そのころ、話題になっている上条はと言うと…
「何か隣がうるさいな。」
「しょうがないじゃない。隣は相当の人数が居るんだから。」
「しょうがないじゃない。隣は相当の人数が居るんだから。」
上琴は隣がうるさいので個室を閉め切っていた。
「まあな。でも、なんか普通に食べてるだけでつまんないな。」
「じゃあ当麻、こっち向いてくれる?」
「じゃあ当麻、こっち向いてくれる?」
「美琴、何をむぐっ!!」
美琴は当麻の唇に口を合わせた。
そして美琴は、美琴の口の中に入っていた食べ物を当麻の口に移した。
美琴は当麻の唇に口を合わせた。
そして美琴は、美琴の口の中に入っていた食べ物を当麻の口に移した。
「美琴、お返しだ!」
と当麻が言うと、美琴がやったように当麻も口移しをした。
と当麻が言うと、美琴がやったように当麻も口移しをした。
その時!!
パシャ!!
「「!?」」
突如、隣の個室との仕切りのふすまが開き、写真を撮る音がした。
突如、隣の個室との仕切りのふすまが開き、写真を撮る音がした。
「いやー。隣が静かだと思って開いたら、口移しなんかしていたのですか♪」
いつの間にか個室に戻っていた初春が、ふすまを開きカメラで写真を撮ったのだ。
いつの間にか個室に戻っていた初春が、ふすまを開きカメラで写真を撮ったのだ。
「か、飾利!!何勝手に写真を撮っているのよ!!そのカメラ貸しなさい!」
「嫌ですよ♪だってこんな良い写真が撮れたんですもん♪それに二人とも可愛いかったですよ♪」
「嫌ですよ♪だってこんな良い写真が撮れたんですもん♪それに二人とも可愛いかったですよ♪」
「「うっ////」」
上琴は二人とも顔が思いっきり真っ赤になっていた。
「お久しぶり上条当麻、御坂美琴。相変わらず仲が良くて何よりね。ところで初春、さっきの写真のデータ、あとでくれるかしら?」
「勿論♪ ヴィリアンさんなら信用できますから。あ、でも、ご家族以外に見せるのは駄目ですよ。それはあのお二人が困るでしょうから」
「分かってるわ。……ところであなた達はどうして私を信じられないものを見るような目で見るのかしら?」
「勿論♪ ヴィリアンさんなら信用できますから。あ、でも、ご家族以外に見せるのは駄目ですよ。それはあのお二人が困るでしょうから」
「分かってるわ。……ところであなた達はどうして私を信じられないものを見るような目で見るのかしら?」
上琴が驚くのはごく自然なことで、イギリス王室の第三王女がこんな所に居るなどとは信じられない出来事なのだ。
こうゆうことに耐性がある当麻が先に我を取り戻すと、ヴィリアンと一緒に居るのが自然なあの男のことを尋ねる。
こうゆうことに耐性がある当麻が先に我を取り戻すと、ヴィリアンと一緒に居るのが自然なあの男のことを尋ねる。
「あの~、ヴィリアン王女。あなた様がここに居るということはもしかしなくても……」
「ウィリアムのこと? 居るわよ、当たり前でしょ。隣の個室に居るから見てみなさいよ」
「ウィリアムのこと? 居るわよ、当たり前でしょ。隣の個室に居るから見てみなさいよ」
やはりウィリアムも来ていたことを確認した当麻は、美琴と一緒に隣の個室のそっと覗き始める。
挨拶しなかったのは自分達のことが気付かれて、いちゃいちゃしにくくなると思ったからである。
挨拶しなかったのは自分達のことが気付かれて、いちゃいちゃしにくくなると思ったからである。
「てめェクソガキ! いい加減そいつの肩に乗っかるのやめやがれェ! 迷惑してンだろうがァ!」
「最近のあなたはちょっと口うるさいよってミサカはミサカは小姑化してるあなたを心の底から心配してみたり」
「少年よ、心配は無用である。最初の頃と比べたら随分と慣れてきた。頭の上ではしゃぐ少女の声も今ではいいサウンドなのである」
「最近のあなたはちょっと口うるさいよってミサカはミサカは小姑化してるあなたを心の底から心配してみたり」
