とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

11-10

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匿名ユーザー

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「「「「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおう!!」」」」」」」」」」

やっと、やっと、復讐の時がやってきた。四人の足跡と共に…

「よっしゃー!!コンだけいれば、カミヤン達を抹殺なんて簡単や!!」
「「「「「「「「「「殺るぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」

「しぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいんんんんんんんんんやぁぁぁぁぁあああああああああああああああああ!!」
「こえーよ!!名前で呼ぶなんて頭どうにかしちまったか!?うわわわわー!!抱きつくな!!鼻水つけるなぁぁぁあああああああああああああああ!!って、赤音さんまで!?」
「元気でよかったよ!!真夜くぅぅぅぅぅぅうううううううううううううんッ!!」

ちなみに、真夜の旗男っぷりには、興奮して誰も気づけていない。今回は運がいい男である。


 泣いてる双子の姉と好きになりつつある女性が泣いて自分の心配をしてくれるのを見て真夜は思う。

(ねーちゃんも赤音さんも俺のこと、こんなに心配してくれたのか……嬉しいな。あんまり泣かせたくねーな、この二人は。俺の大好きな人達だし。……あれ?)

 真夜は自分が真昼も茜川も好きだと自覚するのだが、ここでおかしなことに気が付いた(気づかない方がどうかしてるが)。
 茜川はともかく、真昼は自分の血を分けた姉弟でしかも双子、倫理的にも大問題なのだが認めた気持ちというものはなかなか収まりが付かない。

「し、真夜? どうかしたか? お、俺の顔に何か付いてるか?」
「べ、別に。ねーちゃんはいつも通りのねーちゃんだぞ(やっべええええっ! 涙目で上目づかいのねーちゃんが可愛いんだけどおおおおっ!)」
「真夜君、本当に大丈夫? あまり無理しないでね。わ、私も心配、だから」
「う、うん。ありがとう赤音さん。もう少ししたら体調も万全になるよ(あれ? 俺、今普通に赤音さんって呼んでるけど怒られない……。なんでだ? ラッキーだけどさ)」

 茜川の気持ちにも変化が見られてるのだが長年、真昼に虐げられたせいなのか女性に好意を向けられることに当麻並みに鈍くなっているのだ。
 色々とカオスな人間関係になってる井ノ原ツインズと茜川のラブコメ空間を躊躇なく壊したのは木山だった。

「気が逸るのは結構だが双子の弟君が回復するまでは行動してもらっては困るな。君達は特例なんだ、ルールは守ってもらわないと」
「貴様達、木山先生の言う通りよ。焦っても上条と土御門のバカデルタフォースの2トップ率いるグループには勝てない。落ち着いて作戦を練りましょう」
「……なあ姫神はん。このグループのリーダーってボクらやったよね?」
「気にしたら負け。吹寄さんは仕切り屋。余計な口は挟まないことが賢いやり方」

 いつの間にか自分達のグループを吹寄に乗っ取られた青ピと姫神だが、吹寄に逆らってもいいこと無いので諦めることに。
 一方、未だに自分から離れない真昼と茜川に困っている真夜に木山があることを尋ねる。

「ところで双子の弟。君の能力なんだが肉体耐久力の強化、筋力強化、自然治癒力の強化が出来るようだな」
「は、はい。でもどれか一つを全力で強化すると他の二つが出来なくなって……。あと双子の弟って呼び方じゃなくて名前でお願いできますか?」
「ああ、分かった真夜。では聞くが君はその『3つしか』強化出来ないのか? あと、力の配分を考えて3つ同時の強化はやったことは?」


 木山の質問を不思議に思いながらも、真夜は彼女の問いに答える。

「最初の質問なんですけど俺、実はねーちゃんの技の実験台にされてるんでこの3つしか強化したこと無いんですよいででででっ!」
「バカ真夜! 木山先生に何てこと教えてんだ! は、恥ずかしいだろ……」
「(ぐ、愚弟って呼ばなくなってる……)ご、ゴメン。あ、すみません木山先生。二つ目の質問ですけどこれも一回もやったことはありません」

