『昭和ニッポン怪人伝』製作日記

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かの名作『昭和ニッポン怪人伝』製作日記です。
2009年5月に出版された本ですが2007年2月から大和書房から出版するソルボンヌK子さんがイラストを担当する単行本の話が動いています。その間、同社より出版された唐沢俊一先生の本は無い事から、1つの出版企画と思われます。

2007年 :: 02月 :: 06日(火曜日)

※大和書房打ち合わせ
大和書房Tさんと打ち合わせ。新しい本の企画。面白くなりそうな内容であり、かつ最近の私の仕事としても良質なものになりそうな予感。ただし問題はスケジュールなので、そこらへんで奥の手を用いることにする。

2007年 :: 08月 :: 21日(火曜日)

D書房の単行本、やっと章立て案を書いて送る。
遅れすぎという感はあるが、これはイラストレーターにもコミケ後に打ち合せを、と言ってあるので、どうしても今日やらないといけない。オノが「いろんなことを“コミケが終ったら”と言って後回しにするもんじゃないですね」と言うが、まさに。準備準備とやっていると、コミケなど永遠に来ないのではないかと思えるので、つい、面倒くさいことはコミケ後、と言って、それで永久に後回しにしたような気になってしまうんである。

2007年 :: 08月 :: 25日(土曜日)

D書房編集の人から、章立て案についていろいろと意見が来る。ルーティン仕事的な本だろうと思ったが、なかなか面白いことになりそうだ。

2007年 :: 09月 :: 05日(水曜日)

※D書房打ち合せ
オノから、今日のD書房の打ち合せ先の電話番号がわからないというメール来たので、こっちから連絡して時間調整。
4時半、東武ホテルにてD書房N氏待合わせ。Nさん、ずっとメールでやりとりしていたが、会ったのは今年の3月ころ、それで頭の中で顔を忘れて、再イメージしたのが中年のおじさん、だった。改めて会ってみると、まだ30代の、背の高いインテリのイケメンといった感じ。あれ、とわが記憶の悪さに愕然。
先日送った内容案に対し、丁寧な意見を述べた修正案を返してくれて、それを叩き台にして、少しツッコンだ打ち合せ。次の本のアイデアまでそこで出たので、売り込んでおく。


2007年 :: 09月 :: 08日(土曜日)

K子とちょっとやりとり。大和書房の本のことなど。

2007年 :: 09月 :: 20日(木曜日)

※D書房イラスト打ち合せ
K子と落ち合って、D書房単行本打ち合せ。K子相変らずマイペースでおとなしい編集のNくん、ちょっと目をパチクリであった。

2007年 :: 09月 :: 21日(金曜日)

午前中、D書房用のマンガ部分用エピソードを書き上げるつもりなれど、雑用多々あって進まず。

2007年 :: 09月 :: 25日(火曜日)

夜半、K子といろいろ話す。大和書房の原作をとにかく早くアゲろ、と言われる。

2007年 :: 09月 :: 27日(木曜日)

※大和書房原作
午前中に大和書房のマンガ部分原作一本、書いてK子に。

2007年 :: 10月 :: 06日(土曜日)

※大和書房マンガ部分原稿
大和書房のK子担当分原作、送るのが4時近くになる。

2007年 :: 10月 :: 18日(木曜日)

※大和書房原作
自室にもどり、大和書房マンガ部分原稿、遅れていたのを一本。K子にメール。3時、バスで新宿まで。
その後、大和書房原作さらに一本。書き上げて、オノとタクシーで新宿、そこから山手線で

2007年 :: 10月 :: 19日(金曜日)

※大和書房原稿

2007年 :: 10月 :: 21日(日曜日)

昨日の大和書房の原作についてもメールでK子から問い合わせ、資料の絵がないか、という。映画関係だったが、DVDが出ておらず、LDしかないもの。事務所のビデオ棚からそのLDを探しだして、当該のシーンの画面を携帯で撮影して写メ。便利な時代になったものだ。

2007年 :: 10月 :: 24日(水曜日)

※大和書房原稿&マンガ原作
原稿執筆、大和書房の本の。事務所で大和書房のマンガ原作一本。

2007年 :: 10月 :: 28日(日曜日)

大和書房マンガシナリオ、最後の一本書く。中途まで書いて、ややヤバい内容(右方面からの圧力があるかも)になりかけたので破棄して、別口から書き直す。

2007年 :: 11月 :: 26日(月曜日)

そしたらそれをまるで待ちかねていたかのようにD社、M社両社から催促電話あり。

2008年 :: 02月 :: 06日(水曜日)

※大和書房打ち合せ
大和書房Nさん。いま進んでいる(いや、遅れている)本の原稿のアガリ予定について、それから、次の段階での本の話など。Nさんがヘッドハンティングされた出版社というのが意外も意外なところ。本人も「何で私を」と言っていた。そこと私の関係などを話す。

2008年 :: 04月 :: 04日(金曜日)

大和書房から打ち合せ催促、放ったらかしにしてしまった(いろいろドタバタで忙しく)。申し訳なし。

2008年 :: 11月 :: 17日(月曜日)