「少年よ、心配は無用である。最初の頃と比べたら随分と慣れてきた。頭の上ではしゃぐ少女の声も今ではいいサウンドなのである」
ウィリアムの上で肩車されてはしゃいでる打ち止め、その打ち止めを注意する一方通行という奇妙な光景がまず目に飛び込んできた。
「いかんな、酒と暖房のせいで体が暑くなってきたな……。仕方ない、脱ぐとするか!」
「わーーーっ! ダメなのですよ木山先生ーーーーーっ! ここには生徒もいるんですから自重するですよーーーっ!」
「止める必要ないじゃん小萌先生♪ 着たい時に着て、脱ぎたい時に脱ぐ。それが人間ってモンじゃんよ!」
「黄泉川、あなたちょっと酔いすぎよ。……って背、縮んだ? あと胸もぺったんこになったような気が……」
「どなたと間違えるのか知りませんが超失礼です! 私はこれから成長期で背も胸も超大きくなるんですから!」
「わーーーっ! ダメなのですよ木山先生ーーーーーっ! ここには生徒もいるんですから自重するですよーーーっ!」
「止める必要ないじゃん小萌先生♪ 着たい時に着て、脱ぎたい時に脱ぐ。それが人間ってモンじゃんよ!」
「黄泉川、あなたちょっと酔いすぎよ。……って背、縮んだ? あと胸もぺったんこになったような気が……」
「どなたと間違えるのか知りませんが超失礼です! 私はこれから成長期で背も胸も超大きくなるんですから!」
教師陣はインデックス監視から帰って来た小萌以外すっかり出来上がっており、絹旗もそれに巻き込まれることに。
「いい加減認めるぜよ! 妹の魅力の前には姉など無力同然! 妹萌えこそ正義なんだにゃー!」
「うっさい馬鹿、黙れ馬鹿。 姉が世界一だっつってんだろ! 現に真夜は俺に惚れてくれた! まあ、姉だからってのは関係ねーけど……とにかく姉萌えが真理なんだよ!」
「うっさい馬鹿、黙れ馬鹿。 姉が世界一だっつってんだろ! 現に真夜は俺に惚れてくれた! まあ、姉だからってのは関係ねーけど……とにかく姉萌えが真理なんだよ!」
更に視点を変えると、土御門と真昼が未だに姉と妹、どちらが上かを激論している最中だ。
「あの二人、本当に飽きないよね。元春は家に帰ったらお説教しないといけないのは確実だよ」
「赤音さん、何か欲しい料理とかある? 良かったら取って来るよ」
「うん、それはまた後でね~。今はこうして真夜君の体の温もりを独り占めしたい気分だから♪(次は真昼ちゃんの番だけどね)」
「赤音さん、何か欲しい料理とかある? 良かったら取って来るよ」
「うん、それはまた後でね~。今はこうして真夜君の体の温もりを独り占めしたい気分だから♪(次は真昼ちゃんの番だけどね)」
土御門と真昼をまったりと眺めてるのは月夜、自然な感じでいちゃついている真夜と茜川の3人。
「そういえばお二人って何か忍術とか使えないんですか? 例えば分身の術とか」
「私は分身の術は使えませんね。とりあえず一番手っ取り早く、男性に効果のある忍法を」
「止めろ郭! 忍者が変な誤解されるからそれだけは止めろ!」
「私は分身の術は使えませんね。とりあえず一番手っ取り早く、男性に効果のある忍法を」
「止めろ郭! 忍者が変な誤解されるからそれだけは止めろ!」
佐天に忍術について聞かれ、ノリノリで服を脱ぎだそうとする郭を止める半蔵。
「なあ神裂。私さ、正直ロンドンに帰りたくなくなってきた。飾利が一緒に帰るなら帰ってもいいけどよ。あんたからも最大主教にこっちに配属するように口添えしろ」
「シェリー、飾利は私の可愛い妹です。どうしてあなたがロンドンに連れ帰ろうとするのです? いい加減、本気で怒りますよ」
「シェリー、飾利は私の可愛い妹です。どうしてあなたがロンドンに連れ帰ろうとするのです? いい加減、本気で怒りますよ」
初春を巡って火花を散らす神裂とシェリー、気のせいか二人のオーラで周囲が歪んで見える。
個室の中のあまりにもカオスな光景に当麻はそっとドアを閉めることに。
