とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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匿名ユーザー

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始業式にて…

「相変わらず校長の話は長いにゃー」
「だよなァ。早く終わンねェかなァ」
「まあ我慢するしかないで」
「そうだな。ってそんなことを言っている間に終わってるぞ」
4人が話しているうちに校長の訓示が終わっていた。

『続きまして、今学期から来た新任教師の紹介です。』
「新任教師の紹介やって」
「ってか、俺達は誰が来るか知ってるけどなァ」

その隣で…
「土御門、嫌な予感がするのは俺だけなんでせうか?」
「カミやん、オレも同感だぜい」

二人は何を思っているのかと言うと…
木山が朝『暑い』と言って服を脱いだように、また服を脱ぐんではないかと。
しかし、二人が思っていたことが本当になるとはまだ知らない……


『新しく入ってきた木山春生だ。よろしく頼む。』

と言うが早くに服を脱ぎだす。

『ちょっと木山先生!?なんで急に脱ぎだすんですか!?』
『いや、何でと言われても暑いから脱ぐだけだが?』
『いま冬でしょ!?いやその前に問題あるでしょう!?』

男子生徒は

「もっと!!もっと見せてくれー!!」「おお!もういっそガバッていっちゃってください!!」
「ぐへへへへへへ…」「もっとサービスをおおおおおおおおおおお!」

などとほざいている。

「月夜!!やっちまえー!!」
「ラジャー元春!!」

月夜は朝と同様一瞬に木山を氷らせる。

「だー!!ナゼダー!!」「続きをー」
「全裸プリーズ!!」「もっとやってくれー!!」

などと嘆いている。吹寄が拳を振り落とす前に、

「男子うるさい!!」

騒いでいる男子を氷らせた。それも一瞬に……

「にゃー、月夜もしかしてレベル5いっちゃってるんじゃにゃいのかにゃー?」
「え?そんな事ないよ?何言ってるの元春?」

自分の成長に気付いていない白雪だった。


「で、この状況をどうすンだァ」
「とりあえず木山先生を職員室に運ぶように頼んでくるにゃー」
そう言って土御門は木山を職員室に運ぶように頼みに行った。

「で、凍っている男子達はどうするんでせうか?」
「そりゃテメェが一人ずつ右手を触れるしかねェだろォ」
「面倒くさ!って言ってもしょうがないか」

そう言って上条は凍っている男子達を一人ずつ右手で触れ行き、氷を割っていった。
とりあえず始業式は再開し、新任教師の芳川の紹介が始まった。




『えー…続きまして…同じく新しく教師として来ていただく芳川桔梗先生です。』

『はじめまして。新任教師の芳川です。よろしくお願いいたします。』
こちらは木山さんとは違いまさに『模範的』な挨拶をした。

友人の黄泉川のみならず校長までもが安堵しているように見えるのは気のせいではない。
氷漬けから解放された男子生徒が残念そうなのも気のせいではない。

かくて始業式は終わり各々クラスに戻ってホームルームとなる。


上条達のクラス HR前
「ところで土御門、浜面とか4人の転入生ってどのクラスに入るんだ??」
「にゃー。たぶん他のクラスだぜい。なんてったってこの間白モヤシ君が入ったばかりですたい。」

「誰が白モヤシだってェ!?」
いつの間にか上条達の横に来ていた一方通行が吠える。

「にゃにゃにゃーっ!!!」
土御門がスクラップになるというまさにその瞬間、
どう見ても小学生にしか見えない担任教師が入ってきてホームルームが始まる。



「はーい、皆さんおはようございますー。ここで転校生のお知らせなのですー」

「おおおおおおおおお!!女!!サービス満点の女プリーズ!!」「いやいや、ここはしおらしい女の子プリーズ!!」
「バカ野郎!!そこはナイスバディを!!」「その前に萌え系をだな!?」

「はいはい、皆さん静かにして下さい。転校生は男の子二人です。残念でした野郎共、おめでとう子猫ちゃん達」

「なんで!?なんで男が二人も来るんだよ!?」「男入らねー女よ来い!!」
「男など意味が無い!!女になって出直して来い!!」「女がいるようなやつだったら即、殺害だ!!」

