とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

12-11

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
そのころ、第七学区のいつもの病院にいる浜滝はというと…

「どうして入院しなければならないんだ。」
「はまづら仕方が無いよ。あのゴーレムをまともに肩に当たったんだから。」

浜面は今、入院する事になって病室にいた。
なぜ、浜面が入院しなくてはいけなくなったのかは数十分前…

「「にゅっ、入院!!」」
「そのとうりだが、見たら複雑骨折していたからな。私の手なら今日中には治せたけど、今日一日は安静にしたほうが良いからな。」

という事で浜面は今日、エリハル弐号機のせいで複雑骨折していたもんで入院する事になっていたのだ。
ちなみに、闇咲は今は一緒にいない。

「元々、罰ゲームではなかったのに初春さんに呼ばれて仕方なく付き合うことになったけど、どうして俺だけこうなるんだ?」
「はまづら、終わった事は遅いと思うよ。まあ、このあとのデートが無くなったのは嫌だったけど。」

「俺のせいでごめんな。でも、明日退院したらデートするから。」
「分かった。じゃあはまづら何か買ってくるから。と、その前に。」

というと滝壷は浜面にキスをした。

「じゃあ買ってくるね。」

滝壷は何か買ってくるために浜面の病室から出た。

そのころ、『喰わせ殺し』では盛り上がっていた。



 まずは大所帯になってしまった初春達の個室だが、こちらは本当にカオス状態である。

「なるほど、白井さんが言っていたAIMジャマーが超効かない能力者って神裂さん達のことでしたか」
「絹旗、くれぐれも白井黒子達には秘密にしておいて下さい。我々の事情を知っているのなら分かってくれるでしょう?」
「超了解です。白井さんや固法先輩には私から超ごまかしておきますから」

 黒子からAIMジャマーが効かない能力者がいるとは聞いていたが、それが神裂達だと知った絹旗は納得した。
 絹旗はオルソラの乱の際、ずーっと天草式学園都市支部と一緒に行動し、魔術側の事情もその時に教えてもらっていたのだ。

「飾利だけじゃなく、こんな子まで私達の事情を知ってるとはね」
「絹旗なら問題は有りませんよシェリー。彼女は信頼できる子ですし、暗部のことも知っていますから我々のことにも理解がそれなりにありますから」

 神裂とシェリーがこんな風に真面目な感じで話してる理由、それは単に初春が居ないからである。
 その初春だが店長に罰ゲーム内容を収めた映像を皆で見られる場所を借りる為に、建宮と木山を伴って交渉に出ていた。

「妹こそ究極! 井ノ原姉、それがどうしてお前さんには分からんのにゃー!」
「寝言抜かすな、腐れシスコンが。 姉こそ最強だ! だからてめーはアホなんだよ土御門!」

 こちらは顔を合わせて早々、妹と姉、どっちが素晴らしいかを激論している土御門と真昼。
 その様子を真夜と彼に後ろから抱きついている赤音、そして彼氏の妹萌え全開発言に怒りを通り越して呆れている月夜が眺めていた。

「土御門も真昼さんも良く飽きないよなー。どっちが好きでも気持ちが本物なら上も下も無いのに」
「そうだよねー♪ 気持ちが本物なら二人同時でも実の姉弟でも問題ないもんねー♪ まるで私と真夜君と真昼ちゃんみたいに」
「……赤音ちゃん、変わったよね。すごく素直になった感じがするよ。井ノ原君のお陰なのかな?」
「まーね♪ 私の真夜君に対する愛、真夜君の私に対する愛がそうさせるんだー。でも月夜ちゃんも人のこと言えないと思うよ、私」

 公然といちゃつく親友の赤音の変わりように月夜はちょっと嬉しく思いながらも、自分もああなのかと思うとちょっと恥ずかしくなっていた。

「ミサカは今日からおじさんの子供になるー! ってミサカはミサカは突拍子もないことを言ってみたり!」
「ぬうっ! そ、それは我の一存では決められぬし、そもそも反対なのである! ヴィリアンからも何か言って……ヴィリアンは?」
「なンか初春に付いて行っちまったぞ。色々お礼を言いたいからとか言ってよォ」

 すっかり打ち止めに懐かれてしまったウィリアムは、未だに彼女を肩車したままで料理を口にしていた。
 打ち止めの発言に異を唱えたのは彼女の保護者でもある黄泉川と芳川だった。

「あー、悪いけど打ち止め。あんたはウチの子だからそれは駄目じゃん。どうしてもってんなら一方通行は置いてけよ」
「ウィリアムさん、その子を養子にしたいのならもれなく一方通行が付いてくるわよ。それでも打ち止めを養子にする?」
「その少年は結局付いてくるのかそうでないのかどっちなのであるか! いや、そもそも我はこの少女を養子になどしないし、その少年はもっと要らないのである!」

