とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

11-17

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kinsho_second

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泳いでる人達はと言うと

「あーあ、上条の足やらなきゃ道連れできたのになチクショー!!」
「ねーちゃん…元からリタイアしてたんだししょうがないよ。」

「…真夜は肉体強化があるからいいよな…」
「…そうですねお姉さん」
「ちょっと待って、さっきと空気が変わってないですか!?ちょ、そこやめて!!ってギャー!!つっちまうー!!」

*1))))))))))

どす黒い空気に包まれていた……。

『あー、そこの変則カップル。あまりイチャイチャするのは感心しないな。それに二人とも、真夜は能力は使っていないから程々にな』

 戯れる井ノ原ツインズと茜川の雰囲気など物ともせずに注意する木山、他の嫉妬していた生徒達も慌てて遠泳に集中し始める。
 この遠泳に能力使用は禁止されているのだが、真夜の能力を開花させた木山は個人的欲求から彼の能力を測るためにこんなことを言った。

『真夜、君は特別に能力の使用を許可しよう。ただし強化するのは肉体耐久力と筋力のみだ。いいな?』
「そ、それは別に構いませんけど俺一人だけ能力使ってもいいんですか?」
『そんな心配は無用だ。横で真夜に抱きついてる二人を抱えるか乗せるかして遠泳をしてもらう』

 木山はあくまで真夜の能力を見る為に提案したのだが、そのシチュエーションを羨ましいと思った嫉妬に塗れた男子達から苦情が殺到する。
 しかし木山にはそんなことはさっぱり分からないので、とぼけた感じでしか返さない。

『どうして君達が反対するんだい? 真夜に二人分の重量を抱えて泳いでもらうんだぞ。どこが羨ましいんだ?』
「全部だ全部!!!!!!」×嫉妬する男子全員
『重い人間を抱えて泳ぐのが最近の高校生の流行なのか……。分からんものだな』

 こういったことにはかなり疎い木山は勝手に若者とのジェネレーションギャップに悩んでしまう。
 そこに『重い人間』というフレーズに反発した真夜が真昼と茜川の好感度を上げる言葉を吐く。

「木山先生、ねーちゃんと赤音さんに失礼です! 二人ともか、可愛い女の子だし、そ、その、すっごく軽いんですから! あ、あと、すごくや、柔らかいし……」
『む、そうか、それは済まなかったな。では私の言う通りにやってくれるかい?』
「もちろんです! ねーちゃんに赤音さん! 振り落とされないようにしっかりとわあああああああっ! ふ、二人とも、む、胸がっ!」

 真夜はあくまで自分にとっては普通のことを言っているだけで、特に意識してる様子が無いというのはまるでどこかの旗男のようである。
 女の子扱いされたことが嬉しい真昼、可愛いと言われたことが嬉しい茜川はギュッと両サイドから真夜に抱きつく。
 嫉妬する男子達は真夜を海に沈めようと考えたが、二人の射殺さんばかりの睨みにそそくさと泳ぎを再開させる。

「真夜は本当に嬉しいこと言ってくれるよなー♪ 俺を女の子扱いしてくれるようになったのも嬉しいぞ♪」
「そ、そんなことねーよ! 俺にとってね、ねーちゃんはずーっとお、女の子だったぞ。か、可愛いってい、意識したのは、が、合宿からだけど……ゴメン」
「ねえねえ真夜君。私のことはその、どう思ってるの?」
「あ、赤音さんのことはじ、高校に入ってから、気になっていたけど、す、好きってちゃんと意識したのはこれもゴ、ゴメン、合宿からで……」

 当麻のクラスでもトップクラスの純情少年の真夜に、真昼と茜川はまだ合宿中だというのに更に真夜をギューッと抱きしめる。
 二人の攻勢に理性が保てなくなりそうな真夜は木山の指示通り、肉体耐久力を50、筋力を50の配分で強化すると、煩悩を鎮める様に凄いスピードで泳ぎ始める。

「いーーーやっほーーーーっ! いいぞ真夜ーーーーっ! それでこそ俺が誰よりも惚れ込んだ男だーーーっ!」
「きゃーーーーーーっ! もう真夜君ったら最高ーーーーっ! もう離れないからっ! ずーーーーっとずーーーーっと3人一緒だからねーーーーっ!」
「うおおおおおおおおおおおおおおっ!!(ねーちゃんと赤音さんのいい匂いとか柔らかさとか理性持たないんですけどーーーっ!!)」

