「たてみやには感謝してる。きぬはたの相手をしてくれるから。おかげできぬはた、毎日が退屈しないって楽しそう」
「感謝してるなら絹旗に俺と飾利姫の仲を邪魔するなって言って欲しいのよ! おかげでいつもいつも殴られちまう羽目に……」
「大丈夫、たてみやとういはるの仲は友達で止まってる。きぬはたにはそれとなく伝えておくから後は自分で頑張って」
「感謝してるなら絹旗に俺と飾利姫の仲を邪魔するなって言って欲しいのよ! おかげでいつもいつも殴られちまう羽目に……」
「大丈夫、たてみやとういはるの仲は友達で止まってる。きぬはたにはそれとなく伝えておくから後は自分で頑張って」
食堂で待機してる滝壺は食堂のおじさんこと建宮との会話をそれなりに楽しんでいた。
ただ初春の仲を取り持つという気は今のところ起きておらずあくまで客観的立場を守っている、今のところは。
そこにシステムスキャンを終えた、というかレベル0なのでやることが無くて終わった当麻と浜面がやって来る。
ただ初春の仲を取り持つという気は今のところ起きておらずあくまで客観的立場を守っている、今のところは。
そこにシステムスキャンを終えた、というかレベル0なのでやることが無くて終わった当麻と浜面がやって来る。
「おっ二人ともご苦労さんなのよ! ところで上条当麻と茶色いの、二人だけか? 後の3人はどうしたのよな?」
「土御門は白雪の付き添いで常盤台、青ピとアクセラは用事があるから先に行けってさ。そういやあ五和、最初はどこに勤めるつもりだったんだ?」
「要望は当然ながらここだったのよね。でもそうしたら上条当麻、お前さんに毎日ベッタリで仕事にならないって飾利姫が却下したのよ」
「土御門は白雪の付き添いで常盤台、青ピとアクセラは用事があるから先に行けってさ。そういやあ五和、最初はどこに勤めるつもりだったんだ?」
「要望は当然ながらここだったのよね。でもそうしたら上条当麻、お前さんに毎日ベッタリで仕事にならないって飾利姫が却下したのよ」
初春は確かに当麻を兄(義理の)として慕っており、五和が未だに当麻を諦めていないことを良く思っていないが私情は挟んでいないつもりだ。
建宮の言葉通り、五和が仕事を忘れるという事態になっては本末転倒で、それで万が一が起きては元も子もないというのが理由。
ならばと五和の家事スキルを存分に発揮できる繚乱家政女学校で土御門の妹、舞夏の護衛兼講師で渋々ながらも了承したというわけだ。
建宮の言葉通り、五和が仕事を忘れるという事態になっては本末転倒で、それで万が一が起きては元も子もないというのが理由。
ならばと五和の家事スキルを存分に発揮できる繚乱家政女学校で土御門の妹、舞夏の護衛兼講師で渋々ながらも了承したというわけだ。
「飾利姫は土御門のことも考えてて本当に偉いお人なのよ。土御門が妹の為なら何でもやる男とはいえ、妹が弱点には違いないのよな。だからこその護衛ってわけさ」
「(……あいつなら舞夏を人質に取られた時点で俺達の敵になりそうだしな)そっか。何か悪いな、俺やみんなの為に」
「気にすることないのよ。プリエステスも俺も他のメンバーも、そして飾利姫も好きでやってることよな(それこそが世界の為というのは秘密なのよね)」
「(……あいつなら舞夏を人質に取られた時点で俺達の敵になりそうだしな)そっか。何か悪いな、俺やみんなの為に」
「気にすることないのよ。プリエステスも俺も他のメンバーも、そして飾利姫も好きでやってることよな(それこそが世界の為というのは秘密なのよね)」
当麻が建宮と真面目な話をしている間、浜面と滝壺はかなりどうしようもない話をしていた。
