とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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匿名ユーザー

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その時、白雪の診断が終わった。

「ふう、やっと終わった。さてと、あれ?元春は?」
「土御門なら病院の外に居るけど、ステイルに追いかけられているぜ。」

「元春は一体何をやったの?」
「いや、合宿の時に、ステイルが使っていたルーンが土御門が魔術を使ったから燃えちゃったんだよ。」

「そんなことなの?まあ、いいや、とりあえず一時間は歩かないようにって言われたから。」
と言うと、白雪は病院の椅子に座った。

その隣で打ち止めはこんなことを話していた。

「ねえ、黄泉川、あの人は大丈夫なの、ってミサカはミサカは聞いてみたり。」

打ち止めは一方通行が大丈夫なのか黄泉川に聞いていた。

「多分大丈夫じゃん。どうせ知恵熱でも出したんだと思うじゃん。」
「知恵熱?ひょっとして、私が合宿の時に縄を縛られた時、私を見て鼻血を出してたから、それが原因なのかな、ってミサカはミサカは答えを出してみたり。」

「「「「「「ぶはっ!!」」」」」」
近くにいた上琴、白雪、先生達が吹いていた。

「やっぱりあいつはロリコンじゃん。」
「「「「「「うんうん。」」」」」」

みんなは一方通行を完全にロリコンだと思った。




「美琴、本当にいいんでせうか?」

当麻は美琴に再度確認してきた。

「何度も言わせないで。当麻が私の知らない所で怪我をしたりするのが心配だから一緒に戦いたいの。」
「分かった。」
「え、御坂さんもこっちの世界に入るの?」

いきなり白雪が入ってきた。

「ええ、そうよ。白雪さんもこっちの世界のこと知ってたの?」
「まあね。私も元春から聞いたんだけどね。何度も命が狙われているって分かったし。」

「そんなにすごいの!?」
「まあ、私は入ったばかりだからまだだけどね。みんなを見ているとそう思うの。」

「ま、私も当麻を見ていたからどれだけすごいかだいたい分かっていたつもりだけど。何度も狙われていたの?」
「まあ、そうだな。俺も何度か死にかけたことも会ったし。」
「そ、そうなの…」

美琴は少しびびっていた。
そんな三人が話していると…

「ここの病院って凄いなァ。一日で治っちまったぞォ!!」

一方通行が診察から出てきた。

「じゃあ、行って来ますか。」
「当麻、待ってるから。」

と言うと、上条は診察しに行った。



「はい、これで処置は終了したよ? 君がこれだけ軽い怪我を診せるなんて天変地異の前触れなのかね?」
「あの~、せ、先生? 脱臼は軽い怪我では無いと思うのですが?」
「君の今までの入院した時の怪我を思い返すといい。それを比べたら脱臼も軽い怪我に思えるはずだよ?」

 診察を終えた当麻はカエル顔の医師の言葉に納得できてしまう自分が悲しかった。
 ちなみに数日は過激な運動は控えるようにと釘を刺された(削板との戦いで出来た傷も理由の一つ)。

「あまり無茶はしないようにするんだよ? 全体的なことを考えたら前の二人よりも酷いことになってることを自覚した方がいい」
「いや、ホントにすみません……。でも入院しないだけ進歩したと上条さんは思うのですよ」
「進歩を口にするのなら僕の世話にならないようにしてからだよ? まあ、君よりもあの子の方が今回は無茶だったけどね?」

 当麻はカエル顔の淡々とした毒舌に打ちのめされながらも、最後のフレーズが気になり目の前の医師に尋ねる。

「あの子って先生、もしかして初春飾利って名前の女の子ですか?」
「君達知り合いかい? ……ああ、そういえばあの子にこのことは秘密にしてもらうように頼まれていたか。失念していたよ」
「そんなことよりも飾利の怪我ってそんなに酷いんですか? 本人よりも先生の方が詳しいですよね? 教えて下さい!」
「悪いけどそれは出来ない相談だよ? それにその口ぶりだと彼女にそのことを聞くつもりなのだろう? だったら本人に聞くといい」

 カエル顔の医師からは結局肝心なことは聞けずに追い出され、やはり直接初春本人に聞くしかないと諦めた当麻。
 診察室から出てきた当麻を待っていた美琴はそっと彼の手を握ると、引っ張って行く。

「行こう当麻。みんな受け付けの前で待ってるから」
「ああ」

 いよいよ美琴にも魔術側の事情を話すと思うと緊張してきた当麻だが、美琴の手の温もりのお陰か、緊張が少し和らいできた。
 しかし病院の受付に到着した上琴が見た光景はとてもじゃないが、緊張感とかそんなものを全て台無しにするものだった。