 先頭集団もぶっちぎり、あっという間に見えなくなってしまった真夜(+真昼&茜川)を見て木山はこんなことを思った。

(あの二人では重しになるどころか活力を与えてしまうということか……。今後の参考にさせてもらうとしよう)

 その頃、この合宿でやることやってもバカップル初心者の半蔵と郭もいちゃついていたりする。



「半蔵様ー!!」
「ちょっと甘えすぎだぞ!!溺れるから!!」
「そんなこと言いながらも半蔵様も、喜んでるくせに!!」
「ま、まあな?」
*2))))))))))

そんなこんなで、やっと帰って来ました。

―――生きてた!!

これが馴れてない人達の気持ちだが、馴れると気絶すらできない。
つまりなれると気絶出来なくなるわけで恐怖が何倍にも膨れ上がる。それは地獄だ(中には克服できるやからもいるが)。
そして今、地獄のサバイバルから帰って来た人達はヘトヘトである。

「当麻ー!!」
「こ、この声は……美琴ー!!」

そして上条だけには美しいエンジェル付きである。

「おお!!美琴!!会いたかった!!」
「私も当麻に会いたかった!!」

言葉だけでは喜びを表せないので、
恋人だけに許された、甘いキスを激しく求めあったのであった。

それを知らない人間達がみると唖然、さっきまでは死闘をしていたのだから。
……まあ、知ってる者達も呆れているが……


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「ところで何でここに居るんでせうか?」
「そりゃ、当麻の居る所ならどこでもいくよ。」

実はというと、小萌先生が気をきかせたのか上条を癒す為に来たのだ。
当然それは上条だけではなく…

「○○様~」
「く、黒子はん!!黒子はんも来たのや。」

「もう、がまんできません!!久しぶりに会ったので○○様準備はできてます?」
「何するつもりなのむごっ!!」

黒子は青ピが離す前にキスをした。

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「美琴さんちょっと待って、痛っ」
「当麻、どうしたのその足、どう見ても脱臼していると思うんだけど?」

「これは合宿の時に二回も相手からやられたもので…」
「当麻、誰が脱臼させたの♪」

上条は美琴がものすごい殺気を出しているのに気づいた。

「美琴さん?それはまずいと思う出せうか?って言います。言いますからそこにいる姉弟です。(二人ともごめん!!)」
「「ギクッ!!」」
「分かった。当麻ちょっと待っててね♪」

と言うと美琴は井ノ原姉弟を制裁しに行った。




「あ、ひさしぶりですね。どうしたんですか?」
「おぉ、レッサー。おまえこそなぜココに?」
「それは・・・ちょっと学園都市に仕事で」
「そうか。なんかあったのか?」

「なんか、学園都市に魔術の事を知ってしまった人がいるようなので、
調査をして来いと。上条さんは何も知らないですよね?」
「あ、あぁ」
後々面倒になるので、あいまいに否定しといたのだが

『ちょっとー!そこの女!当麻から離れなさいよ!何足に尻尾巻きつけてるのよー
何気に腕組んだりしてるんじゃ無いわよ!当麻も当麻でデレデレしちゃって!』
現在進行形で面倒になっていた

「なんですか?あの起こってバチバチしてる人は?」
「えーと。その・・・オレの彼女だ」
「えぇ!(彼女?彼女というのはガールフレンドと言う意味の彼女で)」パフッ
「大丈夫か?おーい、レッサー?」
レッサーも理由が自分でもわからずにかわいい効果音を立てて気絶していた。

『上条ちゃーん。遠足・・・じゃなくて合宿は家に着くまでが合宿ですよー』
「はいはーい。レッサーはどうするか・・・置いてくか」
数時間後に、極寒の海辺で目を覚ますレッサーがいた


409 :φ:2010/03/16(火) 02:34:24 ID:PnNuQ0Sg
上条が飛行機に乗ろうとすると、

「死ねェェェええええええええええええええええええええ!!」

その声の主は空からいきなり落ちてきて槍を叩き付けようとした。

「次から次へとなんでせうか!?」

毎度のことなので軽々と避ける上条。その顔を見てやっぱりかとため息をつく。

「レッサーの次はフロリスかよ、不幸だ……」
「あんたはまたフラグでも立てたわけ……?」

「違う違う。」
「ワタシはレッサーと違ってそんなんじゃない!!上条当麻!!貴様をブッ飛ばしてやる!!」

「ほらね?」
「……確かに」

美琴を落ち着かさせた後、今度はフロリスの説得に入る。

「えー……、あの時はわたくし、上条さんは、あなた様が新たなる光のひとりとは知らなかった訳でしてね?確かに上条さんが全面的に悪いですはい、と言うことでごめんなさーい!!」

