とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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同時刻。
いつものように闇咲 逢魔が病院へ行って花を届けていつものようにたわいもない話に終始して溜め息をつきつつ帰っていると。

「こんばんはなんだよ。」

忘れようもないあのシスターが目の前にいた。

「……どうもこんばんは。なぜここに君がいるんだ?」闇咲が疑問を呈するのも無理はない。
ここが学園都市の外なのだから。

「知り合いの花だらけの子があなたに話ができるのは私だけだからって言って出してくれたの…なんか変な方法だったんだけど。」

「花だらけの少女?…まったく覚えがないな…所で話とはなんだい?一応あの子の呪を解くときには迷惑をかけたし聞くだけ聞こう。」

「単刀直入に言うよ。」
インデックスは用件を伝える。それを聞いた闇咲の反応は。

「無人島のサバイバルにハンターとして参加してほしい、そう言う事か?」
そうだよ。とインデックスは言い、
「あなたと会って戦ったことあるのはとうまくらいだし多分忘れてると思う。そしてなんと言ってもあなたは結構強いから適任なんだよ。」

「…忘れられてるのはちょっと残念だが…その恨みを上条当麻にぶつけてもいいか?」

「殺さないんだったら何してもいいそうなんだよ。」インデックスは初春が言っていた通りに伝える。

そして、結論が出る。

「行こう。この頃実戦がなくてな。暇を持て余していた所だ。」


その頃無人島は。

現在2日目正午。
残り50時間(最終日は帰る事や遠泳もあって14:00まで)

残り参加者86名(全参加者238名、脱落者152名)
残りグループ数25(多くのグループが定員4名に満たない状態)

例年を上回る脱落スピードの中、一人の欠員もなく過ごしているのはただ2組(=同盟組んで一つになっている)。

すなわち地下壕の入口で騒いでいるこの9人。

「にしてもどうすんだ?白雪のスノーモーターカーで落とし穴が10個ばっかり埋まっちゃったぞ。」
「しかも地下壕の入口に向かって一直線に。どォすンだ?補修しようにも向こうの方から攻めてきてるぞ。」
「まったく困ったにゃー。とりあえずあの敵吹っ飛ばして穴を掘りなおすぜい。」
「ゴメン、さっきのでくたびれちゃってもう吹雪とかできないよー。」
「大丈夫、私が来たからにはってミサカはミサカは胸を張ってみたり。」

「まあ確かにアクセラ氏は打ち止めしがいれば怖いもんなしのようですし。」
「半蔵、お前確か『3秒でできるトラップ』とか持ってなかったか?」

「あれは市街戦用だ。ここでは無理。」
「はまづら、私は何すればいい?」

浜面は特に考えずに、
「まあ白雪さんとくっちゃべってればいいんじゃね?能力使えないんだし。」

滝壺が若干しょげたのは言うまでもない。


その頃、他の生徒たちはと言うと…


「このままじゃ……負ける!!」
「ここはハンターの登場を待ってあのグループを潰してもらい逃走して生き残ると言う手がある。」

「成る程、じゃあここは…」

「「「「「「「「「「「「逃げろー!!」」」」」」」」」」」」

ほとんどの生徒が戦意喪失していた……(あのグループに勝てるハンターもいるのかも問題だが……)。




「さーてとォ…地獄絵図にしますかァ……」

その頃、充電が終わった一方通行は逃げていく生徒達を見て確かにそう言った。


「まぬけな姿さらしてくれてアリガトウ!!」

直後無人島の空に四十人程空を飛んでいったと言う……

「アクセラ、お前なら全員吹き飛ばす事ぐらいぞうさ無いんじゃないか?」
「バカが、ンな事したら俺達で殺りあえとか言われンだろうが」

「成る程な確かにこの環境を無くすのは惜しいよな。」
「確かに、はまづらに同意する。」




2日目午後9:30分。

驚くなかれ一方通行の一撃の後、戦線は膠着し脱落者が一人も出ないという異様な事態に陥っていた。

何となれば上条たち以外のグループが「ハンターがあいつら倒すのを待ってうちらは隠れていよう」という方針で固まってしまったからだ。

教師陣も補給に乗じてという手も使えず、戦線は完全に膠着した。


上条たちの地下壕内。

「さすがにまずいにゃー。夕方の全島一斉放送だと残りは70名。このままだとハンターがさらに増やされてしまうぜい。」

「あれ?でも今朝がたアクセラが40人ばっかふっ飛ばさなかったか?」
「運が悪くてよォ。砂地に落ちて無事だった奴がほとンどで脱落は10人だけなンだとよォ。」

ちなみにその他の所で6名が脱落している。

「まずいな。このままだと70人全員勝者でハンター20人とかやりかねない。」
「いや、それはねーだろ上条。」
「あの災誤の事だ。それぐらいしかねねえ。」

実際その頃災誤がどうにかして誰でもいいからハンターを30人くらいにできないかと言っていた。


「仕方ないにゃ。本当は3日目の夜するつもりだったんだが。」
「何を?」
「夜襲だぜいカミやん。幸いにも吹っ飛ばした敵の大将の暗視ゴーグル(リーダーにしか支給されない)とか夜間装備は9人分分捕ってるから心配はないぜい。」