 真夜は『瞬間超人(リーンフォースセレクション)』に目覚めて以降、真昼の技の実験台に九割、その他一割という感じでしか使っていない。
 姉の技に耐える為、姉からのダメージを少しでも和らげる為、姉に受けたダメージを早く回復させて相手をする為、必要な3つしか選んでなかったのだ。
 木山は目の前の姉思い(姉バカとかシスコンとも言う)の少年に感心しつつも、アドバイスを送ることに。

「そうか。じゃあ力の配分を考えて強化するようにしてみるといい。それと強化するのが3つというのは勿体ない。そうだな……」

 木山が真昼と茜川に聞こえないように強化を勧めたものを聞いて真夜は驚くことしか出来なかった。

「ほ、本当にその二つって強化出来るんですか?」
「おそらくな。自然治癒力と比べるとさほど難しくは無いと思うぞ。あくまで私の推測だが、もしそれが出来れば君は強くなれるだろう」
(動体視力と反射神経、ねぇ。でも試してみる価値はあるか。上条達なら尚更だ)

 自分でも試したことの無い動体視力と反射神経の強化、真夜は試したくてしょうがないのだが今は自然治癒力に全能力を使っているので出来ない。
 でも実戦で、しかも当麻&土御門グループ相手に使えると思うと無邪気な子供のようにワクワクしてきた。
 そこへようやく涙も止まった真昼と茜川がジッと真夜の方を見るととんでもないことを口にする。

「そっか。真夜は強くなれんだな。ま、すぐに成果は期待してねーけどいつかは俺を守れるように強くなるんだぞ!」
「真昼ちゃんばっかりずるい! 真夜君、私のことも守れるように強くなってね。その日が来るまでずっと待ってるから」
「う、うん。俺、頑張るよ(……特に何か特別なことした覚えはねーんだけど、どうしてこうなったんだ?)」

 井ノ原ツインズと茜川のラブラブな雰囲気を彼女無しの情報屋と東原は真夜に制裁を加えたいと思ったが、真昼と茜川(特に真昼)が怖くて妬みの視線を送るだけにした。
 青ピは彼女持ちの余裕から、吹寄と姫神は当麻じゃないからという理由で特に何の反応も示さなかった。
 真夜が完全回復するまであと30分の午前11時半、当麻&土御門グループ陣地に半蔵と郭が収穫デートから帰還した。


「「ただいま帰りました~」」
「やっと帰ってきたにゃー。で、収穫はどうだったんだにゃー」

「それが…まったくもって食える物がなっかんです」
「やっぱりな。そうだと思ってカミやんと浜面に頼んでおいてよかったぜよ」

「え、それはどういうことですか?」
「つまり、半蔵達が食える物が無かった場合のためにカミやんと浜面に他のグループから食料を奪うように頼んでおいたのにゃー」

「じゃあ、なんで俺達は収穫に行ったんだよ!!」
「それはもちろん二人達のためにと思って収穫という理由でデートさせるためだにゃー。感謝するぜよ」

そうなのである。土御門は半蔵達の収穫にまったく持って気にしていなし、それにこんな無人島に食べ物があるわけないと思ったので、ただ単に半蔵と郭をデートさせる口実だったのだ。

「土御門さん、私と半蔵様のためにしてくれるなんてありがとう」
「いやいや、感謝しなくていいから」

「おや、本当は二人にしてくれて楽しかったんじゃないのかにゃー」
「うっ(反論できない)」

半蔵は土御門の言葉に反論できなかった。
そのとき!!

「お~い、今帰ったぞ」

上条と浜面が帰ってきた。


「うおー!!いっぱいだ!!ってミサカはミサカはがっついてみたり!!」
「コラ!!がっつくンじゃねェ!!」

「なによー!!あなたが稼いでこなかったんだからクジラを我慢したのに!!ってミサカはミサカは複線を浮上させてみたり!!」
「その話まだ続いてたのかよォ!!」

「うん、続いてた、ってミサカはミサカはさらりと言いつつもぐもぐほおばってみたり。」
「ったく、それでいいだろうがよォ…」

よくないもん!!とか言ってるがスルー。

「あっ、いつの間にか十二時」
「んじゃあ早速…」

「「「「「「「「「いただきます!!」」」」」」」」」


そのころ、

「さて作戦も決まり、真夜も復活したことだからそろそろ」
「「「「「「「「殺るぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」

