そのころ、土白は第二学区のジャッチメント訓練所に着いた。
「やっと着いたにゃ。で、月夜は準備はできているのかにゃ?」
「準備はできてるよ。じゃあやってみるよ。」
「準備はできてるよ。じゃあやってみるよ。」
という事で白雪は『氷結光線』の練習を始めた。
「とりゃ!!」
と言うと白雪は『氷結光線』を放った。
だが、
だが、
「うぅ、やっぱり私も吹っ飛ばされるか。」
白雪はモトハル2edに『氷結光線』を放った時と同じく自分も吹っ飛ばされた。
白雪はモトハル2edに『氷結光線』を放った時と同じく自分も吹っ飛ばされた。
「もうちょっと足に体重をかけてみるにゃ。」
「分かった。」
「分かった。」
この後、白雪は何度も『氷結光線』を放ったが自分も何度も吹っ飛ばされていた。
そのころ、上琴はというと…
「で、どこの店に行くのでせうか?」
上琴は銀行でおろした後、家具を買いに行くために店に向かってた。
上琴は銀行でおろした後、家具を買いに行くために店に向かってた。
「えっと、確かこの先を右に曲がればすぐだと思うけど。」
「そうか。もうすぐなんだな。」
「そうか。もうすぐなんだな。」
しかし、上琴が右に曲がろうとしたら!!
「「「「「「「「「「やっと見つけた!!」」」」」」」」」」
「「「「「「「「「「やっと見つけた!!」」」」」」」」」」
右に曲がったら、先ほど一方通行に惚れた心理掌握と、神裂達に気絶された常盤台上琴反対派の生徒達がいて、上琴はすぐに囲まれた。
「「なんで俺(私)達の場所が分かったんだ!?」」
「「なんで俺(私)達の場所が分かったんだ!?」」
「それは、あなたを捕まえた時、逃げた時のために発信機をつけさせてもらいましたの。」
「そう。そういえばさっき私の当麻に何かしようとしたようじゃない。」
美琴は雷撃の槍を放とうとしたが!!
「そう。そういえばさっき私の当麻に何かしようとしたようじゃない。」
美琴は雷撃の槍を放とうとしたが!!
「なぜ、能力が使えないの!?」
「それは、AIMジャマーを使っているからですわ。先ほどは逃げられましたけど今度は逃がしませんわよ♪」
心理掌握は今度こそは逃がさないと言う事で本気だった。
「それは、AIMジャマーを使っているからですわ。先ほどは逃げられましたけど今度は逃がしませんわよ♪」
心理掌握は今度こそは逃がさないと言う事で本気だった。
「どうする美琴?」
「どうしようも囲まれているんだから逃げられないじゃないの。」
「そのようだな。ここはしかたなく捕まりますか。」
「どうしようも囲まれているんだから逃げられないじゃないの。」
「そのようだな。ここはしかたなく捕まりますか。」
上琴はしかたなく捕まり、今度は縄を縛られて常盤台の女子寮に連れて行かれた。
また、常盤台上琴反対派の生徒達は美琴を縛りたくなかったが、しかたなく縛った。
また、常盤台上琴反対派の生徒達は美琴を縛りたくなかったが、しかたなく縛った。
「はー………あれ?心理掌握はいないのか?」
「心理掌握様は戦力を取り入れてる最中です。」
「心理掌握様は戦力を取り入れてる最中です。」
戦力?と二人が首を傾げたその時、
「ゲッ!?」
「「一方通行!?」」
「「一方通行!?」」
そこには我等最強のシロモヤシ、一方通行が心理掌握と腕を組んで登場した。
「あら?あなた様は学園都市最強のお方だったんですのね!!道理で私の能力も弾いてしまう訳です!!」
「アァ?残念ながら俺は応援派だ。下らない大馬鹿野郎がいるっつったから来たんだぞォ?…………それに俺は命が惜しい……」
「アァ?残念ながら俺は応援派だ。下らない大馬鹿野郎がいるっつったから来たんだぞォ?…………それに俺は命が惜しい……」
最後の方はボソッと呟いた為聞こえなかったが心理掌握ダケは聞き取っていた。
(命が惜しい……?どう言うことですの?)
その時、バッキーン!!と手錠が割れる音がした。
「なっ!?」
「いい加減にしろ………」
「いい加減にしろ………」
そこには堪忍袋の尾が切れた上条が立っていた。
「な、何を……?」
「ふざけてんじゃねえぞっ!!何で美琴と俺の邪魔ばかりするんだよ!?それでお前等嬉しいのか!?
人は誰だって、誰にだって愛したって良いんじゃねえのか!?
