とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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kinsho_second

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だれでも歓迎! 編集
「結果、俺達はお前を見捨てない!!」

出番が少ない最弱からのお言葉に

「ありがてェ……」

マジで感謝した。

「んで、誰がアクセラに付くんだ?」
「それじゃ私が行くよ。打ち止めちゃんも心配だし。」

「お前が付いてくれるのは心強ェ」
「それにお荷物がいるってのもね……働いてもらわないと。」

「グサッときたぞ……」
「はいスルー、さっさと行くよ。」

時間を短縮するために氷のボードを作り、雪を原動力として跳ばしていくと言うなんともスゴい移動手段を取ることに…

「それじゃあ行ってきます!!」
「「「「「「頑張ってこいよー!!」」」」」」
「ラジャー!!」



氷のボードと言ってもただの板にあらず。
風防付き。
見た感じはズバリ。

「これってよォ…リニアモーターカーじゃねェか?学園都市が20年前くらいに作った。」
「まあね♪スピードだしたいからモデルにして作ったよ。…まぁかっこいいし。」

「ンで、所要時間は?」

「ボードの下に吹雪みたいなのを起こして浮かすから時速360キロは出るね。だから…えーっと14秒くらい?あ、でも急には止まれないし減速しないといけないから30秒くらいだね。」

(時速360=分速6=秒速100メートル 1.4キロ先までの所要時間:14秒。)

「原理からしてリニアモーターカーだなおィ。にしても早くて助かるぜェ。」

「んじゃ、行くよ。歯ぁくいしばってぇええええ!!!!!」
「ぬォおおおおおおお!!!!!」

後半はあまりのスピードによるドップラー効果。

「早え…。」
「にゃー。…あまりのスピードで待ち伏せしてた奴らを衝撃波で吹っ飛ばしてるぜい。」

「28・29・30。そろそろ着いた頃です土御門氏。」
「にゃー。着いたら電話が来るはず。…おっ来た来た。ピッ…もしもし」

『あー、元春?お宿のエントランスホールの修理費って出せる?』
「…なんとかするぜい。(ネセサリウスとグループ両方使うかにゃー。)…にしてもどうしたにゃー?」

『えーっとね、調子に乗って時速500くらいまで出ちゃったみたいでさ。ブレーキもきかしたんだけどそのままドッカーン!…ゴメン。』
「まあいいぜい。うちらを陣地から出そうとした先生達がいけないにゃー。」

『だよね。あっ、それと今打ち止めちゃんの回収終わったので今から帰りまーす。地下壕の中に退避してて。』
「…了解。ブチッ 総員退避ーっ!!」

10秒後。

彼らのいた場所は凄まじいことに。



「あっちゃー、こりゃまた酷い有様だにゃー。地下に陣地作っておいて正解だったぜい」

 月夜が帰って来た場所、そこはまるで爆発があったかのような惨状だった。

「ただいま元春。行きと帰りで待ち伏せしてた人達は戦闘不能になってるよ」
「め、目が回るゥ……」
「わーいわーいってミサカはミサカは月夜おねーちゃんのアトラクションをもう一度体験してみたいって言ってみる!」

 帰って来た月夜と打ち止めは余裕だが、能力使ってない一方通行にはハードだったらしくグロッキー状態だ。
 一方通行の有様に同情した土御門は彼を抱えて、自分達の陣地へと戻り、打ち止めに一方通行のチョーカーの充電を頼むと昼食兼今後の話し合いをすることに。



「やれやれ。いざという時の核シェルターが役に立つとはな」
「まさか白雪ちゃんがあんな強攻策に出てくるとは予想外でしたよー」
「仕方ないじゃんよ。こっちが護衛も指名しなかった落ち度もあるじゃんよ。ところで災誤先生、今ので何人リタイアしましたか?」

