とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

12-17

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匿名ユーザー

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そしてその数分後、青黒は常盤台の女子寮の前にいた。

「では○○様、ここまでですわ。」
「じゃあ黒子はん、また明日や。」
「また明日ですわ。」

黒子は青ピと別れ、常盤台の女子寮に帰っていった。

「お姉様はもう帰っているのでしょうか?」
黒子が自分の部屋に向かっている途中、黒子は独り言を言っていた。

「まあ、もうすぐ門限ですから帰って来ているでしょう。」
黒子が独り言を言っていると、前から誰かがこっちに歩いてくるのが分かった。

「あら、対馬さんに浦上さんではないですか。」
こっちに歩いていたのは対馬と浦上だった。

「白井さん、話があるんですけど…」
「何の話でしょうか?」
「御坂さんの事でなんですが…」
「お姉様がどうしましたか?」

「御坂さんは寮に帰って来ませんよ。」
「それはどういうことですか?」
黒子は美琴がどうして帰ってこないのか疑問に思った。

「御坂さんは学園都市に上条さんと御坂さんの新居があるということでそこに上条さんと住むことになりまして…」
「なんですて!?」
「ということですので御坂さんの物は部屋にありませんので」

「お゛ねえさまぁああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
黒子の叫びは女子寮の中の人全員が聞こえて、一斉にドアの開ける音がした。
そして、みんなは『何事ですか!?』『ビックリしましたわ。』『心臓に悪いですわ。』『誰ですかいきなり叫び声を出したのは!?』『叫んだのは白井さんです。』『何で白井さんがいきなり叫んだのですか!?』『多分御坂さんがもうこの寮に帰ってこないからではないでしょう。』『婚后さんそれはどういうことですか!?』『それが御坂さんの彼氏と新居で暮らすらしいですのよ。』『そんなの聞いていませんわよ!!』『どういうことか詳しくお願いします!!』などと常盤台の生徒たちが言ってた。

「白井さん、いきなり叫ばないでください!!」
「でも、そんなことを聞かれても落ち着いていられませんの。」
「そうですけど…あ、」
黒子は「?」となっていたがそれはすぐに分かった。

「白井、いきなり叫んでどういうことだ。」
寮監の声が聞こえたからだ。

「りょ、寮監様これはちょっとした理由がありまして…」
「それは御坂の事ではないのか?それに、その事はもう決まったことだ。」
「そうですけど…」
「そんなことで叫んだならどういうことか分かっているよな白井。」

と言うと、黒子は寮監にヘッドロックされ、そのまま心理掌握がいる寮監の部屋に連れて行かれた。


「さてと、二人にはどんなお仕置きがいいかなあ……?」
「寮官様、いつこちらにお戻りに?」

「そんなもの、貴様達には関係ない。そんな事より、三年のお前が、他の生徒まで巻き込み、更には怪我までさせおって……
御坂の事は既に学校からも交際の許可が出ているんだ。それは報告したはずだぞ?」
「はい、誠に申し訳ございませんでした……」

「よって、明日は二人とも寮と学校の便所掃除だ。」
「そんな!!私はただ騒いだだけですわよ!?」
「白井、貴様は前科が多すぎだ。」

「そ、そんな……」
「寮官様?何故私がそんなめしつかいの様な事をしなくてはなりませんの!?」

「やれやれ、御坂はそんな事を言わずにちゃんとやっていたぞ?
たまにはぞういう事も自分でしてみろ。」

なんとなく、なんとなくだが、今まで会ったことのないレベル0の言葉を思い出し、気の迷いで肯定してしまった。


 心理掌握を部屋に返した寮監は、未だ寮監の部屋で正座させられてる黒子を見据えた。

「あ、あの~、りょ、寮監様? 心理掌握サマは帰されたのにわたくしだけ残れとはどうゆう了見なのでしょうか……?」
「なに、ちょっと貴様に話があってな。ああ、もう正座はいい。そこの椅子に腰掛けてくれ」

 寮監のプレッシャーが和らいだことを受けて、黒子はようやく張り詰めていた緊張の糸をほぐし、椅子に座った。
 そして寮監からもたらされた言葉、それは上琴の交際許可の件についてだった。

「心理掌握にはああ言ったが、どうもうちの学校にはまだ頭の固い連中がいてな。あの二人を引き離そうとしてる計画が進んでいるらしい」
「どうしてですの! あの二人は何も悪いことはしていませんわよ!」
「貴様の言いたいことはよく分かる。私もはらわたが煮えくり返ってるからな。だが常盤台のブランドとしての価値しか見ていない連中には通用しないのさ」

 美琴は常盤台でレベル5第三位のエリート、当麻は普通の高校のレベル0だが彼らの事情を知っている者達にとっては彼らほどお似合いのカップルはいないと考えている。
 しかし肩書きしか見ておらず、学校の伝統や格式が大事な大人達にとっては当麻は美琴にとって分不相応、身の程を弁えぬ愚か者としか見えないのだ。

