月夜は某漫画に出てくるような格好をして、
「かーーーーーーめーーーーーー」
「オイ、テメェの彼女はナンかの漫画の技でもパクるのかァ?」
「俺にもそうしか思えないんでせうが……」
「まさか、なー土御門?」
「漫画喫茶言ったのが間違いだったかにゃー……?」
「俺にもそうしか思えないんでせうが……」
「まさか、なー土御門?」
「漫画喫茶言ったのが間違いだったかにゃー……?」
「「「うおい!!」」」
そんなことお構い無しに月夜は続ける。
「はーーーーーーめーーーーーー」
「良いのかよ!?訴えられるぞ!!」
「……多分大丈夫だにゃー」
「「「その間が怖いンだよ!!」」」
「……多分大丈夫だにゃー」
「「「その間が怖いンだよ!!」」」
「はーーーーーー!!」
「「「やっちまったなオイ!!」」」
月夜の手から物凄い勢いで大量の雪が飛ぶ、超電磁砲よりはまだまだだろうがとにかくスゴい。
モトハルを達を吹き飛ばし、勢い余って壁も破壊する。
モトハルを達を吹き飛ばし、勢い余って壁も破壊する。
「さすがかめはめ波だにゃー……って月夜!?」
白雪の体では雪の勢いを押さえきられずに、壁にめり込んでいた。
「ううっ……やっぱりイクスバーナーの方が良かったかな……?」
「「「名前を変えろ!!」」」
主人公三人が言っていた。
「しかたないにゃ。月夜どういう名前にするかにゃ?」
「どうしよっか?」
「どうしよっか?」
いつの間にか白雪が戻ってきていた。
二人が考えている時に、
二人が考えている時に、
「ならば、こういうのはどうでしょうか?」
初春が入ってきた。
初春が入ってきた。
「「「「「どういうの?」」」」」
「『氷結光線(レーザースノウ)』っていうのはどうですか?」
「『氷結光線(レーザースノウ)』っていうのはどうですか?」
「それはいいにゃ。じゃあ、その名前にするにゃ。みんな文句ないよな。」
「「「「無いです。」」」」
「「「「無いです。」」」」
ということでさっきの白雪の技の名前が決まった。
「でも、もうちょっと練習しなきゃね。」
「そうだにゃ。ところで初春、ここって何時まで借りれるんだにゃ。」
「そうだにゃ。ところで初春、ここって何時まで借りれるんだにゃ。」
「一応、今日一日中借りてますけど、どうしたのですか?」
「いやここで練習していいのかと思ったからにゃ。」
「いやここで練習していいのかと思ったからにゃ。」
「そう言うことなら、私も見てていいですか?」
「別にいいぜよ。じゃあ再開しますか。」
「別にいいぜよ。じゃあ再開しますか。」
という事でモトハル2ndの性能テストが再開した。
見学している美琴、インデックス、滝壺は目の前で繰り広げられてる戦いにただただ驚くばかりだった。
シェリーの造り出したゴーレム・モトハル2ndの性能、そのモトハル2ndとまともに戦えてる当麻達、そして月夜の新しい戦い方に。
学園都市側の美琴と滝壺は当麻達に感心していたが、インデックスはモトハル2ndの方に感心していた。
シェリーの造り出したゴーレム・モトハル2ndの性能、そのモトハル2ndとまともに戦えてる当麻達、そして月夜の新しい戦い方に。
学園都市側の美琴と滝壺は当麻達に感心していたが、インデックスはモトハル2ndの方に感心していた。
「あのゴーレム、すごいんだよ。シェリーが操作してないのにあそこまで人間らしい動きが出来るなんて」
「そうなの? あの人形って普段からああゆう動きをするもんじゃないの?」
「術者が操作してるのならそれも有り得るんだけど、自動制御であんな動きを見せるゴーレムは初めて見るかも」
「そうなの? あの人形って普段からああゆう動きをするもんじゃないの?」
「術者が操作してるのならそれも有り得るんだけど、自動制御であんな動きを見せるゴーレムは初めて見るかも」
今までのシェリーなら自らゴーレムを操作していたが、今の彼女は当麻達とモトハル2nd二体の戦いを眺めているだけ。
やっていることといえば、モトハル2ndが部分的に破壊される度に修復の術式をかけることだけだった。