 教師達は無人島に不要な核シェルターのおかげで無事に難を逃れていた。
 ベースよりも設備的には整っているのでむしろこっちで過ごせることはラッキーとか思っていたりする。
 災誤は戦闘不能者の数を数えると、浮かない顔で黄泉川に伝える。

「今ので30人やられてますね。これくらいの数なら一人で充分回収出来ますので、黄泉川先生たちはその間に作戦会議を」

 そうやって災誤は月夜にやられた30名の脱落者を回収に向かうことに。
 災誤を見送った教師達は当麻&土御門グループ対策を考えるがいい案が浮かばない、ハンター以外は。

「ハンターだがあと二人ほど増やすのはどうだろうか? 最初の3人だけでは心もとない」
「そんなことないですよー。ナンバー7ちゃんに結標ちゃんにステイルちゃん、彼らならきっと……」
「ダメだろうな。第七位はともかく他の二人はあのグループと面識がある。それなりの対策を練ってくるはずだ」
「じゃあどうするじゃんよ? 木山先生には他に当てがあるじゃん?」

 木山の言う通り、削板以外に関しては土御門が既に対処方法を考えていたりする。
 黄泉川の指摘を受けた木山は特に動じる様子も無く、彼女なりの考えを皆に告げる。

「私ではない。だがあの花飾りの少女ならいい人選をしてくれるはずだ。一応、私の要望も添えて彼女に頼んでみるとしよう」
(初春さんか……。少なくとも建宮さんは出張ってきそうね)

 小萌は木山の案に首を傾げたが、黄泉川と芳川はクリスマスでの初春の手腕を知っているので淡いながらも期待することに。
 その頃、青ピ&姫神グループもまた当麻&土御門グループに対抗する為の作戦を練っていた。



「カミやんやつっちー、アクセラはんだけじゃないやん危険なの!」
「白雪さん。人が変わった。目的のためには手段を問わないみたい。」

「どないするん?」

「まあ良くも悪くも吹っ飛ばされて発信器がとれて攻撃を受けなかったのはラッキーだったな愚弟よ♪」

「うううあと3日間ねーちゃんにこき使われると思うと…敗者になったほうがマシゴギィ!!!!」

「愚弟、我が家の家訓その2『敗北主義は許されぬ』を忘れたか?」

「…なあ真昼はん、その家訓っていくつあるん?」

「…17カ条?」

「…よく覚えてるね真昼ちゃん。」

青ピがとりあえず作戦会議をしまひょと言って本陣に戻って地図を広げて会議をしているころ、学園都市では。



ジャッジメント第177支部は第7学区に存在し、白井黒子や固法美偉。

そして、

花飾りの少女が在籍する。

「初春のやつ、今日は来てませんわね。どうしたのでしょう?」
白井に話しかけられた固法はさあとかえし、
「まあ最近変わっちゃったからねー…はぁ、あのまじめで誠実なかわい子ちゃんは今いずこ?」

「まぁ…もともと腹黒い所がありましたのでそれが頭の花よろしく開花し…」


「誰が腹黒なんですか白井さん♪」


白井が恐る恐る入口の方を振り返ると。
そこには黒子が一番恐れている少女、初春飾利の姿が。

あわててなんでもありませんのっ!と黒子は取りつくろい
「所で初春、今日は遅かったですのね。何かありましたの?」
すると初春はハハハーと笑い、
「いやー、神裂先生からのお願い事を聞いてましてー、正確には○○高校発柵川中学経由神裂先生経由初春行きの依頼なんですけどねー。」

