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裏生徒会SS



桂珪悟



『対話も感情もない「萌え」のむなしさ(略)』


ドアの前で溜息をついた。
何でよりによって、この部屋に入らなきゃならないんだ。

「……入るよ、珪悟さん」

返事も聞かずにドアを開ける。
そこらに転がっている腕や脚のパーツを蹴散らして部屋に踏み込む。

「はぁうwwww
 けけけ珪一殿ではないですかぁー!
 んふぅ? 何故? 何ゆえにノックもなしに小生の部屋に来たのですかなぁ?
 こ、ここは小生のプライベート領域であるわけなのですがwwww」

「いや、その……ごめん。
 でも伯母さんがさ。
 そろそろ珪悟さんに部屋片付けて欲しいって言い出して。
 でも珪悟さん一人じゃ全部片付けるのって無理ですよね?
 だから手伝いによこされたんですけど」

蹴散らしたパーツを元の位置に戻しながら、
(といっても床に無造作に置いてあるのは同じなのだが)答える。
この家では、面倒な仕事ほど俺に回されてくる気がするのだ。

「むぅふwww 珪一殿に覗かれてしまって、
 珪悟、恥ずかしいにゃり☆」

「……」

従兄弟の珪悟は俺より年上だが、どうしようもないオタクだ。
他にそういう知り合いはいないからよく分からないのだが、
たまにテレビの特集で出てきて変な用語を連呼したり、
猟奇殺人の犯人像として挙げられているオタクの特徴に完全に一致しているのだから、
きっとこの人のような人間こそを世間ではオタクと呼ぶのだろう。

「こんな有様の部屋、近所の人に見られでもしたらえらい事になるでしょ。
 せめてこのケースとかさ。普段は布なんかで隠せませんか?
 絶対やばいですよこういうの」

指差した大きなクリアケースの中では、
大きな瞳の少女が煽情的なポーズを取っている。
この人の部屋の中には、この類のものばかりゴロゴロ転がっているのだ。

「なぬぅ!? けけけ珪一殿まさか、
 小生の魂そのものたる等身大フィギュアを恥ずかしいとでも仰るぅ?
 ぶほほwwwwこれはこれは、グフッww心外の極みですなぁー!
 珪一殿にレクチャーして差し上げますとですな、萌えというものは……」

――せめて床に散らかしてある分はどうにかならねーかな。

向こうから一方的にまくし立てられる萌えだとかアニメだとかゲームだとかの話を
右から左へと聞き流しながら、俺は散らばる腕や脚のパーツを取り合えず一まとめに集める。

「グフッwww分かり易い例を挙げるとするなら小生、
 珪一殿のおねえたまの珪乃ちゃんには、実に萌え的なものを感じますなぁ~。
 フヒヒッwwwwあ、ああいう優しそうなおねえたまにナデナデされる妄想がですな、
 小生の脳内ではもう、」

その言葉を聞いて、

「……ッてめ! 珪乃姉さんに手ェ出したら……ッ!」

反射的に立ち上がってから――しまった、と思った。

勝てない。

脂肪の弛んだ肥満体のこの男は、
俺が知る限り最強の暴力を持つ魔人なのだ。

「ほうほうほうwwwそう来ますかwww」

ゆらりと立ち上がる影に怯え、腕で顔を庇う。

「たはぁーwww小生とした事が実に不覚でしたなぁwwww
 もふぉほほwwwそ、そういえば珪一殿も姉萌えでござったのですなぁ~!
 折角の同士だというのに、うっかり失念していたにゃりよwwフヒwwwww」

……攻撃が来ない。どうやら仲間だと思われたらしい。
それはそれで凄く嫌なのだが、どうにか命だけは助かった。

「……いや、すみません珪悟さん。
 でも一応片付けとかないと、俺が伯母さんにアレされるんで」

「ぬぅふwwwマザーの『アレ』は非常に怖いですからなぁ~www
 で、では久しぶりに愛しのフィギュアの整理と洒落込みますかなwww
 珪一同士もじっくり鑑賞していったらいかがですかなwwwムフッ、
 どれも小生自慢の萌えフィギュアにゃりよ☆」

