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上賀茂神社
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賀茂別雷神社(上賀茂神社)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ほか
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概略
賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)は、京都市北区上賀茂本山にある神社。上賀茂神社は別称。祭神は賀茂別雷命。賀茂御祖神社(下鴨神社)と並び、京都で最も古い神社のひとつで、平安遷都後は王城鎮護の社として信仰された。ご利益は厄除け、方除け。古都京都の文化財の一部として世界遺産に登録されている。
賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)は、京都市北区上賀茂本山にある神社。上賀茂神社は別称。祭神は賀茂別雷命。賀茂御祖神社(下鴨神社)と並び、京都で最も古い神社のひとつで、平安遷都後は王城鎮護の社として信仰された。ご利益は厄除け、方除け。古都京都の文化財の一部として世界遺産に登録されている。
歴史
神話によれば、賀茂別雷命は付近一帯に定住していた賀茂一族の娘、玉依媛命(たまよりひめのみこと、玉依比売命とも)が、賀茂川?の川上から流れてきた丹塗りの矢を持ち帰って祀ったところ、身ごもって生まれた子。丹塗りの矢の正体は、火雷神のこととも大山咋神のことともいう。神社は賀茂別雷命が父である天神(あまつかみ)のもとへ召還され、現在の本殿の約2km北にある神山(こうやま)の山頂にある磐座に再び降臨したことにはじまる。伝承では天武天皇7年(678)に現在の社殿の基が整えられたという。境内は山林を含めて約23万坪。境内にはならの小川(境内の北東を流れる御物忌川と御手洗川が合流した川で、その名の由来は川辺に奈良神社があるからとも、楢の大樹があったからともいわれる)が流れ、川に沿って平安時代の建築様式を伝える御殿が並び建つ。平安中期に、すべての社殿を21年ごとに同じ様式で建て替える制(式年遷宮)が定められたため、往古の様式が連綿と受け継がれている。四季折々に古式ゆかしい祭礼が執り行われ、その模様は『源氏物語』や『枕草子』、『徒然草』などの文学作品にも度々描かれている。5月に行われる賀茂祭?(葵祭?)は京都三大祭のひとつ。
神話によれば、賀茂別雷命は付近一帯に定住していた賀茂一族の娘、玉依媛命(たまよりひめのみこと、玉依比売命とも)が、賀茂川?の川上から流れてきた丹塗りの矢を持ち帰って祀ったところ、身ごもって生まれた子。丹塗りの矢の正体は、火雷神のこととも大山咋神のことともいう。神社は賀茂別雷命が父である天神(あまつかみ)のもとへ召還され、現在の本殿の約2km北にある神山(こうやま)の山頂にある磐座に再び降臨したことにはじまる。伝承では天武天皇7年(678)に現在の社殿の基が整えられたという。境内は山林を含めて約23万坪。境内にはならの小川(境内の北東を流れる御物忌川と御手洗川が合流した川で、その名の由来は川辺に奈良神社があるからとも、楢の大樹があったからともいわれる)が流れ、川に沿って平安時代の建築様式を伝える御殿が並び建つ。平安中期に、すべての社殿を21年ごとに同じ様式で建て替える制(式年遷宮)が定められたため、往古の様式が連綿と受け継がれている。四季折々に古式ゆかしい祭礼が執り行われ、その模様は『源氏物語』や『枕草子』、『徒然草』などの文学作品にも度々描かれている。5月に行われる賀茂祭?(葵祭?)は京都三大祭のひとつ。
建築物
本殿・権殿
共に文久3年(1863)に造替。三間社流造、檜皮葺。本殿は祭神の賀茂別雷命が祀られている御殿。権殿は本殿造替の際に御神霊を安置しておく仮殿である。大きさや形状などは本殿と同様。