学校で下の名前で呼びかけてヒヤリとして以来、初春は神裂先生となるべく人前では呼ぶようにしている、。

「○○高校と言えば○○様(青ピ)や上条さんのいる所ではありませんの?確か今無人島で能力強化のための合宿中とか。」

御坂や白井も其の行事についてはかなりに気にしている。
聞いた所では学年240人のうち無傷で帰ってくるのは8人~12人と言う恐ろしい行事らしい。

そうですそうですと初春は言って、

「最終日にハンターを投入するんですけど今年の生徒は強すぎるので3人追加しようという話でその人選と言うか手配をお願いされたんです。…って白井さん?」

初春は気が付く。
そう言えば白井黒子という人間は青ピにしろ御坂にしろ自分が尊敬し慕う人間への攻撃は何が何でも許せない性格である事を。

「○○様に危害を加える奴はたとえ初春といえども見逃すわけにはいきませんわ。」
そう言って金属矢を手に取る白井。

慌てふためく固法。

だが、初春はしれっとして言う。


「そう言われても困りますよー。もう手配完了しちゃいましたからー。」

「「何ですって??」」
黒子があまりの驚きに金属矢を落とすカランと言う乾いた音がとある詰め所に静寂をもたらす。



初春が手配した追加3名は。
①神裂 火織(最終日は休みで次の日は祝日なので)
②シェリー(日本美術に隠された魔術的要素の研究とか言って来日中)
③シークレット♪


 黒子が茫然自失してる中、大慌てで第一七七支部へと駆け込んだ何者かが初春を掻っ攫う。
 突然のことで固法も何が起こったのか分からなくなると、初春がいたことを忘れるという現実逃避に出た。

「か、火織お姉ちゃん? どうしたんですか?」
「あんまりです飾利! 上条当麻の合宿に参加してハンターとかを演じろだなんて! お姉ちゃんのことが嫌いになったんですか?」

 初春を掻っ攫ったのは追加のハンターとして選ばれた神裂だが、その表情には驚きと悲しみが混じっていた。
 驚きは初春が自分に何の相談も無く決めたこと、悲しみは連休で初春と一緒に過ごせなくなったことで。
 しかし初春はここで意外な一言を口にした。

「え? だって火織お姉ちゃんがハンターやりたいって志願したんじゃないんですか?」
「何でそんなことを私が志願するんですか! 私は飾利のお姉ちゃんとして連休は飾利と遊びたいって思ったのに……。ところで、誰がそんなこデマを?」
「建宮さんです」

 犯人が分かった神裂はすぐにでも犯人こと建宮を殺してやろうと動き出すが、それは初春によって止められた。
 初春も建宮が嘘をついたことにちょっと怒っていたので、お仕置きを兼ねて神裂を取り下げて建宮をハンターとして派遣することを決意する。

「しかし飾利。建宮がごねる可能性は十二分にあるわけですが、対処方法は考えてるのですか?」
「出発前日にばらして逃げ道作れないようにすればいいだけですよ♪ 建宮さんが嘘を吐くような人とは思わなかったのでショックです」
「(建宮、同情はしませんよ。元はあなたが悪いのですから)ところで気になっていたのですがシェリーの次のシークレットとは誰ですか?」

 神裂は日本にシェリーがいたことも驚きだが、シークレットが何者か、その一点が非常に気になっていた。
 そのシークレットこそ、木山が要望した人材だった。

「この人は今から交渉するんですよ。木山先生が『土御門がおそらく会ったことのない相手。出来れば魔術師が好ましい』って言っていた人材です」
「土御門が会ったことの無い……なるほど、あの男が事前に対策を練られない相手ということですね。しかしそのような人材がいるのですか?」
「それなんですけどインデックスさんに尋ねたらちょうどいい人がいたんです。当麻お兄ちゃんとは会ってますけどインデックスさんがどうせ忘れてるから大丈夫って」
「インデックスや上条当麻が会っていて土御門が知らない魔術師……? 何者ですか?」

 木山の要望に頭を悩ませた初春だったが、教会に行ってステイルとインデックスに相談したらインデックスが紹介してくれたのだ。
 インデックス曰く『とうまはおバカだからあの人の魔術も会ってからじゃないと思い出さないんだよ』とのこと。
 初春はインデックスに紹介された魔術師の名前を口にした。






「闇咲逢魔さんっていうフリーの魔術師です」

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