もちろん内容は当麻をシメる会についてなのだが、そのことで両者の意見は真っ二つに。
もちろん内容は当麻をシメる会についてなのだが、そのことで両者の意見は真っ二つに。
「どうして? はまづらはかみじょうと友達でしょ? どうしてかみじょうをいじめるの?」
「いや、だからさ。最近、上条が調子にのってるからここいらでお灸を据えようってだけで……。頼むから協力してくれ!」
「イヤ。かみじょうは私の友達でもあるし、それでかみじょうが酷いことになったらみさか、きぬはた、ういはる、さてんが悲しむ。だからゴメン」
「いや、だからさ。最近、上条が調子にのってるからここいらでお灸を据えようってだけで……。頼むから協力してくれ!」
「イヤ。かみじょうは私の友達でもあるし、それでかみじょうが酷いことになったらみさか、きぬはた、ういはる、さてんが悲しむ。だからゴメン」
頑なな滝壺の態度に浜面は自分の恋人を味方に引き入れることを諦めた。
ションボリしてる浜面を見た滝壺は溜め息を吐いた後で浜面にある約束をすることに。
ションボリしてる浜面を見た滝壺は溜め息を吐いた後で浜面にある約束をすることに。
「協力は出来ない。でもその代わり、私はこのことはかみじょうには教えないから」
「あ、ありがとな滝壺! じゃあ俺行ってくるぜっ!」
「あ、ありがとな滝壺! じゃあ俺行ってくるぜっ!」
こうして滝壺は当麻をシメる会へと戻っていく浜面を手を振って見送った。
しかし浜面は分かっていなかった、滝壺の言葉の真意を。
しかし浜面は分かっていなかった、滝壺の言葉の真意を。
「はまづら、私は言ったよ。かみじょう『には』教えないって」
一方、当麻の教室では吹寄を筆頭にした当麻をシメる会についての会議が始まっていた。
「場所はそこの公園、時間は放課後。いいわね?」
「「「「「異議なし」」」」」」
「じゃあ情報屋、段取りを。」
「「「「「異議なし」」」」」」
「じゃあ情報屋、段取りを。」
「OK、まず青ピが何でもいいから馬鹿話でもして上条の下校を少しでも遅らせる。」
「承知したでー。」
「承知したでー。」
「その間に作戦部隊①が二手に分かれて表門と裏門に行って上条を待ち伏せる。」
「「「「「了解」」」」」」
「「「「「了解」」」」」」
「ところで何で作戦部隊を①~③に分けるの?」
「そりゃ、クラスの全員が自分を置いて出て言ったらバカ上条だって気付くからさ。」
「なーるほど。それで納得。」
「そりゃ、クラスの全員が自分を置いて出て言ったらバカ上条だって気付くからさ。」
「なーるほど。それで納得。」
「で、のこのこ帰ろうとする上条を①部隊の(表門裏門の)どちらかがとっ捕まえてさらに他の部隊に連絡。『宴』を始めるってわけさ♪」
「「「「「「了解♪」」」」」」
「「「「「「了解♪」」」」」」
「さすが情報屋、うまいわね。」
「いや、俺なんてまだまだ。雲川先輩の足元にも及ばねえよ。」
「そういえば雲川先輩は?」
「いや、俺なんてまだまだ。雲川先輩の足元にも及ばねえよ。」
「そういえば雲川先輩は?」
「なんか今回は用事が有るから無理っぽいって言ってた。ただ『用事が早めに済んだら喜んで行くけど』だって。」
「とりあえずは先輩無しでやるわよ。」
「とりあえずは先輩無しでやるわよ。」
「「「「「ラジャー♪」」」」」」
「下校まではみんな普通にしてろ。上条に感付かれたら元も子もない。」
「下校まではみんな普通にしてろ。上条に感付かれたら元も子もない。」
「誰に感づかれたらまずいんだ?」
クラス全員ビックゥ!!!!!!
クラス全員ビックゥ!!!!!!