今度こそ上条達に復讐の時がやって来た。

「作戦通り攻め込むぞ!!」
「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」

青ピ達は上条達を復讐(茜川と真昼は真夜が倒された恨みも)するために攻め込むに行った。

「なんかすごい結束力じゃん」
「ほんとですね。でも、上条達に勝てるのでしょうか?」
「分からない。でも、誰かは脱落するだろう。真夜にも能力の助言をしたんだし」

青ぴ達が行った後、先生達はこんなことを言っていた。
また、木山は心の中でこんなことを思っていた。

(さて、君の力がどうなるのか見てみよではないか)」
木山はこのサバイバルバトルがいろんな意味で気になっていた。


「そういえば木山先生、さっき茜川ちゃんにもアドバイスしてましたよねー」
「ええ。茜川の能力は音波系のレベル3とまあまあのものですが、どうにも使い方が勿体ないと思いまして」

 木山の言う通り、茜川は自分の能力を『対象の鼓膜を破壊する音を出す』ということにしか使っていなかった。
 故に彼女の能力は『鼓膜破砕(ボイスシャット)』と呼ばれているが、木山はそれだけにしか能力を使用しないのは宝の持ち腐れと思った。
 真夜もそうなのだがどうにもここの生徒は自分達の能力の有効利用を考えない傾向にある、それが木山の見解だった。

「攻撃するだけが能じゃない、音には色々な使い道があります。それに茜川は音を出し続ける肺活量も並外れていましたからね。それを活かすように助言を贈った程度ですけど」
「しかし木山先生には本当に驚かされる。まさかこの合宿で能力が本当に強化されるとは思いもよりませんでした」
「あの災誤先生、私は単に合宿の目的の『能力強化』に手を貸しただけです。それともただ生徒にサバイバルをさせたかっただけなのですか?」
「と、とんでもない!! そんなことはこれっぽっちも考えていませんよ!(いかんいかん、合宿の本分を忘れる所だった)」

 木山の当然の指摘に災誤だけでなく小萌、黄泉川も合宿の本来の目的をすっかり忘れていたりする。
 一人冷静な芳川は同じく冷静な木山に今後の展望について語り合う。

「それにしても白雪さんといい弟君といい茜川さんといい、この学校って上を狙える生徒が多いわね。合宿が終ったらもっと突き詰めてみたいと思いませんか?」
「同感です。特に真夜と茜川は鍛え甲斐がありそうですし。上条と土御門のグループに負けるでしょうけど、きっと切っ掛けは掴んでくれるでしょう」
「あら、木山先生ったら。彼らが最強グループに勝てるとは思わないんですか?」
「まさか。一つ二つのアドバイスだけで上条達に勝てるようになれば苦労しません。目的はあくまで『能力強化』です。この先に繋りさえすればいいんですよ」

 勝ち負けなど問題にしていない木山だが、負けたら罰ゲームがあることをすっかり忘れてるのは教師としてどうなのかと疑問を持つ所だ。
 その頃、当麻&土御門グループの陣地の監視が届かず、一番彼らの陣地に近い場所に到着した青ピ&姫神グループ改め吹寄グループ。

「よし。今頃上条達は暢気に昼食を摂ってる頃ね。茜川さん、準備はいい?」
「う、うん。う~緊張して来た~。自分の能力の新しい使い方をぶっつけ本番というのは……。ねえ真夜君、ギュってしてくれる? そうしたらリラックスできるかも」
「ええっ! 俺が! で、でもそれで赤音さんの緊張が解けるなら、よ、よろしくお願い、します」

 実際に緊張していた茜川だったが、真夜にギュッとしてもらうのはあくまで口実、のはずだったが予想に反してリラックス出来てしまう。
 それを見ていた真昼は真夜が茜川から離れると自分にもギュッとしてもらうように視線で訴える。

「ね、ねーちゃんも……? 赤音さんみたいに緊張してるわけじゃ……分かったよ」
「うんうん♪ どんだけ立派になっても真夜は素直だなー♪ これからも好きな時ハグするのを許可してやろう」

