ガンダムF91の登場メカニック

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・''ガンダムF91'' 全高 15.2m 重量 19.9t サナリィによって開発された地球連邦軍の試作モビルスーツ。 形式番号、正式名称ともにF91。 「ガンダム」の愛称は、フェイス部分から与えられる印象によって現場で名づけられたものである。 サナリィが「現時点における究極のモビルスーツ」をコンセプトに、 金属分子レベルでコンピュータチップが封入され、人間の意思を受信し、 物理的な力に変換する奇跡さえ可能とする高効率サイコミュ機器、サイコフレームを搭載、 その技術を利用した電装システム内蔵構造材MCA(Multiple Construction Armor)の装甲を身に纏い、 パイロットのアルゴリズムに応じて機体性能に科せられたリミッターを順次開放、 その機能を最適化するバイオ・コンピュータによる高度な機体制御を実現している。 ビームサーベルのようにエネルギー化させたミノフスキー粒子を展開させた盾、ビームシールドを左腕に搭載し、 出力や弾速を調整して打ち分けることができ、また内部に高出力コンデンサーを搭載して持ち運びも可能、 さらにジェネレータに直結して凄まじい破壊力を叩きだす事が可能なビーム兵器、 ヴェスバー(V.S.B.R. Variable Speed Beam Rifle)という最強の矛を持たされている。 最大稼働時には機体の放熱のため、フェイスガードと肩部放熱フィンが開放、展開され、 またその際には機体表面の塗装が剥離するMEPE(Metal Peal-off Effect)現象を引き起こす。 それはカメラ越しに見ると機体が残像となって映り、なおかつセンサーにも反応してしまうため、 この現象は俗に「質量を持った残像」として呼ばれる。 原因としては先述のMCAが剥がれ落ちた塗装にこびりついているがため起こると考えられ、 この現象に関しては正式な仕様ではなく、半ばイレギュラー的に発生したものである。 このように次々と新機軸の機能を取り入れたはいいが、そのあまりのオーバースペックのために ニュータイプとしての素養を持つ人間でなければとてもまともに扱えるような代物ではなくなっていた。 さらに開発段階にあったバイオ・コンピュータはエラーも多く引き起こし、 またそのメンテナンス解説資料もスタッフには理解できない部分が多く、 当初は一回の出撃ごとにオーバーホールが必要な有様であったが、 バイオ・コンピュータ開発者モニカ=アノーの長女、リィズによってその謎も解明され、 後にモニカ当人の参加によって常に万全の性能を引き出せるようになるに至った。 パイロットは「開発者の息子なら相性もいいだろう」という理由だけでシーブックが選ばれる。 ・''ヘビーガン'' 全高 15.8m 重量 23.5t 形式番号RGM-109。 モビルスーツの大型化、過剰武装化により肥大化した軍事費削減の流れの中で、 「大きいのが駄目ならとりあえず小さくしてみました」的にアナハイム・エレクトロニクスが開発した量産型MS。 基本性能はジェガンをそのまま小さくしたようなものであるが、取り回しの良さは向上している。 しかし、すでに旧式化していたジェガンを小型化しただけという時点で要求されていた性能が満たされるわけもなく、 以降サナリィにMS開発の主導権を奪われる事になる分岐点となった不遇の機体。 RGM-119ジェムズガンやRGM-122ジャベリンなどのさらなる後継機への「つなぎ」としていくらか生産されており、 「機動戦士ガンダムF91」の時代はまさにちょうどその時期に当たる。 なお、上記の二機はこの時代すでに完成していたが、広域配備には至っていない。 劇中ではビルギットの操る24番機が性能に勝るクロスボーン・バンガードのMS相手に一歩も引かず戦い抜き、 最期はバグにパイロットを狙われて川底に沈んだ。 