「は……はぁ。確かに、凄い部屋ッスよね」

彼の言う『フィギュア』で埋め尽くされた部屋を見渡して呟いた。
こんな部屋を近所の人に見られたりしたら、えらい事になるだろうな。

床に転がっていた死体の腕をゴミ袋に放り込みながら、そう思った。


ラファリエル=ファン=ヨング



これは物語の主人公の話ではない。
特筆すべきこともない、ただのお転婆な少女の話。
面倒なら聞かなくても良いだろう。この物語には何ら関係がないのだから・・・。



その日、王国は荒んでいた。
彼女が産まれた王国。平和だった王国。
一部の人間が扇動し民衆と兵士が殺し合いをさせていた。
誰も戦いを望んでいないのに・・。

その国はバルト海に浮かぶ、小さな島にある。
代々、王家はある秘密を伝え守ってきた。
その島にある鉱山からしか採掘されないとある金属。
世界にも発表せず、人目につかねように、密かに王家の者のみに・・・。
その金属がどのような性質を持つのか誰も知らない。
王家の者も知らないのだ。
ただ神々から賜った神聖な金属と伝わっている。
青白い不思議な光を放つ金属。

しかし、その情報が漏れてしまった。
絶対に知られてはならない・・スズハラ機関に・・。
行動は早かった。
すぐさま彼らは特殊工作員を派遣した。
目的は簡単だ。内乱をひき起こし、王家を滅ぼす。
そして、言いなりになる政府を樹立させるだけ。



彼女はその日、父の怒鳴り声で目覚めた。
普段は温厚な父の声で・・。
時計を見ると深夜2時。
「も~、なんなのよ。うるさいなぁ。」
1階で父は部下に何か叫んでいた。

「おぉ、ラファエルか!!早くお前も避難しなさい!!蔵にある地下室なら安全だ。おい、娘を連れてけ!!」
「はっ!!」
「え、何??意味分かんないんだけど?離してよ~。」

すでに父は兄達と話していた・・。
王様を助けに行くとか言っていたような気がした。

兵士は彼女を蔵の地下室まで誘導すると、すぐにどこかへ行ってしまった。
地下室には既に母と姉・・そして、付近に住む住民達がいた。
内大臣である父を慕って避難してきた者たちだろう。
皆、怯えている。

しかし、彼女は不謹慎ながら興奮していた。
退屈な変化のない日々から開放されるかもしれないのだ。
毎日、お稽古だの勉強だのウンザリだった。
このまま大臣の娘として一生を過ごすなんて想像したくもなかった。

このまま逃げ出したかったが、外には別の護衛の兵士がおり不可能だ。
周りを見渡す。奥を見ると壁が青白く輝いていた。
普段は見かけたことない・・か細く、慎ましく光っていた。
なんとなく引き寄せられていく。
誰も彼女の行動には気付かない。それどころではないのだ。
青白い壁に手を触れると壁や周りの景色が音もなく消え去った。
いや、自分が消えたのかも・・
彼女は進んだ。
一段と光り輝く方角へ・・。

そこは青白く凍えそうな部屋だった。
何もなく四角い部屋・・。寒さは感じないのに全身鳥肌が立つ。
足音だけが響いていた。

無造作に1冊の本が置いてある。これも青白い。
知らない文字で何か書かれてある。全く読めない。
それでもパラパラとページをめくる。

最終ページだけ、何故か英語で一文が記載されていた。
『親愛なるラファエルへ捧げる・・。』
そう心の中で呟いたとき、辺り一面は光に包まれた。



その後のことは良く覚えていない。
内乱は鎮圧できたが、王と皇太子は戦死していた。
後継者である次男のシラート殿下も神父とともに旅立ってしまったらしい。
『内大臣のヨングを王に任命する。』と最初で最後の主命を下して。

父は政務に忙殺されている。
家庭を顧みる余裕なんて全くないみたいだ。
留学も簡単に許してくれた。煩い家族は一人でもいない方が良いらしい。
彼女も一人でいたかった。
運命の魔導書を解読するためには。そう、運命の・・。



これは単なる蛇足。
なぜならラファエルはこの物語には今後登場することはないのだから。
これは偉大なる王、シラート様の物語。その始まりの一節。
旅立ちの日での些細な出来事の一つ。


