とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

12-21

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
そのころ、土御門は白雪の実験台をされていて大変なことになっていた。


「つ、月夜………俺なんか悪いことした………かにゃー………?」
「……自覚してないんだ……へぇー」

土御門は白雪の思い付いた限りの技を叩きのめされていた。
『氷結光線』は一直線で予想がついたからなんとか避けられた。余波も超電磁砲と比べてみたら可愛いものだ。









だが雪玉クラスター弾改良型だったらどうだろう?

恐ろしかった。今にも死ぬかと思った。
その他にも白雪の腕に雪の竜巻を巻き付け、氷の弾をマシンガン打ち出したりと大変だった。

「あのさぁ、もう義妹とかメイドは捨てるって言ったよね?」
「ま、まさか!?」
「何で真昼ちゃんと仲良く姉妹議論してたんじゃボケェェェええええええええええええええええええええ!!」
「そ、それェェェえええええええええええええええ!?えええええ」

こうして、土御門は病院送りになったとさ。

「姉妹議論してただけなのに何故に病院送りにー!?」
「黙れこのシスコンオヤジィィィいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」
「うぎゃー!!」



その頃、新居のお風呂場では裸同士でいちゃいちゃしているバカップルがいた。

「と~うまっ♪」
「んっ♪なんだ♪美琴♪」
「呼んでみただけ~♪」
「可愛い奴め♪」
「にゃ~♪////////」

最近はふにゃけると猫化してしまう。酒の影響だろうか?

「なあ、み・こ・と♪」
「んっ♪なーに♪と・う・ま♪」
「呼んでみただけ~♪」
「そっか~、ねえ当麻♪」
「何だよ美琴♪」
「大好き♪ん……………ふぁ♪」

今のこの状況、風呂で裸でヌレヌレで、更にはディープなキッス♪
…………エロすぎ、これははたから見れば子作りしてるふうに見えるだろう。
そして勘違いしている人間がここに1人…………


(お風呂であんなことやこんなことを…)
「多分あなたが考えていることと超違うと思いますけど。」
絹旗は、レッサーが考えていることが何となく分かった。

「なんで考えていることが分かったのですか!?」
「だってさっきから超ぶつぶつ言ってたし、それに考えてた事って二人が超子作りしているんじゃないかと超思ったんじゃないんですか?」

「う、当ってますけど何で子作りしていないと言えるのですか?」
「まあ、クリスマスパーティに居なかった人は超そう思うかもしれませんが、お兄ちゃんの名言を超聞けばそんなことは超していないと分かりますけどね。」

「で、どんな名言なんですか?」
と言う事で、絹旗は当麻がハワイの時に言った名言を分かりやすい様に言った。
そして、全て言い終わったレッサーの反応はと言うと…

「本当にそれ、上条さんが言ったのですか?」
「さっきから超言ってるじゃないですか。ちゃんとボイスレコーダーで聞いたんですから。」

「そ、そうなのですか。(って危ない危ない、一瞬二人の交際を許すところでした。)」
一瞬レッサーは上琴の交際を認めようとしていた。


そんな事していたら上琴が出てきた。
「ふう。スッキリした。」
「次は誰が入るんだ?」

「じゃあ私とはまづらが入って来るから。」
「そうか。って浜面は骨折したのに入っていいのか?」
「別に平気だろ。じゃあそういうことで滝壷と俺はお風呂に入って来るので。」
と言うと浜滝はお風呂に向かった。

「さてと、最愛ちょっとこっち来て。」
「超何でですか?」

「さっき話があるって言ったじゃない。」
「あ、超忘れてました。」

「じゃあ、こっちで話そう。」
と言うと美琴と絹旗は部屋に向かった。
だが二人は忘れていた。二人が部屋に向かうと、当麻とレッサーだけになってしまう事を…

「で、話って超何の事ですか?」
「最愛、あんた当麻の事好きでしょ。」
「な、なんで超分かったのですか!?」
「だって、この前から最愛がたまに当麻のことを見てたりしていたもん。」
絹旗は美琴に気づかれるとは思わなかったので動揺していた。

「た、確かに私はお兄ちゃんの事が異性として超好きですけど、お姉ちゃんとお兄ちゃんを離すつもりは…」
「そこまでで良いから。でも、最愛はその感情をこの先抑え続けるの?」
「そうなってしまいますが、それは超仕方がない事なんです。」
「でも、その感情をこの先抑え続けたら、一生辛い思いをする事になるんだよ。」

「そうですがでも…」
「だから、当麻に告って良いわ。私が許すから。」
「でもそうしたらお姉ちゃんが…」
「私の事は良いから。それに、当麻の事が好きのままずっと先延ばしされていても私の方が気になっちゃうから。」

「で、ですが…」
「ほら、早く言って来て頂戴。私が後ろで見ているから。」
と言うと絹旗は、美琴に押され当麻の所に戻るのだった。
だが、当麻の所に戻ってみるとなんかすごいことになっていた。