やっていることといえば、モトハル2ndが部分的に破壊される度に修復の術式をかけることだけだった。
「自動制御はあくまでゴーレムにあらかじめ組み込まれた動きしか出来ないけど、あのモトハル2ndは違うの。自分で学習して人間みたいに進化してる。もとはるの分身といっても差し支え無いんだよ」
「つまりあのモトハル2ndは自己進化型のロボットみたいなものでどんどん強くなるってこと? それってどんな超高性能AIを積んだアンドロイドよ!」
「ん~~~~、みことの言ってることは科学に詳しくないわたしにはチンプンカンプンなんだよ~」
「いんでっくす、要するにあれはつちみかどの考えで動く土の人形ってことでいいの?」
「つまりあのモトハル2ndは自己進化型のロボットみたいなものでどんどん強くなるってこと? それってどんな超高性能AIを積んだアンドロイドよ!」
「ん~~~~、みことの言ってることは科学に詳しくないわたしにはチンプンカンプンなんだよ~」
「いんでっくす、要するにあれはつちみかどの考えで動く土の人形ってことでいいの?」
美琴の言い方では理解出来なかったが、滝壺の言い方でようやく理解出来たインデックスに美琴はちょっと不満だった。
たかがロボットとか超高性能AIやアンドロイドという言葉で理解出来ないと言われてしまったのだから当然かもしれないが。
たかがロボットとか超高性能AIやアンドロイドという言葉で理解出来ないと言われてしまったのだから当然かもしれないが。
「でもその学習経験値はあくまでモトハル2ndが少しでも形を保って、それで修復されてるから生きてるだけだと思う。完全に破壊すればその学習も無かったことになるんだよ」
「なるほどねぇ。ハードごとデータを破壊すればそれでいいってことか。……ねえインデックス、それをさせないあの人形ってすごくない?」
「……そうかも。きっともとはると同じ考えだから自分を生かす戦い方もよく分かってるんだよ」
「なるほどねぇ。ハードごとデータを破壊すればそれでいいってことか。……ねえインデックス、それをさせないあの人形ってすごくない?」
「……そうかも。きっともとはると同じ考えだから自分を生かす戦い方もよく分かってるんだよ」
インデックスと美琴は改めてモトハル2ndの脅威の学習能力に驚くのだった。
なお、モトハル2ndの欠片を回収し、その欠片を触媒に別のモトハル2ndを造り上げれば蓄積された知識は受け継がれていくことを彼女達は知らない。
なお、モトハル2ndの欠片を回収し、その欠片を触媒に別のモトハル2ndを造り上げれば蓄積された知識は受け継がれていくことを彼女達は知らない。
罰ゲームの最中に滝壺に呼び出された浜面の浮かれっぷりに訓練所で戦ってる5人は揃って同じ感想を抱いた。
浜面は本気で滝壺に愛を囁こうと思ったのだが、彼女のもたらしたものは戦いのモチベーションをアップさせるものだった。
浜面は本気で滝壺に愛を囁こうと思ったのだが、彼女のもたらしたものは戦いのモチベーションをアップさせるものだった。
「あのね、はまづら。あの土の人形なんだけどいんでっくすが言うにはつちみかどの分身みたいなものなんだって」
「マジかよ! 冗談じゃねーぞ! ……で、何でそんなことを俺に?」
「あれをはまづらが倒せばつちみかどよりも強くてつちみかどよりも立場が上ってことになるよね? わたし、そんなカッコいいはまづらを見てみたい」
(土御門よりも上、つまり俺達の仲間内で影のナンバー1だよな。しかも滝壺がカッコいいって言ってくれた……何だかテンションみなぎってきたーーーっ!)
「マジかよ! 冗談じゃねーぞ! ……で、何でそんなことを俺に?」
「あれをはまづらが倒せばつちみかどよりも強くてつちみかどよりも立場が上ってことになるよね? わたし、そんなカッコいいはまづらを見てみたい」
(土御門よりも上、つまり俺達の仲間内で影のナンバー1だよな。しかも滝壺がカッコいいって言ってくれた……何だかテンションみなぎってきたーーーっ!)