「だーかーらー! どうしてプリエステスが明日のわしと飾利姫のデートに同伴するのよ! 余計なコブは不要よな!」
「誰がコブですか! 私は飾利のお姉ちゃんとして当然の義務を果たしているだけです! あなたのような獣と二人っきりなど私が認めません!」
「私は皆と楽しくデート出来たらいいって思って火織お姉ちゃんも誘ったんですよ? 建宮さんは火織お姉ちゃんのことが嫌いなんですか?」
「そ、そんなこと無いのよ! プリエステスは我ら天草式十字凄教の象徴! 尊敬に値するお方よな! でもそれとこれとは別問題なのよね!」

 上琴が見たもの、それは初春に抱きついている神裂と建宮の大人げない口喧嘩だった。
 それを見ていたのは土白、一方通行、ステイルの4名だが皆、呆れた眼差ししか送っていない(付き添いの教師達と打ち止めには帰ってもらった)。

「な、なあ土御門。これってどうなってんだ?」
「よく分からんにゃー♪ 俺らがここに来た時にはすでにこんな感じだったぜい」
「え? か、飾利がここにいるってことはまさかあの子も?」
「そうだよ。ちなみに初春ちゃんは私よりもちょっと先輩ね」

 当麻はあらかじめ初春が魔術側の事情を知り、ネセサリウスのサポートをしていると知っていたが何も知らない美琴は驚くことしか出来なかった。
 そこへカエル顔の医師がやってきて騒いでる二人に注意をすることでようやく口喧嘩は終了した。

「先生、このたびはお二人が迷惑かけてしまって本当に申し訳ございません。火織お姉ちゃんも建宮さんも先生に謝って下さい」
「「すみませんでした」」

 二人が謝罪したことを受けて、カエル顔の医師は満足げな顔で去って行った。
 初春が神裂と建宮をコントロールしているのを見た当麻達は揃ってこんなことを思った。

*1))))

 そして場所を誰も使っていない病室へ移すと、いよいよ美琴への魔術側関連の説明が開始されることに。



そして、美琴に魔術関連のことを全て話した。

「当麻、当麻達ってこんな命が狙われている所に居たの?」
「そうだよ、美琴に言いたくない理由がわかるだろ。」

美琴は首を小さくうなずいた。

「で、ここに居る人以外で私が知っている人は?」
「インデックスに、五和、シェリー、あとオルソラだな。」

「そうなの…」
「美琴、恐かったら今でも間に合うから関わらなくても良いんだぞ。」

「それはいや。当麻が何かがあって何も知らないで怪我をしていたら嫌だもん。それに、私も当麻の力になりたい!!」
「美琴…」

二人はみんなが居る前に、キスをした。

「土御門といい上条当麻といい、なんでみんなが居る前でキスが出来ますのか?」
「火織お姉ちゃん本当に仕方ないんです。五組ともバカップルなんですから。」

「あの、その五組って…」
「クリスマスの時の五組に決まっているではありませんか♪」

「「「「「バカップルとはどういうことだ(にゃ)(ァ)!!」」」」」
そこに居た上琴、土白、一方通行が否定し、

「「「「いや、どう見てもバカップルだから」」」」
そこに居たそれ以外の人が肯定した。

「まあ、今は五組じゃなくって七組だけどにゃ。」
「そうなのですか!!一体誰なんですか!!」

初春が食いついてきた。

「名前を言っても分からないと思うけどにゃ。一組目が半蔵と郭でもう一組は…」
「あれ、どうして言わないのですか?」

土御門は井ノ原姉弟と茜川のことを言っても良いのか考えた。

「いや、これは言って良いのかにゃ。どう見ても二股だし、しかも一人は実の姉だしにゃ。」
「実の姉とですか!?でも二股って…」

「でも、二人とも認めているから良いかにゃ。もう一組は井ノ原真夜と井ノ原真昼と茜川なんだけどにゃ。」
「そうですか。それで、どうしてそうなったのですか!!」
「まあ、話すと長くなるんだがにゃ」

土御門は半蔵と郭、井ノ原姉弟と茜川がどうしてそうなったのか話した。

「そうなのですか。今度会って見たいです!!何かお祝い見たいのがあればいいんですけど…」
「まあ、いつか会えるぜよ。じゃあ、みんな解散するにゃ。」


生還者たちは散開し次の戦場へと向かう。
愛と希望を胸に。

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注釈

*1 ((((す、末恐ろしい……