高沢ルミネ



高沢ルミネ『はぐれ取締役妄想派』連載用キャラクター設定集


  • ラファリエル=ファン=ヨング
東欧の小国からの新入社員。頭脳明晰で、日本語も非常に堪能。
かつてホームステイで訪れた日本の暮らしの温かさに感動し、
食卓に幸せを届けるべく、あえて中小企業の激務を選んだ努力家でもある。
しかし日本の人々の心の優しさを知っているだけに、
今回の派閥抗争の激しさと残酷さには、誰よりも心を痛めている。
実家の蔵に保管されていた全く新しい製麺法をその天才的な頭脳で解読したらしいが……

  • 結昨日泉
いつもフードで顔を隠しているのが特徴的な、中堅の女性社員。
テンションが低くやや面倒くさがりな点はあるものの、
いざ仕事をすれば高い実力と頼りになる人格を見せ、
高橋常務派の心のオアシスとよく比喩されている。
また、お菓子や飴などの甘味をこよなく愛しているらしく、
仕事中はお菓子の差し入れを楽しみにしている。

  • 弥十郎
中学卒業と共に高沢麺製造に入社した新入社員。
両親は共に一流商社に勤める優秀なビジネスマンだったが、
その息子である弥十郎にはコミュニケーション能力が皆無であり、
少しでも相手との精神的距離があると100%会話が成り立たないため、
両親は彼が一流企業に就職する事は無理と判断、
中学の卒業と同時に、中小企業である高沢麺製造へと就職させた。

  • 森園モリオ
「モッさん」の相性で親しまれ、頼りにされている最古参社員。
古参だけに今回の派閥闘争にも落ち着いた対応を取っており、
行方不明の高沢社長にも全幅の信頼を寄せている。
障害を持った2人の息子がおり、息子の為に点字や手話をマスターした。
社内放送を担当する山崎さん(52)とは旧知の仲で、一緒に釣りに行ったりもする。
趣味は仕事の合間の読書。モッさんが集中している時に話しかけてはいけない。

  • フジムラ
幼い頃から英才教育を受け、一流幼稚舎から一流高校まで、
一貫したエリート路線を突き進んできたエリート一家の少女。
しかし一流大学の受験に失敗した彼女は、高沢麺製造に就職する羽目になってしまう。
入社当初はエリートを鼻にかけた不遜な態度で周囲との衝突が耐えなかったが、
先輩社員との本音の対話や、同じような境遇にありながらも
人々の幸せのために笑顔を絶やさないラファリエルとの触れ合いが、
エリートとしてのプライドに凍りついた彼女の心を徐々に溶かしていく……

  • 立川透湖
高沢麺製造に出入りする小柄なメッセンジャーガール。
完全に社外の人間であり、派閥抗争とは無関係だと思われているが、
彼女の裏の顔は、高橋常務派に買収された産業スパイである。
無害なメッセンジャーを装い両派閥の秘密を探り、
柳沢専務派のキャリア失墜を画策する透湖。
その隠された脅威に柳沢専務派が気付く日は来るのだろうか……?

  • 多木須賀シキノ
高橋常務派の中堅社員。かつては優秀な女性社員だったが、
血で血を洗う派閥抗争のストレスから精神を病んでしまい、
今は週二回の精神科への通院で、鬱病を治療している。
そんな彼女の唯一の心の支えは、高沢麺製造で余った麺の切れ端を貰いに
お昼の時間にやってくる、ホームレスの木下さん(36)。鬱が進行しつつある今は、
「木下さんを自分のものにできるなら死んでもいいわ!」とすら思い始めている。

  • 熟達の現実を彫る堕落した軽蔑する利己主義妖術皇帝大使の究極体、矢塚一夜
かつては㈱くにみつ大豆で納豆製造に携わっていた優秀なビジネスマン。
しかし一夜は派閥闘争によりそのキャリアに致命的なダメージを受け、
過酷な左遷によりリストラの憂き目に会ってしまう。
年齢的に再起は無理かと思われたが、派遣会社SFLへの登録によって、
派遣社員として奇跡の復活を成し遂げた。
一介の派遣社員のくせに、いつの間にか派閥抗争に巻き込まれてしまっている。

  • 桜井伽藍
高沢麺製造内の社員食堂を一人で切り盛りする、食堂のおじさん。
非常に寡黙で過去を語ることはないのだが、
かつては彼も高沢麺製造の社員の一人であったとも噂されており、
自分を陥れた柳沢派のある社員に復讐を遂げるべく、
社員食堂の人間として高沢麺製造へと舞い戻ってきたのだという。
味に関するこだわりは社員の誰よりも強く、試食課からの助言を求められる事もある。