やる気を大幅にアップさせて戻ってきた浜面、その戦い方のハイテンションぶりに当麻達もシェリーも驚きを隠せない。
しかし浜面は知らない、目の前のゴーレム二体がそれだけで敗北を喫するほど甘くは無い相手だということを。
しかし浜面は知らない、目の前のゴーレム二体がそれだけで敗北を喫するほど甘くは無い相手だということを。
罰ゲーム開始から2時間半、常盤台の上琴反対派の生徒は全滅していた、3人の魔術師の手にかかって。
心理掌握(メンタルアウト)はここにはいない、3人の魔術師の心をいつのも調子で覗き、その異常な危険性を知り逃亡したのだ。
心理掌握(メンタルアウト)はここにはいない、3人の魔術師の心をいつのも調子で覗き、その異常な危険性を知り逃亡したのだ。
「な、何者ですの、あなた達は……? AIMジャマーが作用しない能力者なんて聞いたことが、あ、ありませんわよ……」
「覚えておくといい。世の中には君達の知らないこと、知る必要が無いことがたくさんあることを。ちなみに僕は普通の神父さ、一応ね」
「手荒な真似をしてすまなかった。手加減はしておいた、少しすれば歩いて帰れるだろう。私はとある高校で古文を教えることになっている教師だ」
「私は飾利のお姉ちゃんです! ……それでは伝わりませんね。上条当麻の義理の妹のお姉ちゃん、これで伝わるでしょう」
「覚えておくといい。世の中には君達の知らないこと、知る必要が無いことがたくさんあることを。ちなみに僕は普通の神父さ、一応ね」
「手荒な真似をしてすまなかった。手加減はしておいた、少しすれば歩いて帰れるだろう。私はとある高校で古文を教えることになっている教師だ」
「私は飾利のお姉ちゃんです! ……それでは伝わりませんね。上条当麻の義理の妹のお姉ちゃん、これで伝わるでしょう」
手心を加えられたことを思い知らされた上琴反対派の生徒達は、魔術師達の言うことに素直に従い、第二学区から去って行った。
その時、彼女達全員の脳裏に神裂の『上条当麻の義理の妹のお姉ちゃん』だけが色濃く残る結果に。
その時、彼女達全員の脳裏に神裂の『上条当麻の義理の妹のお姉ちゃん』だけが色濃く残る結果に。
「ではわたくしもこれで。本当はお姉様たちと合流したいのですが、ジャッジメントの仕事がありますので」
解放された黒子もまた、ジャッジメントの仕事へと戻って行った。
神裂は上琴反対派生徒が途中で倒れないか心配になったので、念の為に対馬と浦上に彼女達の帰る手助けをするように指示を送った。
神裂は上琴反対派生徒が途中で倒れないか心配になったので、念の為に対馬と浦上に彼女達の帰る手助けをするように指示を送った。
「君は心配性だね神裂。あの子達なら大丈夫だよ。30人いるんだ、みんな助け合って帰って行くさ」
「もしもの為です。彼女達は全員フラフラでしたからね。二人くらいのサポートがあれば心配する必要も無くなります」
「では私達もそろそろ……むっ。すまない、ちょっと待っていてくれ。風魔の弦」
「もしもの為です。彼女達は全員フラフラでしたからね。二人くらいのサポートがあれば心配する必要も無くなります」
「では私達もそろそろ……むっ。すまない、ちょっと待っていてくれ。風魔の弦」
闇咲が気配を感じると近くにあった5階建てのビルの前に立つと『風魔の弦』で風の塊を作ると、それに乗って跳躍した。
そのビルの屋上で今までのやり取りを見ていた半蔵と郭はいきなり降り立った闇咲にビックリすることしか出来なかった。
そのビルの屋上で今までのやり取りを見ていた半蔵と郭はいきなり降り立った闇咲にビックリすることしか出来なかった。
「君達は確か合宿の時の……。今までの私達の戦いとやり取りを見ていたのか?」
「安心して下さい! 私達はこのビルの屋上でちょっとHなことをしていただけであなた達の戦いを画像に収めたりなんてこと、まったくしてませんから!」
「バ、バカ! そんな見え透いた嘘つく奴があるか! な、なあオッサン、見逃してもらえたりしねーかな?」
「私個人としてはそれでも構わないんだがな。君は信用出来そうだからね。だが他にも仲間がいるからそれは出来ない。……後はあの二人に頼んでみることだな」