Gキャノンから得られたデータを流用した強化型、RGM-111ハーディガンなどの派生機が存在する。 ・''Gキャノン'' 全高 14.3m 重量 23.1t &s(){古代の大地を守った勇者、ガ・オーンの持つハンドキャノン。Gバルカンと合体させることでGXバスターn} 形式番号F71。 F90のサポート装備をブラッシュアップした中距離支援モビルスーツ、F70キャノンガンダムをもとに アナハイム・エレクトロニクスがコストを削減しつつOEM生産のラインに乗せた中距離支援型MS。 ヘビーガンとの部品の共用が図られており、生産性や整備性は向上したが その性能はキャノンガンダムを開発したサナリィを激怒させてしかるべき劣化具合であった。 もっとも、サナリィも技術開示を渋ったためにある意味で因果応報でもあるのだが。 そんな「大人の事情」に振り回され、本来の役割を果たすことができなかったという 「機動戦士ガンダムF91」作中でぶっちぎりに不遇な機体。 無能な連邦軍によるクロスボーンへの攻撃の際、ドラム缶ほどの大きさを持つマシンキャノンの空薬莢で 逃げ惑う民間人を殺害しているのもこの機体のマイナスイメージに大きく貢献している。 アナハイム以外にもわずかではあるがサナリィでも生産されており、基本性能に差異はないが サナリィ製のGキャノンはハードポイントシステムに対応していて、肩部四連マシンキャノンを ビームや実体弾を発射するキャノン砲やヴェスバーに換装できる。 一方のアナハイムも独自に発展型のF71BGキャノンマグナを開発していた。 この拡張性の高さはさすがにF計画の系譜である。 ・''ジェガン'' 全高 20.4m 重量 49.7t 形式番号RGM-89J。 三十年前の第二次ネオ・ジオン抗争の頃からマイナーチェンジを繰り返しながら使用され続けている量産型MS。 RGM-96Xジェスタ、FD-03グスタフ・カールなどの後継機もいくつか存在する。 このJ型は性能こそ旧来のジェガンより向上しているものの、30年前の設計が最新機種相手に通用するはずもなく、 またパイロットの練度不足も手伝ってクロスボーン・バンガード相手に全く歯が立たなかった。 予備のビームサーベルやロケットランチャーを追加装備したRGM-89M(B型)や コロニー内戦闘を想定し、機動力の向上を図った指揮官用RGM-89R(A型)などのバリエーションがある。 ・''スペース・アーク'' 全長 249m 重量 --- 宇宙巡洋艦スペース・アーク級の一番艦。 宇宙巡洋艦クラップ級を改装し、主に士官候補生の訓練のために宇宙練習艦として用いられた。 原型艦がすでに三十年前の設計という事でクロスボーンの艦艇に比べ戦闘力は不足しているが、 MSの運用試験も行われるため機体の整備設備は整っている。 ミノフスキー・クラフトも搭載されているので大気圏内でも運用可能。 オールズ・モビルとの交戦を終えたF91のバイオ・コンピュータ搭載試験のため フロンティアⅠを訪れていたところ、クロスボーン・バンガードの襲撃にさらされる事に。 艦長以下正規の乗員はほとんど戦死し、その内部に多くの避難民を抱えていたにもかかわらず レジスタンスの反抗拠点として用いられるが、強硬派が席を外した隙にフロンティア・サイドからの離脱に移る。 様々な意味でかつてのペガサス級強襲揚陸艦ホワイトベースを想起させる艦であった。 同型艦にブレイウッド、リーンホース、キャリー・ベースなど。 艦長代理はレアリー=アドベリ。 ・''デナン・ゾン'' 全高 14.0m 重量 17.4t クロスボーン・バンガードの量産型モビルスーツ。 連邦軍が便宜上設定した認識番号はXM-01。 ブッホ・エアロダイナミックス社の作業用小型MS、デッサ・タイプを隠れ蓑に開発が進められていた。 眼鏡を思わせるゴーグル型のデュアルセンサーが特徴で、そのデザインは古代バビロニア王国の神像がモチーフとなっている。 