個室の中のあまりにもカオスな光景に当麻はそっとドアを閉めることに。
「当麻、どうかしたの?」
「……この中は魔界だ。3人とも、こっちで話そうぜ」
「「「????????」」」
「……この中は魔界だ。3人とも、こっちで話そうぜ」
「「「????????」」」
当麻の神妙な態度に疑問を感じる美琴、初春、ヴィリアンだったが、当麻の態度が態度なだけに何も言えなかった。
こうして上琴、初春、ヴィリアンは上琴が使用している個室へと入って行くのだった。
こうして上琴、初春、ヴィリアンは上琴が使用している個室へと入って行くのだった。
一方、青黒のテーブルには黒子の彼氏の青ピを一目見ようと婚后、泡浮、湾内が相席することに。
3人のお嬢様を見た青ピは黒子に決して気取られないように、彼女達のことを分析していた(変態的な意味で)。
3人のお嬢様を見た青ピは黒子に決して気取られないように、彼女達のことを分析していた(変態的な意味で)。
(ショートの子とロングの子は大人しいタイプのお嬢様って感じやな。で真ん中の子は典型的なタカビータイプのお嬢様……お嬢様祭りやー!)
青ピは気付かない、自分が三人をジーッと見てることで引かれているという事実に。
「し、白井さんの恋人って個性的な方ですのね。何というか、主に視線が……」
「笑顔がなかなか自然な方で素敵……ですわ?」
「身長も大きくて男らしくって、表情が読めない立派? な方なのですね……」
「笑顔がなかなか自然な方で素敵……ですわ?」
「身長も大きくて男らしくって、表情が読めない立派? な方なのですね……」
泡浮、湾内はともかく、まさか婚后にまで引かれるとは思いもしなかった黒子は内心で悔しがる。
(婚后さんにまであのような哀れみが籠もった視線を送られるとは屈辱ですわ……。○○様にはシャキッとしてもらう必要がありますわね)
「ぐおっ!!!」
「ぐおっ!!!」
突然青ピが呻き声を上げたので婚后達は驚くが、黒子の何でもないような態度にすぐに落ち着きを取り戻す。
テーブルの下では黒子が金属矢で青ピの脇腹を突くというえげつないことが行われてることなど3人は知る由も無い。
テーブルの下では黒子が金属矢で青ピの脇腹を突くというえげつないことが行われてることなど3人は知る由も無い。
「○○様、彼女達をまじまじと見つめるのはお止めになって、自己紹介とわたくし達の馴れ初めを話されてはいかがでしょう?(シャンとなさいまし!)」
「(りょ、了解や!)ご、ゴメンな。3人ともべっぴんさんやからついついうぎゃっ!」
「ど、どうかなさいましたの?」
「なーんでもございませんのよ湾内さん。ホホホ、オホホホホホ……(次は目玉行きますわよ)」
「(りょ、了解や!)ご、ゴメンな。3人ともべっぴんさんやからついついうぎゃっ!」
「ど、どうかなさいましたの?」
「なーんでもございませんのよ湾内さん。ホホホ、オホホホホホ……(次は目玉行きますわよ)」
すでにこの二人、アイコンタクトは完璧なのだが青ピの欲望に正直な性格のせいで黒子の苦労は絶えることはない。
ようやくお互いの自己紹介が終わった所で、青黒の惚気話が開始されることに。
ようやくお互いの自己紹介が終わった所で、青黒の惚気話が開始されることに。
一方、店長は初春に頼まれた『罰ゲームビデオ上映会』について本気で悩んでいた。
するとそこへ一人の店員がやってきたので相談することに。
するとそこへ一人の店員がやってきたので相談することに。
「大勢が無理なく入れて、ビデオを上映できる広い場所、ですか。あるじゃないっすか、地下の多目的ホールが」
「おおっ、それがあったな……ってバカヤロウッ! あそこはまだ完成されてねーだろうが!」
「おおっ、それがあったな……ってバカヤロウッ! あそこはまだ完成されてねーだろうが!」