「では入って来てください~どうぞ!!」

だが、誰も入ってこない。

「あれ?どうしたんでしょうか?」

廊下の外では…

「イヤダー!!滝壺と同じクラスがいい!!」
「黄泉川さんが居なきゃやだー!!」
「嫌です!!半蔵様と同じクラスじゃなきゃ嫌です!!」

「…はまづら、仕方がないと思う。」


「…皆さん何やってるんですか?」
「あ、つきよみ、実ははまづらとはっとりとくるわがダダをこねている。」

「ロリっ子先生!!事は半蔵と滝壺をチョイスすれば収まるんです!!お願いします。」

「俺は黄泉川さんが担任がいいんだ!!」
「私は半蔵様と一緒ならどのクラスでもいいんです!!」

「ほらこの通り。」
「ムゥ~しかしですね、うちのクラスにはただでさえ影が薄い電波系少女がいるんですよ。キャラがかぶったら即消えちゃいます。」

「おーい!!入って来いって言ったのが聞こえなかったじゃんか?」

そこに隣のクラスから黄泉川が出てきた。後ろには芳川もついてくる(どうやら副担任らしい)。

「黄泉川さん!!実は俺と浜面の彼女を交換してほしいと相談してまして…」
「半蔵!!おまえ黄泉川の前でだけ敬語使ってんじゃねえ!!」

「やれやれ、バカ共が増えて嬉しいんだか悲しいんだか分からないじゃん。」
「先生方、何を喋っていらっしゃるんですか?」

またまた隣のクラスから災誤がまたまた出てきた。

「あら災誤先生。実は転校生がダダをこねてまして、新人の私はともかく愛穂まで手に追えないらしくて」
「ああ、そう言う時はですね。」

災誤が浜面と半蔵の背後に回り、次の瞬間二人の顔面は床に叩きつけられていた。

「こうするんです。」
「…すみませんが私には到底無理ですね。」

そして顔面が床に叩きつけられた浜面と半蔵に近づく滝壺と郭

「はまづら、大丈夫?」
「す、すまないが滝壺の膝枕を頼む…」
「わかった、はまづらがそう望むのなら。」

滝壺は優しく膝枕をしてサービスにオデコにキスもしてやった。

「あわわわ!!半蔵様大丈夫ですか!?」
「っておい!?何処からともなく包帯と消毒液を取り出して…ギャー!!染みるー!!」

「半蔵様我慢してください。」
「分かったよ…」

そう言って二人ともあまり意識はしてないが膝枕して手当てをしてもらった。

「…バカ共じゃなくてバカップルが転校してきたじゃん…」
「ええ、私も同意するわ。」
「やれやれ、男女の関係は上条ちゃんだけにしてもらいたいですねえ。」

その後、何やかんやあって渋々自分が行くクラスに入っていった。


10分後。
新たなる転校生二人は一方通行とは全く別の意味でやばいことが判明した。
なんとなれば。

「二人ともー、自己紹介終了後5分で寝ないでほしいのですよー。」

「…滝壺がいねえ…Zzz」
「…黄泉川せんせー…Zzz」

「まったく困った野郎なんですよー。あっそうでした。この後システムスキャンがあるのでしたー。」

えー!!
とざわめくクラスの人間。

「まあまあ決まったものはしょうがないのですよー。白雪ちゃん、練習として居眠りしてる人間を始業式の時のように見事に凍らせちゃって下さーい。」
「はーい小萌先生♪とりゃっ!!」

すぐに2名は凍りついた。
「…月夜ちゃん、レベル4くらいになってない?」友人の茜川赤音が言う。
「えっ?そうかなー?」

全く気がついてないご本人。
ちなみに凍らされた二人は氷の中でこんなことを考えていた…。

(あの女、雪女か?くそっ忍びの術も使えねえ…ってか寒い!!)
(白雪さん!あんたの凄さはよーっく分かってるから早く出してーっ!!!)

