とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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kinsho_second

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「わー!!わー!!待て違うんだ!!これは誤解だ!!」
「半蔵様ったら、結構大胆なんですよ……ほらこの通り襲われるちゃいました……♪」

「先に脱いだのはお前だろうが!!」
「しかし襲ったのは先にも後にも半蔵様……キャッ」

「誤解されるようなこと言うなーーーーーーーーーーーーー!!」
「しかしですね?ほらこの通りすっぽりとですね……」

「入れてねえから!!ただ抱き締めてるだけだから!!」
「ふふふ……誤解されたくなかったらこの腕を取ってしまえばいいんじゃありませんか~?半蔵様のえっち♪」

その光景を見ている土御門と白雪は

「お楽しみの所すいませんでした」
「すいませんでした」

思わず敬語になってその場から逃げ出したと言う。

数分後、自分の理性を取り戻した郭は顔を真っ赤にしていたと言う。


(進展はあった!!進展はあったけど何かが違う!!……もしかしたら白雪氏が入って来なかったら私は半蔵様と……?キャー!!)


何やら理性を取り戻したとたんにあわわわわ状態になりそのまま固まっている(服というか着物は着た)。
それを自分のせいだと感じた半蔵は取り敢えず謝罪する。

「あー……郭、さっきは本当にすまなかった。」
「えっ?あ、いや、半蔵様は悪く無いですし!!私が……その……」

「ああ、分かってる、一種の気の迷いだろ?」

それを聞いた郭は思わず言ってしまった。

「違います!!た、確かに、かっ体の方はその…なんと言いますか…暴走しましたが…………好きと言う気持ちは…本当です。」
「郭……」

「その……、よかったら、お付き合いさせて下さいッ!!」

その時、半蔵は気付いた。郭は確かに忍で忠実なくノ一だ。

だがそれと同時に恋する乙女でも有るのだ。

自分は郭が好きかどうかもあやふやだ。しかし、














返事に怯えて震えている女の子を泣かせる気などさらさらない。





半蔵は決心した。


「こちらからもよろしく頼む。」





そんなこんなでごたごたしている半蔵達から数10メートルほど離れた場所で。


「で、どないすん?もう夜やけど、夜襲でもかけるん?」
「夜間用ゴーグルが。確か井ノ原さん持ってた筈。」

「俺は持ってねーぜ…ってねーちゃん!?なんだその凄いバックは!?って何やら凄いメカメカしいゴーグルが出てきたぁ!?」
「バカめ愚弟。井ノ原家の家訓は『常在戦場』だろーが。さてこれで見ると…。」

「どんなかんじや?」
「見張りは2名。ただし…服装に乱れあり。…見張りしてるが微妙だな。」

「だったら。殺る?」
「まあ待とうよ姫神さん。たしか夕飯前に『敗者』のタグつけられて先生達のいるところの『敗者収容房』に入れられたのは40人くらいいたんだよ?そう簡単に行けるわけないじゃん。」

「フフフ。愚弟、貴様の能力は『肉体強化』。だよな?」
「そ、そうだけどねーちゃん何考えてんだ?すっげー顔が怖いぞ。」

そして。
Sの女王、井ノ原 真昼 の恐るべき弟酷使内容が開陳される。


「おまえが落とし穴に落ちてお前を足場にして前に進む。っていうのを…そうだな…20回くらいすればあの地下陣地入口に着けるぞ♪後は寝込みだから楽生さ。」

「「「それでいくで(よ)ーっ!!(それで。殺ろう。)」」」

「ねーちゃん!?俺は拒否権行使!!ってごぎゅぅううう!!!」
「愚弟、貴様に拒否権が有ると思うか?」

「…ございません。」

「じゃあこう言え『ご主人様達、このクソ役に立たない私ではございますが足場として喜んでご奉仕させていただきます!』と。」
「ねーちゃん!?俺の人格全否定されちゃうよ!!」
「言え♪」