説得がいつの間にか謝罪に変わっている。

「…ワタシはそんなのが聞きたくてこんなことやってるわけじゃない!!」

また槍を振り落とすが上条の右手でバラバラにしてしまう。

「あー!?もう絶対にゆるさにゅわ!?」

後ろに変な語尾がついているがそれは美琴が電撃を放っているからである。

「ったく、私の当麻に手を出すんじゃないわよ!!」
「安心しろ美琴、俺はどんなに誘惑されても美琴一筋で愛し続けるから。」

「当麻…」
「美琴…」

やれやれ、このふたりの辞書に熱が覚めると言う項目がないかと疑問に思う。


410 :ё:2010/03/16(火) 05:51:39 ID:v1IED/sA
 その頃、学園都市では一人の少女の容赦ない取り締まりが展開されていた。

「こらこらー! そこの超頭悪そうなスキルアウト! か弱い一般学生からカツアゲなんて超みっともない真似は止めなさい!」
「んだぁ? ガキのくせに生意気抜かしてんじゃねーぞ! てめぇら! たたんじまえ!」
「ほほぅ、あくまで超抵抗するんですね。それは超好都ご……もとい、残念です。では皆さんまとめて超ボコボコです♪」

 少女の言うことなど意にも介さないスキルアウトが少女に向かって襲い掛かる、その数20。
 しかし僅か10秒後、スキルアウト20名はものの見事に返り討ちに遭い、病院送りに。

「やれやれ。白井さんみたいにジャッジメントと超名乗りたかったのですが、上手くいかないものですね。ジャッジメントの絹旗最愛です! なーんて」

 スキルアウト20名を病院送りにしたのは、黒子に自分の代わりにジャッジメントを一日だけやって欲しいと頼まれた絹旗だった。
 彼女の付き添いとして付いて来てるのは、絹旗のやり過ぎ取り締まりに頭を抱えてる固法と絹旗の様子を楽しそうに眺めている初春だ。

「最愛さん楽しそうですねー。しかもちゃんと取り締まりはやってくれますし、迷子の案内、ゴミ拾いも真面目にやってくれて大助かりですよね固法先輩」
「ええ、そうね。確かに迷子の案内もゴミ拾いも初春さん、あなたと一緒にやってるから問題無いわよ。でもね……」
「何か問題もありました?」
「大有りよ!! 絹旗さんの取り締まりはやり過ぎ! さっきので合わせて病院送りにしたの何人か知ってる? 100人よ、100人!」

 そう、絹旗はアイテム時代のノリで目に付いた不良と呼べる人種たちを取り押さえるのではなく、殴り飛ばして黙らせていたのだ。
 それでも相手を骨折させたり、命に関わるような怪我は負わせていないのは成長の証とも言える。

「かっざりー! これで今日の巡回は超終わりですよね。早速ですけど涙子と神裂さんを誘ってお買い物に超行きましょう♪ あ、固法先輩も超お疲れ様でした」
「待ちなさい絹旗さん! あなたには言いたいことが……って初春さんまで!」
「ごめんなさい固法先輩! 最愛さんのことはまた後で伺いますから! じゃあ私も失礼しまーす」

 固法のお説教など聞く気が無いので絹旗は初春を連れてその場を離れるが、ちゃんとジャッジメントの仕事は終っているので問題は無かったりする。
 取り残された固法は少しの間、呆けた後で今後の絹旗、黒子、初春対策を考えながら一人で第一七七支部へと戻って行った。

――――――――――

 それから数時間後、当麻達を乗せた飛行機が学園都市に到着した(帰りは普通の飛行機)。
 しかしハードな合宿の疲れのせいと超音速旅客機よりも快適な飛行機のお陰で、合宿参加生徒にハンター達、そして教師陣が熟睡して起きないという困った状態に。


411 :Ψ:2010/03/16(火) 07:08:27 ID:ZGOiu3zo
『すみません。皆さん、学園都市に着きましたので、起きてください。』
と飛行機からアナウンスが流れてきた。

