起床。ゆうべ猫が腹が減ったと鳴くので、見るとまださらにエサが少し残っている。新しいエサにその古いエサを混ぜてやったら、食べようとしない。水ばかり飲んでいる。今朝見たら、少しは食べていたようだったが。

2006年09月04日(月曜日)

いきなり“じご〜っ”というような耳をつんざく音がして、見ると仕事机のわきを巨大なクマバチが飛んでいた。毎朝、猫を庭に出すのでその際にまぎれこんだのだろうが、しかしその大きさに唖然とする。ちょうど窓際のカーテンにとまったので、掃除機で吸い込もうとしたが、仕事机回り用の小型掃除機などでは吸い込めるものでない。なんとか窓をあけて、庭の方へお引き取りを願う。しかし東京もまだまだ自然が豊富だ。

2006年11月01日(水曜日)

11時帰宅、何だか家の中が生臭い。生ゴミの袋の口を固く縛って外に出して寝る。猫が 人間の赤ん坊のような声で鳴いて ベッドの周囲をうろついている。

2006年11月18日(土曜日)

食べて風呂入って、また寝る。1時ころ、K子、 猫の世話のための一時帰宅 。結局、ホテルをとっても授業で出てばかりで、寝に帰るようなものだという。

2006年11月24日(金曜日)

朝6時半起床。寒いこと。入浴して猫のエサやり。さいきんこの猫、 一日5食 くらい食べている。

2006年12月07日(木曜日)

朝8時起き。入浴、猫のエサやり。

2006年12月14日(木曜日)

猫、目やにがひどい。

2006年12月18日(月曜日)

K子、仕事場引越の準備いろいろしている。 猫も仕事場に連れていく とか。

2006年12月20日(水曜日)

入浴して9時朝食。母とちょっとじっくり話す。起こるときというのはいろんなことがいちどきに起こる。自室に戻ったら、 猫が砂箱ごといなくなっていた 。K子が仕事場に猫を連れていったらしい。ミステリーっぽいな。

これ以降、猫のざうは登場しない(恐らく)
思い出話の中に登場したのはこれぐらい↓

2007年05月09日(水曜日)

これまでで最大級の原稿催促によるピンチと言えば、 処女出版のとき 、担当だったSくんが仕事場に乗り込んできて私の仕事机の後ろにどっかと座り、
「今日はマクラを持ってきました。泊まり込みます。原稿もらうまで帰りません」
と言ったときだったが、そのとき、飼っていたネコがニャーと(人見知りしないネコなので)Sくんにスリよっていき、それを見たSくんはいきなり立ち上がって、
「あっ、ネコ飼ってるんですか。僕、ネコアレルギーなんで、また明日来ます」
と、泊まり込むどころか五分で帰っていった。あのときはネコから後光が差して見えたものである。

ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。