小萌先生はああ見えてかなり厳しい。(本人いわく愛の鞭)

どういうことかと言うと。
「上条ちゃーん、その二人を出してあげるのはHRの最後で良いですよー。」
「わっかりましたー♪」

そうなると((ぎゃーっ!!!!!!!))氷の中で声を出せない二人は心の中で叫んだ。


同時刻。
隣の黄泉川先生のクラス。

「新しい副担の紹介と転入生二人の紹介をするじゃん。まずは新しく副担任となった芳川桔梗先生。」
「はじめまして 芳川です。」

「(そこそこ美人じゃん。)」男子どものささやき声。

「はーい、そこのバカ男子ども。桔梗は私の友人だから言っとくとこう見えてかなり怖いじゃんよー♪」
「「「どこがですか??」」」
生徒が言う。
そりゃそうだ。どう見ても若干元気が無さそうなおばさんである。

「まー、結構凄い研究してたじゃん。まあどう凄いかは秘密じゃん♪」
「ちょっと言い過ぎ。…否定できないけど」

生徒たちは心の中で(((((((((できないの!!??))))))))))と突っ込む

「えー、これからよろしくお願いします。こんなんでよかったでしょうか黄泉川先生。」
「まあOKじゃん。じゃ、次は転入生2人の紹介じゃん。」



 こちらの自己紹介は滞りなく終わった、自己紹介だけは。
 問題は黄泉川のクラスの男子からの恋人がいるかどうかについての二人の回答だった。

「隣のクラスにいるはまづら。彼が私の恋人。みんながどんなにはまづらをダメと評しても私のはまづらを思う気持ちは変わらない」
「私は半蔵様をお慕い申し上げてる身。皆さんが私に好意を持ってくれるのは嬉しいですが、気持ちには応えられません。ごめんなさい」

 黄泉川のクラスの男子全員、この瞬間、浜面と半蔵を血祭りに上げる決意を固める。
 しかし隣のクラスの恐ろしさはこの高校で知らぬ者はいないので、行動を起こすことは無いだろう、しばらくは。

「……ま、これがウチのクラスじゃん。大人しくていい子……って言いたいけど訂正する。隣のクラスに負けず劣らずのバカな男子が集まるクラスじゃん」
「バカな男の子の扱いなら慣れてるから平気よ。それはあなたもよく分かってると思うけど?」
「そーいやぁそうじゃんよ♪ あの悪ガキに比べたらこいつらなんて可愛いもんじゃん」

 芳川はとある悪ガキと一緒に住んでいて、その悪ガキの対処も手慣れてるので目の前の少年達の扱いも何とかなりそうだと思っていた。
 その頃、その悪ガキはというと月夜の氷から発せられる冷気のせいか噂話されたせいかクシャミを連発していた。

「へっくしっ! ぶえっくしっ!」
「こらこら一方通行ちゃーん、くしゃみはもう少し音を控えてくださいねー」
「お、おゥ……(何だァ? 隣の黄泉川と芳川が俺の噂とか悪口でも言ってンじゃねェだろうな?)」

 悪ガキこと一方通行はくしゃみの原因を隣の同居人達のせいにしたが、それが的中してることは彼は知らない。
 そんな一方通行に聞きたいことが出来た当麻は、小萌の授業中にも関わらず小声で尋ねる。

「なあアクセラ。お前、打ち止めはどうしたんだ? あの二人も学校で面倒見る人が居なくて寂しがってんじゃないか?」
「それならお前らの寮の近くに建ってる教会に預けてきたぞ。赤髪野郎と暴食シスターの近くなら安心だしなァ」
「とか言ってそれ、絶対お前の考えじゃないだろ? 大方、飾利にそうした方が安全だとか言われて預けただけだろ、どうせ」
「……見事にドンピシャだ。まあ、何だ、初春のやつが大丈夫だって言ってンだ。打ち止めが命の危機に晒されるこたァねえだろ」

 その後、小萌に雑談がバレた当麻と一方通行は半泣きになってる子供教師をあやす羽目に。
 しかし一方通行は知らない、命の危機は無くても平和な学園生活の危機が迫っていることを。
 現に打ち止め、預けられた教会で暇になってステイルにどこか出かけたいとせがみ始めてるのだから、インデックスとコンビで。


「ここに居てもつまらないってミサカはミサカは駄々をこねたり」
「おなか減ったから外に行こうよって言ってるんだよ」
打ち止めとインデックスが駄々をこねていた。

「なんか余計に厄介なのが増えた気がする」
ステイルは滝壷にインデックスの対処法は聞いていたが、打ち止めの対処法は全く知らないのだ。

「いったいどうすればいいんだー。不幸だー」

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