デナン・ゾンはコロニー内での戦闘を意識した格闘戦重視の武装が施されており、 比較的厚い装甲と格闘戦にも中距離戦にも対応できるショットランサーを腕部に装備している。 ショットランサーは基部にヘビーマシンガンが搭載されている他、 槍の先そのものを射出したり(槍自体はカバーのように何枚も積み重なっており、一発射出してもまた次がある)、 接近戦ではパイルバンカーの如く敵機を撃ち貫くようにも扱える。 コロニーの施設を破壊しないよう、誘爆を避けるために開発されたこの武装だが、 その分使いこなすためには特殊な訓練が要求された。 またビームシールドもいち早く正式装備の段階に至っており、同時期の連邦軍MSとは一線を画する性能を持つ。 実戦で使用されるクロスボーン・バンガードのMSはすべてこのデナン・ゾンを起点に開発された。 ザビーネ指揮下の「黒の部隊」では、その装甲は黒く染め上げられている。 ・''デナン・ゲー'' 全高 13.9m 重量 19.2t クロスボーン・バンガードの量産型モビルスーツ。 連邦軍が便宜上設定した認識番号はXM-02。 デナン・ゾンが特殊な目的を持った武装に身を固めたのに対し、こちらは従来のビームライフルやグレネードなど 比較的オーソドックスな装備が施されている。 装甲もまた従来のものとそう変わらないために脆い一面も見せつけるが、重装甲のデナン・ゾンよりは取り回しが容易く、 出力やスラスター推力もこちらが上なために総合的な性能では上回っている。 こちらもやはりザビーネ指揮下の「黒の部隊」では黒く塗装されており、 ベルガ・ギロスを中破させたザビーネが代替機として使用した事も。 ・''エビル・S'' 全高 13.2m 重量 16.7t クロスボーン・バンガードの偵察用モビルスーツ。 連邦軍が便宜上設定した認識番号はXM-03。 肩部に自律行動をとる偵察ポッドを持ち、交戦が避けられない事態となった場合 本体から切り離され、戦闘データを収集する。 電子機器に影響が出ないようビームシールドではなく通常の盾が装備されている。 ・''ベルガ・ダラス'' 全高 15.8m 重量 22.1t デナン・ゾンをもとに指揮官用として開発されたモビルスーツ。 連邦軍が便宜上設定した認識番号はXM-04。 デナン・ゾンと同様にショットランサーを装備し、 宇宙空間で編隊を組む際の目印となるビームフラッグを背中に持つ。 それ以外にも複数のスラスターを内蔵したプレートを組み合わせ、ジェネレータと直結され自由に可動する 高機動ユニットシェルフ・ノズルにより従来機をはるかに超える機動性を実現している。 また、ベルガシリーズの頭部は古代バビロニア兵士の兜をリスペクトしたデザインとなっている。 劇中ではドレル・ロナの乗機として連邦軍のモビルスーツを圧倒した。 ・''ベルガ・ギロス'' 全高 15.7m 重量 22.7t ベルガ・ダラスの上位機種。連邦軍が便宜上設定した認識番号はXM-05。 ショットランサーに改良が加えられ、腕部へのコネクト型から手持ち型に、またヘビーマシンガンの砲門も増加。 シェルフ・ノズルもベルガ・ダラスの三枚から四枚に増加していて全体的な性能はさらに向上している。 また、この機体をさらに改良したXM-05Bベルガ・バルスもすでに開発されていて、 両機ともごく一部のエースパイロットに支給された。 通常のカラーリングはベルガ・ダラス同様紫色だが、ザビーネ=シャル搭乗の機体は 黒いカラーリングに染め上げられている。 ・''ダギ・イルス'' 全高 15.0m 重量 22.5t クロスボーン・バンガードの指揮官用偵察機。 連邦軍が便宜上設定した認識番号はXM-06。 エビル・Sの発展型というよりはむしろベルガシリーズの仕様変更型。 収集した情報を迅速、かつ確実に持ち帰るためにクロスボーンのMSの中ではもっとも高速での移動が可能。 