とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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匿名ユーザー

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「先生!!白雪のレベルは!?わたくし上条当麻はとても気になって土御門の代わりに(自称)聞きに来たのですが!?」

そこにはシステムスキャンではレベル0の…
でも史上最強のコネクションを持つ少年が。

「あっ、上条ちゃん!!ん?上条ちゃん……?ああ!!そういえば!!」
「ああ、そういえばそうじゃんよ。」

「へえ、この子が…」
「上条、いいところに来た。」

何故か皆さん一瞬で

「「「「協力して下さい!!」」」」

教師全員が…ジャパニーズ土下座をした…しかも敬語まで使って…

「ええ!?そう言われましても上条サンはよく分からないのでせうが!?」





少し遡り、初春たちの学校では・・・

年度始めではなく、三学期の始めに人事移動があったことに疑問を持っている生徒も多いのだが・・・

「わーい。まさか神裂さんが私たちのクラスで副担とは驚きです」
「佐天さんはしゃぎすぎですよ。」
「初春だっていつもより花が多くなってるよ」
「気のせいですよー」

「そういえば気になっていたのですが・・・」
「何ですか?神裂さん」
「その頭の花かz・・・」
「何のことですか?」
「いや、何でも無いです・・・(一瞬不思議に思ったのだけれどあれは・・・)」



「そういえば神裂さんは、何の教科を受け持つんですか?」
「本当は社会科の、特に歴史をやりたかったのですが燃え過ぎてしまうからということで国語に」
「へぇ、そうなんですかー。よろしくお願いしますね」
「初春だからといって成績は上げられませんよ?」
「あはははは」



 神裂は初春と佐天を連れて人気の無い場所に移動した後で、自分達の関係を隠す理由を初春に尋ねる。

「……どうして学校では飾利と呼んではいけないのですか? 私のこともいつも通り火織お姉ちゃんと呼んで構わないのに」
「あたしもそれが疑問。学校では苗字で呼び合おうって水くさくない?」
「色々と周りから詮索されるのって困るじゃないですか。それでいじられるのは好きじゃないですし」

 神裂は美貌、スタイル、そして立ち居振る舞い、どれを取っても目立つ存在で現に始業式では男子全員が彼女に見惚れていた。
 そんな神裂と親しげに話そうものなら、周囲の目も厳しくなるし目立ってしょうがないのだ。
 佐天とのことも同じようなことで普段はお互いを名前で呼び合っている、義理とはいえ姉妹になった為。

「それにしても飾利には感謝してます。まさか年齢を偽らずに教師として赴任出来るように手配してくれたとは思いもしませんでした」
「凄かったよねー、神裂さんが18歳だって言った時の男子の絶叫ときたら」
「無理に年齢を上に誤魔化す必要なんてありません。学園都市ならこれくらい不思議でも何でも無いんですから」

 とある学校では合法ロリと称される成人女性がいるくらいだ、神裂のような18歳が教師をしても特に不思議では無い。
 初春達の学校は当麻達の高校と違い、システムスキャンを今日行うことはしないので彼女達は午後からフリーになる。

「ねえ飾利、お昼だけどどうしよっか? せっかく神裂さんもいるんだからさ、みんなでパーッと遊びに行かない? 最愛も誘ってさ」
「ごめんなさい涙子さん。今日はジャッジメントのお仕事があるので食事くらいしか出来ないんです。火織お姉ちゃんもごめんなさい」
「ジャッジメントですか。ふむ、これはいい機会かもしれませんね」

 午後はジャッジメントとしての活動があるので佐天と神裂に遊びに行けない旨を伝える初春。
 しかし神裂の提案は初春を困らせ、佐天を楽しくさせるようなものだった。

「飾利、私たちもご一緒します。飾利の仕事ぶりというのを一度見ておきたかったのです。お姉ちゃんですからね、私は♪」
「それいいかも♪ というわけで午後は神裂さんのジャッジメント体験ツアーに決定ー(……神裂さん、こんな人だったっけ?)」
「えーーーーーーーーっ! そ、そんなこと急に言われても困ります! 固法先輩が何て言うか……」
「……ダメでしょうか? 私はもっと飾利のことを知りたいと思っただけです。ですが飾利がご迷惑と言うのなら……」
「わ、分かりました! その代わり二人とも、大人しくして下さいよ。最愛さんには私から連絡入れておきますから」

 しょげる神裂を初春は可愛いと思ったが、一瞬だけでっかい妹を持った気分になったのは秘密だ。
 かくして初春、佐天、神裂、後に合流する絹旗と共にジャッジメント第一七七支部へと向かうことに。



