とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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kinsho_second

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「ええ、皆さん。とうとう半蔵と郭ちゃんのカップル成立だにゃー!!」
「「何でお前(土御門氏)がいうんだよ!!」」


「「「「おめでとーっ!!」」」」他のメンバーが言う。
驚くなかれアクセラも言う。…ただしあくび交じりで。

「で、子作りの方はどうだった?」
「「「「「「「ブッ!!」」」」」」」

「月夜、それは言っちゃいけないにゃーっ!!」

その後男子、女子それぞれが半蔵・郭への尋問を開始したのは言うまでもない。


数分後。土御門がまじめな顔をして言う。

「皆、砲撃作戦を開始するにゃー。」
「「「「「「「何それ?」」」」」」」


その頃。
朝になって真夜は目を覚ました。

「イテテテテ…、あーどうも吹っ飛ばされて気絶したまま朝になっちまったみたいだなー。」

彼はあたりを見回して姉と茜原が倒れているのに気がつくと。



迷わず姉を放置して茜原を起こす。

「赤音さーん、起きてください朝ですよー。」
「うっ、うーん…イテテテテ。…ああ真夜君、…あー、朝になっちゃったね。あっ、真昼さんおはよう。」

真夜ビックゥ!!!!

「よお愚弟、貴様が起きた後どう行動するか見させてもらうためにタヌキ寝入りしていた。」
「ね、ねーちゃん…イヤ、あの、その…。」
「貴様、双子の姉が倒れているのに放置して寝てる女の子を襲うとは。井ノ原一族の風下にも置けん。」

「ねーちゃん濡れ衣だっ!襲おうとか思ってなかったし!!ていうかねーちゃんタヌキ寝入りで倒れてたわけじゃねーじゃん!!…って赤音さん?」

「井ノ原真夜君、君のような男を犯罪者と言うんだね。そうでしょ真昼さん?」
「その通りよ赤音さん、それにコイツどさくさにまぎれてあなたの下の名前言ってたし。」
「決まりね、真昼さん。」
「バックはまだ手元にある。…さてどれを使おうか、どれがいい?弟よ♪」



「不幸だーっ!!!!!!!!!」

どったんばったんして彼らは気がつかない。


少し離れた所に。

青ピと姫神が倒れている事を。

「なあ姫神はん?」
「何?」
「うち昨日の夜のこと思い出してたんやけどな。…半蔵はんと郭はん…ヘンな事してなかった?」

「ヘンと言うか…子作り?」
「それ言っちゃあかんわ!…とりあえずその後の記憶がないねん。」
「確か。なんか酷い目に遭って。最終的に吹っ飛ばされた気がする。」

「半蔵はんたちの事、先生達とかに言ったがええんとちゃう?」
「ダメ。そんなことしたら。私たちが殺される。あの事は。忘れるのが一番。」
「…せやね。じゃ、陣地戻りまひょ。」
「いいの?」

「ルールにあるやん『生け取りされるか負傷し戦闘継続が困難にならない限り『敗者』認定されない。』って。」

青ピたちは知らない。

土御門たちが尋問したり吹っ飛ばすときに小型発信器を取り付けたりして敵の本陣を見つけ出し。





白雪特製雪玉クラスター弾(クラスターとはいっても一つの大きさが30センチの巨大雪玉を一つの目標に数百発ぶち込むものだが。地下にいない限り回避は不可能。レベル3以上の肉体強化でない限り即気絶し戦闘続行不能となる。)を命中させる算段である事を。




雪玉クラスターは発射時、これまた大きな(直径3メートル)の氷のボールに入っている。
これが空中で分解して仲の子弾がまき散らされるわけである。

「目標は全部で15か所。発射にかかる時間は20秒もかからないぜい。と、言うわけで。」
「俺がこのバカでかいの15個投げればいいンだろ。…面白そォだなァ。」


いまアクセラレータがその能力を発動する!


「さァって。行きますかァ!!!!!!!!」
ドドドドドン!!!!

投げるとは言ってもそこはアクセラレータ。
砲兵隊の射撃時のような音とともに氷のボールが発射され。

朝起きてきて周りを見ようとしている者、二度寝を決め込むもの、油断なく周りを見渡す者に平等に
寸分のずれもなく彼らの陣地の上空でボールが壊れた。

「あれ?雪?」
空から白いものが迫って来るのに気がついた誰かがそう言った時にはもう手遅れで。


ズドドドドドドドドドドドドッドドッドゥウウウウウウンンン!!!!!