「でもよォ。今度は減りすぎて問題にならねえか?」
「それは調整すればいいぜい。それにこちらが動いたとなれば明日以降他の奴らも動くようになるかもしれない。一石二鳥だにゃ。」

「よし、それで行こう。で、誰が行く?」

「俺とカミやん、それと浜面でいいにゃ。」
「どういう人選した?」

「つまりだにゃー。俺ら3人は偵察隊だにゃ。うちらが偵察して見つけ次第本陣の白雪と一方通行が…。」

「なるほど、またあのクラスターか。」

「そう言う事だにゃ半蔵。だから偵察隊はすばしっこさと感、そして何より経験値が求められるにゃー。」

「じゃあ何で俺は抜かれたの?」半蔵が言う。

「半蔵には本陣の留守指揮をしてもらうぜい。その中で一番統率力ありそうだしにゃー。」
「いや、それなら浜面の方が適任…。」

「にゃー、ダメダメ。一方通行と渡り合うには半蔵くらいの肝がないと。」

「自分に気もがないと言われたような…でも…否定できねえチクショウ!!!」
「はまづら、だいじょうぶ。私はそんな浜面を応援してる。」


「んじゃ、決まりだぜい。結構は午後10時ジャスト。いいな?」
「「「「「「「「イエッサーッ!」」」」」」」」


土御門は全員で島の地図を見る。
一人一人に配られたそれは、土御門の手によって『改造』が施されていた。

南北は北から順に0.5キロごとにアルファベット、東西は東から数字で区切られアルファベットと数字の組み合わせで一発で500メートル四方の位置が分かる仕組みである。こんな感じで。

「今うちらがいるのがJ15だぜい。」
「で、先公の宿があるのが1.4キロ北のH15だな。」

「一発で射撃目標を指示できるスグレモノにゃー。」

そうなのである、このような地図を『グリッドマップ』というのだが、これはもともと最前線の部隊が後方の砲兵隊や爆撃機に援護してもらう際いちいち緯度とかいろいろ言わなくても一発で指示できるように考えられたもので、ハッキリ言って戦争の発明である。

ただしその500メートル四方の中のどのあたりかを指示するのが面倒なので、

「500メートル四方を完全に吹き飛ばさないといけないにゃー。」

「面倒だね。私の雪玉クラスターも無限じゃないよ。出来ても大玉100発中の子弾で換算するとざっと3万発が限度だよ。」

「何も相手を全滅するわけじゃないにゃー。ほどほどにしておくぜい。それに一応グリッド一つの中でも『南東寄り』とか指示はできるから実質吹き飛ばすのは250m四方だぜい。」

それでもすさまじい範囲じゃないですか土御門さん!?大和が一隻入っちゃいますよ!
と言うほかの7名からの突っ込みが入る。

が!

「そっか。なら大丈夫だね。」
「「「「「「「えーっ!?」」」」」」」
「だって実際に標的に向かって投げるのはアクセラ君だよ。」

「それくらいいけるよなアクセラ。」
「勿論だァ。正確にぶち込んでやるぜェ。」

「よし、じゃー決まりだぜい。カミやんに浜面。そこに夜間用の装備一式があるからそれ着るぜよ。」



数分後。
「見事な保護色だなおィ。」
「ほんと、真黒だし顔もペイントして絶対見つからないと思うよ。」

「にゃー。じゃ、行くぜい。月夜とアクセラは射撃用豪に移動して弾作ったりして準備しててくれにゃー」
「「了解。」」

射撃用豪と言うのは、射撃時に射点が発見されるのを防ぐためと攻撃されるのを防ぐために戦線が膠着した昼ごろにかけて作った深さ2メートルの円形の穴である。
上空からは大きなクレーターのように見えるが地上からは中に人が立っていても完全に見えないように作られている。

そして
午後10時。

男たち3人は闇の中に消えていった。

そしてわずか15分後。3人は獲物を発見する。それはどこのグループかと言うと……

「あー!!なんでこう不幸なんや!?」
「確かに。強すぎる。」
「あれは反則や!!」

その隣では何やら真夜が縛られて吊るされていた。

「ねーちゃん……いい加減許して…」
「なんか言ったか床?」

「ひでえ!!人間の分類にすら入ってねえ!?」
「流石に床は言い過ぎでしょ?」

小さな優しさを前に歓喜を震わす真夜だったが、

「そこは奴隷でしょ?」

現実はそう甘くはなかった……



「…何でだ?あいつ縛られて吊るされてるぞ……?」
「価値観は人それぞれだろ?何かお楽しみ中らしいけど遠慮なくやるぞ」

「はいやっちゃってにゃー」

電話で場所を伝え、レベル5の猛攻撃が始まる。

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