 実は昼間だというのにちょっとお酒を召し上がってる二人のペースにさしものウィリアムも途惑うことしか出来なかった。
 自分を付属品扱いされて怒れる一方通行をいつの間にかウィリアムの肩から降りた打ち止めが、一生懸命慰めていた。

「二人って忍者さんなんですか! すごい! あたし初めて見ましたよ!」
「へ、へぇ、そうなんだ……。ところで佐天って言ったっけ? イギリス王室の王女様と一緒に来てたけどどうゆう関係なんだ?」
「知り合いです。パーティーをご一緒した仲ってだけですけど」
「それって凄いじゃないですか佐天氏! 半蔵様! これを機に私達も世界に目を向けましょう!」

 半蔵と郭に興味を持った佐天は生で見る忍者に感動していたが、第三王女と知り合いだと驚かれるとは思っていなかった。
 残るこの個室の利用者はインデックス、ステイル、小萌だが個室には居ない。
 理由はインデックスが食欲全開で料理を個室に持ち帰らず平らげ、そんな少女をステイルと小萌が監視しているという、分かりやすいものだった。


「君はもうちょっと控えるべきだ。」
「そうですよシスターちゃん、先生の馬串がなくなってしまうんですよー!!」
「こもえはお酒を飲み過ぎなんだよ!!こもえこそ控えるべきなんだよ!!」

「そ、それは今は関係有りません!!シスターちゃんはシスターちゃんなのですから、神の教え通りに救われぬ子羊ちゃん達に救いの手をではないのですか!?」
「彼女のいう通りだ。少しはシスターとしての自覚を持ってほしいものだね」
「なっ!?タバコを年がら年中吸ってる二人に言われたく無いんだよ!!」

「「タバコが無い世界は地獄という(のです)!!」」
「ハモった!?」

「あっ、ステイルちゃんはまだ未成年なので吸っちゃダメなのです!!」
「さっきも言ったけどタバコが無い世界は地獄というと、一致したでしょう。」
「あわわわわ、タバコを先生に差し出してもダメなのですよ!!」

こうしてる間にもインデックスは食べ進めているのだが、二人はタバコ論議で気づかない。全く、困ったものです。



「まったく、どこに居ても食欲を慎むことを知らないシスターですわね」
「しゃあないって。あれがあの子のキャラゆうヤツやねんから」

 インデックスの暴食をテーブルで自分達が持ってきた料理を食べながら観察しているのは青黒。

「それにしても料理をその場で食べるなんて非常識にも程がありますわ。ちゃんとルールは弁えてもらわないと」
「……なあ、黒子はん。せやったらあの子らも非常識の仲間や思うねんけど?」
「あの子達? んげっ!」

 青ピが指差す方を見た黒子は女の子らしからぬ声を上げて驚いた。
 そこにはインデックスと同じでその場で料理を食べている婚后、泡浮、湾内が人目を気にする事無く食べていたのだから。

「婚后さんはともかく、泡浮さんや湾内さんまであのようなことを……! ○○様、わたくしちょっと注意してまいりますわ」

 同じ常盤台の生徒としてインデックスと同じことをされるのは恥ずかしいと思った黒子は婚后達に注意する。

「ちょっとそこのお三方。料理はそこで食べるものではなく、ちゃんと席に持ち帰ってから食べて下さいな」
「白井さん! あなたまでこちらにおいででしたの! ですが何を言ってますの? わたくし達と同じように食べてる方がいらっしゃるではありませんか」
「うぐっ……! あ、あれは特殊な例ですの! バイキング形式がどうゆうものか分かっていらっしゃらないんですの?」

 自分達と同じようにしているインデックスを引き合いに出されて困る黒子だが、それでも婚后達に注意する。
 しかし婚后の言うことを信じている泡浮が黒子に対して穏やかに反論する。

「立食パーティーみたいなものですわよね? でしたらわざわざ席に持ち帰る必要は無いと思いますが。ねえ? 婚后さん」
「は? あの泡浮さん、バイキング形式とはそもそも……なるほど、そうゆうことでしたの。分かりました、黒子が一から教えて差し上げましょう」

 黒子は泡浮の発言に婚后のいつもの見栄っ張りが発動したと思い、バイキング形式の正しい説明をした。
 その後で婚后のフォローをし、本人に泡浮と湾内に謝らせることに。

「本当に申し訳ございませんでしたわお二人とも。つい見栄を張ってしまい、あのようなことを……」
「気にしないで下さいまし。わたくし達はそんな婚后さんとお友達でいられて幸せなのですから」
「そうでございますわ。でも、次からはわたくし達に遠慮なく相談して下さいな。わたくし達はお友達なのですから」