俺は知ってる、愛する者の為に自分の心が削れる思いをする奴、愛する者が目の前で傷ついているならば颯爽と立ち上がる奴、自分がいつ死ぬかも分からないのに危険な力を使う奴…………!!
俺は確かにそこまで出来た人間じゃねえ、だけどな、俺はそんな奴らと同じ様に美琴を愛してるんだよ!!
そんな心をたかが第五位何かに壊せやしねえんだよ!!」
「ふざけてんじゃねえぞっ!!何で美琴と俺の邪魔ばかりするんだよ!?それでお前等嬉しいのか!?
人は誰だって、誰にだって愛したって良いんじゃねえのか!?
俺は知ってる、愛する者の為に自分の心が削れる思いをする奴、愛する者が目の前で傷ついているならば颯爽と立ち上がる奴、自分がいつ死ぬかも分からないのに危険な力を使う奴…………!!
俺は確かにそこまで出来た人間じゃねえ、だけどな、俺はそんな奴らと同じ様に美琴を愛してるんだよ!!
そんな心をたかが第五位何かに壊せやしねえんだよ!!」
「お前に何が分かる!!レベル5ってのはな、頑張って頑張って頑張って頑張って頑張ってなれる物なの!!
それなのに何の努力も無しにそんな上の人間と付き合うなんて、そんな無能力者間違ってるのよ!!」
「それは違う!!俺の知ってるレベル0には、自分の生き残る為に戦ってるんじゃなく、愛する奴を守る為に戦ってるんだ!!
そしてなにより、最高の結末を願ってる奴だよ!!自分の彼女を幸せにするために生き残る意思も持ち合わすすげえ奴だっているんだよ!!
そんなすげえ奴がお前より劣ってるとは思えない、自分で何かをするんじゃなくて、誰かにやらせてるお前にはな!!」
それなのに何の努力も無しにそんな上の人間と付き合うなんて、そんな無能力者間違ってるのよ!!」
「それは違う!!俺の知ってるレベル0には、自分の生き残る為に戦ってるんじゃなく、愛する奴を守る為に戦ってるんだ!!
そしてなにより、最高の結末を願ってる奴だよ!!自分の彼女を幸せにするために生き残る意思も持ち合わすすげえ奴だっているんだよ!!
そんなすげえ奴がお前より劣ってるとは思えない、自分で何かをするんじゃなくて、誰かにやらせてるお前にはな!!」
上条が一歩進む、上条の迫力に思わず心理掌握は後ろに下がってしまう。
「ひぃ!?」
そんな声を出すほど彼女は怯えていた。
「自分で何かしてみろよ、自分の手で何かを掴んでみろよ……」
直後、常盤台の反対派は心に何かを感じた、それは二人のレベル5も例外ではない。
そして、心理掌握は頭に上条のチョップが炸裂した。
そして、心理掌握は頭に上条のチョップが炸裂した。
戦闘に全く慣れていない心理掌握が打たれ強いわけもなく、当麻のチョップ一発で気絶した。
上琴反対派の生徒達は当麻の言葉に心打たれるものがあったのか、上琴に頭を下げるとその場で解散した。
上琴反対派の生徒達は当麻の言葉に心打たれるものがあったのか、上琴に頭を下げるとその場で解散した。
「今の台詞、浜面が聞いたら泣いて喜ぶンじゃねェか? にしても、てめェの言葉ってなァ妙な説得力があンだよなァ」
「そうか? 俺は当たり前のことを当たり前にしか言ってねえつもりだけど」
「それでこそ私の愛してる当麻ね♪ さっきの言葉、すっごく嬉しくて感動しちゃったから、これはその感謝の気・持・ち♪」
「そうか? 俺は当たり前のことを当たり前にしか言ってねえつもりだけど」
「それでこそ私の愛してる当麻ね♪ さっきの言葉、すっごく嬉しくて感動しちゃったから、これはその感謝の気・持・ち♪」
美琴は一方通行が居ることなどお構いなしに当麻にディープなキスをすると、当麻も求めるようにキスを受け入れる。
それから一分後、ようやくキスを終えた上琴は気絶してる心理掌握の扱いについて考える。
それから一分後、ようやくキスを終えた上琴は気絶してる心理掌握の扱いについて考える。
「ところでこの子、どうしよっか? このままってわけにもいかないだろ」
「寮監に見つかるまで放置でいいんじゃない? もしくは……あっ」
「「あっ」」
「寮監に見つかるまで放置でいいんじゃない? もしくは……あっ」
「「あっ」」
そこに通りかかったのは寮の掃除をしている天草式学園都市支部のメンバー、対馬と浦上。
美琴は二人に事情を話し、床で寝ている心理掌握のことを頼み込む。