何故か上条がものすごい殺気を出していて、レッサーはガタガタ震えながら正座していた。

「当麻?何があったの?」
「あっ美琴、ちょうどいい、聞いてくれ。」

上条が言うにはこう言う事だ。

まず、いきなりレッサーが襲いかかっていき、上条は何とか逃げ続ける。
レッサーはダメ元で魔術を使おうとしたら、いきなりグワシッ!!と頭を捕まれた。普段の上条だとは思えないぐらいの殺気を出して、心底驚いた。
説教してやるから正座しろと命じられ、レッサーは怯えながら正座をしていたと言うわけだ。

「……成る程ね……」
「お姉ちゃん!!バチバチ言ってます!!」

皆さんご存知かも知れませんが、上琴は新居の事になると黙ってはいられないのだ。
家が傷つくのであれば、徹底的に地獄に陥れるのだ。
そんなことが報告書の注意書に書いてあったなと思いつつ、恐怖に耐えようとするのだった。


「なあレッサー。お前が俺をどんな理由で襲ったとか、そんなことは気にしてない。けどな、家の中で魔術使うのはどうゆう了見だ?」
「りょ、了見って言われても上条さんを押し倒……もとい、戯れようとしてつい……」
「つい、な。その『つい』で俺達の家に傷を付け、最悪破壊したらお前はどう償うってんだ?」

 レッサーは怖かった、当麻の表情はそれほど変化は見られないのだが、言葉の端々に怒りというものを嫌というほど感じるのだから。
 しかし当麻の怒りもそこまでで、相手が子供のレッサーということもあって軽くお説教するレベルで止めることに。

「お前にとって大事なものって『新たなる光』のメンバー、それと英国だろ? 俺にとってのソレはさ、この家なんだ。もし同じことされたらさ、お前はどう思う?」
「……すっごく嫌です」
「だろ? だったら俺達の家の中では騒いでもいいけど魔術使って壊したりしないで欲しいんだ。分かってくれたか?」

 当麻の優しさにレッサーは黙って頷くと同時に、上琴をちょっとは認めていた気持ちをチャラにして改めて当麻に惚れるという結果に。
 レッサーは当麻から正座を解いていいと言われて足を崩そうとしたが、美琴から肩をガシッっと掴まれてしまう。

「あ、あの、もう上条さんからのお説教は終ったんですよね?」
「そうね。当麻のお説教は、ね。私はあんたに個人的に聞きたいことがあるのよ」

 美琴の小さいながらもプレッシャーを感じる声に、レッサーは冷や汗をダラダラ掻き始める。
 当麻も絹旗も美琴が小声で話してるので何を言っているのかは聞き取れずにいた。

「あんたさぁ、さっき当麻を押し倒すって言いかけてたでしょ?」
「……っ! そ、そんなわけ無いじゃないですか。私がそんなエッチなこと考えると思ってるんですか?」
「思ってなきゃこんなこと言わないわよ。私の愛する当麻にふざけた真似したらどうなるか、ちょろっとその体で学習してみようか♪」

 レッサーは当麻の怒りが遥かにかわいいものに思える恐怖を美琴から感じていた。
 そして為すがままに美琴に引っ張られて部屋の外に連れて行かれるレッサーに当麻も絹旗も同情するしか出来なかった。
 美琴達が部屋から出て行く際、絹旗は美琴に『頑張んなさい。私は外にいるから』と小声で言われたのだが、絹旗にとっては冗談ではない事態に。

(ど、どどどどどどうすんですかーーーーーっ! お兄ちゃんと二人っきり、つまりは超告白なわけですよ! それはまあ、覚悟してましたけどお姉ちゃんが後ろで超見てるってのは無しですかっ!)

 絹旗は美琴が後ろで見ている前提でなら告白も何とか出来ていたのだが、部屋に二人っきりというのは予想外もいいとこなのだ。
 自分の言ったことを覆した当の本人による外から聞こえる電撃の音とかレッサーの叫びとか、そんなものは絹旗の耳には入ってこない。

「な、何か美琴のやつ、すっげえ怒ってんな。……大丈夫か? 最愛。顔が真っ赤だけど熱でもあんのか?」
「はわわわわわわっ! ね、熱なら超平気です! 私はいつだって超元気ですから!」
「そっか、ならいいんだ。おっ、美琴の電撃もようやく収まったか」

 ようやく美琴の電撃の音(おまけでレッサーの叫び声)を聞いた絹旗だが、それもほんの2秒程度のものだった。
 部屋の外が完全に静かになったと思ったが、絹旗だけはドアがコツンッと鳴るのが聴こえ、ドアの傍に美琴がいることを確信する。

(お姉ちゃんは後ろにいなくても、ちゃんと私の傍にいてくれる! ありがとうございますお姉ちゃん。お姉ちゃんの気持ちに超応えるためにお兄ちゃんに私の全てを伝えます!)

 絹旗最愛、大好きな美琴が傍にいることで心強くなり迷いを吹っ切ると、大好きな当麻に自分の偽り無い気持ちを全て打ち明けることに。
 その際、自分には義理だとしても大好きな兄と姉、そして姉妹がいることを心から幸せだと思うのだった。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

目安箱バナー