 更に仲良くなった3人を見た黒子は安心して青ピの所へ戻ろうとしたが、婚后からこんな提案がなされることに。

「ところで白井さんはお一人ですの?」
「え゛? ち、違いますわよ。連れというかわたくしの恋人が一緒なのですが……」
「本当ですの! それは是非ご挨拶しなければいけませんわ! この婚后光子のライバルの一人でもある白井さんの殿方、どのような方か興味がありますわ!」
「い、いや、そのような大層なお方では……いえ、立派なお方ですわ。ですがわざわざ挨拶するほどのことでは……。泡浮さんも湾内さんもお困りではありませんの?」

 婚后一人なら力づくで黙らせるのだが、店内ということと人目が多いということから強行手段に出られない黒子。
 仕方なく泡浮と湾内に話を振って何とかしようと思っていたのだが、お嬢様の好奇心を彼女は侮っていた。

「「わたくし達も白井さんがお付き合いされてる方にお会いしたいですわ♪」」
「……分かりましたわ(ど、どどどどうしましょう! ○○様は素敵な殿方、それは間違いありません。ですが! あの子達には刺激が強すぎますわ!)」

 青ピのことは心から愛してる黒子ではあるが、婚后達の常識をある意味で凌駕してる点で不安だらけだった。
 結局断るわけにも行かず、黒子は自分の恋人の青ピを紹介する為に婚后達を連れて自分の席へと戻ることに。



そのころ、神裂とシェリーはシェリーのある一言であることに気づいた。

「そういえば建宮はどこ行ったんだっけ?」
「たしか、飾利と一緒にビデオの交渉している……って」

「「あいつ、気づかない内に飾利と一緒に居やがる!」」
神裂とシェリーは自然に建宮が初春と一緒にいる事に気づいた。
そして、神裂とシェリーは初春の所に向った。

そのころの建宮達はというと…
「さっきから言ってるけど、そんな大勢で見れる所は無いんだよ。」
「ですから、そこを何とかしてくれませんか?」
初春達はビデオを見るのはOKと言われたが、見れる場所が無かったのだ。

「飾利姫が頼んでいるので、そこを何とかお願いしますよね!」
「分かった、分かった。そこまで言うなら何とかしてみるよ。」
という事で、場所は店長が何とかするということで交渉は終わった。

「建宮さん。ありがとうございます。これで何とか見れますね。」
「これも飾利姫の為にやった事なのよね。それに、飾利姫の為ならなんでもごふっ!」
建宮が何か言おうとしたらシェリーと神裂に殴られた。

「いきなり何をするのよね?」
「建宮、どさくさに紛れて飾利と一緒に居たでしょ。」

「そうだ。飾利と一緒に居ていいのは私だけだからな。」
「シェリー、あなたも何回言えば分かるんですかですか。」
さっきまで真面目に話していたシェリーと神裂は、さっきの仲は何のかけらも無く喧嘩していた。
また建宮だが、二人によって床で倒れている。

「そういえばヴィリアンさん。さっきは交渉していたものですみませんでした。」
初春は喧嘩している三人はほって置いて、さっきからいたヴィリアンと話し始めた。
ちなみに木山だが、交渉が終わるとすぐに個室に戻っていた。

「気にすることではない。私はただ、あなたに色々とお礼を言いたかっただけだから。」
「そうだったのですか。お礼なんて良いですよ。」

「私がお礼しないとすまないから。」
「分かりました。」

という事で、ヴィリアンは初春にお礼をした。



「ああ、飾利が王女様と普通に話してる……ああ、初春と言ってた頃が懐かしい。」
「ええと、確か上条からの紹介だったのか?王女様とのご対面って?」

「いいえ、飾利が兄さんの人間関係を極力調べ上げて、紹介してもらったんです。」
「なんか上条氏も初春氏も只者じゃないですね……」
「んであっちのおっさんは?もしかして歳の差カップル?」

ウィリアムは耳をピクンと立てたが三人は気にせず、

「王女様から聞いたんですけど、ウィリアムさんって言うらしくて、なんか命を助けられたみたいで、それからなんやかんやあったらしいですよ?」
「ちなみにそのなんやかんやが一番気になるんですけど?」
「それが教えてくれないんですよー、あっ、そういえば浜面さん?でしたっけ?あの人も危ないところ助けられたみたいですよ?」

「ほう、それは後でお礼しないとな……」
「それはいいいんじゃないですか?ウィリアムさんって兄さん…上条さんですけど…前殺そうとしたらしいですよ?」
「「どんな関係だよ!!」」

このウィリアムと上条との昔話は、必ずこのようなツッコミをするらしい。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

目安箱バナー