陣地は文字通り
「つぶされた。」

クレータだらけとなった陣地に累々と横たわる人、人、人。

「これが戦争ってもンだよなァ土御門。」
「にゃー、まっ、月夜死んではいないから気にすることはないぜい。」

フォローになってないフォーローを土御門がしたところで。

途中経過。

脱落者120名(参加総数238名中)
うち生け捕り60名、戦闘不能60名

(上記の内、それぞれ40名ずつが上条達の戦果である。上条達のやった【戦闘不能】はすべて雪玉クラスター弾による。)

 一方通行による雪玉クラスター砲撃を、優雅に朝ご飯を食べながら眺めているのは教師陣。

「なんだか上条ちゃんと土御門ちゃんのグループの独壇場って感じがしてきましたねー」
「仕方ないさ。彼らは他のどのグループよりも戦闘慣れしてるし、レベル5と限りなくレベル5に近いレベル4がいるからな」
「でも上条&土御門グループは『待ち』の姿勢だからしばらくは膠着状態になりそうな気配じゃん」
「それはいかんでしょう。これはあくまでサバイバル。何もせずに最終日のハンター襲来まで待つというのは合宿の意味が無くなってしまう」

 当麻&土御門グループのワンサイドゲームになっている合宿に小萌、黄泉川、災誤は頭を悩ませる。
 そこに昨日の夜こちらに着いた芳川と打ち止めが起きてきたのを見た木山がこんな提案をする。

「ではこうゆうのはどうだろうか? あの小さな少女は一方通行の補給物資だったな。彼女を使って少しスリルを味わってもらうわけだが……」
「なになにってミサカはミサカは大人達の悪だくみに不安を覚えたり……」
「心配しなくても大丈夫よ打ち止め。あなたに危害が及ぶことを考えるような人たちじゃないから」

 打ち止めは芳川を除く教師陣の会議を嫌な予感をしながら聞いていたが、その内容を知るとホッとするどころか嬉しそうにしていた。
 そして時間は午前11時30分、島に小萌の声が響き渡る。

『ピンポンパンポーン♪ 正午になったらアクセラちゃんの補給物資の打ち止めちゃんを送りまーす♪ ただし打ち止めちゃんはアクセラちゃんが直接迎えに来るですよー』
『もし打ち止めちゃんが先に他のグループにゲットされた場合はアクセラちゃんは敗者となりますのでそのつもりでいるですよー♪ 打ち止めちゃんはわたしたちのベースからスタートしまーす』
『でも先生達も鬼ではありませーん。アクセラちゃんに一人だけ護衛を付けることを許可するですー。もちろん打ち止めちゃんが捕まった場合はその護衛さんも敗者ですけどねー♪』

 小萌の宣言に島中の生徒の喜ぶ声がそこかしこから響き渡ったが、教師達は特に気にする様子は無かった。
 打ち止めは子供らしくちょっとワクワクしていたが、彼女のことは芳川に任せると教師陣は木山を中心に次の手を考え始めるのだった。
 放送を聴いていた当麻&土御門グループは、一方通行の護衛を誰に行かせるか悩んでいた。

「まずそこそこ強いのが良いにゃー。」
「どうして?」
「そりゃー、アクセラの能力行使可能時間は昨日からなんだかんだで使って残りジャスト30秒。ここから先生達のところまでは…」
「普通に歩いて20分。」(約1.4キロ)
「でももう一つの考え方。切り捨て。」

「おィ土御門!テメエなンてことを言ってやがる!!」
「確かに昨日から白雪で間に合ってるよなー。」ぶちぎれそうなアクセラを右手で抑えながら上条が言う。

「なっ、テメエ最弱!!それはねェだろォ!」

「確かに実質レベル5くらいあるし。アクセラいなくてもこの【ひたすら待って叩き潰すにゃー作戦】なら十分勝てるもんねー。」
「白雪氏はどうおもう?」

「う~ん、自信ないなー。それに最終日のハンターに『火炎系能力者』いるんでしょ?私の能力には厳しいかも。」

「あーそうかー、残念。」
「で、どうする?ここは多数決で行くか。一方通行を見捨てるか否か」上条が言う。

そして民主主義的な多数決の結果は!

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