楼門・玉橋・片岡橋
楼門は御物忌川の前に建つ丹塗りの門。入母屋造、檜皮葺で東西に回廊をもつ。玉橋と片岡橋はともに御物忌川に架かる反り橋。玉橋は神職が渡る橋で、一般人は渡れない。片岡橋は唐破風屋根を持つ橋で、南東側に玉依媛命を祀る第一摂社の片山御子神社(片岡社)がある。すべて寛永5年(1628)に造替。
細殿(拝殿)
寛永5年(1628)に造替。正面5間、奥行き2間で入母屋造、檜皮葺。かつては天皇や上皇、斎王(伊勢神宮や上賀茂・下鴨神社に奉仕した未婚の内親王や女王)のみが昇殿を許された格式高い殿舎だった。細殿前の立砂と呼ばれる円錐型の一対の盛り砂は、ご神体である神山を象ったもので、神が降りられる依代(よりしろ、憑代とも)を表している。また立砂の頂点には神が降臨する際の目印として松葉が挿してあり、正月飾りの門松の起源とも伝わる。
橋殿(舞殿)
寛永5年(1628)に造替。入母屋造、檜皮葺。賀茂祭?(葵祭?)の社頭の儀の際、勅使が御祭文を奏上する御殿。また6月30日に行われる夏越大祓では、人形(ひとがた)がここよりならの小川に流され、その風情は百人一首(かぜそよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける 従二位家隆)に詠まれている。
土屋(到着殿)
寛永5年(1628)に造替。祭事の際は、神職はここで穢れを祓い、川を渡って神域に入る。
楽屋
寛永5年(1628)に造替。神仏混淆の時代の僧が、一切経を唱えていた殿舎。
庁屋(北神饌所)
神饌(神への供物)を調理した殿舎で、北神饌所は別名。中古政庁として兼用していたところから庁屋と呼ばれる。寛永5年(1628)の造替。西側に料理や飲食を司る神を祀る奈良神社がある。
神馬舎
古来、社領内で神馬が飼育されてきており、現在の「神山号」は戦後四代目。休日や祭礼の日には、参道脇にある神馬舎に引き出されている。
文化財
国宝
本殿 権殿
重要文化財(建造物)
楼門 片岡橋 細殿 橋殿 土屋 楽屋 庁屋(北神饌所) 本殿権殿取合廊 本殿東渡廊取合廊 西渡廊 透廊 渡廊 祝詞舎ほか多数(合計36棟)
重要文化財(美術工芸品)
なし
史跡
賀茂別雷神社(上賀茂神社)境内
拝観情報
住所 京都市北区上賀茂本山339
電話番号 075-781-0011
拝観時間 8:00~16:00(土日 8:00~16:30)、本殿10:00~16:00(土日10:00~16:30)
拝観料 境内自由、本殿特別参拝500円
アクセス 市バス「上賀茂神社前」下車すぐ
駐車場 駐車場あり(30分無料、以降30分ごとに100円)
住所 京都市北区上賀茂本山339
電話番号 075-781-0011
拝観時間 8:00~16:00(土日 8:00~16:30)、本殿10:00~16:00(土日10:00~16:30)
拝観料 境内自由、本殿特別参拝500円
アクセス 市バス「上賀茂神社前」下車すぐ
駐車場 駐車場あり(30分無料、以降30分ごとに100円)
主な祭事
1月1日 歳旦祭
1月5日 新年竟宴祭
1月7日 昭和天皇遥拝式、白馬奏覧神事
1月10日 大田神社御内儀祈願祭
1月14日 御棚会神事
1月15日 御粥神事
1月16日 武射神事
1月初卯日 初卯神事
1月第2月曜日 成人祭
2月節分 節分祭、古神札焼上祭
2月11日 紀元祭
2月24日 幸在祭(さんやれさい)
2月2番目の子の日 燃灯祭(乙子神事)
3月3日 桃花神事
3月春分の日 春季皇霊祭遥拝式
4月1日 久我神社春祭
4月3日 土解祭(とげさい)
4月10日 大田神社春祭
4月第2日曜日 賀茂曲水宴
4月20日 半木社春祭
4月21日 摂末社春祭
4月29日 植樹祭
5月1日 競馬会足汰式(くらべうまえあしぞろえしき)
5月4日頃 斎王代禊之儀(下鴨神社と隔年)
5月5日 競馬会神事
5月12日 御禊の儀、御掃除祭、神御衣献進祭、御阿礼神事
5月15日 賀茂祭?(葵祭?)