 このラブコメ空間にはさすがの吹寄も口出し出来ず、情報屋と東原は嫉妬全開で真夜だけを睨み、青ピと姫神は楽しそうに眺めていた。
 ようやくラブコメ空間が終わりを迎えると、姫神は人数分の耳栓(姫神曰く魔法の耳栓)を渡すとそれを耳に装着する。
 全員が耳栓を付けたのを確認した吹寄は茜川にゴーサインを出す。

「アアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!」

 茜川が大声に乗せた音波を辺り一帯に響かせると、周囲の動物や鳥が一斉に騒ぎ出し、森全体が大きな音を出し始めた。
 当麻達はいきなりのことに驚くと当麻、土御門、浜面、半蔵が陣地から飛び出して様子を探り出す、吹寄グループに誘い出されたとは露とも思わずに。


「では、作戦通りに出てきたみんなをバラバラにさせ、上条には井ノ原姉弟が追って上条を倒し、他のメンバーは均等に他の人を倒してくれ」
「「「「「「「了解!!」」」」」」」

そういうことで吹寄グループは一人一人自分の役割に動いた。
ちなみに、なぜ上条だけ決められているかと言うと…
上条にはいかなる能力が効かないので、まず真夜が誘き寄せ、その後に真昼が上条に気づかずに後ろから近寄り、お得意の柔道とか合気道で足を狙い、足を傷めさせるなりで上条を脱落させるためなのだ。

「「「「「「「「オラオラオラオラオラオラ!!!!!!!!!!!」」」」」」」」
「まずいにゃー。一斉に襲って来たにゃー。とりあえず逃げるにゃー!!」

土御門は、もっと少なく2、3人で攻めてきたのかと思っていたのだが、まったく持って予想が外れたのだ。
それにより、吹寄の作戦通りに4人を離れ離れにしたのだ。

「今回は最低でも上条を脱落させればいい。あいつの能力は相性が悪いからな」

今回は上条だけでも脱落させておけばとりあえず何とかなるので(2人のレベル5を除く)上条討伐作戦を実行した。
そして数分経つと、吹寄の予想通りに真夜が上条と戦っていた。

「さっきの恨み晴らさせてもらう!!」
「それをやったのは白雪なのになんで俺なんだー!!」
「上条、死ねぇぇぇぇぇぇぇ!!」

上条が一歩下がったところで誰かに足を捕まれた。

「っうわ!!」
「真夜の仇とらせてもらう!!」

そして上条はそのままバランスを崩し足を捕まれたまま後ろに倒れた。
その時、

ゴキィ!!

上条の足からなってはいけない音がした。

「ぎゃあああああああああああああああああああ!!」

上条が無人島に居る人が聞こえるぐらい悲鳴をだした。

「よし!!ちょっとやりすぎたけど上条は倒したぞ!!」
「やりすぎだろ!!どう見ても骨折させただろう!!」

「確かにやりすぎたかも知れないけど大丈夫だろ」
「なんか合宿から帰ったら嫌な予感がするんだけど…」

確かに真夜の予想は当っているんだが、それが美琴から殺られるんだが二人はまだ知らない。

「さて、この調子で他のメンバーも倒すぞ真夜」
「そうしますか」

そういうことで井ノ原姉弟は上条をおいて他のメンバーを狩ることにした。


「だー、痛い………非常に痛いです、はい」

上条は二人がどっか行った後に上半身だけ起こした。
足は痛むが実は骨折ではなく、脱臼で済んだ(いや、それでも問題だ!!)。これは上条の鋭いカンのおかげだろう。
とりあえず足を元の場所に戻した。