かつてのMS-09ドムと同じ目的の目くらましのための拡散ビームを持つが その出力を可変させる事によってMSを破壊することもできる。 また狙撃仕様のビームライフルを持ち、遠距離からの支援攻撃も可能である。 ただしエビル・S同様に電子機器への影響を避けるためビームシールドは持っていない。 劇中ではアンナマリー搭乗の機体がレジスタンスに投降し、 深緑のカラーリングをクリーム色に塗り替えられてスペース・アークで運用された。 ・''ビギナ・ギナ'' 全高 15.8m 重量 22.5t クロスボーン・バンガードの指揮官用モビルスーツ。 連邦軍が便宜上設定した認識番号はXM-07。 ダギ・イルスを機体のベースとして、シェルフ・ノズルをもとに新たに設計されたフィン・ノズルを搭載。 360°方位すべてに方向を転換できる八基の可動式スラスターが驚異的な機動性を実現した。 白百合を思わせる儚げなカラーリングがクロスボーンのMSの中では異色を放っている。 ヴェスバーを搭載した火力強化型XM-07Gビギナ・ゼラや F91との交戦データを基に改良された高機動型XM-07Bビギナ・ギナIIなどの発展機が存在する。 劇中ではセシリー(ベラ)がシーブックの呼びかけに応じてスペース・アークに投降し、 以降カロッゾの計画を止めるために彼女の手によって用いられる。 その際本来は連邦軍機の装備であったビームバズーカやF91から拝借したヴェスバーを使用した。 ・''ラフレシア'' 全長 37.5m 重量 263.7t カロッゾ=ロナが推進するラフレシア・プロジェクトの集大成として開発された巨大モビルアーマー。 連邦軍が便宜上設定した認識番号はXMA-01。 世界最大の花の名を冠する通りに、巨大な花を思わせるシルエットを持つ。 ネオ・サイコミュシステムを搭載し、パイロットの思考のみで操縦が可能。 チェーンソーとビーム砲を内蔵した触手、テンタクラーロッドがその最大の特徴であり主な武器。 またIフィールドによる鉄壁の防御と全身に装備されたメガ粒子砲により、まともに接近することすらかなわない。 実際に出撃した際には連邦軍の月艦隊を単独で丸ごと壊滅させている。 しかし、Iフィールドジェネレーターはビギナ・ギナの爆発によって損傷、 さらにF91の見せたMEPEによる質量を持った残像に眩惑され、 至近距離からのビームランチャーの一撃とテンタクラーロッドから放たれたビームが機体に降り注ぎ、 完全に爆砕させられた。 クロスボーンという組織が抱えていた「機構上の軋轢から生み出されたエラー=バグ」が、 F91という機体の抱えていた「プログラムミスによる想定外の欠陥=バグ」によって砕かれるという、 何とも意味深な結末であった。 ・''バグ'' 全長 3.9m 重量 3.2t クロスボーン・バンガード旗艦ザムス・ガルから放出される無人円盤兵器。 サーモセンサーによって人間だけを感知し、殺すためだけにプログラミングされており フロンティアⅠの住民を一人残らず虐殺した。 親バグと呼称される本体にはチェーンソーが内蔵されており、モビルスーツの装甲をも切断することができる。 そして親バグからさらに子バグという超小型の端末が分離し、 それもまたチェーンソーで人体を切り刻み、レーザー砲でターゲットを射抜く。 さらに内蔵されたグレネードで自爆し、その被害を拡大させる恐ろしい兵器。 この試みが成功した暁には月面や地球の各都市をバグで攻撃する計画もあったらしい。 「人類の十分の九を抹殺」せよとの命令のもと、「誰の良心も咎めることのない計画」 としてカロッゾが進めていたラフレシア・プロジェクトその真の成果である。 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・''ガンダムF91'' 全高 15.2m 重量 19.9t サナリィによって開発された地球連邦軍の試作モビルスーツ。 