振り返ると携帯(美琴と通話していた)片手に笑っている上条当麻の姿があった。
美琴には滝壺から連絡が入っていたのである。
美琴には滝壺から連絡が入っていたのである。
ゆえに上条さんは笑って言う。
「『バカ上条』で悪かったな。」
「え、えーっと…かなり聞いてた?」吹寄が訊ねる。
「え、えーっと…かなり聞いてた?」吹寄が訊ねる。
「『場所はそこの公園』ってとこからだな。」
「「「「「「全部じゃねえか!」」」」」」
「「「「「「全部じゃねえか!」」」」」」
「ところでアクセラ、テメエはそんな集団で一人を襲うとか卑怯な真似はしねえよな?」
「す、する訳ねェだろ。」
「す、する訳ねェだろ。」
「むしろ人数の少ないほう、一人で大人数にぶつかる方に加担するよな?」
「あ、あァ…(話の流れが見えてきたなァ…)」
「あ、あァ…(話の流れが見えてきたなァ…)」
「打ち止めも言ってたもんな♪『あの人は卑怯なことは好きじゃない』って。」
「も、もちろンだ好きじゃねェ。」
「も、もちろンだ好きじゃねェ。」
「と言う訳で手伝え。」
「何をだァ?」答えを知りつつも一方通行は訊ねる。
「何をだァ?」答えを知りつつも一方通行は訊ねる。
「そりゃあ大人数で一人を襲おうとか考えてる連中を殺るのをさ♪嫌とか言わねえよな?もし言ったら打ち止めに電話するぞ。」
「わ、分かった手伝うぜェ!!!(すまねェ青ピとか!!打ち止めに見捨てられたら俺は能力使えねェモヤシになっちまうンだよォ!!)」
「わ、分かった手伝うぜェ!!!(すまねェ青ピとか!!打ち止めに見捨てられたら俺は能力使えねェモヤシになっちまうンだよォ!!)」
「わー!!アクセラがカミヤンに寝返った!!」
「二学期の悪夢がよみがえるー!!逃げろー!!」
「二学期の悪夢がよみがえるー!!逃げろー!!」
ギャーギャー言ってるクラスメイト達に…
「アーメン…」
一方通行はマジで祈った…。
数分後…
「お片づけ、終わったぞォ…」
「本当にありがとうございます!!カミジョーサンはマジでやばかったです!!」
「本当にありがとうございます!!カミジョーサンはマジでやばかったです!!」
クラスメイト達はもう戦う気力さえ無かった…
「覚えてろ…!!」
そう言い残してクラスメイト達(青髪ピアス、浜面、半蔵ももちろんいる。)は去って行った…。
「んじゃ行くか」
「アァ?どこにだよ?」
「アァ?どこにだよ?」
「え?だって今日は午後のホームルームは無いらしいからこのまま美琴達と合流する事になったんだけどってありゃ?これさっきも言ったっけか?」
「アァアァ、行くよ行きますよ行ってやるよォ!!」
「アァアァ、行くよ行きますよ行ってやるよォ!!」
一方通行はやけくそになって上条について行った。
-------------------------------------------
その頃のクラスメイト達はバラバラになって逃げ出した。その中の一つ、浜面と半蔵のシーン
「クソッ!!学園都市最強は学生になっても最強か!!」
「全くだ、スキルアウトを壊滅寸前に陥らせた二人なだけはあるな…」
「全くだ、スキルアウトを壊滅寸前に陥らせた二人なだけはあるな…」
浜面は今の半蔵の言葉を聞いて驚愕した。
「!?お前分かってたのかよ!?」
「ああ、憎ったらしいあの顔を忘れるわけ無いだろう?」
「ああ、憎ったらしいあの顔を忘れるわけ無いだろう?」
つまり半蔵は自分達のリーダーを殺した相手を、絶対の安全を奪った男達を見逃したと言う事になるのだ。
「だったら何で普通に接してたんだよ!?」
「だってお前だって普通に接してただろうが、お前があそこまで笑ったのを見たのはバカ騒ぎした時ぐらいだぞ?だから安心したんだ。それにそんな事言っても駒場のリーダーやアイツらは喜びやしないだろ?」
「半蔵…」
「だってお前だって普通に接してただろうが、お前があそこまで笑ったのを見たのはバカ騒ぎした時ぐらいだぞ?だから安心したんだ。それにそんな事言っても駒場のリーダーやアイツらは喜びやしないだろ?」
「半蔵…」
男達の友情を感じたその時だった。
「…浜面超殺す…」
その言葉を聞いて浜面は恐る恐る後ろを振り向いた。そこには…
「絹旗!?何で怒ってるんだよ!?」
「浜面の分際でお兄ちゃん襲うだなんて超生意気です…」
「それこそ何で知ってるんだよ!?」
「浜面の分際でお兄ちゃん襲うだなんて超生意気です…」
「それこそ何で知ってるんだよ!?」
簡単なことだ、滝壺が念のため初春達にも連絡を入れたのである。だがそんなことは浜面は知らない。
「…おい浜面、あの殺気をギンギンに出してるガキは誰だ?」
「上条の義妹!!ついでにいけない恋をしたレベル4!!」
「上条の義妹!!ついでにいけない恋をしたレベル4!!」
「なっ!!誰がお兄ちゃんを…はうっ!!浜面超はめましたね!?」
「それはお前の自滅だ!!逃げろおおおおおおっ!!」
「それはお前の自滅だ!!逃げろおおおおおおっ!!」
浜面達は絹旗、違う場所で神裂も他のクラスメイトたちを粛清をしていたのは言うまでもない。
その頃、常盤台に着いた土白、先生達は…