数秒後。
井ノ原弟がこの姉の要求に屈し、学校中で『Mr、ご奉仕』と呼ばれるようになるのだが、幸せなことにこの時点でまだ彼は知らなかった。



だが、弟の、正確には彼ら5人の不幸は始まったばかりであった。


それは上条達の壕の監視台から始まった。
「…へ?」
「だから、よろしく頼むって言ったんだよ郭。」

「は、半蔵さま…」
「って泣くなよオイ!!だーもう畜生!寒くなってきたし見張り交代すっぞ。そこにいるんだろ土御門!」
「えっ!?」

驚く郭。

すると地下壕からの監視台への入り口部分から。
「にゃー、ばれちまってたかー。」
「ゴメンゴメン。」
土白両人が現れる。

「でも半蔵クン?ちょっと興奮してついさっき郭さんが泣くまで気づいてなかったろ?」
「そ、そんなことは…」
「まあ郭さん良かったじゃない。見張り交代するから二人して寝ておいでー♪」

「…なんか…それ…シモネタじゃ?」
「にゃー、月夜。そう受け取られても仕方ないぜい。」
「わ、私はそんなこと言われるまで考えもしてませんでしたよっ///」嘘つけ。

「そういうつもりで言ったんだけどねー♪」
「「「ブッ!」」」


そんなこんなで見張りが交代したとも知らずにエセ関西人達は井ノ原弟を足場にして…

「ふーっ、やっと着いたわー。井ノ原弟の尊い犠牲は無駄にはせえへんで」
「青髪、勝手に愚弟を殺すな。あいつはあいつなりに頑張ってんだぞ」
「意外。井ノ原さんが弟君を労ってる」
「労う? そんなんじゃねーよ。愚弟には帰り道も足場になってもらうんだからへばっちゃ困るってだけだ」

 当麻&土御門グループの陣地入り口に辿り着いた青ピ&姫神グループ。
 満身創痍の井ノ原弟に傷口に塩を塗るようなことを言った井ノ原姉を、茜川が窘める。

「真昼ちゃん、帰りも同じ道行く必要は無いよ。上条君たち専用の安全なルートがあるはずだから。それにこれ以上は真夜(しんや)君が可哀想だよ」
「それもそうだな。愚弟よ、名前呼んでくれた茜川に感謝しろ」
「ありがとう茜川さん! 俺、今日初めて人の優しさに触れた気がするよ!」
「そ、そんなに喜ばれると私もちょっと照れるなぁ……」

 井ノ原弟こと真夜(しんや)は茜川にちょっとフラグを立ててしまったのだが、そのことを気付く余裕など今の彼にはありはしなかった。
 そんなこんなでちょっとしたコントを繰り広げていた茜川と井ノ原ツインズが陣地侵入を試みるが、高い所から声がかけられる。

「みなさんご苦労さんだにゃー♪ わざわざご足労願っておいてなんだけどちょっと騒ぎすぎぜよ。つーわけで月夜、あとよろしくにゃー♪」
「オッケー元春。ゴメンね赤音ちゃん。親友をこんな目には遭わせたくないけど今回だけは特別だよ。合宿終ったら買い物付き合うからさ。じゃーねー♪」

 3人の騒ぎ声に気付いた土白、特に土御門はここでこんな凡ミスをしている彼らに哀れみさえ感じていた。
 月夜は親友の赤音だけに謝罪をした後で雪の竜巻で三人を呑み込むと陣地から10メートル辺りまで運んだ後で吹っ飛ばした。

「「「ぎゃーーーーーーーーっ!!」」」
(よし、これで侵入者は私達3人だと思い込んで、しかも片付けたって思ってる! 後は任せたよリーダー達!)

 吹っ飛ばされてる最中にも茜川は冷静に作戦の成功を確信すると、井ノ原ツインズ同様に木にぶつかり気を失った。
 土白は侵入者を撃退したことで油断してしまい、ある二人の侵入を許してしまうことに。

「よっしゃ! 茜川はんの作戦通り、上手く潜り込めたわ。姫神はん、準備はええか?」
「任せて。久々の表舞台。私は魔法使いらしく魔法のステッキで見せ場を作る」

 青ピと姫神は無事に当麻&土御門グループの陣地に成功すると、彼らを倒す為に動き始める。
 しかし後で思い知る、他の三人同様に月夜の竜巻で飛ばされていた方がある意味マシだったと。

「なンだァ?今の音?」

「「あっ、」」
「オッ?」

カチッ!!と、思いっきりスイッチをいれ。

「楽しいなァ、圧倒的な勝負ってのはバカバカしくてもやっぱり楽しい。」

次の日、二人はボロボロの布切れとなって発見される。

「さてとォ…二度寝しますかァ…」カチッ

おい、お前は今日何回寝ているんだっうの!!



次の日の朝………

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