5月17日 献茶祭
6月10日 御田植祭
6月30日 水無月大祓式、夏越神事、夏越祓式
7月1日 御戸代会神事、賀茂御戸代能
8月1日 月次祭
9月8日 烏相撲内取式
9月9日 重陽神事、烏相撲
9月秋分の日 秋季皇霊祭遥拝式
9月仲秋 賀茂観月祭
10月1日 安曇川献進祭
10月17日 神嘗祭当日祭
10月20日 皇后陛下御誕辰祭
11月1日 久我神社秋祭
11月3日 明治祭、久我神社神幸祭
11月10日 大田神社秋祭
11月12日 御禊の儀、御掃除祭、神御衣献進祭
11月13日 相嘗祭
11月20日 半木社秋祭
11月21日 摂末社秋祭
11月23日 新嘗祭
12月23日 天長祭
12月31日 御禊・大祓式、除夜祭
1月1日 歳旦祭
1月5日 新年竟宴祭
1月7日 昭和天皇遥拝式、白馬奏覧神事
1月10日 大田神社御内儀祈願祭
1月14日 御棚会神事
1月15日 御粥神事
1月16日 武射神事
1月初卯日 初卯神事
1月第2月曜日 成人祭
2月節分 節分祭、古神札焼上祭
2月11日 紀元祭
2月24日 幸在祭(さんやれさい)
2月2番目の子の日 燃灯祭(乙子神事)
3月3日 桃花神事
3月春分の日 春季皇霊祭遥拝式
4月1日 久我神社春祭
4月3日 土解祭(とげさい)
4月10日 大田神社春祭
4月第2日曜日 賀茂曲水宴
4月20日 半木社春祭
4月21日 摂末社春祭
4月29日 植樹祭
5月1日 競馬会足汰式(くらべうまえあしぞろえしき)
5月4日頃 斎王代禊之儀(下鴨神社と隔年)
5月5日 競馬会神事
5月12日 御禊の儀、御掃除祭、神御衣献進祭、御阿礼神事
5月15日 賀茂祭?(葵祭?)
5月17日 献茶祭
6月10日 御田植祭
6月30日 水無月大祓式、夏越神事、夏越祓式
7月1日 御戸代会神事、賀茂御戸代能
8月1日 月次祭
9月8日 烏相撲内取式
9月9日 重陽神事、烏相撲
9月秋分の日 秋季皇霊祭遥拝式
9月仲秋 賀茂観月祭
10月1日 安曇川献進祭
10月17日 神嘗祭当日祭
10月20日 皇后陛下御誕辰祭
11月1日 久我神社秋祭
11月3日 明治祭、久我神社神幸祭
11月10日 大田神社秋祭
11月12日 御禊の儀、御掃除祭、神御衣献進祭
11月13日 相嘗祭
11月20日 半木社秋祭
11月21日 摂末社秋祭
11月23日 新嘗祭
12月23日 天長祭
12月31日 御禊・大祓式、除夜祭
その他
京都検定出題
平成16年(2004)第1回京都検定3級出題
「小川に盃を浮かべ、自分のところに流れつくまでに御題にちなむ詩歌を作り、酒盃を飲み干すという、城南宮や上賀茂神社で行われる行事は何か。」
「小川に盃を浮かべ、自分のところに流れつくまでに御題にちなむ詩歌を作り、酒盃を飲み干すという、城南宮や上賀茂神社で行われる行事は何か。」
平成16年(2004)第1回京都検定2級出題
「祭と行われる神社について誤っているものを選びなさい。 (ア)烏相撲・上賀茂神社 (イ)田植祭・伏見稲荷大社 (ウ)水祭・貴船神社 (エ)名月管弦祭・平安神宮」
「京菓子とゆかりの神社について誤っているものを選びなさい。 (ア)長五郎餅・北野天満宮 (イ)唐板・上御霊神社 (ウ)鳩餅・石清水八幡宮 (エ)やきもち・上賀茂神社」
「祭と行われる神社について誤っているものを選びなさい。 (ア)烏相撲・上賀茂神社 (イ)田植祭・伏見稲荷大社 (ウ)水祭・貴船神社 (エ)名月管弦祭・平安神宮」
「京菓子とゆかりの神社について誤っているものを選びなさい。 (ア)長五郎餅・北野天満宮 (イ)唐板・上御霊神社 (ウ)鳩餅・石清水八幡宮 (エ)やきもち・上賀茂神社」
平成17年(2005)第2回京都検定2級出題
「百人一首の「風そよぐ ならの小川の夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける」は( )の夏越の祓いを詠んだものである。」
「百人一首の「風そよぐ ならの小川の夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける」は( )の夏越の祓いを詠んだものである。」
平成17年(2005)第2回京都検定1級出題
「上賀茂神社で、重陽の神事に引き続いて、二の鳥居内の細殿前庭で行われる祭事を( )という。」
「上賀茂神社で、重陽の神事に引き続いて、二の鳥居内の細殿前庭で行われる祭事を( )という。」