  • きんこ
高橋常務派の中堅社員で、地元でも有名な美人三姉妹の長女。
近所の稲荷神社で毎年催される『田の神祭り』の美人コンテストの優勝経験もある。
美しさだけではなく、三姉妹の中でもどちらかというと高いビジネス能力を持ち、
相手のキャリアに直接ダメージを与えるテクニックにも長けている。
高沢麺製造の全社員の中で最も過激な思想を持つ急進派で、
人を残酷に左遷する事に何の躊躇いもない悪女である。

  • キラービー
高沢麺製造内の広報を担当する美女。
その美しさと人当たりの良さは、高沢麺製造の営業戦略の切り札とされている。
しかしその一方で怪しげな副業に手を出しているという黒い噂もあり、
契約を取るついでに自作の化粧品を売りつけて利益を得ているとのもっぱらの噂。
有能故に首にする事もできず、他の社員はいつ訴訟を起こされるか戦々恐々としている。
実は養蜂農家になる夢があったらしいのだが、蜂蜜アレルギーで断念したらしい。

  • 桂珪悟
高卒の新入社員で、典型的なアキバ系オタク。
仕事中もオタク談義ばかりを語り、他の社員をうんざりさせている。
仕事机の上は美少女フィギュアで埋まっており、
半分引き篭もりだったために、コミュニケーション能力も絶無。
しかしネマワシやビジネス攻撃に関してだけは圧倒的な才能を誇り、
気持ち悪い言動で迫り生理的嫌悪感を催させる事で、狙った社員を次々と退社に追い込む。

  • MCヒロシ
リアルでハーコーなサグライフを送るマジハンパねえヘッズMC。
今日も今日とてアンダーグラウンドで活躍するイルなDJを仲間にするため
地下ダンジョンへと潜っていたが、
地図でいうところのN-21から北へ北へと北上していった結果、
ヒョイと顔を上げた先が㈱高沢麺製造であった。

「へ、へ、へ……。ここがどこだかさっぱり分からねえが、
 セルアウトなWack野郎どもに、オレのリリックを(以下略)」


桜井伽藍



キッチンマスター伽藍

最終話 希望を胸に すべてを終わらせる時…! C・Y・C第1巻は、発売未定です。

伽藍「チクショオオオオ!くらえサイアーク!新必殺構成・Cバイナリ!」
ルミネ「さあ来い伽藍!オレは実は一回発動しただけで失踪するぞオオ!」
(ザン)
ルミネ「グアアアア!こ このザ・社長と呼ばれる四天王のルミネが…こんな小僧に…バ…バカなアアアアアア」
(ドドドドド)
ルミネ「グアアアア」
泉「ルミネがやられたようだな…」
森園「フフフ…奴は四天王の中でも最弱…」
弥十郎「能力発動すらできないとは魔人の面汚しよ…」
伽藍「くらええええ!」
(ズサ)
3人「グアアアアアアア」
伽藍「やった…ついに四天王を倒したぞ…これでMCヒロシのいるリザーバー控え室の扉が開かれる!!」
MCヒロシ「よく来たなキッチンマスター伽藍…待っていたぞ…」
(ギイイイイイイ)
ヤマト「こ…ここが控え室だったのか…! 感じる…MCヒロシのリリックを…」
MCヒロシ「伽藍よ…戦う前に一つ言っておくことがある お前は私を倒すのに『ケイシー・ライバックのレシピ』が必要だと思っているようだが…別になくても倒せる」
ヤマト「な 何だって!?」
MCヒロシ「そして矢塚一夜は実は1/1バニラだったので最寄りの町へ解放しておいた あとは私を倒すだけだなクックック…」
(ゴゴゴゴ)
伽藍「フ…上等だ…オレも一つ言っておくことがある ここに転校生がいるような気がしていたが別にそんなことはなかったぜ!」
MCヒロシ「そうか」
伽藍「ウオオオいくぞオオオ!」
MCヒロシ「さあ来い伽藍!」
伽藍のセガールアクションが世界を救うと信じて…! ご愛読ありがとうございました!