日記つけ、D社との打ち合わせにつきオノとメール。

2008年 :: 11月 :: 18日(火曜日)

※D社打ち合わせ
そこから二人で歌舞伎町の居酒屋『番番』。
D社Mさんと打ち合わせ。一年も前に企画が通って、それから担当編集が他社に移ったりしてこっちもドタバタで、宙ぶらりんになっていたもの。営業と取り次ぎが“早く出せ”とせっついてきた、というので仕切り直し。営業と取り次ぎに信頼されているのはありがたいことだが。
本の構成を考え直し、文章とK子のイラスト部分の比率も少し変えて、出来るだけこちら(私)の作業がスムーズに行くように考える。

2008年 :: 11月 :: 19日(水曜日)

K子にメール、数回やりとり。何となくご機嫌うるわしいよう。頼んだこともすぐOK。D社の打ち合わせが起動したからか、仕事場移転が決まったからか(引っ越しの好きな女なのである)、あるいは頼みごとが気に入ったからか。

2008年 :: 12月 :: 08日(月曜日)

それから日記つけ、D社の昭和史エッセイ本、マンガを載せるのでその分のシナリオのみ、急いでやる。その他雑用、繁多を極む。

2008年 :: 12月 :: 10日(水曜日)

※D社単行本マンガ部分原作
さらにD社マンガ原作を書いてK子とMさんに送る。いかにも年末らしいあわただしさである。

2008年 :: 12月 :: 12日(金曜日)

※D社マンガ原作
自室に帰り、今度はD社のマンガ原作一本、それとK子のネームチェック。原作の参考に見た007のビデオを、書き上げた後、ホッピー飲みながら最後まで見る。

2008年 :: 12月 :: 13日(土曜日)

※D社原稿
D社マンガ原作、また一本。案外まとめるのに時間がかかった。調べものが面白かったからいいけれども。結局、予定を一時間オーバーして、9時完成。

2008年 :: 12月 :: 15日(月曜日)

※D社原稿
D社原作のための調べものしばし。しかし、まるでミステリ小説のように現実というものは“符号”していくものだな、との思い強し。原稿書いて、6時に編集MさんとK子にメール投げておく。

2008年 :: 12月 :: 16日(火曜日)

※マンガ原作原稿
さらにD社マンガ原作一本。
ようやく本全体の形が見えてきた。しかし、実在の人物を自作のキャラクターにして、自分の言わせたい台詞を言わせるというのは快感だとしみじみ。何だろう、自分が歴史のワンシーンを演出しているかのような気分になる。

2008年 :: 12月 :: 17日(水曜日)

※D社原稿
それからD社マンガ原作、まとめにちょっと苦労して、10時まで。編集さんとK子にメール。

2008年 :: 12月 :: 18日(木曜日)

昼は弁当(茄子の炒め物と肉入り卵焼き)使い、D社のMさんと電話連絡、さらに原作原稿一本書く。資料をアマゾンで買って届くのを待つものと、まだテーマ打ち合わせをしていない一本を除き、これで原作はほぼ、アゲ。

2008年 :: 12月 :: 23日(火曜日)

※D社原作原稿
自宅でD社原作、今日中に2本、残りを片づけねばならないのだがなかなかてこずる。一本に今上陛下のことが出てくるが、天皇誕生日の今日にこういう原稿書くのもちょっと西手新九郎。10時半にやっと完成、K子と編集のMさんにメール。

2009年 :: 01月 :: 21日(水曜日)

オノとスケジュール打ち合わせして、5時に渋谷を出る。寸前に、D社Mさんから電話、原稿執筆予定確認。気がついたらもう1月も終り間近である。うーむ。

2009年 :: 01月 :: 22日(木曜日)

D社から原稿催促電話あり。ううむ、今日は下北沢へ行く予定であったがこれは帰って仕事せねばならぬな。

2009年 :: 01月 :: 24日(土曜日)

D社原稿、一所懸命書くがやはり時間切れ、完成は明日になる。

2009年 :: 01月 :: 25日(日曜日)

※D社原稿(一章分)
それから入浴して、D社原稿書き。400字詰め18枚は一日仕事でないといけないのだが、事務所引っ越し、公演などで3日もかかってしまった。これではいかん、と反省。何とかの質のものにまとめて完成させ、編集のMさんにメール。

2009年 :: 02月 :: 05日(木曜日)

※D社原稿
それからD社原稿、意外に手間取る。〆切に全部を間に合わせるのがかなりキツくなってきた。

2009年 :: 02月 :: 06日(金曜日)

※D社書き下ろし用原稿
原稿書き、D社のものバリバリ。
5時半、D社書き下ろし一章分、アゲ。

2009年 :: 02月 :: 07日(土曜日)

原稿、D社のもの、がりがり。メモに沿って書いているうち、新しい方向性出てきて、違う方へとどんどん進む。最後はまた所期の結論へと持っていったが。

2009年 :: 02月 :: 08日(日曜日)