 時間は再び戻って当麻達の高校。
 当麻は教師達のとんでもない頼みごとに頭を悩ませていた。

「白雪のシステムスキャンを正確に測るために常盤台に頼めって……出来るかーーーーーっ!」

 まさか美琴と付き合ってるという理由だけで常盤台に顔が利く、そんなことを教師達は思っていたのだから。


「いえいえ、先生達からも学校にお願いしますけど可能性が高いほうがいいんですよー」
「頼む上条!!この通り!!一生のお願いじゃん!!」

「新任の私が言うのもなんだけどどうしても気になるのよ。」
「俺からも頼む。」

上条とて鬼ではない、だが

(俺が頼んだところで無理だろ!!でも…)

「しょうがないですね、美琴からもお願いしてもらえるよう頼んでみましょう!!」
「「「「ありがとうございます!!」」」」

教師達は再び土下座した。それを見たレベル0の青髪ピアス、浜面、半蔵は

「…あの野郎、黄泉川先生になんてことを…!!」
「よーっく見ておけ新入り。あれが旗男、全男子(ボクたち)の敵やっ!!!」

「って事は殺ってもいいわけだな?」ガチャッ!!
「待て半蔵!!早まるな!!」

コメディをやっていた。


「確かにカミやんは最近調子に乗ってるにゃー。」
「確かに。ここで一度上下秩序の再構築が必要なようね…。」

「…おィ、デコ女。何するつもりだァ??」
「レベル0の分際でレベル5と付き合ってあまつさえ教師に頭下げさせるとは。」

「死刑に値するな。」クラスの男子の一人がつぶやく。
「と言う訳で一方通行、貴様にもちょっと手伝ってもらうわよ。」

「何を?」

「上条の処刑!」
「おィ、それ学校でしちゃまずいだろォ!!!」

「学校以外でもまずい思うんやけど…なあつっちー?」

「うんにゃー。ここらで一度、カミやんは痛い目に遭うべきだぜい。」
「おィおィ…。」

「それに一方通行、お前だってカミやんに最近やられっぱなしで良いと思ってるのかにゃー??」

数秒の沈黙。
そして。

「殺るかァ!」
「「「「「「「「「「やりましょう学園都市最強のお方!!!!!!」」」」」」」」」」

「まあ、システムスキャンが終わるまでは教師の目が光ってるから『遊戯』はその後にしましょ♪」
冬の晴れた日差しがとある少女のおでこを輝かす。

そうとは知らぬ上条は常盤台が休み時間なのを確認したうえで携帯を取り出し…

「もしもし美琴。悪いんだけど頼んで欲しいことがあるんだけど大丈夫か?」
『もう当麻ったら、私が当麻の頼みごとを断るわけ無いじゃない♪ で、頼みって?』

 当麻は美琴に月夜のシステムスキャンを正確に測る為、常盤台の施設を貸して欲しいと頼み込む。
 美琴は少し悩んだ後で当麻に返事をするが、ある条件を出されることに。

『分かった、私から学校の方に頼んでみる。白雪さんとは友達だしね。でも当麻はうちの学校に来ないこと、これが条件』
「……へ? それってどうゆうことでせう?」
『実はね、私と当麻が付き合ってることを快く思ってない生徒や教師がいるのよ。そんな中に当麻を招き入れるのは危険でしょ? ゴメンね、私のせいで』

 美琴の言う通り、常盤台のレベル5と普通の高校のレベル0が付き合っているという事実を世間体のみを考えて認めていない者達が常盤台には居るのだ。
 吹寄の場合はまだ可愛げがあるのだが、常盤台サイドの場合は性質も悪いうえに本気で不快に思っているから厄介極まりない。
 この問題が後に『常盤台VS当麻の高校』ということにまで発展するのだが、それはまだまだ先の話である。

「美琴が気にすることじゃねーって。分かった、じゃあ俺は白雪のシステムスキャンには付き添わねーから。その代わりさ、この後遊びに行かないか?」
『先生達や白雪さんにはそのまま常盤台に向かうように言っておいて。準備はこっちでもするようにしてもらうから。それと遊びに行く件なんだけど……二人っきりは無理』
「ふ、二人っきりは無理って他に誰かと約束してるのか?」
『さっき打ち止めから連絡があって午後から一緒に遊ぼうって誘われてるの。なんでも暇になったからインデックスとステイルさんも連れて来るらしいのよ』

 二人っきりが良かった当麻だが自分と美琴と打ち止めで夫婦(仮)、インデックスとステイルの変則的ダブルデートと思うことにして受け入れることに。
 待ち合わせ場所を決めた当麻は電話を切ると、システムスキャンの件について教師陣と月夜に報告するのだった。



「とりあえず、美琴から先生に許可を取ってくれるから先生達と白雪は常盤台に向ってくれって」
「分かったじゃん。じゃあ白雪、常盤台に行くじゃん」
「はーい」
そう言って、先生達と白雪で常盤台中学に行くのだった。

「さて、そろそろ戻りますかっててめーら、何話しているんでせうか?」
「なんでもないにゃー。な、アクセラ」
「本当になンでもないぜェ」

「なんか上条さんの不幸センサーがそっちから反応しているんだけどな」
なんか上条の予知能力が成長している!!

