アトラス・コスモジャーニー
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投稿先:『GDW』投稿用BBS(消滅) 再編版:
企業・会社系(初めまして)No.8
更新日:2013/11/17 Sun 23:38:44
名称 |
アトラス・コスモジャーニー(ACJ) |
筆頭 |
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本拠地 |
アトラス・テクトラクタ |
組織的性質 |
企業組織 |
その他 |
基準時から程なく倒産 |
組織の概要
アトラス・テクトラクタに本部を置く
アトラス銀河系の旅行大手だった企業。別銀河にも行ってはいたが基本はアトラス銀河系内。
数千隻にもなる船を保有し、アトラス銀河系の各所に
ゲイヴェルウォッチングなどの旅行を種々組んでいた。
ATでは、そこかしこに代理店があり、旅行を予約してツアーに参加したり、各人で作った旅行プランを実行してもらうことができる。 規模が大きく保てるため、値段もリーズナブルで人気があり、ATの一大企業に成長していた。
そんな彼らだが、
基準時前後では斜陽し、ついに倒産してしまった。
アトラス銀河系のパワーバランスを動かしたとまで言われる
エディタニクス爆破事件の「ツアーの企画者」は他ならぬACJであった。その上、エディタニクスには社長も乗船しており、事件で彼らは社長や多数の重役を失った。
この事件で
企業内は内部分裂が発生。社長一族が没落する等の騒動になった。ちなみに、分裂の最中に姿を消した社長の娘こそ、ほかならぬ
サドシェロア住まいのサンドリアンのプランナー、
カーミャ・サリン・ロウェイレルである。
さらに「
アトラス銀河連合・
オルガナ銀河同盟の高官を大量にのせていながら、その警備体制やツアー管理に落ち度はなかったのか」と言う点からACJにも多方面から批判の声が及び、とばっちりを食ったのである。
彼等が爆破事件で法的責任を問われることはなかったが、それがAT市民に「ACJによるお手軽な宇宙旅行」を手控えさせる動機になったこともまた否定できず、内部分裂と相まってその信頼回復にはかなりの時を要した。
やっと信頼が戻ってきた頃、次にアトラス銀河系を襲ったのは
オリオン銀河大戦。信頼は回復していたとはいえ、蓄財の多い状態ではなく、それが後の最悪の事態につながった。
アトラス銀河系の半分近くが戦場になるような事態のさなか、しかも相手は
ガロヌ粛清に
AT空爆とやりたい放題の
タイランタ銀河連邦。宇宙旅行に出ようなどと言う豪胆な者がそうそういるわけもなく、彼等の売り上げは再度のガタ落ちを余儀なくされ、財政は急激に圧迫された。
これだけならまだ他の旅行会社も遭っていたが、更なる追い打ちが「ACJにだけ」かかった。
AT空爆の際に、彼等の船舶ドック等が派手に襲撃に遭い、所有する船の多くを失った上に主要役員が何人も死亡するという最悪の事態に見舞われた。
ACJは経営のため、やむをえず多数の労働者を解雇するなどしたが、一大労働争議を発生させた。
そして、EUC2067年。
オリオン大戦の終戦まで持ちこたえることができず、ACJは倒産。アトラス銀河系ではここ1000年ほどなかった大規模倒産事件で、AT内の企業が多数連鎖倒産。その
経済的混乱は、大戦の終結を1年遅らせたとさえ言われ、連合の一部強硬派はこの問題でタイランタに賠償金を要求しようと主張したほどだった。
倒産以降も、経営学者などには決して彼等の経営が失策だったとは考えられていない。解雇によるストライキ発生も、「解雇しなかったらしなかったで潰れることは確実」な情勢であったからだ。
また、彼らが倒産時に持っていた資産や人材も優れたものが多く、ACJ以外の旅行会社は、皮肉にも安売りされたACJの優れた人材や資産、商売ルートを買い取り、オリオン大戦を生き延びている。
それでも、彼らの倒産は戦後にまで余波を及ぼしている。
デザイン・プロフィール:アトラス銀河系のモブ的な景観を描こうとして、大手の旅行会社(宇宙船の高性能化からかなりの大手となることを考えた)を考案したものであるが、大戦期にどんな客がいたのか、と考えた際に悲運の倒産の宿命を背負い込んだ(汗)。エディタニクス爆破事件(これ自体はもともとGDW世界の設定として存在していた)と結びつけたのも、倒産の宿命の伏線としてちょうど良いことが原因である。
カーミャとの縁は後付けである。
最終更新:2013年11月17日 23:38