「安心して下さい! 私達はこのビルの屋上でちょっとHなことをしていただけであなた達の戦いを画像に収めたりなんてこと、まったくしてませんから!」
「バ、バカ! そんな見え透いた嘘つく奴があるか! な、なあオッサン、見逃してもらえたりしねーかな?」
「私個人としてはそれでも構わないんだがな。君は信用出来そうだからね。だが他にも仲間がいるからそれは出来ない。……後はあの二人に頼んでみることだな」
闇咲の指差す方向にはビルを駆け上がってきた神裂とステイルの姿があり、半蔵は郭は頼りにならないと判断し、一人で交渉する決意をするのだった。
時間は経過して2時間55分、シェリーはモトハル2nd二体の体の欠片を一つずつ回収し、小瓶に入れるとモトハル2ndを解除した。
エリハル弐号機の準備の為、そして一方通行の電極の充電(これでラスト)の為に五分程度の小休止が与えられることに。
当麻達は全員、疲れ果てており、所々に怪我を負っていて、今は少しでも体力回復をする為に大人しくしているのだった。
エリハル弐号機の準備の為、そして一方通行の電極の充電(これでラスト)の為に五分程度の小休止が与えられることに。
当麻達は全員、疲れ果てており、所々に怪我を負っていて、今は少しでも体力回復をする為に大人しくしているのだった。
「なぁカミやん、エリハルってどういうゴーレムなんだにゃ。」
土御門は、エリハルがどういうのか分からないので上条に聞いた。
土御門は、エリハルがどういうのか分からないので上条に聞いた。
「確か、エリスのパワーとモトハルのスピードを合わせ持ったゴーレムだけど、あの時は早く終わってしまったからどのくらい強いのか分からね。」
「そうなのかにゃ。って言う事はそれに俺の同じ強さが加わったのかにゃ?」
「そうなのかにゃ。って言う事はそれに俺の同じ強さが加わったのかにゃ?」
「そういうことじゃねか。ってか強すぎじゃねか!!」
「確かに強すぎだにゃ!!」
「確かに強すぎだにゃ!!」
二人はエリハルが土御門以上の強さだと思ったので、驚いていた。
「元春、どうしたの?」
白雪が上条達に近づいてきた。
白雪が上条達に近づいてきた。
「いや、エリハルの強さが俺よりも強いってことが分かって驚いていたんだけどにゃ。」
「「それってやばくね(ェかァ)!?」」
「「それってやばくね(ェかァ)!?」」
さらに、一方通行と浜面も近づいてきた。
「どうするかにゃ。このままじゃ、二時間も持たないぜよ。」
「ってそんなことより、もう五分経っちまったぞォ!!」
「ってそんなことより、もう五分経っちまったぞォ!!」
五人は何も作戦も決まっておらず、エリハル弐号機と戦うことになった。
そのころ、半郭はというと…
「だから、俺達はただここに用事があって、たまたま見てしまっただけなんだ!!」
半蔵は、神裂に説得していた。
半蔵は、神裂に説得していた。
「なら、どうしてここに居たんですか?」
「それは、こいつがここに用があるって言ったからついて来ただけなんだ!!」
「それは、こいつがここに用があるって言ったからついて来ただけなんだ!!」
「半蔵様!!私をこいつって言わないで名前で言ってください!!」
「郭は黙ってろ!!」
「郭は黙ってろ!!」
なぜか半郭で揉め始めた。
そして、神裂とステイルはさっきの二人の言葉に気になった。
そして、神裂とステイルはさっきの二人の言葉に気になった。
「今、半蔵と郭って言いませんでしたか。」
「え、言いましたけど…」
「え、言いましたけど…」
「なんだ。君達は新しく増えたバカップルだったのか。」
「それ、誰が言いました?」
「それ、誰が言いました?」
「土御門だけど。」
「「土御門殺す!!」」
「「土御門殺す!!」」
半郭は、自分達をバカップルって言われたので土御門を殺そうと思った。
「で、どうしますか?」
ここで闇咲が話を戻した。
ここで闇咲が話を戻した。
「そうですね。ここで制裁したら飾利が怒りますから。何もしなくていいでしょう。」
「「ふぅ。」」
「「ふぅ。」」
半郭は、ホッとしていた。
「でも、あなた達にはついて来てもらいます。」
「なんでですか?」
「なんでですか?」
「ちょっと会わせたい人が居ますので。」
ということで、半郭は神裂について行く事になった。