「あれ、もう着いたの?」
「そうだしい。じゃあ、寝ている人たちを起しに行くぞ。」

上琴は飛行機のアナウンスで起きたので、みんなを起こしに行った。
また、ほとんどがまだ寝ていたので、みんなを起こすのに20分もかかった。

そして、空港にて…

「それでは皆さん、ここで上条ちゃん、白雪ちゃん、一方通行ちゃん以外は解散なのですよ。」
「「「「「「「はーい。」」」」」」」

と言うと上条、白雪、一方通行とその付き添い以外は解散した。
また、土御門は飛行機の中で完全に直っていた。

「じゃあ、君達は病院に行くじゃん。」

と言うことで、上条達は第七学区のいつもの病院に行った。


412 :ё:2010/03/16(火) 09:07:24 ID:v1IED/sA
 いつもの病院(カエル顔の医師の病院)へ向かったのは患者の当麻、月夜、一方通行。
 付き添いとして教師は小萌、黄泉川、芳川、恋人として美琴と土御門。
 別件の目的で一緒に歩いているのは闇咲と建宮だ。

「にしてもあんたのような魔術師を寄越すなんて初春ちゃんにはしてやられたとしか言いようが無いぜい」
「土御門、それはちと違うのよ。闇咲の所へ直接出向いたのは禁書目録よな。飾利姫は条件に見合う魔術師を禁書目録に相談しただけなのよ」
「君の事をあの子はとても警戒していてね。君が知らない魔術師として私が選ばれたのだよ。もっとも、私と面識があっても忘れている者もいたがな」

 闇咲を動かしたのは確かにインデックスなのだが、色々と条件を出してきたのは初春なので土御門はインデックスと同じくらい初春の今回の功績を認めていた。
 一方、闇咲の棘のある言葉に心当たりのある当麻はバツの悪い感じで闇咲に謝罪する。

「わ、悪かったって。でもまあ、あんたとは結局戦ったことは無いんだよな。だから印象が薄いっていうか……すみません」
「む……。どうやら困らせてしまったようだ。すまない」
「いやいやいや! 謝る必要はねーって! そういやあ闇咲はどうして病院に向かってるんだ? 額の血はもう止まってるんだろ?」
「ああ、実は彼女が君達と同じ病院でお世話になることになってな。顔を見せに行くだけだ」

 当麻は乏しい記憶力で闇咲の言う『彼女』を、闇咲のせいで大変な目に遭った事と一緒に思い出す。
 そのことで文句を言おうとしたが、闇咲のことを会うまできれいサッパリ忘れていた身なのでそのことには触れないようにした。

「そっか。ここならあの人もすぐに元気になるな。良かったじゃねえか闇咲」
「これも全ては君と初春飾利という子のお陰だ。君には彼女の呪を解いてもらい、あの子には彼女の将来への希望をもらった。改めて感謝する」
「だからいいって! 終ったことなんだし、礼を言われたいからやったんじゃねーんだからさ! ……で、建宮はどうして付いて来るんだ?」

 闇咲の律儀すぎる態度に照れた当麻は話題を変える為に理由も無いのに付いて来てる建宮に話題を振った。

「飾利姫とプリエステスが来てるからよな。この後で闇咲と今後の方針について話すついでに怪我の経過モガモガッ!」
「怪我? 誰か怪我したのか?」
「な、なーんでもないにゃー。カミやんは気にすること全然無いんだぜい。さあさあ行った行った。皆さんお先に着いちまったぜよ」

 建宮の口を塞ぎ、当麻に病院に入るように促したのは土御門。
 当麻が病院に入るのを確認した土御門は建宮の口を離し、念を入れて小さな声で注意する。

「建宮、お前さん忘れたのか? 初春ちゃんの怪我はカミやん達には絶対内緒にするって。魔術師に襲われたことも含めてな」
「す、すまんのよ。そのことを聞いたら上条当麻達がどんな行動に出るか分からんしな。にしても背中に走る斬り傷、脇腹に風穴が開けられたってのにあの方は……」
「初春ちゃん自体の精神力もあるだろうけど冥土返し(ヘブンキャンセラー)の腕による所が大きいな。まったく、どっちも大したもんだにゃー」

 土御門の初春とカエル顔の医師に対する感想に建宮は同意するように頷くと、病院へと足を運ぶのだった。

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注釈

*1 ((((((((((ざまーあみろ!!

*2 ((((((((((男のツンデレ何て何が面白いッ!!