形式番号、正式名称ともにF91。 「ガンダム」の愛称は、フェイス部分から与えられる印象によって現場で名づけられたものである。 サナリィが「現時点における究極のモビルスーツ」をコンセプトに、 金属分子レベルでコンピュータチップが封入され、人間の意思を受信し、 物理的な力に変換する奇跡さえ可能とする高効率サイコミュ機器、サイコフレームを搭載、 その技術を利用した電装システム内蔵構造材MCA(Multiple Construction Armor)の装甲を身に纏い、 パイロットのアルゴリズムに応じて機体性能に科せられたリミッターを順次開放、 その機能を最適化するバイオ・コンピュータによる高度な機体制御を実現している。 ビームサーベルのようにエネルギー化させたミノフスキー粒子を展開させた盾、ビームシールドを左腕に搭載し、 出力や弾速を調整して打ち分けることができ、また内部に高出力コンデンサーを搭載して持ち運びも可能、 さらにジェネレータに直結して凄まじい破壊力を叩きだす事が可能なビーム兵器、 ヴェスバー(V.S.B.R. Variable Speed Beam Rifle)という最強の矛を持たされている。 最大稼働時には機体の放熱のため、フェイスガードと肩部放熱フィンが開放、展開され、 またその際には機体表面の塗装が剥離するMEPE(Metal Peal-off Effect)現象を引き起こす。 それはカメラ越しに見ると機体が残像となって映り、なおかつセンサーにも反応してしまうため、 この現象は俗に「質量を持った残像」として呼ばれる。 原因としては先述のMCAが剥がれ落ちた塗装にこびりついているがため起こると考えられ、 この現象に関しては正式な仕様ではなく、半ばイレギュラー的に発生したものである。 このように次々と新機軸の機能を取り入れたはいいが、そのあまりのオーバースペックのために ニュータイプとしての素養を持つ人間でなければとてもまともに扱えるような代物ではなくなっていた。 さらに開発段階にあったバイオ・コンピュータはエラーも多く引き起こし、 またそのメンテナンス解説資料もスタッフには理解できない部分が多く、 当初は一回の出撃ごとにオーバーホールが必要な有様であったが、 バイオ・コンピュータ開発者モニカ=アノーの長女、リィズによってその謎も解明され、 後にモニカ当人の参加によって常に万全の性能を引き出せるようになるに至った。 パイロットは「開発者の息子なら相性もいいだろう」という理由だけでシーブックが選ばれる。 ・''ヘビーガン'' 全高 15.8m 重量 23.5t 形式番号RGM-109。 モビルスーツの大型化、過剰武装化により肥大化した軍事費削減の流れの中で、 「大きいのが駄目ならとりあえず小さくしてみました」的にアナハイム・エレクトロニクスが開発した量産型MS。 基本性能はジェガンをそのまま小さくしたようなものであるが、取り回しの良さは向上している。 しかし、すでに旧式化していたジェガンを小型化しただけという時点で要求されていた性能が満たされるわけもなく、 以降サナリィにMS開発の主導権を奪われる事になる分岐点となった不遇の機体。 RGM-119ジェムズガンやRGM-122ジャベリンなどのさらなる後継機への「つなぎ」としていくらか生産されており、 「機動戦士ガンダムF91」の時代はまさにちょうどその時期に当たる。 なお、上記の二機はこの時代すでに完成していたが、広域配備には至っていない。 劇中ではビルギットの操る24番機が性能に勝るクロスボーン・バンガードのMS相手に一歩も引かず戦い抜き、 最期はバグにパイロットを狙われて川底に沈んだ。 Gキャノンから得られたデータを流用した強化型、RGM-111ハーディガンなどの派生機が存在する。 後の宇宙世紀0133年の木星帝国戦役や果ては0153年のザンスカール戦争でも使われたMSでもあった。 ・''Gキャノン'' 全高 14.3m 重量 23.1t &s(){古代の大地を守った勇者、ガ・オーンの持つハンドキャノン。Gバルカンと合体させることでGXバスターn} 形式番号F71。 F90のサポート装備をブラッシュアップした中距離支援モビルスーツ、F70キャノンガンダムをもとに アナハイム・エレクトロニクスがコストを削減しつつOEM生産のラインに乗せた中距離支援型MS。 ヘビーガンとの部品の共用が図られており、生産性や整備性は向上したが その性能はキャノンガンダムを開発したサナリィを激怒させてしかるべき劣化具合であった。 もっとも、サナリィも技術開示を渋ったためにある意味で因果応報でもあるのだが。 そんな「大人の事情」に振り回され、本来の役割を果たすことができなかったという 「機動戦士ガンダムF91」作中でぶっちぎりに不遇な機体。 無能な連邦軍によるクロスボーンへの攻撃の際、ドラム缶ほどの大きさを持つマシンキャノンの空薬莢で 逃げ惑う民間人を殺害(避難しようとしていた親子の母親に空薬莢が頭部に直撃し、死の間際の赤ん坊をセシリーに託した)しているのもこの機体のマイナスイメージに大きく貢献している。 アナハイム以外にもわずかではあるがサナリィでも生産されており、基本性能に差異はないが サナリィ製のGキャノンはハードポイントシステムに対応していて、肩部四連マシンキャノンを ビームや実体弾を発射するキャノン砲やヴェスバーに換装できる、他にもマシンキャノン自体を取り外す事も可能である。 一方のアナハイムも独自に発展型のF71BGキャノンマグナを開発していた。 この拡張性の高さはさすがにF計画の系譜である。 ・''ジェガン'' 全高 20.4m 重量 49.7t 形式番号RGM-89J。 三十年前の第二次ネオ・ジオン抗争の頃からマイナーチェンジを繰り返しながら使用され続けている量産型MS。 RGM-96Xジェスタ、FD-03グスタフ・カールなどの後継機もいくつか存在する。 このJ型は性能こそ旧来のジェガンより向上しているものの、30年前の設計が最新機種相手に通用するはずもなく、 またパイロットの練度不足も手伝ってクロスボーン・バンガード相手に全く歯が立たなかった。 特にキャンパスでの戦闘ではデナン・ゲーに頭部を蹴り壊されたジェガンが目立った。 予備のビームサーベルやロケットランチャーを追加装備したRGM-89M(B型)や コロニー内戦闘を想定し、機動力の向上を図った指揮官用RGM-89R(A型)などのバリエーションがある。 ・''スペース・アーク'' 全長 249m 重量 --- 宇宙巡洋艦スペース・アーク級の一番艦。 宇宙巡洋艦クラップ級を改装し、主に士官候補生の訓練のために宇宙練習艦として用いられた。 原型艦がすでに三十年前の設計という事でクロスボーンの艦艇に比べ戦闘力は不足しているが、 MSの運用試験も行われるため機体の整備設備は整っている。 ミノフスキー・クラフトも搭載されているので大気圏内でも運用可能。 オールズ・モビルとの交戦を終えたF91のバイオ・コンピュータ搭載試験のため フロンティアⅠを訪れていたところ、クロスボーン・バンガードの襲撃にさらされる事に。 艦長以下正規の乗員はほとんど戦死し、その内部に多くの避難民を抱えていたにもかかわらず レジスタンスの反抗拠点として用いられるが、強硬派が席を外した隙にフロンティア・サイドからの離脱に移る。 様々な意味でかつてのペガサス級強襲揚陸艦ホワイトベースを想起させる艦であった。 同型艦にブレイウッド、リーンホース、キャリー・ベースなど。 艦長代理はレアリー=アドベリ。 ・''デナン・ゾン'' 全高 14.0m 重量 17.4t クロスボーン・バンガードの量産型モビルスーツ。 連邦軍が便宜上設定した認識番号はXM-01。 ブッホ・エアロダイナミックス社の作業用小型MS、デッサ・タイプを隠れ蓑に開発が進められていた。 