※D社書き下ろし原稿
D社書き下ろし原稿、資料が膨大なものとなり、調べつつ読みつつ書いてまとめていくのでいっかな進まず、残り分量を見ながらイライラ。それでもがりがり書き進める。

2009年 :: 02月 :: 09日(月曜日)

※D社書き下ろし原稿
ここですぐ、次のD社書き下ろしにかからねばならんのだが、ちょっと気が抜けて、書き出すまでにテンションが上がらない。
7時過ぎてやっと、D社書き出す。書いても書いても終らぬ気がするが、それでもガリガリ書く。内容はちょっと切り口が面白く、書いていて楽しい。読んでどうかは知らないが。

2009年 :: 02月 :: 10日(火曜日)

昨日ギリギリに送ったD社原稿に担当Mさんから、よく読み込んでくれた褒め言葉が返ってきていて喜ぶが、

2009年 :: 02月 :: 11日(水曜日)

さて、今日は是が非でもD社書き下ろし、2章はやらねば。

2009年 :: 02月 :: 12日(木曜日)

※D社書き下ろし原稿
D社書き下ろし原稿があるので、それを書いて夕方から稽古に行こうと思っていたのだが、ハッシーから電話で、むしろ昼から来て夕方にあがってもらった方がいい、というので、弁当のみ使い、家を出る。

2009年 :: 02月 :: 13日(金曜日)

※D社書き下ろし原稿
サントクで買い物し、さてD社原稿書き。書き始めたのが8時半、400字詰原稿用紙換算で20枚、書き上げたのが12時2分。初めて日をまたいだ。とはいえ3時間半で20枚はかなりの能率と言わなければならぬ。これは今回の章のテーマが、ほとんど資料を必要としない、わが縄張うちのものだったため。ただ、構成や文章は他の章より荒くなっていると思うので、ゲラでそこらはかなり手直しが必要か。ともあれ、あと二本、最終コースに入ってきた感はあり。

2009年 :: 02月 :: 16日(月曜日)

※D社書き下ろし(半分だけ)
D社原稿、テーマ途中で絞れ、いい資料も手に入り、いいぞ、と思って書き進めるが、途中で強烈な睡魔に襲われる。こういうときは大抵、雨になるのだが結局ならず。別の要因か?

2009年 :: 02月 :: 18日(水曜日)

※D社原稿
原稿、書き出す。D社書き下ろし、ほぼ一週間の遅れであるが、何とか今日明日じゅうに片づけねば。

2009年 :: 02月 :: 19日(木曜日)

※D社書き下ろし原稿完成
7時半に起きだし、パソコン起動させてD社原稿の最後の一本を書く。書きながらの発見もあり、やはりこういう仕事は楽しい

2009年 :: 03月 :: 15日(日曜日)

D社のゲラチェックを始める。

2009年 :: 03月 :: 19日(木曜日)

※D社初稿ゲラ
すぐD社原稿にかかる。本日戻しということなので、まず初稿に赤入れ。これを1時半くらいにバイク便で出す。
それからまえがき、あとがき原稿を書き、さらに、編集部から二ヶ所ほど、書き足しを求められていた部分を書く。作業中に編集部Mさんから電話、メールなど。
ノリローさんの挨拶まで残っていたかったが、原稿チェックD社から帰ってきていたら急ぐので、8時半ころおいとまする。

2009年 :: 03月 :: 26日(木曜日)

D社原稿前書き・後書き

2009年 :: 04月 :: 03日(金曜日)

※D社ゲラチェック
D社から最終ゲラ届く。赤を入れていくが、つい自分の文章に読みふけってしまったり。

2009年 :: 04月 :: 07日(火曜日)

※D社最終ゲラチェック
D社の最終ゲラチェックをバイク便で今日中に出さねばならないので必死で赤入れをする。

2009年 :: 04月 :: 27日(月曜日)

※大和書房打ち合わせ
大和書房Mさんから、見本誌をお渡ししたいと言われたので、では5時に新宿で、とする。
5時、新宿椿屋珈琲店。早めについたので台本読み直し。Mさん来て、新刊見本刷り手渡される。井上デザインの表紙、相変わらず才気あふれている。雑談をしばし。その中でちょっと次の本のアイデアみたいな話が出て、Mさん、あわててメモを取り始めた。形になれば面白い。

2009年 :: 05月 :: 23日(土曜日)

『ゲゲゲの女房』を担当した実業之日本社の担当S氏から手紙。NHKのスタッフに『昭和ニッポン怪人伝』を読めと指示した、とのこと。

2009年 :: 07月 :: 22日(水曜日)

D社Mさんから、D社を退社してS社に移りますとのメール。急だったのに驚く。そうか、そう言えばS社との打ち合わせのときMさんの名前がFさんの口から唐突に出たのはそれか。私はそれを知らず、Mさんに“Fさん退社するそうですね”などと雑談で声をひそめて話したことがある。もしそのときすでにMさんに声がかかっていたならずいぶん間抜けだったわけだ。

最終更新:2010年02月21日 19:00
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