美琴は二人に事情を話し、床で寝ている心理掌握のことを頼み込む。
「分かった。この子は寮監さんの所へ連れて行くわ。それにしてもあなたも災難だったわね、上条当麻」
「いえいえ、これくらいは日常茶飯事……って言ってて悲しくなってきた」
「いえいえ、これくらいは日常茶飯事……って言ってて悲しくなってきた」
落ち込んでる当麻を美琴が慰めてると、浦上が誰かに連絡を取っている姿が目に入る。
「浦上さん、誰に連絡してるんですか?」
「初春ちゃんです。ここで問題があった時は連絡するように頼まれてるので」
「……ねえ当麻。浦上さんが飾利に連絡してるってことはまさか対馬さんと浦上さんって……」
「あれ? 言ってなかったっけ? その二人も魔術側の人間だぞ。お前らに万が一の時があった時の護衛にって飾利が派遣した、な」
「初春ちゃんです。ここで問題があった時は連絡するように頼まれてるので」
「……ねえ当麻。浦上さんが飾利に連絡してるってことはまさか対馬さんと浦上さんって……」
「あれ? 言ってなかったっけ? その二人も魔術側の人間だぞ。お前らに万が一の時があった時の護衛にって飾利が派遣した、な」
初めて聞かされた事実に驚きを隠せない美琴、彼女が驚く事実がまだまだあるのだがそれを全て知る日もそう遠くは無いだろう。
そこへ初春と話していた浦上が突然、当麻に電話を渡すと意外なことを尋ねられる。
そこへ初春と話していた浦上が突然、当麻に電話を渡すと意外なことを尋ねられる。
「飾利、どうかしたのか? もしかしてそっちで事件でもあったのか!」
『事件といえば事件なんですけど、一方通行さんに会ったら伝えて欲しいことがあるんですよ』
「アクセラなら俺達と一緒だから代わるな。アクセラ、飾利がお前に話があるってさ」
『事件といえば事件なんですけど、一方通行さんに会ったら伝えて欲しいことがあるんですよ』
「アクセラなら俺達と一緒だから代わるな。アクセラ、飾利がお前に話があるってさ」
初春が苦手な一方通行は嫌々ながらも当麻から電話を受け取り、初春と話し始める。
『一方通行さん、今すぐこちらに戻って来てくれませんか? エリハル弐号機を見てアホ毛ちゃんがちょっと大変なことになっちゃいましたので』
「エリハル弐号機だァ? なンでそンなもンに……ああ、何となく分かった。アレ見て泣いてンだろ?」
『正解です。さすがにアホ毛ちゃんにエリハル弐号機の造形美は怖いものにしか見えなかったようです。今はヴィリアンさんにあやされて落ち着いてますけど』
「(今、コイツ、変なこと言ってなかったか?)分かった。すぐに戻っからそこで大人しくしてるようにクソガキに伝えとけ、じゃあな」
「エリハル弐号機だァ? なンでそンなもンに……ああ、何となく分かった。アレ見て泣いてンだろ?」
『正解です。さすがにアホ毛ちゃんにエリハル弐号機の造形美は怖いものにしか見えなかったようです。今はヴィリアンさんにあやされて落ち着いてますけど』
「(今、コイツ、変なこと言ってなかったか?)分かった。すぐに戻っからそこで大人しくしてるようにクソガキに伝えとけ、じゃあな」
一方通行は以前、シェリーの眼球製ゴーレムを怖がった打ち止めを知ってるので、エリハル弐号機で大泣きすることはすぐに想像できた。
浦上の携帯を本人に投げて返すと、一方通行は上琴、対馬、浦上に軽く会釈した後で打ち止めのいる『喰わせ殺し』に戻るのだった。
浦上の携帯を本人に投げて返すと、一方通行は上琴、対馬、浦上に軽く会釈した後で打ち止めのいる『喰わせ殺し』に戻るのだった。
「さて、とりあえず厄介ごとは全部解決っと。じゃあ美琴、家具を買いに行こうぜ」
「うん♪ じゃあ対馬さん、浦上さん。心理掌握のことお願いしますね」
「うん♪ じゃあ対馬さん、浦上さん。心理掌握のことお願いしますね」
対馬に担がれて寮監の部屋に連れて行かれる心理掌握にほんの少しだけ同情した美琴だが、本人がしたことを考えれば自業自得だと思うことに。
上琴は常盤台の寮を出ると、買い物デートを続行するのだった、今度こそ邪魔が入らないことを確信して。
上琴は常盤台の寮を出ると、買い物デートを続行するのだった、今度こそ邪魔が入らないことを確信して。