眼鏡を思わせるゴーグル型のデュアルセンサーが特徴で、そのデザインは古代バビロニア王国の神像がモチーフとなっている。 デナン・ゾンはコロニー内での戦闘を意識した格闘戦重視の武装が施されており、 比較的厚い装甲と格闘戦にも中距離戦にも対応できるショットランサーを腕部に装備している。 ショットランサーは基部にヘビーマシンガンが搭載されている他、 槍の先そのものを射出したり(槍自体はカバーのように何枚も積み重なっており、一発射出してもまた次がある)、 接近戦ではパイルバンカーの如く敵機を撃ち貫くようにも扱える。 コロニーの施設を破壊しないよう、誘爆を避けるために開発されたこの武装だが、 その分使いこなすためには特殊な訓練が要求された。 またビームシールドもいち早く正式装備の段階に至っており、同時期の連邦軍MSとは一線を画する性能を持つ。 実戦で使用されるクロスボーン・バンガードのMSはすべてこのデナン・ゾンを起点に開発された。 ザビーネ指揮下の「黒の部隊」では、その装甲は黒く染め上げられている。 ・''デナン・ゲー'' 全高 13.9m 重量 19.2t クロスボーン・バンガードの量産型モビルスーツ。 連邦軍が便宜上設定した認識番号はXM-02。 デナン・ゾンが特殊な目的を持った武装に身を固めたのに対し、こちらは従来のビームライフルやグレネードなど 比較的オーソドックスな装備が施されている。 装甲もまた従来のものとそう変わらないために脆い一面も見せつけるが、重装甲のデナン・ゾンよりは取り回しが容易く、 出力やスラスター推力もこちらが上なために総合的な性能では上回っている。 こちらもやはりザビーネ指揮下の「黒の部隊」では黒く塗装されており、 ベルガ・ギロスを中破させたザビーネが代替機として使用した事も。 ・''エビル・S'' 全高 13.2m 重量 16.7t クロスボーン・バンガードの偵察用モビルスーツ。 連邦軍が便宜上設定した認識番号はXM-03。 肩部に自律行動をとる偵察ポッドを持ち、交戦が避けられない事態となった場合 本体から切り離され、戦闘データを収集する。 電子機器に影響が出ないようビームシールドではなく通常の盾が装備されている。 ・''ベルガ・ダラス'' 全高 15.8m 重量 22.1t デナン・ゾンをもとに指揮官用として開発されたモビルスーツ。 連邦軍が便宜上設定した認識番号はXM-04。 デナン・ゾンと同様にショットランサーを装備し、 宇宙空間で編隊を組む際の目印となるビームフラッグを背中に持つ。 それ以外にも複数のスラスターを内蔵したプレートを組み合わせ、ジェネレータと直結され自由に可動する 高機動ユニットシェルフ・ノズルにより従来機をはるかに超える機動性を実現している。 また、ベルガシリーズの頭部は古代バビロニア兵士の兜をリスペクトしたデザインとなっている。 劇中ではドレル・ロナの乗機として連邦軍のモビルスーツを圧倒した。 ・''ベルガ・ギロス'' 全高 15.7m 重量 22.7t ベルガ・ダラスの上位機種。連邦軍が便宜上設定した認識番号はXM-05。 ショットランサーに改良が加えられ、腕部へのコネクト型から手持ち型に、またヘビーマシンガンの砲門も増加。 シェルフ・ノズルもベルガ・ダラスの三枚から四枚に増加していて全体的な性能はさらに向上している。 また、この機体をさらに改良したXM-05Bベルガ・バルスもすでに開発されていて、 両機ともごく一部のエースパイロットに支給された。 通常のカラーリングはベルガ・ダラス同様紫色だが、ザビーネ=シャル搭乗の機体は 黒いカラーリングに染め上げられている。 ・''ダギ・イルス'' 全高 15.0m 重量 22.5t クロスボーン・バンガードの指揮官用偵察機。 連邦軍が便宜上設定した認識番号はXM-06。 エビル・Sの発展型というよりはむしろベルガシリーズの仕様変更型。 