店員が指定した地下の多目的ホールは前に『喰わせ殺し』が倒壊したのを受けて緊急、ならびに団体客のパーティーの為に作った新しい設備なのだ。
なおこの地下室、核シェルターにも使えるので安全性においても文句の無いものだった。
なおこの地下室、核シェルターにも使えるので安全性においても文句の無いものだった。
「完成って……後は最終チェックするだけじゃないっすか。チェックなら俺と店長の二人でやればすぐに終るっすよ」
「ま、それもそうだな。よし、10分で終らせてさっきの嬢ちゃんに準備できたって報告すっぞ!」
「ま、それもそうだな。よし、10分で終らせてさっきの嬢ちゃんに準備できたって報告すっぞ!」
店舗経営に妥協一切抜かり無しの店長、地下の多目的ホールの最終確認が終っていなかったので使用出来ないと判断していたのだ。
しかし店員の提案を受けて、すぐさま最終確認を開始するのだった。
しかし店員の提案を受けて、すぐさま最終確認を開始するのだった。
その頃、上琴の個室では上琴、初春、ヴィリアンがのんびりまったりと会話を楽しんでいた、隣の個室とは大違いで。
「確かに、こっちは静かですね。ところで二人は何で珍しく外食なんですか?」
「それは、あの罰ゲームの後いろいろありまして……」
「それは、あの罰ゲームの後いろいろありまして……」
「一体何がありましたの?」
「それが、当麻の家がドアから全て何もかも壊されてたの。」
「それが、当麻の家がドアから全て何もかも壊されてたの。」
「「なんでそんなことになっていたの!?」」
「俺達が戻って来たときにはそうなってた。」
初春とヴィリアンはなぜ当麻の家がそうなっていたのか気になった。(そりゃそうだ。)
「俺達が戻って来たときにはそうなってた。」
初春とヴィリアンはなぜ当麻の家がそうなっていたのか気になった。(そりゃそうだ。)
「じゃあ、だいたいの犯人の目星はついているのですか?」
「多分心理掌握が常盤台の生徒を操って、壊したんだと思ってる。他のみんなはいくら俺達の交際を認めなくてもさすがにそこまではしないと思うから。」
「多分心理掌握が常盤台の生徒を操って、壊したんだと思ってる。他のみんなはいくら俺達の交際を認めなくてもさすがにそこまではしないと思うから。」
「そうだったのですか。じゃあ、また火織お姉ちゃん達に頼みましょうか?」
「それはやめとくわ。だってそれじゃその繰り返しだから、私達で終わらせなきゃ意味無いの。」
「それはやめとくわ。だってそれじゃその繰り返しだから、私達で終わらせなきゃ意味無いの。」
「そうですか。ところで当麻お兄ちゃんはどこに住むのですか?」
「その事なんだけど、母さんがいつの間にか学園都市に私達の新居を勝手に作っていたから二人でそこに住む事になったの。」
「その事なんだけど、母さんがいつの間にか学園都市に私達の新居を勝手に作っていたから二人でそこに住む事になったの。」
「「ええええええええええええええええ!!!!!!!!!!」」
初春とヴィリアンは店の中に居る人が分かるほどの声で驚いていた。
初春とヴィリアンは店の中に居る人が分かるほどの声で驚いていた。
「なんで美鈴さんが学園都市に家を作ったのですか!?」
「それは、私達に聞かれても…」
「それは、私達に聞かれても…」
「そうですか。ところで、これが終わった後新居に行っていいですか?」
「なら私も行きたい♪」
「なら私も行きたい♪」
「別にいいけど、なぜ?」
「それは、どういう家なのか見たいからです。で、場所はどこにあるんですか?」
「それは、どういう家なのか見たいからです。で、場所はどこにあるんですか?」
「学舎の園の出入り口前の正面だけど。」
「なぜそんな所なのか気になりますが、行っていいんですよね。」
「来ていいよ。」
「なぜそんな所なのか気になりますが、行っていいんですよね。」
「来ていいよ。」
ということで、初春とヴィリアンは昼を食べ終わったら、上琴の新居に行く事になった。