とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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匿名ユーザー

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「おーい……おお、白熱バトルが展開されている!?」
「はまづら、カメラ持ってない?」
「残念だがケータイで撮るか」
「そうしよう」

どうやら神裂とシェリーのガチンコバトルで本来の目的がぶっ飛んだらしい。
そんなところに退屈しているウィリアムが近づいてきた。

「何か用であるか?」
「……………ああ、すっかり忘れてた」
「お主は随分と忘れやすいのだな」
「だぁぁぁあああああああああああああああああああああ!!あの件はマジですいまッッッせん!!!」
「いや、それは気にしていないのでいいのであるが……用というのは?」
「ああ、それはだな……コレだ」
「…………」

ウィリアムはメモをじっくりと読むと、

「このメッセージは私にも値するのであるか?」
「…………そうだと思うけど、それがどうかしたか?」
「何でもない、これは私があそこの二人に伝えておくのである。だからお主等はどこえでも行け」
「ああ、わかった。サンキューな」
「ありがとう」

一応礼を言うと二人は廊下に出て行った。
ウィリアムはメモの内容を思い出すと笑ってしまいそうになった。

(友……………殺しあった中だが、そのように思われていた……か)

ウィリアムはこの二人の対決が終わったら、自分もどこかで満喫しようとふと思った。


土御門vs一方通行の結果?そんなのわかりきってることだろう。

「にゃー!!この手のゲームは全て掌握したと思っていたのに……ベクトル操作は卑怯だぜい!!」
「ンな事いってよォ、テメェなンかそっちの彼女に力貸して貰ってたじゃねェか?」
「一万人のおんにゃの子から力貸してもらってるお前に言われたかねー!!」

アァだこォだ言っていると。

「負けたといえばさぁ元春、罰ゲーム何にしようか?」
「にゃあ!?それを今言うか月夜ー!?」
「それじゃァよォ、全員集めて一発芸ってのはどォだ?」
「おお、アクセラ氏!冴えてますね!!」
「え、ちょっと待って………」
「土御門、面白そうじゃないか。一発僕たちを笑わせてくれ」
「にゃー!!それを言うならステイルだってやるべきだにゃー!!」
「僕はそんな約束してないからね、日ごろの行いを恨むんだね」

そんなところに浜滝が入ってきた。

「よお半蔵、アクセラ、お前らに見せたいものがあるんだが…………」
「それは後だァ、全員『宴会フロア』に集めろ」
「ああ、わかった。『メインコンピュータールーム』で放送流しとく…………って上条に頼んでくるわ」

自体が飲み込めない浜面はとりあえず一方通行の言うことを聞いた。

「土御門、後には引けなくなったね?」

こうして土御門は罰ゲームとして、皆の目の前で一発芸をすることになったのであった。


 土御門の一発芸を見るために宴会フロアに人が集まっていた。
 しかしよく見ると、思いのほか人の集まりは良くなかった。
 今、このフロアにいるのは上琴、月夜、一打、浜滝、青黒、半郭、インデックス、ステイル(土御門はステージ袖)。

「おい、上条と御坂の義妹たちはどこ行ったンだァ?」
「ヴィリアン様に陛下から帰国しろって連絡があってね、最後に初春と思い出を作るって言って出て行ったよ。他の義妹と一緒にね」
「成程なァ、それでおっさんとレッサーってやつも居ねェのか。ンで、てめェのお仲間の二人はどうした?」
「神裂とシェリーかい? あの二人は卓球の試合の後で倒れてね。建宮と彼が呼んだ五和と一緒に連れて帰ったよ」

 一方通行は思い出作りならここでも充分とか、これで最後じゃねェとか思ったがツッコむ気にもなれなかった。
 なお、建宮に呼び出された五和がこの地下アミューズメントに驚きつつ、上琴新居二号に盗聴器を仕掛けようとしたが当然ながら建宮に阻止される。

「それにしても遅いですわね土御門さん。あの方がどのような一発芸を見せてくれるのか楽しみですのに」
「せやな。つっちーのことやから爆笑間違いなしのネタ見せてくれるんやろねー♪」

 そんな青黒の期待のこもったコメントを聞いていたのはステージ袖で緊張している土御門だ。

(あいつら他人事だと思ってハードル上げやがって……。こちとら即興で爆笑取れる一発芸思いつくほど器用じゃないにゃー!)
「こらァ土御門ォ! さっさとしやがれェ!」
「ミサカも暇じゃないんだよってミサカはミサカは他人事だから思いっきりまくし立てる!」

 中々出てこない土御門に業を煮やした観衆達は無責任にもブーイングを始めた、一打切っ掛けで。
 上琴もブーイングに参加しているが先の絹旗の件を心の中で考えているのでそれほど元気は見られない。

(あーっ! もうやけくそだにゃー! ウケてもスベっても構わんぜよ! 土御門元春一世一代の晴れ舞台、とくと拝みやがれですたい!)

 土御門元春、人生初の一発芸が今ここに披露されることに。


土御門はボールを手に持ち、

「いぃぃぃいいいいいいいいぃぃぃいいいいいいいいいいいいいざぁぁぁあああああああああぁぁぁあああああああああああああああやぁぁぁあああああああああああああああぁぁぁあああああああああああああああッッッ!!!!!!」

あれか、あれですか、あれかよ、あれなんですね……
何て思う人もいるかも知れないがそうである。あれなのである。(詳しくは『デュラララ』で検索)
見事に、見事に微妙な空気が流れた………

「これなんの罰ゲーム?」
「ピンポン玉のだよ」


こうして土御門の罰ゲームは終わり、この後みんなはそれぞれ帰ることにした。
ちなみに、土御門は一発芸がすべってしまった事でかなり落ち込んでいた。
また、土御門の一発芸を聞いていたみんなは期待して損したような感じをしていた。

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