「な、何でもないって言ってるにゃー」
さっきまで話していた土御門達から汗が出てきていた。

「ま、いいや。そういえばアクセラ、先生が呼んでたぞ」
「そ、そうかそうかァ。ンじゃ行って来るかァ」
そう言って一方通行は先生が呼んでいる方に向った。
また、上条は土御門達が安堵しているとは知らない。



「悪いんだけどさ一方通行。今日は打ち止めと二人で晩飯食べてくれじゃん。桔梗と木山先生の歓迎会で飲んでくるからさ」
「そうゆうわけだから。一方通行、私達がいないからって打ち止めに甘えすぎちゃダメよ♪」
「分かった分かった。テメェらで飲むなり食うなり勝手にやってろ。俺達も勝手にやらせてもらうからよォ」

 一方通行は同居人の黄泉川と芳川の今夜の予定を聞いて打ち止めと二人っきりということを意識して、少しばかり緊張を覚える。
 平静を装い、黄泉川との話を終えた一方通行は当麻に用件について尋ねられる。

「黄泉川先生、何だって?」
「ああ、あいつらが飲み会やるから晩飯は勝手に食べろってだけだ」
「そっか。じゃあお前も俺と一緒に行動しないか? 美琴と遊ぶ約束してんだけど打ち止めも来るって話になってんだ。インデックスとステイルも一緒だけどな」
「……マジでか?(冗談じゃねェぞ! 今からこいつをシメるってのにクソガキが居たンじゃ出来るモンも出来ねェじゃねェかァ!)」

 これからクラス総出で当麻にお仕置きを敢行するというのに、自分の一番大切な打ち止めがいては何も出来ないと考える一方通行は迷い始める。
 早くも当麻をシメる算段に狂いが生じてきたのだが、更なる狂いが木山によってもたらされることに。

「ああ、悪いんだけどサングラスの君。君も常盤台に来るように」
「にゃんでーーーーっ! オレと月夜のシステムスキャンに関係性なんてこれっぽっちも無いですたい!」
「彼女の能力の強さは君の存在が大きく関わっているはずだ。先ほどのやり取りでそれはほぼ明白だ。想いで能力がアップするタイプだろう、彼女は」

 木山の観察眼に驚きを隠せない土御門だが、前もって月夜の能力に関しての情報は少しばかり初春から得ていたことは彼は知らない。
 何とか断って当麻をシメる側に回ろうと思ったが、土御門が逆らうことの出来ない月夜のお願いが炸裂することに。

「元春が見てくれるなら私は何でも出来そうな気がするよ。だからお願い、見守ってて」
「オッケーにゃーーーっ!!(すまん青ピ、アクセラ、浜面。後のことはお前らに任せる! あ、でもアイツなら喜んで動いてくれそうだな。連絡してみるか)」

 土御門は確実に当麻をシメる会に参加不可能になってしまったので、気は進まないがいつもの彼に連絡を取り始める。





『もしもし、お久しぶりです土御門さん。てっきりグループは解散かと思ってましたよ。』
「そんなことは無いにゃー。まあ確かにカミやんがロシアで暴れまくった関係で仕事は激減してるけどな。」

『…上条当麻の名前は持ち出さないでください。用が無いなら切りますよ元シスコン中将。』
「カミやんをシメる会が有ると聞いてもか?」

『前言撤回します!!土御門様その素晴らしい会の時間と場所を教えてくださいお願いします!!!!!』
「場所はカミやんとか俺が通う高校のすぐ近くの公園、時間は放課後だぜい。…殺しはするなよ。」

『理性が保てたら殺しません。』
「…理性を保てる確率は??」

『5パーセントです』
「…後始末が面倒だからマジで殺すなよ。」
『了解。』

不穏な会話を終えた男は常盤台へ行く準備のために彼女とともに校舎の中へ入っていく。


「私、そこまでレベル上がったって実感がないんだよねー。」
「いやいや、月夜はもうめちゃくちゃ凄いぜい?」

「例えば?」
「だってさっきなんかでかい氷の人形やカックいい剣なんか作ってもう惚れ惚れするくらいにゃー♪」

「本当…?」
「嘘を吐く理由が無いぜい?」

「嬉しい…♪」
「そういうことだから頑張って来るんだぜい?分かったかにゃー?」

「うん、分かったよ元春!!私頑張るよ!!」
「それでこそ月夜だぜい!!」

「じゃあ応援のキス!!」
「OKだぜい!!」

チュッ、レロレロレロ…

「裏切り者…」
「にゃー!?情報屋いつの間に!?」

その後ろからゾロゾロやって来る。

「…学校で貴様らは何している?」
「吹寄サン!?これは月夜のレベルを上げる為でしてね!?」

「そういうことだから!!」
「「行ってきます!!」」

そういうと二人は先生達と逃げるようにして常盤台に向かうのだった。

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