収集した情報を迅速、かつ確実に持ち帰るためにクロスボーンのMSの中ではもっとも高速での移動が可能。 かつてのMS-09ドムと同じ目的の目くらましのための拡散ビームを持つが その出力を可変させる事によってMSを破壊することもできる。 また狙撃仕様のビームライフルを持ち、遠距離からの支援攻撃も可能である。 ただしエビル・S同様に電子機器への影響を避けるためビームシールドは持っていない。 劇中ではアンナマリー搭乗の機体がレジスタンスに投降し、 深緑のカラーリングをクリーム色に塗り替えられてスペース・アークで運用された。 ・''ビギナ・ギナ'' 全高 15.8m 重量 22.5t クロスボーン・バンガードの指揮官用モビルスーツ。 連邦軍が便宜上設定した認識番号はXM-07。 ダギ・イルスを機体のベースとして、シェルフ・ノズルをもとに新たに設計されたフィン・ノズルを搭載。 360°方位すべてに方向を転換できる八基の可動式スラスターが驚異的な機動性を実現した。 白百合を思わせる儚げなカラーリングがクロスボーンのMSの中では異色を放っている。 ヴェスバーを搭載した火力強化型XM-07Gビギナ・ゼラや F91との交戦データを基に改良された高機動型XM-07Bビギナ・ギナIIなどの発展機が存在する。 劇中ではセシリー(ベラ)がシーブックの呼びかけに応じてスペース・アークに投降し、 以降カロッゾの計画を止めるために彼女の手によって用いられる。 その際本来は連邦軍機の装備であったビームバズーカやF91から拝借したヴェスバーを使用した。 ・''ラフレシア'' 全長 37.5m 重量 263.7t カロッゾ=ロナが推進するラフレシア・プロジェクトの集大成として開発された巨大モビルアーマー。 連邦軍が便宜上設定した認識番号はXMA-01。 世界最大の花の名を冠する通りに、巨大な花を思わせるシルエットを持つ。 ネオ・サイコミュシステムを搭載し、パイロットの思考のみで操縦が可能。 チェーンソーとビーム砲を内蔵した触手、テンタクラーロッドがその最大の特徴であり主な武器。 またIフィールドによる鉄壁の防御と全身に装備されたメガ粒子砲により、まともに接近することすらかなわない。 実際に出撃した際には連邦軍の月艦隊を単独で丸ごと壊滅させている。 しかし、Iフィールドジェネレーターはビギナ・ギナの爆発によって損傷、 さらにF91の見せたMEPEによる質量を持った残像に眩惑され、 至近距離からのビームランチャーの一撃とテンタクラーロッドから放たれたビームが機体に降り注ぎ、 完全に爆砕させられた。 クロスボーンという組織が抱えていた「機構上の軋轢から生み出されたエラー=バグ」が、 F91という機体の抱えていた「プログラムミスによる想定外の欠陥=バグ」によって砕かれるという、 何とも意味深な結末であった。 ・''バグ'' 全長 3.9m 重量 3.2t クロスボーン・バンガード旗艦ザムス・ガルから放出される無人円盤兵器。 サーモセンサーによって人間だけを感知し、殺すためだけにプログラミングされており フロンティアⅠの住民を一人残らず虐殺した。 親バグと呼称される本体にはチェーンソーが内蔵されており、モビルスーツの装甲をも切断することができる。 そして親バグからさらに子バグという超小型の端末が分離し、 それもまたチェーンソーで人体を切り刻み、レーザー砲でターゲットを射抜く。 さらに内蔵されたグレネードで自爆し、その被害を拡大させる恐ろしい兵器。 この試みが成功した暁には月面や地球の各都市をバグで攻撃する計画もあったらしい。 「人類の十分の九を抹殺」せよとの命令のもと、「誰の良心も咎めることのない計画」 としてカロッゾが進めていたラフレシア・プロジェクトその真の成果である。 [[作品ページへ戻る>機動戦士ガンダムF91]]

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