が、


「がァァァああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

さっきよりものすんごく、痛かった……。全くもってバカである。

「……ふう、すんげえ痛かった……うっ、ちょっと腫れてるか?……こんな所に居ても襲われるから……ありけるか…?うっ……!!まあいけるか……。」

だが、上条は立ち上がる。不意討ちで殺られてしまっただなんて仲間達に申し訳ない。
それにこんなの一方通行や魔術師達に比べれば屁でもない。

「んじゃあやりに行きますか……。」

幻想殺しはこんなことじゃ倒れない。


だが、上条が行こうとしたとき、災誤先生に会ってしまった。

「おい、上条大丈夫か!!」
「(げ、よりによってなんで災誤先生に会うんだよ…)大丈夫です。足を脱臼しただけですから」

「大丈夫じゃないだろうが。とりあえずこっちに来い!!」
「大丈夫って言っているじゃないですか。それに脱臼した足を元に戻しましたから」

「それでも来い。向こうで大丈夫そうなら参加していいから」

災誤先生がそういうと、上条は無理やり連れて行かれた。
その頃、みんなとバラバラになってしまった土御門はというと…


「まさか吹寄が復帰してくるとはにゃー」
「何とでも言うがいいわ。私はお前と上条を倒す為なら悪魔にだって魂を売ってやるわよ」

 土御門と対峙しているのは吹寄だが、彼女に戦う意志が見受けられないことが疑問だった。
 その疑問が解消しないうちは下手に動くことが出来ないので、この二人は膠着状態に陥ることに。

「確か紫木と東原、だったか? 分散させれば俺達に勝てると思ったのか?」
「ふっふっふっ、随分と自信家なんだな。転入生その2」
「何だその呼び方! せめて苗字で呼べよ! さしずめ浜面は『転入生その1』か!」
「東原、バカやってないでさっさと済ませようぜ。すまん服部、今のはこいつのちょっとした冗談だから気にしないでくれ」

 半蔵と相対するのは吹寄グループで唯一の無理矢理参加、情報屋と東原だった。
 東原の自然な佇まいに格闘技を嗜んでると感じた半蔵は彼に対して警戒を強める(もちろん情報屋も警戒している)。
 二人が勢い良く自分の方へと駆け出したのを受けて半蔵も構えるが、二人の予想外の行動に面食らってしまう。

「「仲間にしてくださいっ!!!」」

 情報屋と東原の見事なダイビング土下座と寝返り宣言に、半蔵は理由だけでも聞こうとする。
 しかしそれより先に情報屋と東原が今までの不満と共にぶちまけてしまう。

「俺達はとっくに失格になってたってのに吹寄に勝手に仲間にさせられたんだぜ! こんな理不尽があってたまるか!」
「確かにお前達、というか上条に一泡吹かせたいと思ったさ! けど違った。本当に憎むべき相手は他にいたんだ!」
「そうなんだよ! 双子の姉公認の二股? マジふざけんな! どんなフラグ立てたか詳しく知らねーけど、井ノ原弟だけは絶対許さん!」
「というわけだ服部。井ノ原姉、ああ、双子の姉ちゃんのことな。それと茜川とラブラブ二股になった井ノ原弟を倒す為に協力してくれ」

 情報屋と東原、吹寄に無理矢理仲間にさせられたといっても当麻を倒したい気持ちは本物だった。
 しかし男の嫉妬とは醜いもの、真昼と茜川といちゃつく真夜に対する怒りが勝り、裏切りへと走らせる。
 半蔵は二人の話を聞き、態度を見た後で呆れ混じりの溜め息を吐いた後で二人を打ち根による当身で気絶させられてしまう。

「悪いな。そんな理由でホイホイと裏切るような奴等を信用するほど、俺はお人好しじゃないんでね」

 情報屋と東原、半蔵の強烈な打ち根の当身により二度目の脱落決定。
 半蔵は二人を手早く拘束して地面に転がしておくと、浜面への応援に向かうことにした。
 その頃、浜面の前には青ピが立ちふさがっていた。

「いい度胸だな青髪。お前一人で俺を倒すつもりなのか?」
「まっさかー、そんなわけあらへんやん♪」

 青ピの台詞にゾッとするものを感じた浜面が背後からの気配をようやく察知する。

「影の薄さが役に立った。お休みなさい。浜面君」


「しまったごふっ!!」

浜面が後ろを向いたら、姫神のパンチを食らった。

「茜川!!今やで!!」
「了解♪」

浜面が姫神にパンチされた後の青ピは、木の中に隠れてた茜川にサインを出し、そして青ピと姫神は耳栓をし、茜川が『鼓膜破砕』を発動させた。
そして、浜面はその場に倒れた。

「浜面はとりあえず倒したや。次は誰を狙うや」
「土御門にしよ。どうせあいつがグループの作戦を考えているんでしょ。」

「たぶんね。じゃあ。向かいましょ。」
「「そうしましょ♪」」

そういうことで、青ピと茜川と姫神は土御門を殺るために吹寄を援護することになった。

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