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裏番長グループSS



伊藤雪



『伊藤雪の能力の加護を受けたい男子は10分以内に集合』
この看板を掲げてからきっちり10分、これまで能力内容どころか己の素顔すら
明かさなかった彼に対して疑いを持ちながらも、戦いへの勝利への渇望とひょっと
したら素顔が拝めるのかもという期待が美しい行列を作っていた。

「おい、もしも、俺達をイケニエに発動する能力だったら7代先まで祟るからな」

小さく前習えの先頭に立つ男が半ば冗談で雪に注意する。

「コーホー」

男への返事をしたのかしていないのか、ともかく伊藤雪はいつも人前でするように
大きな呼吸音を口から出し、次の瞬間西洋甲冑の全身が輝きだした。

「うおっ、まぶしっ」
「グラビディメイルパージ開始、パージ終了次第バリヤ展開」
「なんか知らないおんにゃのこの声聞こえるんですけどー、伊藤の声かこれ?」
「グラビディバリア展開正常終了、ただしこのままでは全員を守るには不足、
ソード分解開始」

ようやく光が収まり、全員の視力が回復すると西洋甲冑が立っていた場所には
既に彼は無く、バラバラになった彼の装備の残骸が自然の重力に反して空中に
漂っていた。そして、代わりに金髪の少女が一人。

「ソードバリア展開正常終了」
「・・・伊藤か、お前?」
「うん、今まで本当の姿を隠していた。能力知られたくなかったから。ご、ごめん」
「ま、それじゃしゃーないわな、うん」
「あ、あの皆、驚かないの?」
「ああ、ぶっちゃけこのパターンも予想していた」

すんなりと目の前の少女が雪の中身だという事実を受け入れる裏番長軍男子達。
雪本人はしらない事だったが、彼らの間では以前から雪の中身についての予想議論が
何日もの間に渡ってなされており、たどたどしい話し方の金髪少女は堂々の4位に
ランクインしていたのだ。

「そ、それじゃあ能力説明するね。この浮いているパーツが皆の盾になって
ダメージを少し防ぐ、終わり」
「それだけ?」
「うん。もし切れたらまた私の所に来て、かけなおすから」

厳重に隠していた正体に反して単純な能力。男達の興味は既に能力からは失せ、
雪本人に移っていた。そして再度嘗め回す様に上から下まで彼女を観察する男子一同。

髪型は金髪のショートボブ、頭のてっぺんにアホ毛が一本。
背は女性にしては高いが、丸々とした幼い顔立ちに、全体的にむっちりとした体つき。
着ているシャツとズボンは男用のそれだが、胸や腰周りの丸みが目立ち男装としての
効果を果たしているとは言えない。

全体像を把握した男たちの顔が疑惑に染まったのに気づき、雪は少しどきっとしながら
皆に問いかける。

「あ、あの私の体何か変かな?」
「いや、特におかしな所はないけど―」
「普通さ、巨漢の鎧男の中身が少女だった場合もっと細身だよなー、常識で言って」
「あ、お前もそう思った?そうだよな、伊藤の場合身長はある程度あるからそこは
女性騎士の正体のイメージ通りだけどちょっと肉付きがよすぎるよなって」
「気にするな伊藤、お前の事は-10キロぐらいで脳内変換しておくから」
「・・・」

核心を突かれた雪はゆっくりとその場にしゃがみ込み、

「・・・こーほー、こーほーこーほーこーほーこーほーこーほーこーほー」

戦い前の断食に失敗してリバウンドした己の体を呪いながら真っ赤になった顔を伏せ、
能力使用後の一回休みに入った。


2代目ジャスティス司令レディグラスホッパー



がちゃ
マンションの扉が開く音がする
暑苦しい正義の足音が聞こえる

兄「ただいまー」
妹「お帰りー お兄ちゃん」
懐かしい夢だ


兄「わはは 今度 俺番長になったんだぜ!!」
妹「へー お兄ちゃん凄い」
優しい兄

兄「俺の友への友情が理解されたってことさ」
妹「やっぱお兄ちゃんはヒーローだね」
兄「正義とは努力友情勝利だからな はっはー」
妹「お兄ちゃんかっこいー」
かっこいい兄


兄「ふふ そう言えばお前も希望崎に入学するんだったな 入学祝にジャスティス司令の変身セット買ってやるぜ」
妹「やったー」
姉「あんたら そろそろ晩御飯よー 暑苦しい真似はやめてさっさと食べるー」

兄&妹「はーい」
姉が食器を洗剤で洗う香りも懐かしい
最近は 姉も掃除をする事が少なくなった




妹「あんなに優しかった お兄ちゃんは死んだわ!!」
姉「そう でも仕方のないことよ」
妹「お姉ちゃんは 何とも思わないの? あの生徒会がお兄ちゃんを殺したのよ!!」
姉「でもね あなたが戦うのはまだ…」
姉が番長グループに入っているのは知っている
でも私を入れてはくれなかった

妹「いいえ!! 私こそが正義!!悪の生徒会を滅ぼす正義の裁きよ!!」
妹「もう少し 待てないの? 裏番長グループではなく正規の番長グループに話を…」

妹「正義のヒーローバッターマンは言ったわ 悪を見つけたら殺せ と」
姉「そう… もう止められないのね」

兄の入学祝は間に合わなかったけれど
私の手作り衣装は兄への想い

サンジョ「私は正義のヒーローなのだから!!」