「そんなの許せませんわ! 寮監様、今すぐこの黒子に粛清許可を! そいつらを一人残らずぶっゴギャッ!」
「落ち着け白井。それに貴様とて他人事では無いんだぞ。お前の恋人も確か上条と同じ高校だろう? 上条と御坂の交際反対に利用されるかもしれないんだぞ」

 首を『ゴキリ!』とやられた黒子は痛みと戦いながら、自分達もやり玉に挙げられていることに驚く。
 しかし冷静に考えればレベルは違えど、色々と似ていることを思い出し、押し黙ってしまう。

「そんな連中がまだ諦めていない中のあの新居だ。どうやらあいつら、その件と貴様達のことを利用して上条達の高校に圧力をかけるつもりらしい」
「お任せ下さい寮監様! この白井黒子、今すぐその愚か者共に正義の金属矢を脳天にゴフッ! な゛、な゛にをなざいまずの!」
「だから落ち着けと言っただろう。裏を返せば奴等さえ認めさせれば上条と御坂、貴様とその恋人の交際を反対する者はいなくなるということだ」

 寮監に顎にアッパーを喰らった黒子は寮監の理不尽さを恨みつつも、これが上琴、ひいては自分達にとっての聖戦だと悟る。
 この情報をもたらしてくれた寮監に黒子は感謝するが、つい口を滑らせて寮監の怒りに触れるとは思ってもいなかった。

「私が出来るのはここまでだ。時期は分からんが覚悟だけはするように上条達にも伝えろ。あとは貴様達があの馬鹿共を認めさせることだ。立場上、力は貸せないが応援してるぞ」
「寮監様、黒子間違っておりました! 冷酷冷血残虐非道、無慈悲で外道な行けず後家だと思っていた自分が恥ずかしいですわ! 今後、寮監様への態度ガッ!」
「白井、貴様は最後くらい綺麗にまとめようと思わんのか? とりあえずさっきの私に対する暴言の数々をこの痛みの中、反省するんだな」

 余計なことをを言った黒子は寮監にアイアンクローをされると慌てて『瞬間移動』しようとするが、頭の痛みが半端じゃないのでそれ所では無かった。
 寮監は黒子を捕まえたまま、眼鏡を器用に外すと、目頭を押さえて溜め息を吐く。

「ふうっ、まったく世の中というものは思い通りにいかないものらしい。乗り越えるんだぞ御坂、上条」

 ジタバタしていた黒子が動かなくなったことに気付くのはそれから一時間後のことだった。



その頃土白は、『氷結光線』の同じ速さを出すのに苦難していた。

「なかなか難しいね。未だにどのくらいの速さを出せばいいのか分からないよ~」
「そんな事を言れても、俺にはアドバイスのしようが無いぜよ。」

「分かっているんだけどさ…」
「じゃあ、『氷結光線』の速さを測ってその速さがどのくらいなのか飛んでみれば良いじゃないかにゃ。」
「分かったよ。じゃあ元春、『氷結光線』の速さを測ってくれる?」
「了解だにゃ。」

という事で、土御門は『氷結光線』の測定をすることになった。

「月夜、準備は良いかにゃ。」
「OKだよ。元春も準備は良い?」
「大丈夫だにゃ。」
「じゃあ行くよ。」

と言うと、白雪は『氷結光線』を放った。



「にゃー、音速を越えるか越えないかぐらいだにゃー?」
「やっぱ美琴ちゃんみたいにはいかないか……」
「月夜!!これくらいの数値を出すのも大変なのに、ワガママ言っちゃおしまいだぜい!?」

「あー、そうだった?なんか最近うかれすぎてるのかなー?」
「確かに月夜はちょっとうかれてるにゃー、でも仕方ないと思うぜい?実力ではレベル5だからにゃー」
「やっぱそうだったかー…」

「それと月夜、一つだけ注意事項があるぜい」
「何?」
「『氷結光線』はまだ完全でないから実戦に使うのは危険だ。
そして『氷結光線』には大きな欠点が二つもある。」

「それって何?」
「まず一つ、『氷結光線』は真っ直ぐ飛んで、真っ直ぐ撃たないといけないぜよ、どちらかでも曲がったら舵が取れなくなって、どっかに飛んでってしまうにゃー。」
「ふむふむ、」

「二つ目は、飛ぶスピードがなかなか加速出来ないと言うこと、
つまり距離が必要だにゃー。
そんなこんなしているうちに殺られるにゃ」
「そ、そっか……必殺技ってわけでも無いんだね……」
「まっ、俺が言いたいのは他にも策を作った方がいいんじゃないかってことだぜい。」

「成る程、ならまだまだ新技あるから元春、実験台よろしく!!」
「えっ!?俺はそんなつもりで言ったんじゃ……あーれー!!」

土御門、頑張れ!!

「他人事じゃねー!!」

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